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究極戦隊ダダンダーン - (2012/03/23 (金) 21:40:42) の編集履歴(バックアップ)
究極戦隊ダダンダーン
【きゅうきょくせんたいだだんだーん】
ジャンル
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格闘アクション
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対応機種
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アーケード
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発売・開発元
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コナミ
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稼働開始日
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1993年
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概要
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コナミ製作の対戦格闘
風
格闘アクションゲーム。基本的なシステムは一般的な対戦格闘と大差無いが、敵は全てNPCであり、敵専用キャラクターと1対1、もしくは別のプレイヤーと協力して2対1で戦う。
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8方向レバーでプレイヤーを操作、パンチ、キックボタンを押すことにより攻撃する。またレバーを敵方向側の斜め下に入れながらキックボタンを押すことによりスライディング、
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残機制。しかし敵専用キャラクターの体力はプレイヤーの数倍あり、更に2つ目のステージからは敵専用キャラクター前に雑魚敵と戦う必要がある。
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ストーリーはタイトルからわかるとおり、勧善懲悪の「悪と戦う」と言うシンプルな物。特に考える必要は無い。
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世界征服を企む「ハッピードロッパーズ」が世界各地に怪獣をばらまいた。究極戦隊ダダンダーンはただちに出撃し、地球の平和を守るのだ。
長所
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極めて個性的なある意味ベタベタ、王道かつ多彩なキャラクター。
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プレイヤーは以下の3人の中から選択する。
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アン:ビキニアーマーの紅一点。空中でレバー下上と入れてボタンを押すことに出せる「空中パイルドライバー」が強力。また飛び道具も持っている、ボタン連打で出る「サンダーフラッシュ」などあるので非常に使い易い。
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イーグル:サングラスをかけた国籍不明の陽気な男。アンの使いやすさ、小鉄のインパクトに押されがちだが最もスコアが稼げる。
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小鉄:上半身裸ふんどしの漢。中国拳法と骨法を混ぜたような独自の格闘技で立ち向かう。
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ヒーローよろしく協力プレイ時は二人で一つの強化された必殺技を使う事ができる。
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そういえば、今は無き某ゲーム雑誌編集者の誤植の落とし前は小鉄のコスプレだったような…今となっては良い思い出です。
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そして敵はマンネリを売りにしていたアレを彷彿とさせる三人組
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ハッピー:世界征服を企む敵の大ボス。ラストに出てきて半球体のメカに乗って爆弾攻撃などを仕掛けてくる。
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ミスター珍:丸眼鏡をかけたヤセ型のメカ開発担当。グラディウスに出てきた逆関節歩行戦車の「ダッカー」に乗って挑んでくる。サンダーフラッシュでハメ無いと辛いためゲーム史上最強のダッカーの呼び声が高い。
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ガルガ:関西弁を使うゴッツイ怪力担当。メカゴリラに乗る。
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ステージ構成は世界各地を舞台にした前半6面とハッピードロッパーズの敵戦艦に乗りこむ最終面とで分けられる。
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ステージ開始に出てくるタイトルコールは何故か川口探検隊風。
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イラク面「神か!?悪魔か!?聖地に潜む謎の影」:ボスはケンタウロス。アルゴスの戦士が使ってたようなヨーヨーみたいな円盤で攻撃してくる。
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ケニヤ面「赤い旋律!迫りくる魔の眼光」ボスはブレインゴーレム(グラディウスシリーズの脳みそに触手の生えた奴)。触手を伸ばしたり目からビームを出して攻撃してくる。BGMは沙羅曼蛇のボス面のアレンジ。
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ノルウェー面「暗闇の罠!地底湖に眠る巨大幻獣」:ボスはドラゴン。色によって炎や冷気で攻撃してくる。3匹かわりばんこに出てくるが体力は共通。
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バミューダ面「魔海の恐怖!襲いくる驚異の生命体」:敵はスライム。地面に潜ったり腕を伸ばしたり掴み攻撃や昇○拳を撃ってきたりする。
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ブラジル面「人外大秘境!恐るべき呪いの巨神」:ボスはモアイ、タックルや上空からプレスなどして攻撃してくる。BGMの一部にグラディウスのモアイ面がアレンジされて使われている。
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中国面「轟く雷鳴!嵐を呼ぶ地獄の鬼神」:ボスは風雷鬼。某対戦格闘の道着主人公のように覇王○吼拳のような飛び道具や竜巻旋○脚なような移動技を使ってくる。倒されるとBGにいるカラスが死体を漁る。
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第一ステージの対戦相手は以上の6対任意で選べるが、最初はタイトルが必ず「闘え!正義の勇者ダダンダーン」になり、BGMが歌「闘え!ダダンダーン(唄:子門真人)」に固定される。
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要するに第1話である。
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デモでも同様の曲カラオケバージョン(コーラス付き)が流れ、タイトルコールが流れるとコインを入れなくても熱い。
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なお、作曲したのはビートマニアやポップンミュージックで有名な肥塚良彦である。
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この曲は最終ステージの前半でも流れるので大いに盛上げてくれる。
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子門真人最後の仕事である事はあまり知られていない。
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前半6面をクリアすると最終面「史上最大のバトル!地球の平和を取り戻せ!!」が始まる。
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科学忍者隊で出てきたような戦闘機からハッピードロッパーズの戦艦に乗りこむ。
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序盤は次々出てくる量産型のロボットを倒して行く。
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ミスター珍、ガルガと倒して行き最後は艦橋でハッピーと戦う。
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倒すと爆発炎上しながら落ちて行く戦艦を背景に戦闘機に戻ったダダンダーンの3人がポーズを取って夕陽の彼方に飛んでいき、スタッフロールとなる。
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上記の通り、様々な巨大ボスが登場するのだが、その全種を投げる事ができる。
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巨大ボスが登場する格闘ゲームは珍しくないが、大抵ハイパーアーマー(攻撃してもひるまず、投げる事もできない)が搭載されているのだが、本作はダイレクトに投げられる。
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ただし通常投げは連打しないと投げられない場合があり、特に高次ラウンドでは連打の必要としないコマンド投げが重要となる。
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ゲームシステムは非常に優秀。敵のアルゴリズム(行動パターン)は意図的に隙を晒すよう命令されている。
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つまり、敵が飛び道具を使ったら飛び込んで投げる・こちらが対空技を使うと隙の多い攻撃をしてくるので殴ると言った具合。
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また、起き上がりに技を重ねておくと無敵必殺技でリバーサルされることが多いのでハメるのは容易ではない。
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そのため、格闘ゲームとアクションゲームボス戦の中間点と考えて良い。
短所
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良くも悪くもコナミ製。システムはわかり安く操作性もいいが随所随所が大味。
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おりしも時代は『対戦』格闘ゲームブーム。協力という新しい風を持っていた本作は時代の波に乗れていなかった。そのため移殖もなされておらず、プレイ方法が極めて限定的。また残念なことに本作がコナミの路線変更に至るターニングポイントとなってしまった。
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残念ながら、家庭用ゲーム機には一切移植されていない。
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1コインクリア時のエンディングがバッドエンド。
総評
アクションゲームとして非常に完成度が高かったのだが、前述の通り時代が悪く埋もれてしまった。
某ゲーメストの3代目読者投稿コーナー担当の誤植の詫びで「小鉄のコスプレをする」という件で「ダダンダーンというゲームは知らないが小鉄というキャラクターだけは知ってる」という位ゲーム自体の知名度は低い。
しかし、技を出せるようになり敵のパターンも理解すれば、必ず全面クリアできるような難易度に調整されており、ゲーム性は非常にハイレベルである。
そのため稼働開始初期はインカムが振るわず早い時期に姿を消したが、最近になって大型店舗でちょくちょく見かけるようになった。
ギャルゲー路線に走る前のコナミの最後期の作品として、是非プレイしてほしい。
イントロダクションデモ
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色々説明したはいいが、本作はイントロダクションデモがすべてを語っている。