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この項目ではスーパーファミコン用ソフト『スーパーロボット大戦外伝 魔装機神』と、そのリメイク版である『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神』の紹介をしています。
スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 ~THE LORD OF ELEMENTAL~
【すーぱーろぼっとたいせんがいでん まそうきしん ざ ろーど おぶ えれめんたる】
ジャンル
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シミュレーションRPG
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対応機種
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スーパーファミコン
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発売元
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バンプレスト
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開発元
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ウィンキーソフト
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発売日
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1996年3月23日
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定価
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7,800円
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分類
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良作
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概要
初登場の『第2次スーパーロボット大戦』以降、シリーズのレギュラーとなったオリジナル作品『魔装機神サイバスター』。
オリジナルながら他の版権作品にも劣らない設定が構築されており、これ単体でのスピンオフ作品として作られたのが本作である。
『第4次S』、『F』までのスパロボシリーズとのシナリオ的な繋がりはあるが、版権作品は一切登場しない。
本家スパロボや、他の魔装機神関連の作品と区別するため、サブタイトルを取って『LOE』と呼ばれることが多い。
特徴
同メーカーのソフト『バトルロボット烈伝』に類似したシステムが採用されている。
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それまでのスパロボシリーズとは異なり、クォータービュー見下ろしマップにリアル頭身で描かれたユニットを操作していく。
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「高さ」と「向き」の概念が存在し、敵よりも高い位置から攻撃を仕掛けると命中率・回避率にプラス修正。
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また、敵の側面・背面から攻撃を仕掛けると、命中率・回避率・攻撃力にプラス修正。
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極端に高低差がある場合は、射撃兵器を使うことは出来るが、格闘兵器を使うことは出来ない。
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特に背面攻撃時の修正値は非常に大きいので、敵に背面を取られず、自分は敵の背面を取るようにしていくのが基本戦術。
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ZOCの概念が存在し、敵に隣接するパネルを通り抜けることはできない。前述の「高さ」「向き」の概念と合わせ、戦略性のある戦い方が出来るようになっている。
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「飛行」という概念は無い。スパロボシリーズでは飛行可能なユニットも、全て地上戦を行う。
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また「変形」という概念もない。サイバスターなどスパロボシリーズでは変形可能なユニットでも、戦闘時の演出を除いてずっと人型のままである。
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ユニットに「属性」の概念が追加された。基本的にはエレメンタル属性の「風」「炎」「水」「大地」いずれかの属性を持つ。さらに属性の位として「低位」「高位」「聖位」があり、これらの組み合わせにより得手不得手が出る。なお、ごく一部の機体は属性を持たなかったり、特殊な属性を持っていたりする。
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パイロット固有のパラメータとして「プラーナ」が設定された。
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プラーナ値に応じて機体の様々な能力にプラス修正が掛かるため、「プラーナの高い人間ほど強い」という設定を上手く再現している。
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また、強力な武器を使う際、エネルギーや残弾と同じように消費されるため、いかにプラーナを温存しておくか、というのも戦術の一つとなる。
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本作の舞台は「地球内部」という設定ゆえ、ワールドマップ画面も「球体内面」をイメージさせる描写となっている。
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マップ移動時も、球体内面を滑るようにスクロールする。
評価点
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シナリオが面白く、様々なパターンに分岐する。
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師や仲間との死別、ライバルとの戦い、ヒロインの救出(さらにルートによってはヒロインがラスボス化する)など、王道ではあるが熱い物語が展開される。
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また、選択に応じて全く異なるシナリオに分岐していくため、何度も楽しめる。
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ラストマップが4種類、エンディングが3種類と言うのはシリーズ最多であろう。細かな分岐条件ではさらに多岐に渡る。
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テキスト自体の質もかなり高い。サイバスター自体は一見80~90年代のアニメのノリなのだが、それとは裏腹にどのキャラも現実的な振る舞いを見せる。良くも悪くも手堅いところに落ち着いている現在のスパロボとはまた違う魅力がある。
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キャラクターの表情が非常に豊富。
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中には1人で30種類近くという現行シリーズのキャラよりも遙かに多彩な表情パターンを持つキャラクターもいる。
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あらゆるキャラがシリアスな表情からコミカルな表情まで、色々顔が変化して楽しめる。
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ディスク読み込みが無く、戦闘がスピーディ。
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同時期に発売された比較対象としてPSの『第4次S』、SSの『F』があるが、カセット媒体であるため読み込みが無く、また戦闘デモ自体も早い。
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他機種のスパロボが一戦闘毎に1分以上かかっていたのに対し、本作は30秒も掛からない。
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また戦闘バランス自体攻撃力偏重気味であり、一撃必殺が基本なので戦闘回数自体も少なめ。
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これらにより、非常にスピーディにゲームを進めることが出来る。
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『α』以前の作品であるため戦闘アニメは動かない。しかしその分絵の動かし方、間の取り方が絶妙であり、非常に歯切れのよい戦闘が展開される。部分的には現行のスパロボ作品をしのいでいる部分も。効果音も凝っており、実体剣系の斬撃音やレールガンの射撃音などが作りこまれている。
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BGMが素晴らしい。
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SFCながら音質は良く、世界観にあった壮大なアレンジが加えられている。曲自体もレベルが高く名曲揃い。誇張抜きで同時代のFFやDQといった大作にも決して引けを取らない。
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ベースラインの音色は主にスラップベースを採用しているが、これが非常に熱い。「フラッパーガール」や「終わりなき戦い」などが顕著。
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テュッティ、ヤンロン、ミオ、シュウなどメインキャラにそれぞれテーマ戦闘曲が新規追加された。「熱風!疾風!サイバスター」も今作で大幅にアレンジを受け、疾走感溢れる曲に。のちの『α』『OG』でも今作のアレンジを基準とするようになった。
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ちなみに『OGs』の魔装機神組のBGMは本作のものをベースにしてアレンジされている。
問題点
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戦闘が早く終わるようになったのに対して、マップでのユニットの移動に時間を食うようになった。
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高度差のあるマップではユニットは一段ずつしか上れないため時間がかかる。
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特にサイバスターは従来は飛行用形態のサイバードという形態があったために飛行の概念がなくなったのは痛いという声もある。
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ラスボスはHPや装甲がかなり強く設定されているものの、主人公との属性の相性が悪い(ダメージを与えにくく、受けやすい。主人公はその逆)、
または仲間があまりにも強すぎるなど、総じて弱く感じられてしまう。
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側面・背面から攻撃を受けた際に自動的にそちらに振り向く「気配察知」という技能があるのだが、味方が発動する場合は意図せぬ所で勝手に発動して、後続の敵の攻撃を一方的に背面から喰らう羽目になったり、敵の場合は後半非常に発動率が高くなりストレスが溜まったりとやや不評。
総評
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スパロボの基本システムをベースに意欲的な新システムを多数追加し、完成度の高いシミュレーションゲームとなった。
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移植・リメイクを望む声も強かったのだが、バンプレストとウィンキーソフトの提携解消に伴い、権利関係の複雑な本作の移植は絶望視されていた。しかし、2010年5月27日にニンテンドーDS用ソフトとして発売され、多くのファンを喜ばせた。
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現在、本家スパロボにおいて魔装機神シリーズは、『α外伝』を最後に登場していない。
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しかしタイトル画面のBGM「ラ・ギアスの風」は『OGS』で追加され、ネオグランゾンは『OG外伝』で登場しており、またカードOGクルセイドにおいても、DS版移植決定と共に魔装機神のカードもどんどん出ていることから、OGシリーズへの登場が期待されている。そもそも上記のリメイクは『OG』に出すための前宣伝ではないかという推測も。
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ちなみに『Another Century's Episode:R』において『スーパーロボット大戦OG』枠として主役機のサイバスターが「ART-1」「アルトアイゼン」と共にゲスト参戦してファンを狂喜させた。期待ほどの出来ではなかったとの声は聞かれるものの、現在でサイバスターを直接操作できるゲームはこれだけである。
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1999年の5月には『魔装機神サイバスター』というタイトルでTVアニメ化。スパロボシリーズ初のアニメ作品となった。
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しかし作画は難だらけ、原作再現皆無、代わりに挿入されたオリジナルストーリーもシリーズ構成も面白くない等、お世辞にも出来が良いとは言えない作品で、ファンの間では「アニバスター」というあだ名を付けられて嫌われている。
公式でも20年史に『真・魔装機神 PANZER WARFARE』と共に載っていない。
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唯一評価されているのは主題歌で、特にOPテーマの「戦士よ、起ち上がれ!」は第4回アニメーション神戸の主題歌賞で5位に入賞するほど高い評価を得ている。そして本編と違ってあまりにも出来が良いために、本編が「OP詐欺」と批評される一因にもなってしまっている。
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ちなみに現在の人気声優の一人であり、『OG』シリーズでもブリット役でおなじみの杉田智和氏はこの作品がデビュー作。「デビュー作を馬鹿にされるのが一番嫌い」と語っていることから、愛着を抱いている模様。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 ~THE LORD OF ELEMENTAL~
【すーぱーろぼっとたいせんおーじーさーが まそうきしん ざ ろーど おぶ えれめんたる】
ジャンル
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シミュレーションRPG
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対応機種
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ニンテンドーDS
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発売元
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バンダイナムコゲームス
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開発元
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ウィンキーソフト
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発売日
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2010年5月27日
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定価
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6,090円(税込)
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分類
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良作
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概要(OG)
『スーパーロボット大戦 コンプリートボックス』を最後に提携が解消されていたウィンキーソフトが再びバンプレスト(現在はバンナム)と提携し、プラットフォームをニンテンドーDSに移して発売された『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』のリメイク作。
基本的な内容はSFC版と変わらないが、ゲームバランスや設定などが一部変更されている。
変更点・追加点
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サブタイトルの「スーパーロボット大戦OGサーガ」が示すとおり、SFC版が旧シリーズの設定を元にしていたのに対し本作はOGシリーズの設定を元にしている。そのためOG本編との整合性を図るために設定や物語の一部が変更されている。
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「OG1」の南極事件をマサキの視点で回想するエピソードがあるが、そのときに少しだけリュウセイが登場する。
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2回行動の習得レベルの引き上げなどの特殊技能などにいくつか変更点が見られる。
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それに伴い前半のゲームバランスはSFC版とほとんど変わらないが、後半のバランスは若干変化している。
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戦闘デモがアニメーション化され、機体が動くようになった。
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ディスカッターの強化版であるバニティリッパーなど、SFC版ではよくわからなかった強化後の武器も新規にデザインされた。
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戦闘デモのON/OFF切り替えなどの最近のスパロボに採用されているシステムも一部搭載されている。
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シナリオ上では特定のシーンでCGの一枚絵が表示されるようになった。
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女性キャラは初登場時にダブルスクリーンブチ抜きのCGが表示される。
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特定のルートを通らないと見られないCGも多く、ルートや選択によって複雑に分岐する本作のシステム上コンプリートは容易ではない。
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オマケ要素として用語集、一度見たCGを見られる追想録、BGMの試聴モードが追加された。
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保存できるセーブデータ数は最大96個。
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前述のように本作はとにかく分岐が多いので非常にありがたく、一からプレイし直す必要性が無くなった。
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携帯機らしくシナリオデモや敵フェイズ中でも途中セーブが可能となっている。
総評(OG)
さすがに現在の基準で見ればシステム面で古い部分が散見されるが、ゲームとしての出来のよさはSFC版譲り。
移植もかなり忠実に行われ、その上で新要素が追加されているのでオリジナルよりも快適にプレイできるようになった。
だが、本作が持つ意味はそんなところではない。
もともと魔装機神はキャラ・機体ともに根強い人気がありスパロボ本編への復活を望む声が強かったが、この作品はウィンキー側が版権を持っているためOGシリーズにしろ版権スパロボにしろ機体・キャラの復活はほぼ絶望的……という意見が根強かった。
だが本作の発売とウィンキーとの再提携によってシリーズ復活の可能性が明確に示されたため、多くのプレイヤーが本作の発売を歓迎した。
2012年、PSPで続編『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD』が発売。初回限定として本作の移植版を同梱した『魔装機神I&II』も販売された。
なお、プラットフォームがPSPとなったことで戦闘のフルアニメーション化とフルボイス化がなされており、今まで声がなかったキャラ達にようやく声がついた。