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怒首領蜂大復活(Ver1.5) - (2010/09/27 (月) 01:19:24) の編集履歴(バックアップ)


怒首領蜂大復活(Ver1.5)

【どどんぱちだいふっかつ】

ジャンル 弾幕シューティング
対応機種 アーケード
販売元 エイエムアイ
開発元 ケイブ
稼動開始日 2008年

「怒首領蜂大復活」概要

  • 怒首領蜂で躍進を遂げた首領蜂シリーズの第5弾。前作「怒首領蜂大往生」から6年ぶりの続編。
    • キャッチコピーは「大往生したのに大復活。」
      本作は大往生とは難度的にも雰囲気的にも大きく違う路線になり、まさに生まれ変わった(=大復活)内容に仕上がっている。

ストーリー

  • かつて機械文明の発展により決着のつかなかった大戦争があった。その中で勝利の功労をもたらしたエレメントドール「エクスィ」。
    しかし勝利の後、暴走によって相棒であったパイロットを殺害。破棄されたと言う曰く付きの兵器であった。
  • 数年後、そのエクスィが過去から「未来を改鼠する」という発言とともに戦闘用可変型兵器「エレメントドーター(ドーター:娘)」
    を繰り出し戦争を引き起こした。主人公であるパイロットは過去にタイムスリップし、事態の鎮圧に乗り出すことに。

「怒首領蜂大復活Ver1.5」概要(旧Verとの違い)

  • 「オートボム」の搭載
    • ボムスタイル・ストロングスタイルは消費1発のオートボムを持っている。業界屈指の頑丈さを持つ自機が生まれるきっかけとなった。
    • また、パワースタイルもボムを持ってさえいれば1発限りながらオートボムが存在する。
  • ゲームバランスの一部再調整
    • 2周目道中の弱レーザーの撃ち返し弾発生位置のマイルド化・EXボスのHP2倍・真のラスボス最終形態の安地の削除・「ボムアイテム一つでボム満タン」を修正など。
  • Bタイプ「バイアクス」(緑ヘリ)の実装
    • Aタイプ「デルタソード」(赤)、Cタイプ「スピアヘッド」(青)に続く第3の機体、通称緑ヘリ。「ポップやインストには書かれていたのに使えなかった」として、かなりの苦情があったという。
  • スコア桁数の増大&一部スコア計算や基本点設定の修正など
    • 11桁から13桁に増大。旧バージョンでは1周目5面で全繋ぎするだけで999億9999万9999点でカンストしてしまっていた。
  • その他「コンボ数を表す数値が半透明になり邪魔でなくなった」、「ボスのボイスの音量が少し小さくなった」など、色々と細かい調整が成されている。

長所

  • 元々当シリーズは敵味方ともにSTGの中では強い調整を受けている。しかし、本作の自機強化は半端ないアップ調整である。
    • 「消費1発のオートボムを搭載する」という初期バージョンからの豪快な難度下方調整により実質初期残機14機。
      最高で実質残機50機分以上にも達する自機の頑丈さにより、弾幕シューティング未経験者でも気軽に遊べる作品になった。
      • エクステンドする度に実質7機増える。
    • 今作にはパワーアップアイテムは存在せず、最初からフルパワー状態である。 ストロングスタイルBタイプ・Cタイプ自機の、誇張抜きに画面中を覆いつくすショットは圧倒的の一言。
    • 威力&射程の強化だけでなく、敵弾を消すことすら出来るハイパーの存在もあるため、
      1周クリア目的ならパターンや行動の工夫次第でまともに弾避けせずに1周クリアする離れ業が普通に可能。2周クリアも目指しやすく、ひたすら爽快感がある。
      圧倒的火力で、ひたすら敵を破壊尽くしたいという方にもオススメ。
  • その一方、2周目(特に裏)は敵にも弾幕強化や打ち返し弾を発生。弾避けのアドリブ性とハイパー・ボム使用を的確に行う緻密性を両立しないといけない
    高難易度のバランスになっている。
    • オートボムの仕様により極めて頑丈ではあるが、基本的な回避能力やパターン確立が足りていないとガンガン喰らってしまうためただオートボムやボム連発に頼ったプレイでは何の解決にもならない。その為、1周目は生き延びるだけなら簡単で2周目は難しい…という超初心者も超上級者も楽しめる間口の広いつくりになっている。
  • BGMはケイブSTGではお馴染みベイシスケイプの並木学氏と、補助として一部楽曲を工藤吉三氏・千葉梓氏が担当。本作はノリノリのアップテンポが多く、上のような戦闘と合わさってテンションアップ間違いなし。
    • メインは並木学氏の楽曲だが、隠し中ボス出現版BGMなどでの工藤吉三氏・千葉梓氏の豪快な作風もかなりの高評価。

欠点

  • Aタイプ自機が他2機に比べ性能的に見劣りしすぎる。自機選択カーソルがデフォルトで合っている機体にもかかわらず。
    • 前作ではショット時・レーザー時ともに高い機動力と、正面集中ショット機体のはずがそこそこ攻撃範囲が広い…という圧倒的な性能により最強機体の座にあった。
    • 本作では初代怒首領蜂のように攻撃範囲の狭さがあまりにも目立つ機体に。多量の敵が出現しコンコン避けを要求される場面が増えたため、攻撃範囲の狭さはいたずらに敵の猛攻を長時間許す原因になるばかりでキツすぎる。
    • ハイパー使用時の敵弾消去能力が最強である点は救いであるが、性能的に優れた点がそこにしかない。
  • 前述のように充実した初心者救済機能から、「簡単すぎる」「ゆとり仕様」などの批判も受けることもある。
    • あくまでも敷居が非常に低いだけであり、プレイヤーの選択次第では、高難易度の2周目、イカれたラスボス]-[|/34<#!(決して文字化けではない)の存在、ボムの使用可能発数が極端に少ない「パワースタイル」など、十分にケイブらしい難易度を楽しめる。
  • ボムスタイル・ストロングスタイルでは、オートボムをOFFにする機能が無いため、高度な稼ぎプレイをやり始めると序盤面でのミスによる捨てゲーに困ることになる。
    • ブラックレーベルでは「オートボムをOFFにする代わりにボムストックをハイパーとして使用可能」という選択が可能に。
  • 各ステージのボスが「ガチャガチャと大型兵器に変形する巨大美少女型メカ」という
    萌えを通り越してシュールなデザインである。ちなみにイラストレーターはライトノベルの挿絵などで知られる緒方剛志氏。
    • そのボスを破壊すると「外装(=服)が得点アイテムに変わって剥げていく」という演出がある。特別エロくはない。
    • ギャグとして受け止める人もいる一方、「人前でやりにくい」「狙いすぎ」「萌えがウザい」と批判の的になっている点がある。
      • 特に三面ボスが有名。 「あたしがやっつけちゃうんだから☆」と言いながら金髪ツインテの眼鏡メイドが登場したときは、多くのプレイヤーが軽い眩暈を覚えたに違いない。
    • そして、「シュバルリッツ・ロンゲーナ大佐」のイラストレーターだけ井上淳也が担当。スタッフロールにおけるふざけた役職名「TAISA ILLUSTRATOR」
    • 一方、無印「怒首領蜂」のボスが隠し中ボスとして6機全て出演している。
      • ただ出現しているだけでなく、特徴となっていた点が大復活風に爆発的に強化される上、目が眩むようなダイナミックな登場演出が伴うなど、隠し要素でありながら本作の雰囲気を体現している様が評価されている。

総合

  • 当初は大往生と違ったあまりに思い切った路線変更に戸惑ったシューターも多かったが、現在は「初心者から上級者まで」を極めた一品と評価された。
    • それによって一時期の「高難易度至高路線」に敬遠されたプレイヤーにも楽しめる。
    • 大往生から見たら異端的な路線だが、自機の超強化は怒首領蜂からみたら正当な路線といえるだろう。

その後

  • それでも不満な上級者の意見に応え、頂点の難易度を上げた「怒首領蜂大復活ブラックレーベル」が出荷されている。
    • 頂点だけでなく全般的な難易度も大きく上昇しており、しかも完全に”いいとこ取り”だったストロングタイプが、ブラックレーベルではストロングタイプの使用の際にとんでもなく難易度が上昇するという大きな代償を払わねばならなくなった。
  • 2010年ケイブ祭りで、Xbox360での移植を発表。
    • 発売は2010年11月25日予定。初回版はVer1.51のダウンロード特典つき。