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デススマイルズ - (2013/04/26 (金) 19:30:03) の編集履歴(バックアップ)


 *デススマイルズ 【ですすまいるず】

ジャンル シューティング
対応機種 アーケード
販売・開発元 ケイブ
稼働開始日 2007年10月19日
備考 Xbox360移植版あり
ケイブ弾幕系STGリンク

概要

  • 通称は『デススマ』又は『デスマ』。横STG。スクロールは基本横だが、一部ステージでは下にスクロールする。ライフ制だが同社の『ぐわんげ』同様1ゲージ分ライフを失うと無敵時間付与+ボム補填があるので、実質その場復活残機制。
  • 4種類の自機を選択でき、それぞれショットの性能が違う。更に、全種攻撃補佐用の子機を標準装備しており、子機の性能も自機によって異なる。

ストーリー

  • 少々気弱で泣き虫なところを除ければ極平凡な少女「ウインディア」。両親の愛情に恵まれ普通の毎日を送っていた。
    しかし彼女は突如神隠しに遭い異世界に送り込まれ、同時に魔法が使えるようになっていた。
    • 同じ境遇のキャスパー・フォレット・ローザといった仲間たちや、彼女らの保護者に当たる心優しい老紳士・ディオールと共に新たな生活を送っていた。
      しかし両親と離れ離れにあったことと、他と違い魔法が上手く使えないことにやるせない毎日を送っていた。
  • 異世界に入ってから半年後、未曾有の事件が発生。魔界から大量の異形のモンスターが現れ、人々を襲うのであった。
    咄嗟の魔法で人々に感謝されたウインディアは世界を救うと共に、
    異世界での自分を受け入れ異世界で生きることを決心した。
    …果たして少女の決意は『奇跡』を起こすのだろうか?

特徴

  • 自機は全員女の子キャラクターで、最年少11歳最年長37歳17歳。キャラクターデザインは「エスプレイド」「ぐわんげ」「プロギアの嵐」といったケイブ作品のキャラクターを手がけた井上淳哉氏。*1
    • シューティングゲーム自機に女の子キャラクターを持ってくるのはそれほど珍しい事ではなかったが、選択制で全員女の子と言うのは商業作品では割合珍しい。
      • 一応、ケイブはこの作品の以前にも『ピンクスゥイーツ ~鋳薔薇それから~』『むちむちポーク!』といった自機が全員女性の作品を出しているが、そちらのメインプログラマーは矢川忍であり普段のケイブ作品と作風が大きく異なる。
  • 本作独特のシステムとして敵を倒した時に出てくるアイテムを回収する事で画面下部にあるカウンタが上昇、これを消費して特殊攻撃を行なったりパワーアップする事ができる。
    • 特殊攻撃は通常攻撃よりも威力が高く、ロックオンするので殲滅力が格段に上昇する。
    • パワーアップはカウンタが最大値まで貯まったら任意に発動できるが、特殊攻撃と同じキー入力が必要なので特殊攻撃が使用できず、一定時間後元に戻ってしまう。

長所

  • 難易度選択システム。同年代のシューティングのほぼ全てが弾幕系縦STGであったため初心者にはとっつき難かったが、本作のこのシステムにより気軽にプレイできるようになった。
    • 当り判定基準を表示。ある程度STGになれた人ならば数回こなせば「このあたりが判定か」と解るが、本作は解りやすく自機中央にオレンジ色のハートマークがある。
    • ライフを失うとボムが最大まで装填されるのも難易度低下に拍車をかけている。ボム数3に初期ライフ3で9回ボムが撃てるのは耐久性に長けている。
    • 更に高難易度(レベル3)を選びつづける事で敵が撃ち返しをするようになるので、コアユーザーにも対応。もちろんパワーアップを使った稼ぎなども楽しめる。
  • キャラクター性能はそれぞれ一長一短なので全く違う操作が要求される。
  • 直前にオトメディウスがあったものの、アーケードでは久しぶりの横STGで、かつ導入数も多かったのでプレイしやすかった。
  • 並木学氏によるハイクオリティなBGMや、世界観に非常にマッチしたキャラクターの人気も本作を支えている。

短所

  • 難易度選択において低レベル進行を維持できない。
    • レベル1およびレベル2はそれぞれ選択回数に制限があり、いずれ必ずレベル3を選ばなければならなくなる。
      • XBOX360版ではレベルの選択回数制限が廃止。例えば全てのステージをレベル1だけで通過できる。
  • ライフ回復アイテムの出現条件が厳しい。
    • 基本的にレベル2かレベル3を選択することで出現。つまり下手な人ほどライフ回復の機会が与えられない。
  • キャラクターが全員少女なのでヲタク向けという印象が拭えない。かつ、それ周りでの問題点もある。
    • 販促ポスターでは、あるキャラクターのスカートの中が丸見えになっている。
    • あるキャラクターは服装だけでなく選択時の表情がいろんな意味で危ない上、被弾時に大音量で 「いやぁ~ん♡」 と喘ぐ痴態を晒す。
    • とどめはあるキャラのエンディングで始まる4人全員の入浴シーン。CEROがガツンと上がるような一枚絵がゲーセンという公衆の面前で展開される。
  • 主人公「ウィンディア」の声が台詞のせいもあり男の子っぽく感じる。
    • ウィンディアの声が前作「虫姫さまふたり」にて、男の子キャラである「パルム」を演じた飯田奈保美氏であるためか、「やったぁ!」が明らかにパルムにしか聞こえないというプレイヤーが続出した。
    • 最も、後に出たドラマCDや続編では全然そんなことは無いのだが。また、続編の『II』では正真正銘男の娘が登場する。

総評

遊びやすく幅広い難易度、魅力的な世界観、世界観にぴったりなキャラクターやBGMなど、ケイブ弾幕STGでも1,2を争うほどの人気作となった。
今でもレトロゲームコーナーなどに置いてあるゲームセンターも多いので、弾幕シューティングや可愛いヒロイン達に興味をお持ちなら是非プレイをしていただきたい。
荒廃した異世界で、天使たちがあなたを待っている・・・・・。

続編

  • 稼働からしばらく後、バージョンアップ版の『デススマイルズ メガブラックレーベル』が登場。
    沼ステージのボス「サキュラ」使用可・新ステージ追加・レベル999追加・キャラクター全員の性能大幅アップ・非常に出現条件が厳しいが真ボス追加(エンディングは一切変化しない)と、様々な追加要素が施されている。
    • サキュラは攻守ともに恵まれた性能および旧キャラより圧倒的にシリアスなエンディングが与えられており、このメガブラックレーベルにおける主役はサキュラであると言えよう。
  • 本作の続編に『デススマイルズII 魔界のメリークリスマス』がある。
    • 最大の長所であったレベル選択制が廃止され、グラフィックは2Dから3Dに移行。キャラクターデザインも大幅に変更、自機は半数が新キャラに入れ替えられた。さらに数ステージで強制的に終了してエンディングまで到達できないという状態でリリースされたことから、稼動当初よりユーザーの批判的な意見が目立った。
    • XBOX360版ではレベル選択制の復活、自機追加・新ステージ追加・真ボス追加などにより、アーケード版に比べるとボリュームもあって遊びやすい。
    • シリアスなストーリーだった本作と打って変わって、IIではコメディチックなストーリーとなっている。世界観に合わせるためか1までの登場キャラも絵柄が変わり、等身がかなり低くなった。
  • iOS用のアプリもリリースされている。
    • アーケードの移植だけでなく、オリジナルの「iPhoneモード」を搭載。ドラマCD3巻に登場したお姫様「ティアラ」を主人公としたオリジナルストーリーになっている。
    • BGM、キャラクターデザインもそれぞれオリジナルのものに一新されている。