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ロードス島戦記 邪神降臨 - (2010/04/15 (木) 23:32:00) の編集履歴(バックアップ)
ロードス島戦記 邪神降臨
【ろーどすとうせんき じゃしんこうりん】
ジャンル
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アクションRPG
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対応機種
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ドリームキャスト
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発売元
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角川書店、ESP
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開発元
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ネバーランドカンパニー
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発売日
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2000年6月29日
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定価
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7,140円
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備考
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ドリコレ版の発売日/定価:2003年3月20日/2,940円
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概要
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国産のファンタジーにして、ライトノベルというジャンルの先駆けとも言える小説「ロードス島戦記」を原作としたゲーム。
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ロードス島戦記を原作としたゲームは多数あるが、このゲームはいわゆる「Diablo」タイプの見下ろし型アクションRPGである。
システム
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最初はこのパターンのゲームの常として敵をひたすらなぎ倒し、アイテムを拾い集めていく…という地味な展開であるが、しばらく進むと敵の強さがインフレを起こしだし、一撃で葬られることも珍しくなくなる。
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そこで登場するのがゲーム開始時に受け取った魔法の武具。これらにフィールド上で発見した「古代語」を刻み込んでいくことで、武具を限りなく強化することが出来る。
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強化パターンは単純に攻撃力や守備力を強化するものから形状の変化、各種パラメータ、武器を振るスピード、クリティカル確率、敵属性へのダメージ倍率強化、敵からの吹っ飛び耐性など多岐にわたる。
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古代語の中には「ユニーク」と呼ばれるものもあり、これらは武具にセットしている間「MPを激減させる代わりにHPを3倍にする」「武具の強化数だけ能力値を上昇させる」「特定種の敵を即死させる」「タメ撃ちで火球や雷撃を発動させる」などの特殊な能力が得られる。
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言わばこの手のゲームによくある様々な能力が付加された「マジックアイテム」を自分で作り出すことができる、と言えば分かる人には分かりやすいだろう。
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武具の強化によって今まで戦えなかった敵相手にも優位に立ち回ることができ、この強化とその反映の繰り返しが恐ろしいまでの中毒性を生み出している。
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ストーリーに無関係だが序盤から挑戦可能な特定種別の敵が詰め込まれたハイリスクハイリターンの「魔物の巣」、そしてシステム上数発当たると死亡確定な石化弾が弾幕のごとく飛び交うボーナスダンジョン「氷の洞窟」の存在も、プレイヤーの意欲を掻き立てる要因であろう。
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余談だが武具の強化については、最終的には10億を超えるダメージを叩き出し、隠しボスであろうと一撃で倒せるまでに成長する。(但しフル強化したラスボスだけは属性の関係でどうやっても一撃では倒せないが)
賛否両論な舞台設定
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舞台は小説6~7巻の邪神戦争。邪神カーディスの復活を危惧した大賢者ウォートがかつて「赤髪の傭兵」と呼ばれたロードス最強の戦士をたった1日だけ蘇らせた…という設定。
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この「赤髪の傭兵」はかつてウォートたちと共に魔神王を倒してロードスを救った「六英雄」の一人であり、後に「英雄戦争」を引き起こす暗黒皇帝ベルドである。ゲーム内では記憶を失っている設定だが、ゲーム開始時に名前を「ベルド」に変更した時のみ若干ウォートの反応が異なる。
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…とまあここまではロードス島戦記としてまあ許容の範囲であるが、このゲーム内には色々とぶっ飛んだ設定が混じっている。
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ロードス島戦記のキーパーソンである「灰色の魔女」カーラ。彼女は古代王国の魔術師で、その魂をサークレットに封じ込め他人の肉体を乗っ取る事で500年間生き続けているという人物だが…このゲームではカーラは妙齢の美女(小説1巻)の姿で登場する。と同時に、その外の人である司祭レイリアも味方側NPCとして登場する。カーラが乗っ取っている人物が同時に別個存在していると言う奇妙な状態に。
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攻略本のスタッフインタビューによると「カーラはこの姿以外に考えられない」との事。ではあるが、原作ファンも原作を知らない人も「なんだこりゃ?」と思ってしまうことは間違いない。
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原作世界には姿を変える「シェイプ・チェンジ」や「ポリモルフ」といった魔法があるので、これをカーラが常時使っている、と無理やり解釈できなくもないが…
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小説の主人公であるパーンとそのパートナー・ディードリット、そして彼らのライバルであるアシュラムとピロテースもNPCとしてスポット参戦するが、このゲームでのアシュラムの扱いは「ひどい」の一言。
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スペランカー並…とは言わないまでも虚弱体質であり、探索中に気が付くと死んでいる。ボス戦まで生き残らせても戦闘中にやっぱり死んでいる…と思いきや、ゾンビ化してザコに紛れてこちらを殴っていたりする。
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死んでもストーリー展開的にあまり変化がなく、パートナーであるピロテースも彼が死のうと反応に変化なし。
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原作ファン的にはここで死ぬと小説「クリスタニア」シリーズに話が繋がらなくなってしまうので、何とか生き残らせたいところ。かなり難しいが。
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その他、このゲームで使用される魔法が原作の魔法体系となんら関係がなかったり、デーモンロード(魔神王)が量産されていたり、魔法の武具の+n表記が最終的に500~900ほどまで上がってしまったりと、原作から見ると色々と突っ込みどころが満載である。
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但し原作を全く知らない人間が作った…という訳ではないらしく、例えば原作小説を一度読んだ程度では分からないマイナーなキャラクタまで網羅した異常なほどマニアックなロードス島戦記キャラ名鑑の存在や、エンディングに登場するある人物(このゲームの主人公と深い関係にある存在だが、ゲーム本編では全く触れられない)の扱いに原作愛が見て取れる。
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ロードス島戦記のファンからは「原作レイプ」と評されることのある本作だが、あえて原作の世界設定を捨てる事でゲームとしての完成度を高めているとも言える。
評価
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発売当初は原作が有名であることもあってかキャラゲーであると見られており、売り上げも振るわずさほど話題にもならなかった。
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だがそのゲームの出来が口コミで伝わり、「ドリームキャストの隠れた良ゲー」として評価され、中古市場でも定価を上回ることが少なくなかった。
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その評価を裏付けるかのように、ドリコレ(廉価版)化アンケートの際には堂々の1位を獲得。廉価版として再発売された。
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いわゆる「原作つきゲーム」の類が廉価版になるのはかなりの異例である。
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廉価版が出たとは言え、中古市場では定価以上で取引されることも。
備考
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初回版には最悪進行不能に陥るバグがある。発生ポイントについては公式ホームページで詳細に解説されているので、プレイする際にはあらかじめ確認をしておくことを薦める。
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なおこの初回版には特定条件下でバグアイテム・没アイテムを入手することができる。常時無敵の指輪や武器をとんでもない速度で振れるようになる指輪など、楽しい効果が目白押しであるためか初回版の方が若干中古相場が高いようである。
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このゲームのシステムは本作の開発元であるネバーランドカンパニーが携わったPS2の「シャイニングフォース ネオ」および「シャイニングフォース イクサ」に受け継がれている。
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若干シビアさは薄れているがこのゲーム性の魅力は失われておらず、強化システムを武具単位からキャラ単位にしたりと遊びやすくなっている。
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この2作のフィールドマップはほぼ使い回しであるため、連続でプレイすると辛いものがあるかもしれないが。