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ガチャフォース - (2012/12/16 (日) 01:37:42) の編集履歴(バックアップ)


ガチャフォース

【がちゃふぉーす】

ジャンル 対戦アクション
対応機種 ニンテンドーゲームキューブ
発売・開発元 カプコン
発売日 2003年11月27日
定価 6,800円(税別)

概要

  • 「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」の企画スタッフが、コンシューマ専用に開発した3D視点のロボットアクションゲーム。システムやプレイ感覚はガンダムvsシリーズと共通している部分が多い。
    • ぶっちゃけて言えば「オリジナルキャラクターによる、ガンダムvsの一人遊びバージョン」である。
  • 戦うのはガチャボーグと呼ばれる、意思を持つロボット。基本的にはおもちゃサイズであり、背景は教室や公園など。
  • キャラクターはGFコマンダーと呼ばれ、ガチャボーグを駆り戦う。
    • キャラクターはすべて小中学生。GFコマンダーが戦闘中具体的に何をしているかは描写がないが、戦いを終えたガチャボーグを迎えるような場面があるので乗り込んだり憑依したりはしていない模様だが、GFコマンダーのエナジーが、ガチャボーグが戦うための力である事が作中で述べられている。
  • ストーリーや世界観は『ダンボール戦機』シリーズに近い。

ゲームシステム

戦闘システム

  • 基本的な部分は「機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン」とほぼ同一。
    • 連ジという言葉を使わずに説明するなら、常に何らかの敵をロックオン状態で、その相手を基準に上下左右で前進後退右まわり込み左まわり込みと操作するタイプの3Dアクションシューティングである。
    • 射撃、格闘は距離によって自動選択(ロックオンマーカーが変化する)。メイン攻撃&二つの武器はそれぞれ一つのボタンと一対一対応し、面倒な同時押しはない。
    • 当時同じシステムの連ジと比べてキャラの動きが軽めに設定されている。
    • 格闘は回避行動やジャンプでキャンセル可能なものが多く、それを利用したコンボが奥深い。
  • あらかじめ指定のコスト(GFエナジー)内で出撃オーダーを組み、撃破されると次のボーグが出撃する。オーダーは20も保存可能。
    • ただし、20番目は危険なバグの温床とされるためボーグを置かないほうが良い。
  • ボーグの「所有」という概念がある。一つのボーグはオーダーにつき回しか入れられない。
    • 「そうこ」内に2000体、オーダーに編入可能なガチャボックスに200体保持可能。撃破されても失われるわけではなく、次のオーダーで使うことが可能。

ガチャボーグ

  • 全206種類で、20の「種族」に分かれる。
    • 種族が同じであれば、概ね近い感覚で操作可能。しかし多少武器のバリエーションが違う種族から、他の種族と全く違う物、全く別の種族に近いものなど多種多様。
  • ストーリー中に敵ボーグを撃破するとそれぞれのボーグの隠しポイントが増加し、溜まりきるとそのボーグを一体入手できる。
    • ボーグ及び後述のデータクリスタルは別のメモリーカードと交換可能。
    • とくに貴重なボーグはデータクリスタルという形で最高5つのパーツに分けて入手する。データクリスタル5つのボーグの入手難度はかなりのもの。
      • このデータクリスタルは、一つのセーブデータではわざとダブりが出やすいようになっている。交換を促進するための仕掛け。
  • レベル制で10レベルまで成長する。レベルが上がっていくにつれ性能が微妙に上がったり射撃の1リロードあたりの装弾数が増えるほか、一部のボーグはレベルが10に到達すると、格闘の斬撃に衝撃波が付いてリーチが伸びたり、同時攻撃してくれる子機が増えたりする。通常ほとんど気にならないが、対戦を突き詰めるなら重要か。
  • カラーバリエーションとして、限られたボーグにしか存在しないアナザーカラーと、全ボーグにブラック・ゴールド・シルバー・クリスタルバージョンが入手可能。
    • アナザー以外は能力も多少異なる。
  • 『ガンダムVS.シリーズ』と比較して、ボーグの能力は非常に極端かつ個性豊か。「格闘しかできない」、「射撃しかできない」などは当然として、
    • 時を止める
    • 自分自身が核ミサイル
    • 変身する
    • 変形する
    • 巨大化する(させる)
    • 小さくする
    • 味方の体力を回復する
    • 味方・相手の動きをスピードアップさせる
    • 味方・相手の動きをスローにする
    • 相手を変身させる
    • オブジェクトを建造する
    • 合体する
    • 戦艦サイズ
    • 戦艦よりでかいロボ
    • 全く移動できない
      • など、やりたい放題とはこのこと。現在では『VSシリーズ』も様々なバリエーションが加えられているが、当時はより斬新に感じられた。
      • ボーグの多さも相まって対戦バランスはカオス。気がつけば死んでいた、なんてこともある。
      • 相手をひたすら無力化するなど不快感の強過ぎる機体や動きこそのろいが一撃必殺な機体もあるので、真面目に対戦したければ独自にレギュレーションを決めた方がいいだろう。
      • かといって機体同士の相性があるため、どんな相手でも常勝できる無敵の機体が存在するわけではない。上記のような特定の機体に対して非常に強い機体でも、それの攻撃に対して耐性を持った機体も存在し、それらに対しては無力である。そのためプレイヤーにはバランスの良いフォースの編成が求められる。
    • 開発者は「VSシリーズでは100円分遊べないMSがあってもいけないし、100円分以上遊べてしまうMSがあってもいけない。そのくびきが外れたことにより弾けたキャラクター能力を設定できた」と語っている。

ストーリーモード

  • ストーリーに従って、提示されるいくつかのステージから選んで出撃していく。
    • ステージはすべてキルゼムオールである。自分が死なずに倒すことが全て。家庭用VSシリーズのような厄介な任務はない。
  • 一緒に出撃する仲間がいる。
    • ステージにより、仲間の中から選べる場合と固定の場合があり。選べる仲間はストーリー進行で増える。
    • 仲間はそれぞれ自分の所有ボーグで出撃する。ストーリー進行に従い、より強力なボーグを使用する。出撃前の画面で確認可能。
      • コストもプレイヤーとは共有でなく、戦闘能力も高い。ほとんど「プレイヤーへの第二の時間制限」であるVSシリーズの僚機とは一線を画した存在である。
    • それぞれの仲間にかなり明確な個性があり、使っていて楽しい。ちなみにエンディングで一緒に出撃した回数が表示される。
      • 回復、誤爆、質より量、重機、格闘、軍人などなど。
  • 周回プレイ可能
    • すべてのボーグの状態を引き継ぎ、ストーリー進行をリセットしてプレイを継続できる。
      • 主人公のパートナーボーグであるGレッドは途中でパワーアップするが、これもパワーアップしたまま。したがってパワーアップイベントは一周目限定のレアイベントとなる。
    • 周回数で敵の強さ、レアなボーグの入手確率が上昇する…と言われている。真相は未だに不明。
    • 周回周はスタート時、1からこれまでにこなした周回数+1までの間で選択可能。望むなら簡単なままで遊び続けることもできる。
    • 2周目以降は敵の幹部も仲間に出来る。

マルチプレイ

  • 対戦モード
    • メモリーカードを読み込んで4人まで対戦できる。
  • チャレンジモード
    • 2人で数ラウンドのバトルを勝ち抜いていく。
    • ゲームそのものが良く出来ているのでやれば楽しいが、チャレンジモードのスコアの記録やルールエディットなどがなく、割と簡素。

後に『ガンダムVS.シリーズ』に吸収された部分

  • チャージショット(エウティタDX以降)
  • レバー入れによる格闘のバリエーション(連ザ以降)
  • いつでも可能なサーチ切り替え(連ザ以降)

評価点

  • 前述の通り、ボーグの性能はいい意味ではっちゃけているのでバトルそのものは豪快で楽しい。
    • ボーグのデザインも『宇宙刑事ギャバン』を意識した『メタルヒーロー』というキャラに始まり『トランスフォーマー』『超時空要塞マクロス』をイメージしたと思われる機体も存在している。勿論正統派や色物もいるため、コレクション要素も高い。
  • 基本システムがしっかりしているのでやり込み要素が強く、奥の深いバトルを生み出すことが出来る。
  • 仲間達も一人ひとりに強い個性が与えられており、協力プレイでは感情移入しやすい。
  • 要所で流れる熱血ソング

問題点

  • 前述の通り対戦はユーザー間で調整が必要。フリーダムさを味わいたい時は何も問題ないんだが。
  • レアカラーの出現率が低すぎる。出現条件が不明なこともあってお気に入り機体のレアを集めるだけでも相当な根気が必要。

その他

  • 一時は入手が難しくなっていたが 、2007年に再版された。
  • PS2全盛の頃に発売されたGCのゲームだがプレイヤーからの評判が良かったこともあって、公式サイトが通常の更新を終えた後も時折更新され、ファンからの想いに応えていた(発売後三年くらい続いた)。
  • 動画投稿サイトがまだ存在しなかった頃より有志により自主製作PVやMAD動画が作られていた。現在では一部がyoutubeやニコニコ動画などに転載されている。