「改造町人シュビビンマン」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
改造町人シュビビンマン - (2013/01/10 (木) 00:48:38) の編集履歴(バックアップ)
改造町人シュビビンマン
【かいぞうちょうにんしゅびびんまん】
概要
-
シンプルな横スクロールアクション。ライフ制で落とし穴などの即死罠は無い。
-
斬り・ジャンプと、ステージ進行で溜めによって使えるシュビビーム(射撃)が追加される。
-
ステージ選択型。ステージクリア後町の人々から様々なアイテムがもらえ、それによって主人公を強化していく。
ストーリー
突如として悪の組織が出現した。事態を重く見た町の研究者豪徳寺博士は、改造手術による超人でそれに対抗しようとする。が、いろいろな人に声をかけても誰も了承してくれない。仕方がないので魚屋の青年太助と女子高生キャピ子を無断で改造。二人は改造町人シュビビンマンとなって、悪の組織に支配された町を救う事になった。
長所
-
PCエンジンを代表する2Dアクションの一つ。そのため安価で入手しやすく、多くの人が触れた事がある。
-
変身ヒーロー物へのオマージュ的作品ながら、同種の作品にありがちな嫌味やクドさといった物がなく、困っている人を助けてお礼を貰う、ご町内の平和を守る、という身近な目的のために戦う極めて王道的かつ牧歌的な世界観に溢れており、安易なドラマツルギーに拠らない良い意味でのレトロさを感じられる。
-
ルート次第で変化する難易度。以前プレイしたステージを選ぶ事は出来ないが、タイトーの樹形図形式ではないので、強化を狙って全ステージをプレイできる。
-
BGMはヒーロー物っぽく、各ステージをクリアするとアイキャッチ的な演出が入る。
-
発音数を活かした擬似ディレイや副旋律を多用し、貧弱といわれるPCE音源の中で透明感と爽快感のあるサウンドを実現している。これらは外注サウンドチームGoblinSoundの完成されたサウンドドライバによる物であり、当時上位音源とされたFM音源よりも質の高い物を作ることが出来たとスタッフにより語られている。特にヒーロー物らしい痛快な曲想を凝縮し決めセリフ「シュビビーム」の音声合成をブリッジに展開するタイトル曲は必聴の一曲である。
-
二人同時プレイだと味方にシュビビームを撃つ事ができる。相手がシュビビームを溜めていれば強力なシュビビームを撃つ事ができる。
-
これにより、アイテムの奪い合いになりがちな「協力プレイ」とは一味違った同時プレイを楽しむ事ができる。
-
数種類のみだがボイス付き。
-
これは当時水準で考えた場合の長所と言える。この頃喋るゲームというのは非常に少なかった。
-
今となっては当たり前の演出だが、出撃時やアイキャッチなど非常に印象深い場面で使用されており、本作の演出効果を最大限に高めている。
短所
-
主人公の設定が美味しいのに掛け合いが無い。
-
グラフィック及びエフェクトレベルは当時水準で考えても低い。
-
発色が良いため見づらい画面ではないのだが、それでも描き込みはFCと大差ないレベル。
-
キャラの動きが全体的にもっさり気味で、操作性がいいとはいえない。
-
敵や背景などの使い回しが多く、ステージクリアしてもあまり先に進んだという感じがしない。
その他
-
続編に『改造町人シュビビンマン2 新たなる敵』と『改造町人シュビビンマン3 異界のプリンセス』が出ている。
-
『2』はぶっちゃけた話、正調ロックマン風に方向修正。アイテム消費でボムが使えるが、終盤面の難度が大変な事に。『3』はお察し下さい。
-
キャラの描き込みや演出、掛け合い、操作性など、本作の短所を補っているが、難易度増加・キャラクターゲーム化に伴い凡レベルに止まる事に。
-
『2』を名作とする声もあるが、後に『超兄貴』で有名となる葉山宏治をコンポーザーに据えるなど後期メサイヤの色物的な作風が垣間見られるため好みが分かれる。
-
本作は『超兄貴』が出るまで、メサイヤを代表する作品となった。そのため、メサイヤゲームにキャピ子が登場する物も。