「アストロノーカ」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
アストロノーカ - (2011/04/23 (土) 00:38:09) の編集履歴(バックアップ)
アストロノーカ
【あすとろのーか】
ジャンル
|
宇宙作物育成・害獣退治ゲーム
|
|
対応機種
|
プレイステーション
|
発売元
|
エニックス
|
開発元
|
ムームー
|
システムサコム
|
発売日
|
1998年8月27日
|
定価
|
6800円
|
概要
-
舞台は未来宇宙。ニッカポッカ星系において農家となり、宇宙一の農夫を目指すシミュレーションゲーム。
-
形も模様も味もユニークな、多種多様な宇宙野菜たちを育てて収穫し、生計を立てていく。
-
「交配マシーン」を使って種の品種改良も行う。野菜の質を上げたり、新種の野菜を生み出したりする。
-
目指すは宇宙最大のコンクール「全宇宙野菜コンクール」での優勝。
-
定期的に開かれる様々な「宇宙野菜コンクール」に出品し、優勝して少しずつ評判を得ていく。ある程度評判を得ることで上位のコンクールに参加できるようになる。
-
しかし、そんな農業生活にもお邪魔虫が存在する。それが、かわいくも憎たらしい土着の害獣「バブー」である。バブーに対しては、うまくトラップを張り巡らせて撃退し、大切な野菜を守らなければならない。
特長
1.野菜の品種改良が楽しい。
-
全ての野菜は「重さ」や「形状」や「匂い」などの遺伝子を、交配することで少しずつ変化させることができる。
-
それらの特徴は野菜に反映され、野菜そのもの価値や、コンクールでの評価に繋がる。
-
種ごとに遺伝情報などのステータスがあり、交配前と交配後でどう変化するかは大きく操作できないため、地味にハマる。
-
ゲーム中で示される、ある法則性に従うことで次々と新種の宇宙野菜を作ることができる。新種野菜は手間がかかるものの、収益も大きく、また見た目もかわいい。
-
また、お助けアイテムとして「強化種」が存在する。上位かつ同品種の野菜のタネを2つかけ合わせると稀にできるこの種を交配に使用すると、ノーリスクで遺伝子が複数個追加される。
ただしその野菜の「純粋さ(Pマーク)」は失われてしまう。これが後々大きな影響を及ぼしてくる。
-
余談だが、
2.トラップバトルが楽しい。
-
害獣バブーを撃退するため、畑の前のの9×9マスのスペースにトラップを仕掛け、畑侵入を諦めさせる必要がある。
-
バブーが進むルートを予測して、その通りにトラップが決まると爽快。
-
「芸術点」という評価点があり、インパクトのある撃退の仕方をした場合は高得点が得られ、たまにアイテムも入手できる。
-
バブーも少しずつ進化・学習し、トラップに適応してくるので、いつまでも同じトラップ構成ではいずれ突破されてしまう。
-
確定勝利パターンというものがないので飽きが来ない。
3.情報が豊富
-
ゲーム内におけるインターネットの「アストロネット」があり、ほぼ毎日情報が更新される。豆知識レベルなものから攻略にかかわる重要情報まで様々。
特にコンクールでのライバルとなるキャラクターは折に触れ主人公にメールを送る。またあまりにも主人公が不甲斐ないと「大金持ちのシャルル」が農業界を牛耳るようになる。
また、新しい野菜やトラップが手に入る度に、ここで詳しい説明が得られる。その野菜の起源など、攻略とは直接関係のない情報もあるが、このゆるい世界観を奥深いものにしている。
--ゲームを進めるたびに行ける惑星が1つずつ(最大3つ)増えるのだが、話しかけられる住人は少ないながらも小イベントがいくつかある。
難点
1.後半の難易度の増加
-
ある時期を起点にして一気にコンクールの数が激増する。
-
野菜は成熟までに最大14日必要で、スケジュールを把握しきれずに混乱する。
-
特に条件指定のコンクールは、事前情報を得てそれを基にやらないと年単位のスパンが必要になる。
2.バブーの強化システム
-
上述のように害獣バブーは毎日0~3匹がやってくる。これが畑に侵入すると野菜は傷物になって評価が減り、ややもすると枯死してしまう。
-
対価として低確率ながらレアアイテムを落としていくことがある。このレアアイテムははこの方法以外に入手方法がないものである。
-
muumuuが以前に出した育成ゲーム「がんばれ森川君2号」のシステムを流用し、バブーがトラップに引っ掛かるたびに"進化"するようになっている。
-
たとえば「ぐるぐる台」でスタミナを削がれたバブーは、次回以降「回転」への耐性と「スタミナ」の増加を得て登場する。
同様に、「ジャンプ台」を使ってバブーの往く先を調整すると体重が増加する。
トラップバトルを繰り返すたびにバブーは進化し、やがてトラップを看破して破壊しながら進むようになる。
さらにトラップを多用すると「羽」が生え、地表に設置してあるトラップは浮遊して回避するようになる。空を飛び、超重量でジャンプ台を壊し、トラップそのものの耐性も高まったバブーはいかなるトラップをも回避してしまう。
-
結果、トラップバトルを繰り返すとバブーも耐性を得ていき、トラップバトルの難易度は決して下がることがない。
例えば体重が増加すると落とし穴などの耐性が下がるが、やがて羽を生やすようになるので容易に落とし穴から脱出するようになる。
-
救済策として、バブーは畑の作物を食べる量が限られているため、1つ目の畑に作物を6つ植えておくと2~4つ目の畑への類延を完全にではないが防ぐことができる。
その他
-
メモリーカードを通して、2つのデータ間でタネをやり取りするシステムがある。本来は友人と交換するシステムであるのだが…
-
クリア後の2周目はない(隠しコンクールのみ)ので、あるデータの種を移動させたく場この方法で移動させることができる。
-
出荷数が少なかったのか、通販サイトでも中古にしては高めで売られていた。
-
PSアーカイブスで600円で購入できるようになってからは、相場もややおとなしくなった。
-
アストロノーカのシステムをベースに、料理・家具・衣類などの生活要素も取り入れて作られた、「コスモぐらし~オンライン的野菜生活~」というWindows用オンラインゲームがあったが、2003年3月28日~2005年4月25日というわずか2年少々でサービスは終了してしまった。
-
少年ガンガンで連載されていた「ジャングルはいつもハレのちグゥ」には、極稀にバブーがモブキャラとして登場する事があった。