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マール王国の人形姫 - (2011/08/22 (月) 14:53:10) の編集履歴(バックアップ)
マール王国の人形姫
【まーるおうこくのにんぎょうひめ】
ジャンル |
ミュージカルRPG |
※画像はマール王国の人形姫+1 |
対応機種 |
プレイステーション |
発売・開発元 |
日本一ソフトウェア |
発売日 |
1998年12月17日 |
定価 |
5800円 |
ストーリー
むかーし、むかし、マール王国にオレンジ村という小さな村がありました。
そこには、ひとりの女の子がおじいさんと一緒に暮らしていました。女の子の名前は、コルネット。
コルネットには不思議なお友達がいました。それは、人と同じように心を持った人形です。人形の名前は、クルル。
村の人たちは、いつも人形と一緒にいるコルネットを変わり者あつかいしていましたが、けっして仲間はずれにすることはありませんでした。なぜなら、村の人たちはみんな、コルネットとクルルの元気な笑顔が大好きだったからです。
コルネットの日課はクルルと一緒に森を散歩すること。さぁ、今日もコルネットとクルルは仲良く森へ出かけます。
原作『人形姫物語』より抜粋
(……を、説明書より抜粋)
概要
- 日本一ソフトウェアが贈るミュージカルRPGの一作目。主にバカゲーしか知られていなかった日本一ソフトウェアの知名度を一気に引き上げ、現在の地位を確固たるものにした作品である。
- ストーリーの本筋は、悪い魔女に連れ去られた憧れの王子様をコルネットが助けに行く、というシンプル極まりないもの。展開自体にどんでん返しは無いし、目的も最後まで変わらない。また、戦闘のシステムの関係上、RPGとしてのテンポもあまりよろしくない。だが、後述する演出の数々、そしてシナリオの妙が相まって、PSの名作RPGとされている。
特徴
- 佐藤天平氏による温かみがあって耳に残る音楽と、それに合わせて構築されたミュージカル的演出がこのシリーズの最大の白眉である。
- 特にミュージカルシーンは声優の歌声が合わさり、より印象に残る。また、ドット絵は非常に美麗で、ミュージカルシーンでは所狭しと動き回る。
- 後に、日本一はドット絵の評価をより高めるが、本作はそのきっかけを作ったといえる。
- また愛や家族をテーマにした感動的なシナリオが数々のファンを生み出した。
- コミカルなシーンでの笑いの部分や、時に残酷なシーンも存在することもシナリオを引き締めている。
- コルネットのパートナーたる人形、クルルの正体とその目的に涙したプレイヤーは多い。
- 日本一ソフトウェアのシナリオは痛い、という風評があるがこのシリーズのシナリオは紛れもなく本物である。後に同社の看板作品となる魔界戦記ディスガイアなどへの影響も決して小さいものではない。
- そのシナリオを彩るキャラクターたちも実に個性的で好感を持つことができ、それぞれ物語の中で生き生きと動いている。
- メインキャラのコルネットとクルルは勿論、悪役のマージョリー一家の人気も高い。
問題点
- 戦闘
- ランダムエンカウントで戦闘はシミュレーション方式なのだが、そのシステムの関係上一回の戦闘に費やす時間が長く、戦闘を頻繁にこなすジャンルとしてはテンポが良くない。
- ぽんぽんレベルが上がるので、あまり考えなくてもボスに楽勝できるが、低いレベルで進むの他、人形やモンスターにも相性がある為、考えなしで進むと詰む可能性もある。
- とはいえ、パッケージから中身までライトでいかにも女子供向けなカラーなのであまり気にされない。
- パーツの使い回しの多いダンジョン
- 典型的なコピペダンジョン。同じような光景ばかりであるため、無駄に迷って苦労することもある。
- エンカウント率が高め
- 新作が出る度にそれらの点は改善されていき、日本一ソフトウェアがまだ志に燃えていた時代の象徴であった。この頃の日本一が戻ってこないかと嘆くファンは多い。
その後の展開
- おまけディスクつきのマール王国の人形姫+1が後に発売。
- 後にコルネットの娘・クルルが主人公となる続編「リトルプリンセス マール王国の人形姫2」が発売された。
- 海外では「Rhapsody: A Musical Adventure」の名称で発売された。サウンドトラックも同梱されており、難易度選択やミュージカルの音声切替、振動・ポーズ機能も実装されている。
- 同梱のサウンドトラックは後に日本でも逆輸入販売された。
- また2005年ではドコモ用携帯アプリに移植され、2006年にゲームアーカイブスでの配信が行われ、2008年に
NDS版
が発売された。