「グラディウス」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

グラディウス - (2011/04/03 (日) 10:56:10) の編集履歴(バックアップ)


GRADIUS

【ぐらでぃうす】

ジャンル シューティング
対応機種 アーケード(バブルシステム)
販売・開発元 コナミ
稼働開始日 1985年5月
プレイ人数 1~2人(交代)
グラディウスシリーズ関連作品リンク

ストーリー

惑星グラディウスを突如襲った亜時空戦団バクテリアン。母星の危機を救うべく、超時空戦闘機「ビックバイパー」が発進する…。

概要

  • 『スクランブル』『スーパーコブラ』でのノウハウを更に昇華させた即死型残機制強制横スクロールSTG。同ジャンルの代表格と言っても過言ではない超有名作。
  • 色違いの敵を倒す事により出現する赤いカプセルを入手する事でパワーアップゲージが上昇。パワーアップボタンを押す事でゲージが現在貯まっているパワーアップを行なう。
    • SPEED(スピードアップ)・MISSILE(対地ボム)・DOUBLE(ダブルショット)・LASER(レーザー)・OPTION(オプション)・?(バリア)の順でパワーアップ。バリアを超えるとスピードアップに戻る。
    • パワーアップを行なうとカプセル入手量はリセットされる。
    • スピードアップはパワーアップ回数に応じて上がっていく。当然早すぎれば制御が難しくなるが、遅すぎると回避できない。
    • 対地ボムは斜め前方に落下。地面に着弾した後障害物または壁に接触するまで前進する。
    • ダブルショットとレーザーは同時にパワーアップする事はできない。そのため、状況に応じてパワーアップを切り替える必要がある。
    • オプションは最大4個搭載可能。オプションはショットもしくはレーザー、対地ボムを自機と全く同じ状態で発射する。
      • オプションは自機の後を追尾するように移動する。自機が動かないとオプションも動かない。
      • 本作のオプションは、一度自機が停止すると、次に動いた時は全てのオプションが自機に向かってくる(4つ目のオプションも自機に近づいてくる)動きをしており、以降のシリーズ作品のように、正確に自機の軌跡を辿る(4つ目のオプションは3つ目のオプションの後を追う)動き方とは異なっていた。
    • バリアは自機前方に巨大な壁を装着する。一定回数敵機の体当たりや敵弾を無効化する。自機前方以外ガードはしない。
  • 稀に青いカプセルが登場する。いわゆるボンバーアイテムで、入手すると敵弾と耐久力の無い敵をすべて消滅させる。
  • 全7ステージで1周クリア。1周クリアしても、スタッフロールなどなしにすぐに2周目が始まる。
  • 2周目以降は、敵を倒すとその瞬間に弾を撃ってくる「撃ち返し弾」が登場する。この撃ち返し弾は、これ以降コナミのSTGで度々登場するようになる。また、他社のSTGでもこれを取り入れているものは多い。

長所

  • グラフィック及びオプションによるパワーアップでの5倍火力、敵連隊などからどのタイミングでも絵になるSTG。
  • キャッチコピー「1.9.8.5、宇宙ガ、マルゴト、ヤッテクル。」を体現した様な美しいグラフィック、ステージ毎にガラリと変わる背景と敵の攻撃。
  • 非常に耳に残る美しいBGM。どれをとってもクオリティが高く、未だに覚えている人も多い。
  • ゲームバランス良好。ある程度練習すれば順当に上達するし、シューティングに慣れていればさほど苦労する事無く先へ進む事もできるが難しい場面もある。
  • 最大パワーアップ時の自機は大変高い破壊力を持っている。更に敵が多く出現するSTGなので爽快感に溢れている。

短所

  • 持ち直し(ミスした後)が大変厳しい。
    • 本作はミスするとパワーアップがすべて剥奪される。更にシステム上、カプセルがある程度出現しないと満足な戦闘力を確保できない。
      • なので青いカプセルがこのタイミングに登場すると、スピードアップしかできない状態でボスに挑まなければならなくなる事もざら。
  • 大変人気のあるタイトルなので、数多くのバグも発見されている。
  • 基板として用いたバブルシステムが脆弱ですぐにデータが飛んでしまう(名前とひっかけて、まさに「泡のように脆い」と揶揄されることも)。基板はかなりのレア者であり、超有名タイトルなのにアーケードで見かける事は稀。
    • 運良く(悪く?)早期故障した基板は、メーカー対応によりバブルメモリがEEP-ROMに差し替えられた。このバージョンはそう簡単には壊れないので、現存する基板の大半はEEP-ROM版である。
      • もちろん、現在では修理対応は終了している。

その他

  • 本作を語る上で欠かせないのは基板として使われたバブルシステムである。筐体に電源を入れて起動するまでの間、筐体内部を暖める(大変大雑把な説明だが比喩ではなく実際に暖めている)のだが、その間流れるバブルシステムに搭載された音楽『Morning Music』は大変印象的で人気も高いものである。なお、この曲は後に『KEYBOARDMANIA』にアレンジ版が収録された。
    • バブルシステムで動くゲームすべては起動する前に筐体内で暖め同じように音楽が流れるが、特に印象的だったのが本作である。
  • コナミコマンドとして有名な「上上下下左右左右BA」はFC移植版から実装。
    • これはスタッフがデバッグ用に仕込んだもの。このコマンドは覚えやすさを意識して作られたらしい。当時FC業界で話題になっていた裏技ブームに肖ってそのまま残した物である。

移植

  • 多岐に亘るハードに移植されたが、最も有名なのはFC移植版。ハード制約上の関係からオプションの数が2つまでになりレーザーの威力・長さも減退しているなどオリジナルに比べると多少劣化しているが、ゲームそのものの出来は決して悪くはない。
    • 火山の間に開いた穴をくぐるとボーナス得点が得られる、特定条件を満たしてクリアするとワープするなど、独自の趣向を凝らしている。
    • またファミコン版には「アルキメンデス」という即席麺とタイアップを図ったバージョンが存在しており、秋葉原や大阪日本橋あたりで高値取引されている。
      アルキメンデス自体は値段の割りに不味いと不評で、2年ほどで生産打ち切りとなったらしい。
      • ただし、内容はパワーアップカプセルの外観がアルキメンデスの容器を模したグラフィックに差し換わっているだけでゲーム内容自体に通常版との差異はない。
  • SHARPの16bitパソコンX68000の同梱ソフトとして移植された。80年代唯一の(ほぼ)完全移植作品であり、その完成度の高さは各方面に衝撃を与えた。