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ファンタズム - (2012/03/02 (金) 11:52:32) の編集履歴(バックアップ)
ファンタズム
【ふぁんたずむ】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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アーケード、ゲームボーイ
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販売元【AC】 発売・開発元【GB】
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ジャレコ
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開発元【AC】
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シーピーブレイン
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稼働開始日【AC】
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1991年
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発売日【GB】
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1992年11月6日
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配信【GB】
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3DSバーチャルコンソール:2011年6月7日配信開始
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ストーリー
恋人とのデート中、見知らぬ男達に恋人がさらわれてしまった。主人公はそれを阻止しようとするが銃で撃たれて死んでしまう。幽霊となった彼は恋人の父に「霊エネルギーを狙う組織にさらわれた」と知らされる。主人公は恋人の父の研究である、霊エネルギーを用いて他人の体に乗り移り、恋人を救い出す事を決意する……
概要
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2Dアクション。主人公は幽霊だが敵キャラクターに乗り移って戦う事が出来る。性能は敵キャラクターによって異なるが、攻撃ボタンとジャンプボタンは共通。
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主人公が乗り移った体には肉体ライフが設定されており、体のライフがなくなると主人公は体から抜け出て新しい体(敵)に乗り移る事が出来る。
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幽霊になっている最中は空中浮遊しているためトラップや敵の攻撃を無視できるが、霊エネルギーが自然減少していく。霊エネルギーはステージ最後のボス戦時の主人公ライフにもなる。
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難易度は比較的高め。繰り返しプレイする事でプレイヤーの腕を上げる魔界村タイプ。
長所
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敵の種類が非常に多く、多くの異なる性能の自機を操作する楽しみがある。
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敵は「何かの組織」のはずだが、ギャングや忍者、果てはドラゴンと得体の知れない敵まで出てくる。なんの組織なのかは結局一切不明。
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キャラクターはポップに描かれており、割かし可愛らしい。BGMもそれにあわせてノリが良い。
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そのストーリーを生かした、直球勝負ながら非常に評価の高いグッドエンディング。本作最大の魅力でもある。
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本作はマルチエンドだが、グッドエンド条件である「恋人の救出」を達成できないと、大抵の場合はラスボスとまともに戦えないほどプレイヤーが弱いため、バッドエンドを見るためにはほぼ連コンティニュー必須である。
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ラスボスは上空を飛びまわりながら超強力なホーミングミサイルを乱射し続ける極悪性能。そのラスボスをも瞬殺可能な性能を誇る、最後のキャラクターとは…?
短所
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一度乗り移った敵キャラの肉体体力が尽きないと憑依解除不能な仕様のためおいそれと乗り換えが出来ず、本作のコンセプトを大幅に殺いでしまっている致命的欠陥。
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最も肉体ダメージが高く霊ダメージが低い「敵との接触」と「ダメージ床居座り」が最も有効な乗り捨て手段である。意図的に乗り捨てるためにはそうするしかないと言っても良い。
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後述のGB移植版では新たに3ボタン目の「肉体乗り捨て」が搭載され、この問題は改善されている。
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敵キャラクターに上位互換と下位互換があり、下位互換の敵を選んでしまった場合の難易度は異様に高い。
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上位下位は基本的に色違いで分類されており、敵として出てきたときの強さがそのままダイレクトに乗り移った時の能力差になって現れるので、初見などで無ければ乗り移る事は無いが。
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衣装の装飾が多い者、衣装が警戒色である者などが上位互換であるため視覚的には分かりやすいとは思われるのだが。
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同様に、ボス戦では体を乗り換える事が出来ないので、事前の情報無しにはとんでもない苦戦を強いられるケースも。
移殖…というか、完全版
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本作はGBにのみ移殖されている。さすがにグラフィックが大々的に変化しているなどの違いはあるが、基本事項を踏襲しているどころか欠点修正や多くの追加要素のため「完全版」と呼ぶべき内容にまさかの大幅パワーアップを遂げている。
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前述の「肉体乗り捨て」ボタン追加(セレクトボタン)。肉体残体力分の霊ダメージを受けるが、セレクトボタンで自由な乗換が可能に。
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また、敵に乗り移った時の演出が画面暗転とキャラのアップを交えた派手なものになり「乗り移った」感は業務用よりも段違いに上がっていたり、業務用で一枚絵の紙芝居と普通のフォントで構成されていたエンディングがキャラや背景のアニメーションと筆記体のようなおしゃれな文字のスタッフロールになっているなど、演出面の大幅な強化が見られる。
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グッドエンディング後の非常にかわいらしい一枚絵や、「全ての敵の攻撃力が2倍+ザコ敵ルーチン強化+配置の凶悪化」が図られたエキスパートモード(出現コマンドは通常モードのグッドエンド後の一枚絵の画面で表示される)、レアな新キャラクター「透明人間」などが追加されている。
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エキスパートモードはどの敵の攻撃も喰らえば大ダメージで攻撃も配置も厳しいという、まさにエキスパートな内容。特に要所に登場し、本作最強の攻撃力を誇るキャラであるレーザーガン兵は元々肉体即死+霊エネルギー5割というとんでもない攻撃力だったのだが、それがさらに威力倍増されているため「攻撃を受けると一撃でゲームオーバー」というチート性能。見た目は地味なのだが、GB版を象徴するキャラとなっている。
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BGMは半分は移植、半分は新曲。オミットされた曲も一部。しかし総じて曲のクオリティは上がっている。
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鍵部屋のBGMは残念ながらオミットされてしまった。
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3面・5面・最終面・恋人救出時のBGMは新曲となっている。不気味さが前面に出ていた最終面のBGMが本作のストーリーに合わせた熱い曲調となったり、純粋に再開を喜ぶかのような曲調だった恋人救出時BGMがグッドエンディングの内容を匂わせるムードの曲調となっていたり、特に最終面絡みは気合いが入っている。
その他
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海外では「Avenging Spirit」と言うタイトルで発売されている。ゲーム中の文章が英訳されている以外は同様の内容。
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『ファンタズム』というタイトルのメディア作品は多く、ゲームも何種類か出ているが本作はGB版以外コンシューマー移植されていない。