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アンダーディフィート - (2011/10/27 (木) 21:16:32) の編集履歴(バックアップ)


アンダーディフィート

【あんだーでぃふぃーと】

ジャンル (非弾幕)縦シューティング
対応機種 アーケード(NAOMI)
発売・開発元 グレフ
稼働開始日 2005年

概要

  • 「古典的2D縦シューの世界を本格的に3Dで表現する」というあまりありそうでないユニークな手法をとっている、半3Dの2D縦シューティング。舞台は架空の第二次大戦といった雰囲気。
  • 自機ヘリの名前はデモで示されている「試作空中戦車 VKL5.03(P)」。この名称から既に本作全体の雰囲気がにじみ出ている。

特徴

  • シューティングゲームの範疇を明らかに越えている度の過ぎた凝り様の爆風・煙・破片などの表現が目立つ。本作最高の魅力である。
    • 自機から落ちるメインショットの薬莢はまだしも、真下が水面であれば水没する薬莢の飛沫まで書き込まれている。水面の映り込みも抜かりない。
    • ラスボス「ブローン自走要塞」最終形態における驚愕の攻撃手段とリアルすぎる絶望的防御能力、そして重々しく邪悪な威圧感を放つ専用BGM「Huge Deadend」。その見た目は単なる巨大戦車で一見地味めではあるが、ケイブ作品などの弾幕シューティングの真ボス級とは全くの別ベクトルでシューティング史に残る迫力を放っていた。メジャーな作品とは言い難いが、隠れた名ボスといえるだろう。
  • 発売当時では極めて珍しい非弾幕シューティングで、ゲームバランスも良好。同時期にスマッシュヒットを飛ばした同社作品「旋光の輪舞」とは別のチームが作成したという月刊アルカディアで語られた逸話も重なり、グレフ全体の底力を匂わせる作品となった。
  • 細江慎治氏によるBGMも俊逸なものが揃っている。ポップすぎず重すぎず、絶妙な路線。
  • 2周目は難度の差以外に「全てが左右反転している」「背景の色やステージ天候が全く違う」という差があり、2周しても飽きない工夫がさらに本作の評価を上げている。
  • マスコットキャラ(自機パイロット?)の女性軍人2名がステージクリア時のリザルト画面において先の面ほど段々微妙にエロい気がするような格好とポーズになっていく(全裸は無いのでご安心を。)、ラスボス勝利直後とエンディングの絶望的すぎる演出と曲、その根拠となってしまう(デモで確認可能な)不毛極まりないストーリー、といった点も密かな話題となった。

欠点

  • 『レイストーム』や『ゼビウス3D/G』などの頃から続くクォータービューシューティングの宿命であるが、操作に若干癖がある、敵の攻撃が見切りにくいといった指摘も多い。
  • ゲームバランスは良好とはいえ、メインショットとオプション「バルカン」が少し弱すぎる感はある。後半のボス…特にラスボス最終形態はロケット以外でダメージを与える事が困難であるためロケット一択である点も改善の余地があったのではないだろうか。
  • ボム補充は多量にあるが、エクステンドは一切無い。「ボム補充があるんだからエクステンドはいらないだろう」というスタッフインタビューでの言葉はあったが、一度凡ミスするとクリアが絶望的になりモチベーションが恐ろしく下がる点は少々勿体無い。
  • 残念なことに、直近作である「ボーダーダウン」の出来の影響で、導入店舗が極端に少なかった。どれぐらい少ないかというと、「大都市圏内でも皆無もしくは希少」「STGに力を入れてる店でもことごとくスルー」と言った具合。加えて、グレフと言うだけで評価対象としないという層まであり全般的に不当な評価を受けていると言わざるを得ない。

余談

  • マスコットキャラの女性軍人2人組は当初設定も名称も不明で、シューティング板でいつの間にやら1P側の赤髪が「アン子」、2P側の銀髪が「デフ美」という非常になげやりな愛称がついていた。そして、「アン子」「デフ美」というなげやりな愛称が公式でも使われるという謎の事態にまで発展した事がある。
    • しかし、後にサントラ付属のドッグタグにてアン子こと1Pは「アデーレ=フリードリッヒ」、デフ美こと2Pは「ヴィルヘルミーネ=ミューラー」というモロにドイツ系の比較的普通の名前である事が発覚した。発覚というより後付け設定の可能性もあるが、真相は今のところ公表されていない。