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ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境 - (2011/10/25 (火) 16:49:46) の編集履歴(バックアップ)


ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境

【げげげのきたろう ようかいだいまきょう】

ジャンル アクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売元 バンダイ
開発元 トーセ
発売日 1986年4月17日
定価 4,900円
ゲゲゲの鬼太郎ゲーム・リンク

概要

  • 水木しげる原作のアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の初のゲーム化作品。
    発売当時にTV放映されていた、通称第三期アニメ版をモチーフとしている。
  • プレイヤーは主人公である鬼太郎を操作し、アニメ通りの武器で敵妖怪を倒していく。
  • 実はファミ通第一回ソフトランキングの1位獲得作品

特長

  • 鬼太郎の武器は、弾数無限の毛針に加え、残弾制の指鉄砲、ちゃんちゃんこ、リモコン下駄、妖怪火炎の五種がある。
    • 毛針は基本武器であるが、連射性能が高く、画面端まで届き、弾速も割と早い。
    • 指鉄砲・妖怪火炎は貫通能力がある。毛針の効きにくいボスクラスに有効。
    • ちゃんちゃんこ・リモコン下駄は「鬼太郎の意思どおりに動かせる」という設定通り、十字キーで操作できる。
      しかし、同時に鬼太郎も動くため、操作に気を取られるとミスしやすくなる。
  • ライフなどの耐久力制ではなく、一発死タイプ。
    敵弾を喰らったり体当たりされたりすると鬼太郎はあっさり死ぬが、敵もステージボス以外は毛針一発で倒せるため、互角の条件と言えなくも無い。
  • 各ステージには、アクションエリアの「魔境」と、ステージボスのみがいる「妖怪城」があり、魔境で水晶玉を手に入れ妖怪城でボスを倒す、という流れになる。
    • 魔境は全四種あり、各魔境ごとにクリア条件が異なる。また、一つの魔境につき、マップも数種類ある。
    • 魔境内でクリア条件を満たすと扉が二つ出現し、片方は正解でそのままマップに戻れるが、片方はハズレで妖怪地獄に落とされる。脱出するには地獄のボスを倒さねばならない。

評価点

  • 原作の再現度はかなり高い。
    • 出現する妖怪は、敵も味方も原作アニメに登場した妖怪ばかり。
      妖怪城で仲間妖怪を呼ぶためのアイテムが「妖怪オカリナ」なのは原作ファンなら頷ける設定。呼べる仲間もぬりかべ・子泣き爺ぃ・砂かけ婆ぁと原作アニメではお馴染みの面々で効果も原作を踏襲。
    • 魔境の一つ「妖空魔境」では空中戦を行うことになるが、この時鬼太郎は一反もめんに乗っている。
      ただしミスすると鬼太郎だけがミスモーションを行い、一反もめんはそのまま飛んでいる。
      死んでいく鬼太郎を尻目に平然としている一反もめんの姿はなかなかシュール。
    • 魔境の一つ「妖界魔境」ではねずみ男が敵として登場するが、ねずみ男を倒してもクリア条件には数えられない。
      敵であり味方でもあるねずみ男というキャラクターを上手く再現している。
    • 妖怪城ではボスが出現するが、それぞれに弱点がある。その弱点も納得のいく設定。
  • アクションゲームとしての出来もなかなか良い。
    鬼太郎の動きに癖はあるものの、操作性は良いので、慣れれば問題なく動かせるようになる。

問題点

  • 難易度が高い。
    敵の倒し方や1UPアイテムの出し方、鬼太郎の動きの癖など、覚えゲーの要素が強い。
    一度覚えてしまえば難なく進めるようになるのだが、覚えるまではステージ1クリアすら難しい。さらに妖怪地獄では毛針以外の武器が使えない。
  • エンディングが無い。
    全16ステージではあるが、ステージ16をクリアしても、特にクリアデモ等があるわけでもなく、ステージ1にループしてそのまま続くだけ。
    ゲームオーバーになるまで延々と続けるしかない。

総評

  • 原作のイメージを損なうことなくアクションゲームに仕上げた、バンダイ製のキャラゲーとしては稀有な良作。
    当時は「キャラゲーは無条件で売れる」時代だったとは言え、100万本を越えるミリオンセラーを記録している。
  • 第三期アニメ38話「タタリだ~!?妖怪土ころび」の冒頭に、依頼人の少女がこのゲームで遊んでいる場面がある。