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ダライアスバースト - (2011/06/26 (日) 21:08:13) の編集履歴(バックアップ)


ダライアスバースト / ダライアスバースト アナザークロニクル

この項ではPSP版『ダライアスバースト』とアーケード版『ダライアスバースト アナザークロニクル』をまとめて取り扱います。



ダライアスバースト

【だらいあすばーすと】

ジャンル 横スクロールシューティング
対応機種 プレイステーション・ポータブル
発売元 タイトー
開発元 ピラミッド
価格 UMD版:5040円
ダウンロード版:4000円
発売日 2009年12月24日
ダライアスシリーズリンク

概要

1985年に第1作がリリースされ、美しい背景と独創的なサウンドが組み合った演出がシューターを魅了した、タイトーの人気STG『ダライアス』シリーズ。
本作は1997年の『Gダライアス』以来、12年ぶりの新作となったシリーズ第5作の作品である。
長い間隔を経たうえでの新作・2009TGSではデモ映像のみの出典・「魔物が潜む(クソゲー率が高い)」と言われる年末の発売などといった不安要素が重なり、発売前の期待度はお世辞にも高いとは言えなかった。しかし、発売後は予想以上の丁寧な作り込みによって往年の作品には及ばずとも徐々に評価を伸ばしていくことになる。

メカデザインに『機動戦士ガンダム00』の海老川兼武と柳瀬敬之を、主人公「Ti2」と「リーガ・プラティカ」のキャラクターデザインに『スカイガールズ』『ストライクウィッチーズ』の島田フミカネを迎えている。


ゲームシステム

基本システム

  • シンプルな即死制横スクロールSTG。メインショット・対地ボム・全方向バリアを、それぞれ赤・緑・青玉を取得して強化していくパワーアップ体系は歴代作と変わりない。
    • メインショットは赤球を取得することでパワーアップ(同時発射数と当り判定強化)していき、一定数を取得することで連射性能に優れた「ミサイル」→敵貫通能力を持つ「レーザー」→地形貫通能力を持つ「ウェーブ」と、お馴染みの三段階変化を行う。今作ではウェーブは敵を貫通しなくなってしまったが、その分火力は向上している。
      • 新要素として敵弾の相殺が可能となっている。ミサイルならミサイル、レーザーならレーザーと、同じ種類の攻撃をぶつけると弾が消滅する。このため「このボスはレーザー主体だからあえてウェーブにパワーアップしないで挑む」という戦略も生まれた。
      • ただし「あえてウェーブにパワーアップしない」戦略自体は過去作でも存在していた。
    • 全方位バリア「アーム」は耐久力が「蓄積」されるようになり、青玉をとればとるほど耐久力が増加、最大68発分の耐久力を獲得することが出来る。ただし自機の当たり判定は大きく、敵の攻撃は難易度相応に激しくなるため、過度に易しくはなっていない。ZONEクリア時には残存アーム一枚につき3000点のスコアボーナスも出る。

得点システム

  • 敵を連続で倒すごとにレート(倍率)が上昇していき、最大16倍となる。つまり「素点1000点の敵をレート16倍の状態で倒すと16000点」となる。
    • 撃破間隔が短いほどレート上昇速度も速くなるため、いかに敵をおびき寄せて一気に叩くかが重要。ただし被弾するごとに(アーム一枚ごとに)レートは一段階ずつ下がり、ミスすると即1倍に戻るため、状況の見極めが大切となる。
  • シリーズではお馴染みの編隊ボーナスも完備。編隊を組んだ敵を全滅させることで追加ボーナスが入る。

バーストビームと設置バースト

  • バーストビーム:対応するボタンを長押しすることで、自機直前にリング状のバーストユニットが出現し、高威力で殆どの敵弾を相殺できるバーストビームを照射する。
    • 高威力ではあるが燃費がかなり悪い。基本的には後述の設置バーストを使用することになる。
  • 設置バースト:対応ボタンを2回短く押す事で、その場にバーストユニットを設置する事が出来る。ショットボタンを離した状態で移動すると対応して発射角度が変化し、ショットボタンを押し続けることで照射方向が固定される。
    • 威力は通常発射時より若干下回るが、バーストゲージ消耗量は通常発射時より少ない。敵の攻撃をしのぐ盾にすることが出来る。
  • バーストはバーストゲージの続く限り照射可能。ゲージは「敵を倒す」「敵弾を相殺する」ことで回復するため、設置バーストに敵弾を食わせる=盾にするように配置すれば照射時間を稼ぐ事が出来る。弾幕を展開してくるボスや大量のザコ編隊を相手にするときはこの点を意識すると格段に楽になる。
  • また、敵にも同様にバースト砲を装備している機体が存在する*1。敵のバースト砲を食らってすぐにこちらもバーストビームを放つ、もしくはビームに割り込みつつバーストビームを放つと、敵のバースト砲を吸収して一方的に攻撃ができるバーストカウンターが発動する。
    • 『G』のαビームカウンターの流れをくむ要素。連打は無くなったが、成立させるためのタイミングは比較にならないほどシビア。常人では「食らった事を認識してから反応する」ことは不可能であり、あらかじめ一連の操作タイミングを身体に覚えこませることになる。
    • 成功すると自機から黄色いバーストビームが発射され、通常の水色のバーストビームを上回る威力で一方的な攻撃ができる。タイミングがずれると両者のバーストビームが中央で相殺しあう状態となるが、そのままではこちらのバーストゲージが切れると同時に押し切られてダメージを受けるので、即座に逃げよう。
    • 基本的には、初心者が無理をしてまで狙う必要は無い要素。しかしある程度コツを掴んでくると「敵の攻撃を必死に避けるよりも、バーストカウンターで一気に勝負を決めるほうがむしろ安全度が高い」という境地に至る。更にこれで敵を倒すと獲得スコアに4倍の補正がかかるため、スコアにこだわるプレイヤーにとっては確実に成功させる事が前提となる(レート16倍で素点1000点の敵を倒す場合、16000×4=64000点を獲得できる。編隊ボーナスも4倍に)。

本作はこのバースト、とりわけ設置バーストの使用を前提としたゲームバランスが組まれており、如何に設置バーストの自由度を生かした攻略パターン・得点パターンを編み出すかという楽しみが生まれている。

自機選択制

シリーズおなじみの機体「シルバーホーク」は3種類が用意されており、クリア状況によって解放されていく。最初から使用可能のレジェンド以外、ネクストはアーケードモードを条件なしで1ルートクリア、オリジンはバーストモードをクリアすると使用可能となる。

  • レジェンドシルバーホークバースト:従来のシルバーホークを外見・性能共に踏襲した赤い機体。戦闘用AI端末であるTi2が搭乗する。
    • 対地ボムは誘導性能なしの投下・打ち上げ型で、最高パワーアップ時には4方向に発射される。高威力で後方の敵も攻撃できる。
    • 設置バーストは「自機の逆方向へ照射角度を変える」ように動く。自機は後方に下がってバーストビーム主体で敵を倒す攻撃的な使い方が有効。
  • ネクストシルバーホークバースト:外見が一新された新たなるシルバーホーク。人間の搭乗を前提としており、リーガの搭乗機として活躍する。
    • ボムは誘導性のあるミサイルになっている。誘導性能はかなり優秀だが、火力はやや低い(それでも雑魚なら一撃)。また発射方向は前方固定であるため、後方への対応力はレジェンドに劣る。
    • 設置バーストは「自機の方向へ照射角度を変える」ように動く。自機は前方に出てバーストビームに援護射撃を担当させる防御的な使い方が有効。
  • オリジンシルバーホーク:基本性能はレジェンドと同じだが、バーストユニットが使用不能の上級者向け機体。
    • おまけ要素として、ショット音等一部の効果音が初代ダライアスのものに変更される。ミッションモードでは初代のBGMが流れたり、アイアンフォスルのデザインが初代仕様になるステージも存在する。

レジェンドとネクスト。扱いやすいほうを選択することで相対的に難易度を低下させられるのがポイント。
物足りなくなった人には高難易度のオリジンという選択肢も存在する。


ゲームモード

  • ゲームの難易度は三段階から選択可能。ミス時のパワーダウンは緩くなり、難度ハードでのみ1アイテム分づつ下がっていく。イージーではアームが三つの状態で復活、ノーマルではパワーそのままアームなしで復活。
    • 全体的なゲームバランスも良好で、『外伝』のクラスティハンマーや『G』のアブソリュートディフェンダーのような「出現地点がおかしい」「ボンバー前提の猛攻をする」ボスもいない。
  • 全モードのリプレイを観賞できるリプレイモードも搭載されている。

アーケードモード

  • 歴代と同じく、樹形図状に枝分かれするステージを攻略していくモード。コンティニューに制限はないため、初心者でも「とりあえずのクリア」は出来る。歴作とは違いルート別の難易度がはっきり示されている点も嬉しい。
  • 全5ステージ。ゾーン数はA~Kまで、計11。残念ながら分岐の量は少ない。以下、ダライアスを語る上では外せない海洋生物型巨大戦艦と、特徴的な演出を紹介する。
+ おさかな天国
  • 1stSTAGE / A ZONE:アイアンフォスル…久々に第一ステージのボスとして登場したシーラカンス。難易度ハードでも控えめの強さで、初心者の練習相手に最適。
  • 2ndSTAGE / B ZONE:マッドホイール…外殻部分に多数の可動式砲台をとりつけたオウムガイ。いかに速く殻を壊して高速弾を減らせるかが勝負の分かれ目だが、全部破壊するのは意外と難しい。スコアアタックでは工夫が必要となる。
  • 3rdSTAGE / C・D ZONE:ライトニングフランベルジュ…初心者の壁となるノコギリエイ。巨体と無数のレーザー、そして艦体中央のノコギリビームで圧殺しようとしてくる。こちらのショットをウェーブまでパワーアップさせずに、敢えてレーザーにとどめておくと若干ラクに戦える。
  • 4thSTAGE / E・F・G ZONE:ミラージュキャッスル…本作1の萌ボスと評判のハリセンボン。最初は本体が見えないほどの外装をまとって登場し、多彩な砲撃を仕掛けてくる。外装がはがれると本体の登場となるが、こちらも癖のあるホーミングレーザーを放つ難敵。
  • FinalSTAGE / H ZONE:ハングリーグラトンズ…ラスボスに昇格して帰ってきたピラニア。「グラトンズ」の名の通り、今作では無数の子ピラニアと子機、照射レーザーの複合攻撃を仕掛けてくる。画面奥で子ピラニアに指示を出す姿と、まるでインベーダーゲームの様な動きを見せる子ピラニアが見どころ。
    • H・Iゾーンは『外伝』の最終面と同じく、BGMがサビに入るところでボスが出現、そのままBGMが転調して流れ続けるシンクロ演出を採用している。特にこのHゾーンのシンクロ率は高く、「The world of spirit」は「ピラニアの曲」として親しまれている。
  • I ZONE:サウザンドナイブス…背びれをまるでフィン・ファンネルの様に切り離し、多方面から攻撃を仕掛けてくるミノカサゴ。青紫の本体色が映える。背びれは設置バーストであしらいやすいが、油断すると派手な特大緑レーザーにぶち抜かれるので注意。
  • J ZONE:ダークヘリオス…深海魚・リュウグウノツカイがモチーフのボス。巨体のいたるところからレーザー掃射を行うため、設置バーストがまさに生命線となる。ある程度のダメージを与えて外装を破壊すると第二形態に移行する。
    • J ZONEでは道中・ボス戦ともに、タイトーのアクションシューティング『サイバリオン』で使用されたBGMのアレンジが流れる。ここからもわかる通りダークヘリオスの第二形態は金色のドラゴンであり、シリーズでは珍しい非海洋生物のボスとなっている*2
  • K ZONE:グレートシング…恒例のクジラ。今作では『G』の「G.T.」を上回る巨体で登場。ドリルミサイルは爆裂弾仕様に換装、イルカ型子機にはバースト砲がそれぞれ搭載されるなど、進化も怠りない。多数のビーム砲台と先読みホーミングレーザーの複合攻撃はただただ脅威。
    • ちなみに、グレートシング本体からのバースト砲掃射はオリジンでは回避不可能。アームで防ぐ以外にない。
  • 歴代ダライアスの伝統を引き継ぎ、主人公は一組の男女となっている。バックストーリーでは戦闘用AIのTi2と、パイロットの機械化に反対し、かつてTi2に助けられながらも彼女を忌避するリーガの二人の関係が簡単に触れられており、それを知っているとエンディングの印象も異なってくるだろう。
    • 島田フミカネの起用によって古参プレイヤーの間では「ダライアスのキャラゲー路線化」を危惧する声もあったが、結局ストーリーはエンディングで簡潔に触れられる程度の、これまでと大して変わらないものであった。
  • 全4種類のエンディングは音楽も合わさってどこか哀しい雰囲気を出している物が多い。『G』との繋がりを意識させる要素として「惑星アムネリア」「ジ・エンブリオン」が登場するエンディングもある。

ミッションモード

  • アーケードモードを1度クリアすると選べるようになる、用意されたミッションを選択して攻略するモード。
    • 全8ミッション、10ゾーンの計80ステージが用意されている。いずれも機体・装備に一定の制限が課されているのが特徴で、一種の縛りプレイとなっている。
    • ミッションをコンプリートする事で設定資料が閲覧できるようになる。また、シールドアイテムの仕様と合わせて「苦手なボスを重点的に練習する」「ミッションをこなす事で腕を上達させる」初心者向けSTGとしても用いる事が出来る。
    • クリアに要する時間はステージにもよるが、他モードよりずっと短い。携帯機に合わせた「暇な時間(3~10分)に遊べるSTG」というコンセプトに基づくモードである。

バーストモード

  • アーケードモードを3回クリアすると出現する、上級者向けのサバイバルモードモード。
    • 最初からメインショットとボムがフルパワー、アーム34枚の状態からスタート。メインショット3種はいつでも切り替えが可能であり、更にバーストゲージが自動回復するようになっている。
    • 一方で難易度はハード相当、加えて敵配置が大幅に変更されており、パワーアップアイテムは一切出現しない。更に残機は1でコンティニューも不可。敵弾の相殺とバーストユニットをフルに生かした攻略が求められる。

BGM

  • 今作のBGMは歴代シリーズのメイン作曲を務め、現在はタイトーを退社している「OGR」こと小倉久佳に代わり、タイトーサウンドチーム・ZUNTATAの土屋昇平が中心となって制作された。
    • 「作品ごとにBGMの作風が全く異なる」のがダライアスシリーズの傾向だが、これまでとは作曲者自体が変わってしまったことで、OGRサウンドに慣れ親しんでいた旧来からのファンからは当初バッシングが上がった。しかし発売から時間が経ち、状況が落ち着いてきた現在では、抒情的&民族音楽的(オリエンタル)な響きで構成された土屋サウンドにも好意的な評価が多くなっている。
      • II』以降お馴染みのBGM演出は健在。道中曲がちょうど終わるタイミングで警告が出現し、ボス曲に切り替わるパターン、最終面でのBGMが連続するパターンが用意されている。特に評価が高いのは一面BGM「Good-bye my earth」と、シンクロ演出が光る「The world of spirit」。
    • なお、小倉氏は今回、グレートシング戦のBGM「Hello 31337」を提供している。近年ゲーム制作の表舞台に出ていなかったものの、全く色褪せない独創性を知らしめたこの曲は高い評価を受けている。
  • ちなみに、本作のサウンドトラックは2010年1月19日付けのオリコンデイリーチャートで17位を記録している。

難点

  • 全体的に地味な演出
    • ボス演出が簡素になり、背景演出も少なくなっている。『外伝』と『G』の2作品が際立ち過ぎていたともいえるが、せめてボスに関してはあと一歩頑張ってほしかったところ。
    • 攻撃エフェクトなども簡略化され、やはり上記二作品と比べると見劣りしてしまう。もっともこの変更は、『外伝』以降問題となっていた敵弾の見難さが大幅に緩和されるという改善点にもつながっている。
  • ステージ数の減少とボスバリエーションの少なさ
    • 一般的なSTGと比べるとステージ数もボス数も充分多い部類に入るのだが、やはり『ダライアス』という作品として考えると残念なところ。
  • その他
    • 項目決定は○ボタンと×ボタン、キャンセルは□ボタンと△ボタン。慣れるまで戸惑うことになる。
    • 前述したとおり、主人公二人の登場機会はタイトル画面後のインサートと一部エンディングのみ*3と非常に少ない。わざわざ島田氏に頼んだのなら、それをもっと生かしてもよかったのではないだろうか…。
  • バグ
    • ボスのバースト発射と同時にボスを撃破すると、そのプレイ中バースト音が鳴り続ける(余程タイミングが合わないと起こらないが)。
    • サウザンドナイブスの特定パーツを破壊しすぎるとフリーズが発生する。

総評

歴代のダライアスと比べると、演出面の見劣りや、ボリュームの少なさが目立ってしまうのは否めない。
しかしそれ以外の面はどれも水準以上の出来をキープしており、単体のSTGとしてみれば十分な良作である、というのが大方の見解であるようだ。
幅広いモードと難易度調整が可能であることから、初心者にもお勧めできるSTGである。

スクウェア・エニックスに吸収された現在のタイトーの状況を鑑みると、この完成度の作品をよくリリースしてくれたと言うべきなのかもしれない。
「STG冬の時代」と評される時代の中、実に13年ぶり、専用筐体としては21年ぶりとなるアーケード作品『アナザークロニクル』リリースへの足がかりを築いたという面でも本作にはある程度の評価が与えられてしかるべきだろう。



ダライアスバースト アナザークロニクル

【だらいあすばーすと あなざーくろにくる】

ジャンル 横スクロールシューティング
対応機種 アーケード(Taito Type X2)
発売元 タイトー
開発元 ピラミッド
デフォルトプレイ料金 1クレジット(残機3):200円
稼動開始日 2010年12月17日
ダライアスシリーズリンク

『ダライアスバースト』発売から7カ月後の2010年7月30日、『バースト』のアーケード版『アナザークロニクル』のリリースが発表された。
単なるアーケードへの逆移植にとどまらず、「ハーフミラーによる32:9の2画面モニタ+ボディソニック搭載+最大4人同時プレイ可能」という、ダライアスとしては『II』以来21年ぶりとなる大型筐体を採用するという情報は衝撃をもって迎えられた。

「シューティングゲームサイドVol.1」のスタッフインタビューで「大昔のシューティングの文法をそのまま入れると今の時代に合わない」と二人のプロデューサーが語るとおり、ファンサービスだけでなく随所に新しい取り組みを導入。年配のシューターを主なターゲットとしながらも新しい世代へのアピールも行っている。
定期的なオンラインアップデートによってバランス調整とバグ修正が行われており、第3回アップデートでは新ステージとボスの追加も予定されているなど、今後の発展が期待されるタイトルである。

なお、今作のストーリーはPSP版の6年後という設定で、Ti2とリーガが惑星ダライアスの危機を救った後の本格的な反攻作戦を描いており、プレイヤーは名も無き1パイロットとしてゲームに参加する形となっている。PSP版でも影が薄かったTi2とリーガだが、今回は設定で語られるのみとなっている。


PSP版からのシステム改良・変更点

  • 振り向き機能
    • 『II』『G』ではボス戦に限り自機の向きが自動で変化した。今作では振り向きボタンを押すことでステージ中でも随時反転が行え、後方への攻撃・バースト照射が可能。後方から出てきた敵の処理や、敵の後ろに回り込む芸当も出来る。むしろ高難度ゾーンでは反転を上手く使わないと苦しい局面が多い。
  • 演出の強化
    • 攻撃・爆発等のエフェクトが派手になり、背景にもより変化がつけられ、ボス戦の演出も変更された。「劇的に変化したというほどではないが、プレイしていると結構違いを感じる」レベルの改良が随所に施されている。
    • F ZONEとH ZONEでは『外伝』のゴールデンオーガ、『G』のディメンションダイバーのようにボスが背景にまぎれて現れる演出も。
  • バーストカウンターの難易度低下
    • 敵のバースト発射時にはソナー音が三回鳴り、これに合わせてバースト砲の上下部分に準備マーカーが大きく表示される。格段にタイミングを計りやすくなった。
  • 点数システムの変更・スコア欄の拡大
    • 倍率レートのシステムは変わらないが、本作では機体ごとに最大レートが設定されている。バースト搭載機は最大16倍、非搭載機は最大60倍である。
      • 非搭載機の倍率は4つ刻みで上限する。つまり、搭載機と同じ16段階で変化することになる。
    • 通常バーストは相変わらず燃費が悪いが、これで敵を倒すと4倍、カウンターバーストで敵を倒すと6倍の倍率補正がかかるようになり、スコアアタックの楽しみが大きくなるとともに通常バーストにも明確な使用意義ができた。クリア優先なら設置バーストで敵を焼き払い、スコア重視なら通常バーストを小出しにしていくということになる。
      • PSP版の項で挙げた「素点1000点の敵をレート16倍の状態で倒す」シチュエーションの場合、通常ショット・設置バーストでは16000点、通常バーストだと64000点、カウンターバーストの場合は96000点が得られる。
    • ZONEクリア時にはアームボーナスに加え、ボス撃破に要した時間からタイムボーナスが入る。更に全面クリア時にノーミスだったプレイヤーには10000000点のノーミスボーナスも加算される。
    • 慣れるとカンストしやすかったスコア欄の桁数は引き上げられ、カンストバグも修正されている。
  • 多人数プレイ向けの調整
    • パワーアップアイテムの取りあいを防ぐ為、誰かがアイテムを取得するとその場所に数秒間光輪が出現し、それに他プレイヤーが触れると同アイテムを取得できるようになっている。
    • 2機以上が設置バーストでバーストビームを交差させると、強力な収束ビーム「バーストリンク」が発生する。

新機体

レジェンド・ネクスト・オリジンに加え、新たにフォーミュラが選択できるようになった。更にオリジンの性能も調整されている。

  • フォーミュラシルバーホークバースト:新たなバースト機関搭載機。巨大な前方三枚翼が目立つ、チューリップの様な攻撃的なフォルムが特徴。
    • ネクストと同じ誘導ボム・レジェンドと同一のバーストユニットを搭載。ショットの威力はバースト機最強、ネクストでは最大3連射だったボムは最大4連射となっている。更に移動速度も速い。一方でショットの射程が非常に短く、ミサイルは1画面分、ウェーブではミサイルの1/2程で消滅してしまう。
      • 敵に接近する必要はあるが弾切れが起こらず、他では振りきれない攻撃も回避でき、慣れれば強力な味方となる機体。実際オンラインスコア集計の無差別部門では本機が上位を占めている。中級者以上向けのスコアアタック機と言えるだろう。
  • オリジンシルバーホーク:初代ダライアスに登場したシルバーホーク。
    • バーストユニット非搭載という点は変わらない。だがショットの威力はフォーミュラ以上に強化され、ウェーブは敵を貫通する仕様に戻った(弾切れも増えた)。ボム発射はバーストボタンに割り振られ、殆ど無意味だが撃ち分けが出来るようになっている。
    • 前述の通り、バースト非搭載の関係からスコアレートは最大60倍まで引き上げられている。バーストを使った点稼ぎが面倒だというプレイヤーはこちらを。

クロニクルモードではエリアごとに用意された機体の中から自機を選択するのだが、一部のエリアではクロニクル限定のゲスト機体が使用可能となる。

  • セカンドシルバーホーク:『II』に登場したシルバーホーク。
    • やはりバーストユニットは非搭載だが、「波動弾+前方拡散ミサイル+8方向緑レーザー+超連射ボム」の装備で広範囲を焼き払える大火力を有している。緑レーザーは地形を貫通し、バーストビームを遮る事が可能。ボムは残念ながら転がらない。オリジンと同じくボムは撃ち分け可能、スコアレートも同じく最大60倍。
    • 第3回アップデートで使用可能エリアが拡大された。
  • Gaidenシルバーホーク:『外伝』に登場したシルバーホーク。
    • こちらの武装は「赤ウェーブ+白玉+サーチ弾+誘導ボム」と、『ダラ外』のお約束とも言える最強形態一歩手前の状態を再現している。連射速度は早く、貫通するウェーブで敵の姿と攻撃が見えにくい。ある意味タイトーの自虐ネタかとも思える機体。
    • スコアレートは最大24倍、バーストユニットは非搭載。代わりにバーストボタンには「ブラックボールボンバー」が割り当てられ、バーストゲージ満タンの状態で発射できる。なお、無敵時間・敵の吸引エフェクト・炸裂後の稲妻ダメージはいずれも無くなってしまった。
    • 第3回アップデートで使用可能エリアが少し追加された。

ゲームモード

本作では二つのモードを選択する前に「デフォルトエントリー」か「残機無限エントリー」の残機設定を行う。
「残機無限」はクレジットを規定数投入することで選択可能となる(デフォルトでは4クレジット800円。100円設定の店では600円が主流の様だ)。プレイ中の残機が無限となり、どんなに下手でもクリアすることが出来るようになるが、スコアは記録されずミッションも失敗扱いとなる。大勢でワイワイ遊びたいときや、初見のルートの偵察などに使える。 また、1クレジットにつき支給される残機は3機だが、多人数プレイを行う時、残機はプレイヤー間で共有される(3人プレイならば9機が共有される)。

オリジナルモード

  • PSP版のアーケードモードに相当する、樹形図状ルートを攻略していくモード。今回はスタートするゾーンをA ZONE(EASY)、B ZONE(NORMAL)、C ZONE(HARD)の3つから選択し、計3つのゾーンをクリアしていく形になっている。
    • ゾーンはAからLまで、合計13。ルートごとの難易度はPSP版と同じく、樹形図上方のゾーンほど優しく、下に行くほど難しくなる。
      • なかなかに初見殺しが多めの構成であり、更に復活時のパワーダウンは発生しないがアーム枚数がゼロになるため一度ミスするとずるずるとやられてしまう事も多い。ただしパターン自体はゲームの短さもあって覚えやすく、集中力も維持しやすい。操作方法と対処法を一度覚えれば何とかなる。
        2011/2/16のアップデートにおいてA-D-Hルートの難易度が大幅に引き下げられた(復活時にアーム1枚追加・Dボスの体力10%減・H道中に青玉一つ追加)ため、最初はここでコツを掴むのが吉。
    • 一番難易度の低いA-D-Hルートのソロプレイ・ノーミスでの所要プレイ時間は大体14~16分ほど。ルートによっては20分程の長さになるものもある。道中の長さはピンキリだが、全体的にボス敵が長期戦化しがち。
    • 制作側ではクロニクルモードをプッシュしており、計5つのエンディングはクロニクルへの「繋ぎ」ととれる内容が多い。タイトー恒例の鬱エンドも紛れ込んでいる。

クロニクルモード

  • PSP版のミッションモードを発展させた本作の「核」となるモード。ベルサー軍に制圧された1300あまりのステージで構成される星系群を開放していき、新たなステージを開いていく。
    • 最初に星系を選択し、次にその中のエリアを選び、指定された条件でミッションをクリアしていく。星系内にある「拠点エリア」を攻略すると新たな星系への侵攻が可能になる。エリアの解放状態は筐体ごとに記録され、プレイヤーは皆で協力しながら(そして筐体に自分の名を残しながら)自分の店舗を開放していくことになる。
  • 用意された膨大なエリアには「残機1で復活なし」「パワーアップ制限」といった縛り設定や、「2人プレイ限定」「ボスラッシュ」といった変則設定、多種多様な「亜種ボス」、最大のサプライズである「過去のシリーズで登場した音楽・シルバーホークの登場」等のやり込みシューター向けのフィーチャーが揃っており、攻略を続けるモチベーションを保っている。
    • 過去作からのゲスト機体参戦時には、参戦元のステージBGMは勿論、ゾーン移動時の音楽、ボス戦前の警告音までもが使用されるファンサービスが用意されている。シルバーホークにも原作を再現した武装が用意されており、過去作をやりこんだ人にはたまらないだろう。
  • エリア初解放やランクインを記録した際のネームエントリー画面では「ダライアス世界の戦場カメラマンが記録した」という設定の画像「戦場記録」が表示される小ネタも。
  • なお、星系やエリア名は実在の地名やゲーム関連用語、人物のアナグラムとなっている。
  • 第3回アップデート「Unlock A」において、500の新ステージが追加された。

新たな敵

  • 道中の敵は数が非常に多く、小型の雑魚が次々群がってくる様子はまさに魚群。一部では「弾幕ならぬ敵幕」とも。
    • 敵の数が多いため、必然的にPSP版よりもバーストゲージを持続させやすくなっている。多数の敵をなぎ払う機会が多く、強化された背景演出もあって、高速で飛び出してくる雑魚を設置バーストで迎撃する快感を存分に味わうことが出来る。
  • 全てのエリアには異なるボスが配置されるようになり、新ボスも登場。更に基本となる巨大戦艦をベースに改良を加えた「亜種ボス」も多数存在する。クロニクル限定のボスも含めると、ボスは合計で33種類が登場する。
    • 『G』でも2種類づつのボスバリエーションが用意されていたが、今作では殆どのボスに2種類以上最大4種類のバージョンが用意されている。見た目や攻撃がかなり違うものも多く、この「新しいボスを探す」という点もクロニクルモードの楽しみの一つとなっている。
    • なお、現在のところ本編には未登場だが、ミラージュキャッスルの亜種として「スチールスピン」が戦場記録で確認されている。アップデートでの追加が期待される。
+ オリジナルモードの新ボスを紹介
  • C ZONE:ハイパージョー…モチーフのゴブリンシャークらしい細身だが、ダメージを受けると逆にパーツを装着していくSTG史上でも珍しいボス。攻撃は一見激しいがミサイルで相殺できる。前触れ無く飛ばしてくる顎には注意。
  • E ZONE:エンシェントバラージ…シリーズお馴染みのカメが復活(今回はタイマイ)。バーストビームを遮断する屈折レーザーと、バーストビームを弾くバリアの反撃ビームは中級者の大きな壁となる。コイツ自体の体が大きいのも厄介。
  • G ZONE:ブライトリーステア…頭部が透明な深海魚・デメニギスがモチーフ。空間雷撃や大型弾の弾幕などトリッキーな攻撃が特徴。しかし最難関ルートのボスであるわりには妙に弱い。カメやハリセンボンがいたら阿鼻叫喚のルートになることは間違いないが…。
  • H ZONE:バイオレントルーラー…ダンゴムシが海に潜った様な甲殻類・ダイオウグソクムシがモチーフ。どことなく『外伝』のクラスティハンマーを彷彿とさせるアクションを見せる。「暴君」の名に恥じぬ暴力的な攻撃が特徴だが、そのどれもに明確な対処法が存在する、最易ルートのラスボスにふさわしい絶妙な強さを持つ。
  • PSP版からのボスもバランス調整が行われている。
    • 例えば、ハングリーグラトンズの子ピラニアは数も耐久力も増え、グレートシングの屈折ホーミングレーザーは誘導性能が下げられている。
  • 大画面化に伴い、PSP版では画面から見切れてしまっていた巨大戦艦たちは(グレートシングを除けば)全て画面内に収まるようになった。必然的に自機の移動範囲も広くなり、正面からではきつくても、背面や側面に回りこめば楽に戦える相手も出てきた。勿論それを見越して全方位に激しい攻撃を行ったり、巨体で逃げ場所を塞ぐボスもいる。
    • ボスは全体的にPSP版より大型化(アイアンフォスルとグレートシングが分かりやすい)。とりわけグレートシングは画面を埋め尽くしてなお全身が収まらない。

追加BGM

  • PSP版で使用された楽曲に加え、アレンジサウンドトラック「WONDER WOULD」に収録された曲や幾つかの新曲、過去作の音楽など、多彩な曲が揃っている。
    • 土屋氏作曲の完全新曲『組曲 光導』は今作のもう一つの注目点。A-D-Hルートで使われるこの曲は「組曲」と冠せられた通り6つの楽章から構成されており、これらがA ZONE→ZONEセレクト→D ZONE→ZONEセレクト→H ZONE→エンディングにかけて途切れなく流れ続ける
      • 『II』の「say PaPa」や『外伝』の「VISIONNERZ~幻視人~」は単純に1つの曲を流し続けているだけであるため、プレイ状況によって転調のタイミングがずれる事があった。
        「光導」は最初から曲を明確に区切り、ゲームオーバー時には音楽を止め、ボス戦では特定の地点でループさせ、撃破時には爆発効果音とフェードイン・アウトを上手く使うことで、どのようなプレイスタイルでも切り替えが自然に行われるよう工夫されている。ステージとのシンクロ率も高く、ボス戦でも(第一ループのみだが)曲に合わせて攻撃が行われる。1回のプレイ中全てに流れる事や、細かく気配りされたタイミング調整という点においては、シリーズ随一の楽曲と言っていいだろう。
      • 評判は上々であり、グレートシングやクロニクルの攻略を行うプレイヤーの中には「一休みにちょうどいい」とA-D-Hルートを好んでプレイする人もいるようだ。「一番簡単なルートが最もプレイされるであろうから」と目論んで完全新曲を展開した制作陣の判断は正しかったと言えるだろう。
    • K ZONEのボス・ダークヘリオスには第二形態専用のBGMが追加されている。『サイバリオン』ファンには嬉しい変更点。

筐体について

  • 大型スピーカー2機に加えてシートにはボディソニックを搭載し、重低音と振動でゲームを盛り上げる*4。ボス戦突入時に明滅するモニタ上部の赤い警告灯もプレイヤーを煽ってくれる。
    • ヘッドホン端子は2つで、それぞれボリューム調整可能。コイン投入時に音量が0にリセットされるので「差し込んでも音が聞こえない」と慌てないように。
  • 当初はその価格が危惧された筐体だったが、およそ95万円という低価格だったことは特筆に値するだろう。ちなみに、現在公式サイトではダンボール製の試作筐体の写真が公開されている。
    • 開発の初期段階では(格闘ゲームなどの)汎用筐体を二つ繋げるという案もあったようだ。「シューティングゲームサイドVOL.1」にはそのラフ画が掲載されている。
      • 大量の敵や激しい攻撃が表示されても処理落ちがほとんど起こらないのも、爽快感を高める重要なポイントである*5

難点・賛否両論点

  • デフォルトで200円
    • ただし、最近では100円設定の店も増えてきている。実際、ラウンドワンではほぼ全ての店舗で100円・残機無限500円設定となっている。
  • プレイ時間の短さ
    • 初代『ダライアス』が全7面、『Gダライアス』でも全5面だったのに対し、本作オリジナルモードはわずか全3面。過去作品と比べると大幅に短くなった回転率重視の設計をよく思わないプレイヤーもいる。
      一方で「集中力が持続しやすくテンポがいい」「熟練者に長時間台を占拠されることが無く、待ち時間が短くて済む」と一向に気にしないプレイヤーもいる。プレイ環境の変化を考えると、一概に難点とは言い切れないのかも知れない。
  • 筐体が結構な難物
    • ゲーム自体の問題点とは言い難いが、ハーフミラー採用の宿命として、お店のメンテナンスが不十分な場合は左右の画面が重なり過ぎていたり、ずれている場合がある。またその大きさから設置場所も限られるため、魅力であるボディソニックを故意に鳴らさないように設定しているお店も存在するようだ。
  • スコア集計ルールの変更
    • 2011年2月16日のオンラインアップデートで、クロニクルモードのプレイ人数限定なしエリアにおけるハイスコアランキング集計ルールが「プレイヤー全員の合計スコアをハイスコアとして集計する」ように変更された(それ以前は、最もスコアの高いプレイヤーのスコアがハイスコアとして集計されていた)。つまり、クロニクルモードの全てのエリアにおいて、1人プレイでは4人プレイのスコアに絶対に勝てなくなってしまったのだ。
    • 事前告知は一切なく、意図的な変更ではないバグではないかという推測もあるが真相は不明である。「新ルールの是非よりも、告知もなく途中で集計ルールを変えること自体が許せない」という声も少なくない。
    • また、外伝機が使用できるあるエリアで10億以上のスコアが入る想定外の事態が発生したため、2011年5月16日のオンラインアップデートで、外伝機の最大スコア倍率が60倍から24倍に引き下げられたほかBHボンバーによる4倍補正が廃止、外伝機使用可能エリアのスコアがリセットされることになった。
      • 同アップデートで、多人数プレイと一人プレイ時の格差を解消するため、クリアボーナスにプレイ人数に比例した倍率をかけるという変更も行われた。
    • 以上のようにクロニクルモードのスコア集計は迷走気味ともいえる。

余談

  • 前述の「Hello 31337」の数字は現実の捕鯨数から取ったもの、と一部でいわれているがこれはデマ。単に素数から思いついたと作曲者自ら語っている。ちなみに素数は、SFで未知の存在とのファーストコンタクトによく用いられる手段である。
    • また、海外の一部のハッカーの間で「31337」を「ELEET」と見て、「エリート」と呼ぶスラングから、屈指の難易度を誇るグレートシング専用BGMとして、「ようこそ、エリートパイロット」というジョークを交えたとのこと。
  • 2010/6/30にリミックスサントラ「WONDER WOULD」が発売されている。「リーガ(人)とTi2(機械)それぞれの視点から戦いを振り返り再構築する」というコンセプトの下で、2パターンのアレンジ曲が2枚組ディスクにそれぞれ収録されている豪華仕様。「Good-bye my earth」のロングアレンジバージョンや、もともとA ZONEで使用される予定だった「The world of spirit」のプロトタイプもボーナストラックとして収録されている。
    • ディレクターの土屋昇平以下、総勢18人の豪華アレンジャー*6が集結している。
      • 各作曲者の個性により、既に原形をとどめていない曲も多数存在する癖の強い内容となっている。ここで試聴できる。
  • 前述の通り、アナザークロニクルでは収録曲の一部がゲーム中で使用されている。
  • 東日本大震災の影響により、2011/3/31に予定されていたアナザークロニクルの第三回システムアップデートが2011/4/14に延期された。