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悪魔城ドラキュラ - (2011/02/23 (水) 02:36:43) の編集履歴(バックアップ)
悪魔城ドラキュラ
【あくまじょうどらきゅら】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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ファミリーコンピュータ ディスクシステム
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発売・開発元
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コナミ
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発売日
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1986年9月26日
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定価
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3900円
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悪魔城ドラキュラシリーズリンク
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概要
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コナミの悪魔城シリーズ記念すべき第一作。オーソドックスなライフ制横視点任意スクロール2Dアクションだが、主人公の武器が鞭というのが斬新であった。
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以降、「主人公が鞭を使う作品」と言えば悪魔城かインディージョーンズ(映画)と言うほどになった。
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舞台は中世ヨーロッパ。タイトル通り洋風の城に巣食うゾンビやミイラ、死神と言った様々なユニバーサルモンスターと戦う。
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操作方法はキー入力と攻撃とジャンプ。上を押したまま攻撃で要所で手に入れた消耗品「サブウェポン」を用いる事ができる。サブウェポンは道中の蝋燭等を破壊する事で入手できるハートを消費して使う事ができる。
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空中制御が効かず、攻撃はボタンを押してから実際に攻撃するまで少し時間がかかり、攻撃中は移動もできず、高所から着地すると硬直し、攻撃されダメージを喰らうと後ろに吹っ飛び、階段では上りながら攻撃しようとするとサブウェポンを使う……と、操作にはかなりの癖がある。
また初代である本作は「何を食らってもダメージは同じで、面が進むごとにダメージが増えていく」という方式になっており、これもまた地味に難易度を上げている。
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そのため難易度は高め。この独特の操作を使いこなす事が要求される。
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ひたすら純粋にアクションセンスの問われる作品であり、探索要素が盛り込まれがちな当時のコナミゲーとしてはやや珍しいものであった。
長所
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当時としては珍しいゴシックホラーな本格アクション。
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操作性に制限が多い故に、それが現実の人間の動きを彷彿とさせるリアリティと緊張を生み、作品の雰囲気を「敵がダークなファンタジー」から「ゴシックホラー」に上手く押し上げている。
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難しいが上達していく事で着実に先へ進めるようになっているゲームバランス。
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隠しアイテム等のギミックも多く、慣れてしまえばプレイ時間を大幅に短縮できるようにもなる。
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演出も工夫されており、女神の胸像に化けたメデューサ、中盤ステージの背景に遠くそびえ立つ天守閣(最終ステージ)、雲に隠れる月をバックに登る大階段など、限られた容量の中で上手く雰囲気を盛り上げている。
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ドラキュラサウンドと称されるロック調のBGMが非常に好評。
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シリーズの象徴とも言われ後に多くのアレンジを生み出した「Vampire Killer」、ハイテンポな激しい曲調で曲名通りにテンションを上げてくれる「Heart of the Fire」などは特に評価が高い。
短所
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おおよそ城とは思えないいかれた構造には疑問を抱く。
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後?に「混沌の象徴なので理屈や知識は通用しない」と説明される。
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その硬派な体勢と雰囲気からとっつきやすさはあるが、難易度の高さは諦めやすさを生んでいる。
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普通のゲームでハートは回復アイテムだが、本シリーズでは消耗品であり「回復以外の何か」。
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体力回復方法はステージクリアか壁等に隠されている肉を取る事。今となっては常識だが当時は混乱を招いた。
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サブウェポンの「聖水」がバランスブレイカー級の強さ。
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床や壁に数秒間燃え続ける炎を発生させる設置技であるが、複数回の攻撃判定を発生させているため、直撃した場合は鞭の数倍のダメージを叩き出せる。ボスでさえ瞬殺が可能。
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ダメージを受けている間の敵は硬直するため、聖水が燃え続けている間まるで動かない。しかも硬直中は敵本体の当たり判定が消滅するため、触れてダメージを受けることもない。
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あまりに強すぎたのか、後の作品では威力が大幅に下方修正されている。
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それでもなお、威力だけならサブウェポン中で最強である場合が多く、今作の威力が飛びぬけていることが伺える。
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凶悪な難易度に対する救済措置として肯定的にとらえる意見も。
移植
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本作はアーケードやX68k?等非常に様々な機種に移植されている……が、ステージ構成やシステム周りが大幅に違うので「完全新作」と言うべきである。
続編