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仮面ライダーカブト - (2013/08/19 (月) 14:09:34) の編集履歴(バックアップ)
仮面ライダーカブト
【かめんらいだーかぶと】
ジャンル
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対戦格闘
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対応機種
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プレイステーション2
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発売元
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バンダイナムコゲームス
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開発元
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デジフロイド
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発売日
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2006年11月30日
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定価
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6279円
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分類
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良作
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仮面ライダー対戦格闘シリーズリンク
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概要
同名の特撮ヒーロー番組を原作としたソフト。
有限会社デジフロイドが開発を担当した仮面ライダーゲームの第5作であり、2013年現在最後の作品となっている。
デジフロの軌跡
02年の『龍騎』以降、毎年仮面ライダーの格闘ゲームを開発していたデジフロイドであったが、どれも格闘ゲームとしては非常にレベルが低く、「よくあるクソキャラゲー」という評価が定着していた。必殺技を使おうとすると急に連打勝負になったり、デジタルカード収集のために原作無関係の作業系ミニゲームをやらされたり、挙句の果てには弱攻撃しかできないキャラまで出てくる始末。
一応戦闘前後に各キャラにマニアックな台詞を言わせたり、『剣』でたい焼き名人アルティメットフォームを登場させたりと、「原作を知る者にはニヤリとできるネタ」を多く取り込んではいたのだが、それを考慮に入れても「子供でも騙せそうにないゲーム」という声が一般的であった。
そして06年5月、同社は『宇宙刑事魂』の開発も担当した。これは80年代の特撮番組を原作としたものであり、当然高年齢層がターゲットであるため、ライダーゲーの様な露骨な子供騙しは無いだろうと予想されたのだが…実際はそれらより遥かに劣る駄作であった。内容は薄い上にゲームバランスもいい加減、しかもネタ度もサッパリ。更にラスボス役で出演した女優・曽我町子が発売直前に急死したことで遺作となってしまったため、「曽我さんの遺作を汚した」と壮絶に叩かれ、遂にはクソゲーオブザイヤーにノミネートされてしまったほどであった。
この事で特撮ファンからの総スカンを買ってしまったデジフロ。『カブト』のゲームも開発する事は決まっていたが、ダメ特撮ゲーを5作も出し続けた実績故に「どーせまたクソゲーだろう」と、世間からはまったく期待されていなかった。
デジフロの奇跡
しかしそんな諦めムードの中で発売された本ソフトは、まさかの良作であった。
キャラクター
仮面ライダー
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マスクドフォームからキャストオフする面々
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カブト
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ザビー(矢車・影山・加賀美)
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風間ドレイク
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神代サソード
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ガタック
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ダークカブト
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最初からライダーフォームである面々
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キックホッパー
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パンチホッパー
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ケタロス
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へラクス
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コーカサス
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カブトハイパーフォーム
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ガタックハイパーフォーム
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ワーム怪人
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サナギ体(緑)から脱皮する面々
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アラクネア(ルボア・フラバス・ニグリティア)
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ベルバー
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ベルバーロタ
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フォルミュカアルビュス
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セパルチュラ
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アキャリナアンバー
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最初から成体
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タランテスパープラ
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スコルピオ
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ウカ
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ゼクトルーパー
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通常
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シャドウ
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敵専用キャラ
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サナギ体(白)
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その時点で原作に登場していたライダーが、後述する「三島ザビー」以外は全員登場している。
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ザビーは矢車・影山・加賀美の3バージョンが登場している。加賀美はガタックからモーションを流用しているが、影山ザビーとパンチホッパー、矢車ザビーとキックホッパーはモーション、性能共に完全に別キャラ。特に影山ザビーとパンチホッパーは共にパンチ主体でありながらきちんと差別化が図られている。
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劇場版に登場した3ライダーも出演。この事はパッケージでもウリの1つとして書かれている。
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ライダーゲーでは、劇場版限定キャラは基本的に冷遇されていた。『アギト』ではG4は出ていたがボイス一切無し。『555』~『響鬼』ではライダーも怪人も一切出ていなかった。
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但しケタロスとコーカサスの声は代役である。ケタロスの役者に海外で仕事が入ったため、平成仮面ライダーシリーズでおなじみのうなり声しかあげない雑魚怪人役の声優・塩野勝美氏が代役を務めている。コーカサスは原作では格闘家・武蔵氏が演じており、流石にゲームには呼べず最初から代役を予定していたと思われる。しかし、代役の中田譲治氏の方がキャラに合っている。本作に触れてから映画を見てガッカリした者も少なくない。
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果ては、幼年誌『てれびくん』の通販品であるDVDにのみ登場した「ガタックハイパーフォーム」まで登場している。
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但し台詞は只のガタックと完全に同一。また説明書で、出ている事がバラされてしまっている。
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同キャラ対戦はできない(『アギト』以降恒例)が、ゲーム上で別キャラ扱いになっている組み合わせなら原作の設定に関係無く対戦可能。
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「変身者が異なるザビー同士の対戦」「カブトハイパーフォーム 対 ザビー・ドレイク・サソード」など。
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『剣』では、キングフォームとスペードのアンデッドは対戦できなかった。
戦闘システム
見下ろし型視点、平坦なフィールドを敵味方が動き回る3Dアクション。
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戦闘は2対2のタッグマッチが可能となった。またゼクトルーパーやサナギワームは1キャラ枠で複数体のセットになっているため、最大3対3のチームバトルも可能。
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キャストオフとクロックアップ
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『宇宙刑事魂』の超人連携システム(敵を連続で攻撃してゲージを溜め、変身する)を受け継いだと思しきゲージシステム。
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ゲージを溜めることでキャストオフ(形態変化)やクロックアップ(高速化)が可能。
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キャストオフ可能なライダーは、各戦闘の初めはキャストオフゲージを溜めるためにマスクドフォームで戦うことになる。
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各状態には長所と短所があり、敵もキャストオフやクロックアップを使ってくるので、使いどころがカギとなる。
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これにより単なる連打では勝てなくなり、駆け引きが必要となった。
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多彩な技とコンボ
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ボタンと左スティック(または方向キー)の組み合わせや、その場の状況によって、様々な技が繰り出せる。
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各技から別の技へと連続攻撃が可能。敵を上空に浮かせる技などもあり、コンボの組み合わせの幅は広い。
ゲームモード
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ストーリーモード
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「カブト」「その他のライダー」「ワーム」の3本のルートが用意されている。「カブト」以外のルートでは、へラクスでコーカサスを倒すなど、原作での勝敗を無視した展開となる。
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サバイバルモードが登場した(正確には『クウガ』にもあったが)。
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1人プレイでは100人抜きを目指し、2人プレイでは無制限に出てくる敵を何体まで倒せるかに挑戦する。
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使用できるキャラはライダーだけであり、敵キャラは全て怪人達だが、ダークカブト使用時のみ怪人ではなくライダーやゼクトルーパーが敵として登場する。
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恒例のデジタルカード収集は無くなり、替わりに1度見たデモを再生できる「デモビューワ」機能が登場した。
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特定の条件下でないと見られないデモもあるため、簡単には収集できない。但しコンプしても何も起こらない。
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必殺技デモの場合は、技を浴びせる相手と背景を任意で選択できる。
ネタ面
原作を知る者をニヤリとさせる…を通り越して大爆笑させるネタのオンパレードであった。
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ゲーム起動時の「プレイする時は部屋を明るくし~」という注意書きを、天道が「おばあちゃんが言っていた」という例の口調で読み上げてくれる。更に隠しの神代版も。
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サバイバルモードでは、豆腐・ザル蕎麦・ラーメン・鯖味噌煮といった原作に出た料理が回復アイテムとして登場している。
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しかも入手すると、「ラ・メーンパワー」「サバミソパワー」などと変身アイテムのボイスと同じ声が読み上げてくれる。
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『555』以降恒例である戦闘前後の台詞パターンも増強されている。
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これまでは、同一人物であるキャラ(ファイズとそのブラスターフォームなど)を対戦させても「行くぞ!」など無難な台詞しか言わなかったのだが、本作ではなんとも意味深な台詞が用意されている。
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原作に登場する怪人が「人の姿から記憶まで完璧にコピーする能力」を持っていることからくるネタか。
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OPデモに、主役以外のライダーを登場させる事ができる。
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これは前作『響鬼』にもあった機能だが、本作は更にもう1段階進化していて、各ライダーがマシンに乗って走るシーンから、必殺技で敵を倒すところまで用意されている。
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但しザビーは矢車版しか出すことはできない。
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同デモでは、玩具だけで原作に登場しなかったホッパーやサソード用のマシンゼクトロンも登場。ダークカブトに至っては、「ダークエクステンダー」というオリジナルマシンに乗っている。
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残念ながら流石にOPデモでのゼクター登場と変身シーンはカブトに固定されている。
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条件を満たすと、原作での「天道語録」の台詞を聞くことができる。
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但し7種類ある台詞の中からランダムで再生されるだけで、任意の台詞を聞く事はできない。
…と、この様にネタ・ゲーム性共に非常に完成度の高い作品となっており、「デジフロの奇跡」「スタッフはワームに擬態されてるんじゃないか」とまで騒がれた。
問題点
しかし、同時に無視できない点も残っていた。
ゲームシステムの問題
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難易度が高い
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「強い・普通・弱い・とても弱い」の4段階から選択できるのだが、「普通」でも敵がかなり手強い。逆に「弱い」では簡単すぎる。
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隠しキャラの殆どは「普通」以上で条件を満たさないと出現しないため、「子供には揃えるのは無理ではないか」という声が多かった。
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一応隠しコマンドやその他の条件で出現させる事もできるので、救済措置はあるのだが。
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トレーニングモードが無い
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操作方法が特殊でやれることが多いので、自由に練習できるモードは欲しいところ。
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低難易度などでコンボを練習しようとしても、割とすぐに相手の体力が尽きてしまう。
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マスクドフォームが戦いにくすぎる
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「キャストオフゲージを溜めるまでの前座程度の扱い」といった位置付け自体は原作通りなので問題ない。ただ「各攻撃のステップキャンセルが利かない」という仕様のため、原作のようにカッコ良く戦うことも困難になっている。
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攻撃を仕掛けても潰されたり、隙を狙われやすいので、近距離技を振る意義が薄い。特定の飛び道具や後述のつかみ技を連発するだけの戦法になりやすい。
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つかみ技(投げ)が優遇されすぎている
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全ての技の中で自分のゲージ上昇量が最も大きく、敵のゲージ上昇量が最も小さい。つかみ技を決め続ければ、敵にクロックアップを使わせずにプレイヤーはクロックアップを連発できて非常に有利になる。
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出が遅いので高難易度では決まりにくいが、それでも十分積極的に狙っていける。
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クロックアップ中以外はひたすらつかみ技を連発した方が良い場合もある。特にマスクドフォームの場合。
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タッグバトルの場合、CPU操作の味方キャラの動きが悪く、棒立ちになっていることが多い。
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今作のワーム勢は誰1人として必殺技を使えない。
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故にライダー勢と違って明らかに決め手に欠ける。
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『555』~『響鬼』では怪人キャラにも必殺技が用意されていたのだが。
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ヘラクスやキックホッパーなど無限コンボを持っているキャラがいる。しかも結構手軽にできるので禁止するプレイヤーもいる。
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全キャラでモーションが使い回しのアクションも多い。
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バトルステージが少なく、選択もできない(毎度の事だが)。
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パッケージ裏を見ると、開発段階ではスーパーマーケットのステージもあったらしいのだが。
原作再現の問題
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ストーリーモードのストーリーが簡素すぎる。
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「原作のストーリーを追体験できる」という触れ込みだが、実際はナレーションによるストーリー説明は無く、簡単な台詞のやり取りだけで済まされている。
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しかも途中からパラレルワールドであるはずの劇場版のエピソードが挿入され、その後はただ色々な敵と戦うだけになったりと、「原作の追体験」はどこかに行ってしまう。
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ただし難点ばかりというわけではなく、自分の正体を思い出して絶望するスコルピオをカブトが優しく諭すなど、いい意味で原作から改変されている部分もある。
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キャストオフ・クロックアップ・必殺技のデモはストーリーモードでしか表示されない。
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オプションによるデモの切り替え機能を欲する声もあった。
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ライダーキックなどの必殺技の演出は、ストーリーモード専用のデモ以外では地味でやや物足りない。カメラワークが変わったりすることもない。
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プットオン(ライダーフォームからマスクドフォームに戻る機能)ができない。
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原作でもプットオンを利用する場面はほとんど無かったが、それでも使えないよりは使えた方が、より遊びの幅は広がっただろう(バランス調整は物凄く難しくなるだろうが)。
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カブトハイパーフォームの必殺技の中にハイパーライダーキックが存在しない。
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常にパーフェクトゼクターを手に持っており、マキシマムハイパーサイクロンとタイフーンは必殺技として使える。
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原作のカブトはキック技を大切にしていたのだが。これが「このゲーム1番の問題点」という声もある。
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台詞・音声のミスなど
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ガタックはケタロスを倒すと、嬉しそうに「やったぜ!」と叫ぶが、これは台詞のミスだろうか?
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キックホッパーを矢車ザビーと対決させると「仮面ライダーザビー…」と呟くが、これはNG。
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『カブト』の劇中世界には「仮面ライダー」という単語は存在しない。
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…筈なのだが、番組でも脚本ミスで「仮面ライダードレイク」という単語が出ていたりする…。
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原作ではガタックのみ、クロックアップ時の音声が他のライダーと異なっているのだが、本作では他のライダーと同じ音声になっている。
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敵がライダーのペア・ワームのペア・ライダーとワームのペアだった場合、汎用セリフが再生されるのだが、これは自分のパートナーや敵の細かい組み合わせに関係無く同じセリフが再生される為、間抜けな状況も生まれてしまう。
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ガタックはライダーとワームのペアと戦うと「一体どういうつもりだ、ワームと手を組むなんて!?」と激昂する。自分もワームとペアを組んでいても。
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影山ザビーはライダーペアを倒すと「今日からお前はZECTの一員、まずはカブトを倒して貰おうか」と発言する。相手がカブト本人であっても。
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ダークカブトのキャストオフのデモ時にゼクター音声でキャストオフの音声がない
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スタッフロールで、ドレイクとコーカサスの変身者の本名が「風間大介」「黒崎一誠」ではなく「風間大輔」「黒崎一成」と誤表記されている。
賛否ある点
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時期的な問題で、原作との相違点があったり、原作のキャラが登場しなかったりする。
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原作終盤に登場したボス怪人のカッシスワームや、ラスボスであるグリラスワームこと三島正人が変身したザビーは登場しない。
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ダークカブトの性格がTV本編とはまったく違い、他の作品に登場するダークライダーである『アギト』のアナザーアギトや『龍騎』のリュウガのようなキャラになっている。
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とはいえ、他の作品のダークライダーもこのような性格のものばかりなのでTVでもこうなる予定だったのかもしれないが。児童誌の記事でも「時空を飛び回りながらカブトと戦う」と書かれるなど、本編での扱いに大きな予定変更があったと見られるキャラなので。
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ダークカブトのライダーキックは、原作ではカブト同様の回し蹴りだが、今作ではかかと落としからそのまま踏み抜くという独特の攻撃方法であり、この点は原作よりも良いという評価もある。
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本作はキックホッパーのTV登場前からゲームキャラとして開発されていたのだが、いざTVで登場したホッパーの必殺技がゲームとまったく違うものだったので、ゲームスタッフが徹夜でモーションを作り直したという逸話がある…のだがそれ故か、必殺技のデモにおかしな点がある。
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何も無い空中に張り付いてからキックを出したり、敵にキックを命中させた後にバク転したはずなのに着地時の向きが逆になっていたり。
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また、パンチホッパーのモーションまでは流石に作り直せなかったようである。
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恒例のデジタルカードモードが失われたため、原作の劇中写真は一切収録されていない。故に変身前の役者のファンにとっては魅力に欠けるソフトとなった。
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肖像権を獲得していなかったのか、OPデモでは天道の顔が可能な限り映らないように編集されている。
総評
この様に問題点(主にゲームバランス関連)は残るものの、「『仮面ライダーカブト』という番組のゲーム」としては非常に完成度が高く、「神ゲーならぬ天ゲー」と評価された。『龍騎』から少しずつ発展してきたネタ度の高さに、『宇宙刑事魂』の数少ない良点だったサバイバルモードとゲージシステムの導入と、デジフロの特撮ゲームの集大成とでも呼ぶべき作品に仕上がっている。
そして当然、翌年のライダーゲーも期待されたのだが…なぜか『電王』『キバ』と、2年続けてゲームは発売されなかった。こうして飢餓感を煽られていたファン達は、その更に翌年発表された『仮面ライダークライマックスヒーローズ(同・W)』に期待を寄せたのだが…。
なおこの『クライマックスヒーローズ』の発売と前後して、本ソフトにはプレミアが付き始めた、……というか『クライマックスヒーローズ』のせいでプレミアに箔がついた感がある。
その他
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本ソフトは、内容的には前3作より遥かに充実しているのだが、なぜか前3作と違って攻略本が発売されなかった。
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その代わりということなのか、発売元が自社サイトの商品紹介欄に自ら攻略サイト(にしか見えない細かい紹介コーナー)を設けていた。