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ディシディア ファイナルファンタジー - (2011/12/10 (土) 08:16:45) の編集履歴(バックアップ)
ディシディア ファイナルファンタジー
【でぃしでぃあ ふぁいなるふぁんたじー】
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ジャンル
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ドラマチック プログレッシブ アクション
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対応機種
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プレイステーション・ポータブル
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発売・開発元
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スクウェア・エニックス
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発売日
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2008年12月18日
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定価
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6,090円
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備考
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アルティメットヒッツ:2010年9月16日発売/2,940円
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ファイナルファンタジーシリーズ関連作品リンク
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概要
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『ファイナルファンタジー』(FF)シリーズ生誕20周年記念作品。『キングダムハーツ』シリーズのスタッフが中心となって製作した。
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発売日は、初代『ファイナルファンタジー』発売のちょうど21年後に設定されている。
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20周年記念作品であることから元々は発売日も2007年12月18日予定だったが、開発が追いつかなかった。
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FFシリーズでは初といっていいストーリーの付いた本格的なクロスオーバー作品。ジャンルはいわゆる対戦アクションにあたる。
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後述する部分もあるが、FC･SFC時代のシリーズ作品はほぼこれが初のクロスオーバー出演にあたり、3Dで表現された経験さえあまりないようなシリーズも存在していた。加えて当作品の大半のスタッフが関わっている『キングダムハーツ2』ではキャラ改悪という経験もあったため、シリーズファン（特に古参）からは期待も不安も大きかった。
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また、登場するFFキャラ全員を野村哲也氏がリファインするということや、あえてRPGではなくスクウェア・エニックスとしては実績が薄いアクションゲームとして製作したことから、発売前は大きく賛否に分かれていた。
特徴
基本ルール
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戦闘は1対1のタイマン勝負。最終的に先に相手のHPを0にした方の勝ち。
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互いが持つ「ブレイブ」を削りあってHPにダメージを与えるというシステムについてはバランス面で批判意見もあるが基本的には評価されており、特にオリジナリティーやRPG性との融合の面に関しては評価が高い。
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文章で書くと若干ややこしいが、基本はブレイブと言う名の「攻撃力」の奪い合い。
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なお、一度HP攻撃を当てるとブレイブは0になる。また、保有しているブレイブ以上のダメージを受けると「ブレイク状態」となる。ブレイクした側はマップにプールされているブレイブが加算されて一気にブレイブ値が増加し、された側はブレイブが基本値まで回復するかHP攻撃を当てるまではブレイブダメージを与えられなくなる。こうなると一気に戦局が変化するので、いかに自分のブレイクを避けつつ相手をブレイクするかが勝敗を分けるといっても過言ではない。
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レベルや装備によるステータスはブレイブの増減にのみ影響を及ぼし、HPへのダメージには一切影響しない。そのため、アクセサリや後述の召喚石を駆使すれば高レベルの相手に勝つことも不可能ではないのも特徴の一つ。
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もっとも相手はHP攻撃一発でこちらを殺せるだけのブレイブを抱えていることが多く、少しでも読み間違えると文字通り瞬殺されるので相当な集中力と状況判断力が必要となるのだが。
簡単操作・爽快なアクション
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本作のアクション部分は「キングダムハーツシリーズ」の流れを汲んでいることもあり、爽快感は折り紙付き。
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PSPのボタンをフルに使うが、ほとんどの動作を1ボタンで繰り出せる上にコマンド自体が簡単(だいたいRとどれかのボタンの同時押し)なので意外とあっさり覚えられる。
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基本的な移動やジャンプのほか、ステージ上のレールや壁を高速で移動できるムーブアクション、エアダッシュと移動だけでも多彩かつ爽快。特定の攻撃を当てるとマップを破壊したり、吹っ飛んだ相手をさらに追撃したりもできる。
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攻撃は基本的に対応ボタンとアナログパッドの入力方向の組み合わせで出せる。コマンドも出すときに「ニュートラル」、「相手方向に入力(空中では上に入力)」、「相手と逆方向に入力(空中では下に入力)」と非常に簡単。コンボの場合はそこからボタンを連打するだけでもつながる。
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余談だが、本作のコマンドが簡単なのは普段アクションをプレイしないFFプレイヤーに合わせたためと言われている。
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また、「EXゲージ」と呼ばれるゲージを最大まで貯めることで一定時間「EXモード」という強化状態に突入できる。EXモード時はキャラの見た目が変化するだけでなくHP自動回復のほか、能力が強化されたりEXモード専用のアビリティが使えるようになる。さらにEXモード中にHP攻撃を当て、さらに追加入力を行うと超必殺技「EXバースト」が発動可能。EXバースト中は一方的に攻撃できる上フィニッシュ時には追加でHPダメージを奪うことができる。さらにキャラごとのコマンド入力に成功するとフィニッシュの威力が大きく上がる。
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基本的に原作における最強技(をアレンジしたもの)が採用されており、そのド派手な攻撃は一見の価値あり。
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なお、EXバーストを使うとその時点でEXモードは終了してしまう。EXモード中にHP攻撃を当てたからといって必ずしもEXバーストを発動する必要はないので、EXバーストを使うかどうかはプレイヤー自身の判断と状況に委ねられる。
豊富なカスタマイズ要素
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キャラクターは普通のRPGと同じく戦闘することでレベルが上がり、能力が上昇したり新しい技やアビリティを覚えたりする。
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それ以外でもカスタマイズの幅が非常に広い。装備やアクセサリによるカスタマイズはもちろん、装備する技や召喚石によって同じキャラでも性能が大きく変化する。
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装備は武器なら剣や杖、頭装備なら兜や帽子というようにカテゴライズされており、ステータス補正の傾向もカテゴリによって異なる。そのため、どのステータスを重点的に強化したいかで最適な装備は大きく変わる。
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武器だけでも剣、大剣、槍、短剣、投てき、杖、ロッド、楽器など多くの種類があり、それらを収集する楽しみもある。当然キャラによって装備できるカテゴリと装備できないカテゴリがあるので、キャラごとに自分だけのベストな装備を見つけ出す楽しみがある。なお、ゲームが進むとそのキャラが本来装備できないカテゴリの装備を装備可能にするアビリティも登場し、よりカスタマイズの幅が広がる。
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バハムートやイフリートなどの召喚獣は戦闘中に1回だけ使える召喚石として登場。自分や相手のブレイブを変化させる効果があり、使うタイミングや効果によって一発逆転もあり得る。後述の「エクスデス道場」はある召喚石の効果を利用したもの。もちろん相手も使ってくるため、有利だった戦況を一気にひっくり返されることもある。
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召喚獣だけでなく「6」のギャグ担当「オルトロス」、「5」の裏ボス「オメガ」やライバル「ギルガメッシュ」、「4」の四天王などといったボスキャラや「サボテンダー」や「トンベリ」といったザコモンスターも召喚石として登場する。
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なおギルガメッシュは続編でプレイヤーキャラとしても参戦した。
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攻撃するための技やガードなどのアクションは「アビリティ」としてキャラに装備する。ジャンプやガードなどの基本的なアビリティは最初から覚えているが、レベルが上がることで新たな技やアビリティを覚えていくのでそれに合わせた戦術を練る必要がある。さらにアビリティ毎に設定されたCPと呼ばれるポイントの合計が上限値以下になるように装備しなければならない。キャラの使い勝手にも大きく影響するため、アビリティの取捨選択は非常に重要。
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また、各アビリティにはAP(アビリティポイント)と呼ばれるポイントが設定されており、最大まで貯めることでアビリティを「マスター」し消費CPが軽減されるほか、別のアビリティに派生することがある。
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特にブレイブ攻撃からHP攻撃への派生技を覚える場合もある。キャラは限られているが、これらを覚えると性能が劇的に変化する。
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装備やアクセサリはショップで買うことになるのだが、強力なものはベースとなる装備に加え「素材」が必要になる。素材はアクセサリとしてライズしたりデュエルコロシアムで入手する。
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ごく低確率だが、バトル終了時に敵が落とした(ドロップした)装備を入手したりもできる。
登場キャラクター
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「1」～「10」までの各ナンバリングタイトルから主人公とライバル(ラスボスに非ず)が一人ずつ出演している。さらに隠しキャラとして「11」からシャントット(コスモスサイド)、「12」からガブラス(カオスサイド)が登場する。
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基本的にコスモスサイド(主人公サイド)には癖が少ない初心者向けのキャラが多く、逆にカオスサイド(ライバルサイド)のキャラは癖が強い上級者向けのキャラが多い。なお、カオスサイドのキャラは「癖が強い」だけで決して「弱い」わけではない。使いこなすには相当な修練が必要だが、使いこなせるようになれば凄まじい強さを発揮してくれることを明記しておく。
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各ナンバリングタイトルからまんべんなく出演しており、『キングダムハーツ(KH)』シリーズや『いただきストリート(いたスト)』シリーズなど過去の同シリーズクロスオーバー作品でありがちだった出場作品における特定FF作品への偏りも特にない。
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作中の扱いについても特に意図的な贔屓を感じさせるものはみられない。FFIの主人公である光の戦士(ウォーリア・オブ・ライト:以下WoL)が主人公サイドの代表となっているぐらいだが、これは妥当なところだろう。
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ちなみに野村氏は「4」のカインを出そうと最後まで粘っていたらしいが、結局他のゲームとのバランスを考えてという理由でゴルベーザになった。
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また、当初は未発売であった「13」のキャラもゲストで出る予定だったが、本作でキャラや戦闘のイメージが固まってしまうのは困る、ということから結局没になった。もし実現していたら上記のコメントから主人公であるライトニングが出た可能性が高い。
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若干キャラクター性が固定されてしまった側面もあるものの、本作の発売によって、知名度や人気が比較的低かったFC世代やSFC世代のFF(任天堂ハードで出ていたナンバリングのFF)のキャラクターに光が当たったことは影響として特に大きい。
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イラストやモデリングには特に苦慮があったようだ。例を挙げると、FFIのカオス側として登場したガーランドに関しては公式イラストが全く存在していなかったことからゲーム内のドット絵を元に新たに作成している。
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FFIIから参戦したフリオニールは「自由に武器防具を使える」という原作のシステムを踏襲して各種の武器を駆使して戦い、FFIVから参戦したセシルは原作の「暗黒騎士」と「パラディン」の2つの姿を使い分けて戦うなど、原作での特性をうまく本作でのキャラクター特性として反映することに成功している。
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使用可能なキャラクター22人それぞれに戦闘の「コンセプト」が設定されており、新しいキャラクターを使ったときの新鮮さや固有の使用感が感じられやすいことから、性能の差別化という点でも大きく成功している。使用可能キャラクターが22人もおり、中には能力的に被りがちなキャラも何人かいるというのに、似通った性能のキャラは一人もいない。
豪華声優陣
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声優はきちんとオリジナル版でのキャストを使用している。また、今までボイスが付いていなかったキャラクターのキャストも豪華。男性では若本規夫氏や緑川光氏や千葉繁氏、女性では池田昌子氏や林原めぐみ氏や島本須美氏など、一度は聞いたことのあるだろう超ベテラン・実力派人気声優から大物俳優の方々が今回もかなりの熱演でゲームを盛り上げてくれる。
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ナレーションは日本俳優界の大御所・菅原文太氏が担当している。
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DS版では実現しなかったFFIVのゴルベーザ(もちろん声は鹿賀丈史氏)の「いいですとも!」やFFVのエクスデスの「カメェェェッー!」といったシリーズファンからネタにされがちなセリフも、ボイス付きで聞けるようになっている。
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ファンから完璧な演技とネタにされた「ウボァー」や、やたらと渋かっこいい「カメェェェッー!」など、FFファンなら必聴モノ。
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それ以外のキャラも声と雰囲気がハマリまくっている。特に千葉繁氏が演じるケフカはあまりのハマリっぷりに「あれは本人(ハマリ役を超越している)」とまで言われるほど。
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DS版IVのセシルの声優であった程嶋しづマ氏は当時は棒読み声優と叩かれていたが今作では演技の上達が窺え、汚名返上を果たした。
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あまりにも気に入ったファンが多かったので、一部の声優のウィキペディアの項目では問題化された(参考、1、2、3)。
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なおエボン・ジュ(実体がないので描きようがない(ジェクトも一応ラスボスだが))、ゼロムス(巨大ボス)、永遠の闇(超展開ラスボス)といった出演できなかったラスボスたちに関しては全員｢個性が薄い｣｢ストーリーと絡ませづらい｣と切り捨てられている。
原作再現
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スタッフに社内のFF好きをベテランから新入社員までまとめて集結させたと言うだけあって、シナリオや小ネタもシリーズファンのツボを付いたものが多く、特にエンディングの演出には唸らされる事必至。
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本作ではヘルプがかなり充実しているが、説明を担当するのがシリーズに登場したキャラ達。さらに説明の随所に原作ネタが織り込まれており、プレイ経験があるとニヤリとする箇所も多数。中には『キングダムハーツ2』を元にした自虐ネタまである。
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初期作品は情報が少ないためファンサイトを参考にしたという。
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シリーズファンおなじみのネタの他にも、10問用意されているおまけの3択クイズでは攻略本にも載っていないネタや社内のスタッフでしか知らないネタが用意されているなど、製作側の努力が伺える。
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戦闘時の各モーションやアビリティもかなり原作に忠実に作られている。特に各キャラのEXバーストは原作完全再現のレベルに達している。
グラフィック・演出
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オープニング、エンディングムービーのクオリティは非常に高い。オープニングではクロスオーバー作品らしくキャラクター同士が協力したり別のタイトルのキャラと戦ったりと見所は多い。
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中でも、ティーダとジタンの連携攻撃やスコールVSセフィロスのイケメンバトルはオープニング最大の名場面とも言われている。
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ストーリー中のムービーも非常に豊富。千葉氏によるアドリブ全開のケフカやカオスサイドのキャラとのアクションなど、どれも見応えは十分。終盤のムービーでは操作キャラによってムービーに登場するキャラや発言が微妙に変化するなど、かなり細かい部分も作り込まれている。
対人対戦
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当然対人対戦も可能。本作はエクスデスのように「人間が使ってこそ強い」キャラもおり、純粋な実力以外にも駆け引きや事前の準備もバトルに大きく影響するのでかなり熱い。
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本作には『モンスターハンター』シリーズと同じようにフレンドカードがあり、オンラインプレイで相手と交換できるほか、すれ違い通信で配信したり受け取ったりできる。
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また、自分がカスタマイズしたキャラクターのゴーストを登録できる。ゴーストは持ち主の戦い方がある程度反映されるほか、対戦(CPU戦含む)成績によって強さが変わる。受け取ったゴーストと戦うこともでき、戦績も記録される。ストイックに強敵と戦うもよし、有用なアイテムを持つゴーストと戦ってアイテムを集めるもよし。また、自分のフレンドカードを持った人ともう一度すれ違うと戦績が更新され、対戦数に応じた報酬が貰える。
バトルリプレイ
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バトルの内容をリプレイデータとしてメモリースティックに保存・鑑賞できるほか、カメラアングルも自由に編集できる。
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コンボの研究に使うもよし、苦手キャラの立ち回りの研究に使うもよし、俺TUEEEEEEな動画をつくるもよし。使い方はプレイヤー次第。
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編集したリプレイデータはaviファイルに変換してネット上にアップしたりできるほか、スクリーンショットをjpegファイルに書き出すこともできる。
そこ、ティナのパンチラ写真撮らない!!
これらの膨大な要素を詰め込んだおかげでUMDディスク容量を使い切った事も有名。
賛否両論な点
コマンドバトル
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アクションゲームが苦手なプレイヤーのために「コマンド」操作が実装されているが、実際の所、この操作自体が癖が強く、最強アイテムに必須な素材がでにくいと言うデメリットがある。おまけに解禁するには一度ストーリーをクリアする必要がある本末転倒ぶり(そんな腕前があるならアクション操作のままの方が楽)。
アレンジ関連
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野村氏のイラストや、音楽のアレンジに対する抵抗感を示すユーザーもいる。
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特にVのバッツやVIのケフカはファンが多いこともあって引き合いに出されやすい。
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バッツのイラストについての批判は、ゲーム中のドットグラフィックの元となったことから印象に残りやすいデフォルメイラスト(渋谷絵)ではなく、攻略本などでしか確認できない天野喜孝氏が描いたイラスト(天野絵)を元にしたことによるものが大きい(これはFFVの移植作でも特に指摘された批判である)。VIのティナについては両方のバージョンを切り替え可能にすることで対処されていたのだが、彼もそう出来なかったのだろうか。バッツのアナザーコスチュームは単なる色違いではなく、別の天野画ベースのため、ファンにとっては更に不満が強い物となっている。
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繰り返しになるが、本作のバッツの外見は天野氏によるオリジナルを忠実に再現したものであるし、一概にファンのイメージを裏切ったといわれる代物ではない。そして本作のキャラクターも込みで逆に天野絵に忠実なバッツの外見が認知されつつあることは、少なくないファンサイトによってもわかる。結局、続編でバッツのドットグラフィックに忠実なデザインがサードフォームとして登場したことで喜んだファンも多かった(頭身が上がるとシンプルさが際立って他のキャラたちと並ぶと浮いているので、この格好をメインデザインにしなかったのも頷ける話である)。
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音楽はアレンジと原曲の両方が使われており、統一感がない。アレンジの仕方が大胆な曲が多いので、違和感を覚える原曲ファンも。
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「全てアレンジでは寂しい、原曲で戦ってみたい」「もっとアレンジ曲を聴きたい」この辺りの要望は尽きない。そう考えると、それなりに原曲/アレンジ曲のバランスがとれている、ともいえるのではないだろうか。
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また、FFVIのメドレー曲である「蘇る緑」も冒頭部分である「カイエンのテーマ」のアレンジ部分が使われており、本作の出場キャラクターであるティナのテーマのアレンジ部分が使われていない。ただしティナのテーマが単独として存在しており、使い回しの批判を回避するために代わりにティナの次にケフカと因縁が深いカイエンのテーマを使用した可能性がある。
ストーリー
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ストーリーについては、個々のシーン別では評価されている部分もあるものの、全体に対して無理に取り繕った感が強い。
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もともと一作品ごとに世界観等も変わるのを一つに集結させるクロスオーバーものの宿命である。王道といえば王道のシナリオではあり、単体として優れているとまではいわないが、一概に否定できるものではない。
キャラ性能
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COMのエクスデスは最大レベルの100でも楽に勝ててしまう弱さから「エクスデス道場」という経験値稼ぎが確立されてしまった。他にも、自分の仕掛けた罠に引っかかる皇帝といったものもある。
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断っておくと弱いのはCPUに限っての話で、人間が使うぶんにはそんなことはない。エクスデスの場合、極めた人間が使うとガード技でほとんどの攻撃を弾かれて反撃される難攻不落の要塞と化す。元々ゲーム中でもガードからのカウンター系キャラであることは記載されており、CPUはその特性を全然生かせていないがために弱く感じるだけなのだ。この辺りはユニバーサルチューニング(UT)版で修正される。
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実際に性能的に最悪なのはケフカで、殆どの攻撃技がダッシュで消されたり、魔法反射でカウンターをされる為、極めても厳しい状態である。
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ストーリーモードでのラスボス・カオス戦は初見殺しに近い。HP・召喚石の使用状況引き継ぎで3連戦(もちろん負けたら最初からやり直し)、全体的に技の性能が高く避けにくい、召喚石が複数の効果を持つうえに何回でも使えるというチート性能。
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とはいえ、どの技にもはっきりとした回避方法が存在し、バトルTIPSにも攻撃回避のヒントが追加されるため、何回も戦えば攻撃の回避方法や立ち回りも自ずと見えてくる。何より初めて戦うときはカオスのレベルがそれほど高くなくこちらのレベルをしっかり上げていればごり押しでも何とかなるためそこまで理不尽ではない。
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ちなみに隠しストーリー「究極の幻想へ」に登場するカオスのレベルはなんと110。若本規夫氏の威圧的な声と相まって絶望を味わったプレイヤーは数知れず。レベル差によるごり押しが不可能となっており、真にプレイヤーの実力と経験が試される。
その他原作再現・システム面
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コアなFFファンから見れば「何でこれを採用したの?」と疑問符が付くような要素が存在する(武器の例で言うと、WoL、セシル、ジタンの最強武器など。)。
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ただしそのような疑問をゼロにすることは恐らく不可能（特にリメイクやスピンオフの多いI・IIやVII辺り）。むしろ少なめに抑えられたことには原作に対するリスペクトが伺える。
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永久パターン等のハメ技や、一発攻撃を当てればそのまま勝てるような装備の組み合わせも存在する。ハメ技に関しては後述のUT版では一部修正された。
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性格が原作と違うキャラが多い。原作での性格の一要素を強調しすぎているきらいがある。以下は一例。
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セシルのブラコン化（今作では「洗脳が解けた後の」ゴルベーザが参戦し、かつセシルとゴルベーザは互いが兄弟であることを認識している）
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バッツがさらにアホの子に（原作でもお気楽な感じだが、アホな行動はあまり取っていない）
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ティナが大人しい女の子に（原作では「感情というものを知らない少女」というキャラであり、なよなよとした大人しい描写はあまり見られない）
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逆に言うと全員がシナリオ上でキャラ立ちするように設定されている。少なくとも、KHIIのように原作とは無関係な性格付けをされたキャラはいない。下記のキャラを除いて。
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ムービーでフリオニールが持つ野ばらの品種が間違っている。ゲームの野ばらは品種改良系のバラだが、実際の野ばらは一重の白か淡い紅の花。一応『デュオデシム』ではストーリーでとりあえずフォローされている。
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DFFの「のばら」。映像がネタバレと台詞改変のMADものなので注意。
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ヘルプにてFFXIIのパンネロがプレイヤーキャラクターの解説を担当しているが、多くのキャラクターに対して悪態をついている。原作では他人を気遣う優しい性格なので、このキャラ改悪に批判意見が多い。
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ちなみに悪態をついている理由もちゃんと説明されているが、それも「ヴァンが参戦していないから」というもの。自虐ネタか?（ヴァンを入れる容量とかが何とかなれば…） 一方でティナ等に関しては普通に語っているが、前述の悪態の方が印象に残ってしまう。FFXII未プレイのユーザーには「嫌な女」として認識した人も多く、当然XIIファンの間では黒歴史扱い。
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続編ではこの件がネタにされており、各キャラへのコメントが全て変更され、当たり障りの無いものになっている。
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ナンバリングタイトルの主人公であるにも関わらずヴァンが登場しなかった件では、主にFFXIIのファンから批判が多い。
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発売後、ヴァンの声優を務めた武田航平氏は「ヴァン役で出演したかった」とコメントしている。批判が多かった声の方も『仮面ライダーキバ』でFFXII当時とは比べ物にならないほどの上達ぶりを見せていたので「この声でヴァンをやって欲しかった」と惜しむ意見は多い。
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一部のスタッフから（FFXIIの本来の主人公であるヴァンを差し置いて）「バルフレアを出してください｣と要望があったことを野村氏がインタビューの中で明かしており、それを丁重に断ったことも語っている。いたストP(同じく出演したヴァンどころか全キャラの中でも屈指の高性能)、FFT獅子戦争(既存のキャラを踏み台にするような性能)、更にはFFXII本編と、それまでに過剰に贔屓されていたこともあり、妥当な判断と言えよう。
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後に続編でヴァンの登場が決定された。しかし、原作でヴァン役を務めた武田航平氏の前所属事務所と折り合いが付かず、担当声優が小野賢章氏に変更されることになった。小野氏の演技はスタッフが驚愕するほどヴァンにしっくりきており、実際に演技を聴いたユーザーからも好評である。武田氏に対して無神経な意見ではあるが「声が変わってよかった」というのもある。
総評
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その作りこみは名作といって差し支えないレベル。各作品全てにこれでもかと愛を注ぎ込み、アクション面もKHシリーズのスタッフが中心となっただけあって非常に爽快感満点。
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他のキャラゲーが抱える問題点である「一部キャラや作品への贔屓(特に一部作品しか出ないこのシリーズが目立つ)」「崩壊気味なゲームバランス」「原作不再現」といった課題は殆んどクリアしている。お祭りゲーとして見なくても十分以上に楽しめる出来。
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そのせいもあってか、キャラゲー最高峰のゲームとも言われている程。CERO:Cになることによる購買層の減少というデメリットより原作再現をすることを決意したスタッフ達の気合は伊達じゃない。
その後の展開
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販売数は最終的に100万本に届こうかという数を記録し、PSPで『モンスターハンターポータブル』シリーズに次ぐ歴代3位(当時)の数字となった。
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一方、「『ファイナルファンタジー』という看板作品のお祭り作品なのだからこれでも低い」という声も一部にはある。ただ、アクションというジャンルの違いもあるため、判断は各々あるだろう。
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機種による違いも。PSPで発売されたファイナルファンタジーの名を関するゲームのなかでは売り上げトップである。
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ちなみに違法DL回数は500万回以上。良くも悪くもFFの人気を物語ってはいる。DLの違法性は別として。
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2009年11月1日に『ディシディア ファイナルファンタジー ユニバーサルチューニング』が発売された。
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2011年3月3日には続編『ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー』が発売。なお、デュオデシムでディシディアシリーズは終了とのこと。
