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ファイナルファンタジーV - (2013/03/20 (水) 20:59:07) の編集履歴(バックアップ)


ファイナルファンタジーV

【ふぁいなるふぁんたじーふぁいぶ】

ジャンル RPG
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対応機種 スーパーファミコン
メディア 16MbitROMカートリッジ
発売・開発元 スクウェア
発売日 1992年12月6日
定価 9,800円(税抜)
プレイ人数 1人(バトルのみ1~2人)
セーブデータ 4個(バッテリーバックアップ)
配信 バーチャルコンソール
2011年1月18日/900Wiiポイント
ファイナルファンタジーシリーズ関連作品リンク



希望は大地に恵みを与え
勇気は炎をともらせ
いたわりは水を命の源とし
探求は風に英知を乗せる

人々に4つの心あれば光は生まれん



プロローグ

世界は、風・土・火・水の4つのクリスタルの力によって、かつてない繁栄を誇っていた。
人々は風の力で船を動かし、火の力で工業を起こし、清らかな水の力で潤いを得、豊かな大地の恵みを享受していた。

ある日、風の異変を感じて風の神殿へと急いだタイクーン王の目の前で、風のクリスタルが砕け散る。
祈しもタイクーン城の近くに巨大な隕石が落下し、大地を揺るがす。
海賊であるが故に風の異変を感じ取ったファリス、隕石落下事故により記憶喪失となった謎の老戦士ガラフ、
父親を捜しだすために城を後にしたレナと旅浪の旅人バッツの出会い。

そしてクリスタルはなぜ砕けたのか? 行方不明になったタイクーン王の行方は? 落下した隕石は何をもたらすのか?…。
主人公達の出会いと多くの謎をはらみながら、壮大な物語が今始まる。


概要

ファイナルファンタジーシリーズの5作目。当初はSFCソフトとして発売され、シリーズ初のダブルミリオン(200万本)を記録する大ヒットとなった。
その6年後にはコンビニエンスストア限定のPS版、14年後にはGBA版が発売されている。


特徴・評価点

ゲームシステム

  • ジョブ・アビリティ
    • IIIの要素を色濃く受け継ぎ、22種類の多様なジョブ(職業)を選択できる。戦闘中以外ならいつでもノーコストで変更することが可能。
      • IIIではコストがある上に、魔法を覚えないジョブは魔法使用回数が0になるので、魔法を使えるジョブとの切り替えが困難であった。本作では魔法を覚えないジョブにもMPの設定があるため0にはならない。
    • 通常の経験値とは別に、ABP(アビリティポイント)というジョブ経験値が追加された。ABPを貯めてジョブのレベルが上がると、ジョブごとの固有能力「アビリティ」を覚えることができる。
      • 覚えたアビリティは他のジョブにも流用できるため「白魔法の使えるナイト」や「ジャンプが使える黒魔道士」といった自由度の高い戦闘が可能になった。
    • この作品を境に、通常の経験値以外のさまざまなキャラ成長要素を搭載したRPGが増えた。
  • 前作IVから引き継がれた戦闘システム「ATB(アクティブタイムバトル)」には、行動開始までの待ち時間を示すバーが追加。各キャラの行動順が視覚的に分かりやすくなり、現在のATBに近い形になった。
  • これらのATBとアビリティ習得(ABP)の要素は、以降の多くの同シリーズ作に形を変えて搭載された。結果的にこの作品が戦闘システム面でのFFらしさを確立したと言ってもいい。

収集要素

  • ゲーム中の全アイテムを所持できるようになったり、青魔法や歌の習得・特定の期間しか手に入らないアイテムなどコレクション的な要素を提示、以降のRPG作品のスタンダードなスタイルとなる。
  • これらにより、コンプリートまでのプレイ時間の爆発的な増加を生み出し、それまでプレイヤーの創意工夫に委ねられていた「やり込み」の概念にいくらかの変化を及ぼした。

グラフィック

  • グラフィックは前作にも増して大幅に強化されており、キャラクターグラフィックの渋谷にモンスターグラフィックの高橋、野村という当時のスクウェア三大ドッターが参加している。
  • グラフィック面の大きな進歩として、キャラクターの喜怒哀楽の表現が追加された。
    • 驚いた時はビックリした顔で飛び跳ねたり、悲しい時等はうつむいたりするなど、キャラの心理描写が目に見えて分かるようになった。
  • グラフィックの向上に伴ってフォントサイズも大きくなり、本作から漢字が使われるようになった。

音楽

  • 「ビッグブリッヂの死闘」、「決戦」、「光を求めて」、「はるかなる故郷」など名曲も多い。
    • この「ビッグブリッヂの死闘」は作曲者自身はあまりよい評価をくだしておらず、「ただのアルペジオの連続なだけの曲なのに何で人気があるんだ?」と疑問だったらしい。ファン人気の要因はゲーム内容との相乗効果だろうか。
    • その後Wiiで発売された「チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮」では、本作の名曲2曲が ラスボス戦 で壮大なアレンジをされて使用されている。
  • またフィールド等のBGMも、戦闘終了後には、戦闘に入る直前で止まったところから流れるようになった。

ゲームバランス

  • 本作のアビリティシステムによる融通の効いたシステムや補助魔法の性能の底上げにより、従来に比べて味方側の戦力面では大きく向上した。一方で、敵、ボスの方もクセのある行動パターンや有効な状態異常等の弱点が設定されているため、レベルよりもジョブや戦術によって封殺・圧勝していく流れになる。
    結果として本作の絶妙なまでのゲームバランスは非常に高く評価されている。
    • 単純に攻撃と回復をひたすら繰り返して戦うのも、強力な「ぜになげ」や「なげる」のゴリ押しなどで局所的に楽をするのも、工夫により独自の攻略法を編み出して戦うのも自由である。そういったプレイスタイルの幅広さがこの作品の魅力の一つ。
    • 戦闘中のメッセージで弱点属性が示唆されたり、ライブラで敵のレベルを知ることができるなど、攻略および必勝法のヒントとなる情報も存在する。
    • アビリティや装備を駆使すれば、ラスボスを含む全てのボスを超低レベル(レベル1~4)で倒すことも可能。ネット時代に入る前から大手ゲーム雑誌に低レベル攻略の記事が掲載されたため、低レベル攻略の始祖として認識されている。

隠しボスの存在

  • 「神竜」「オメガ」というゲーム本筋とは関係のない、いわゆる『隠しボス』が導入されたゲームでもある。
    • また、特にイベントもなく期間限定ではあるが「ギルガメ」という隠しボスもいる。
  • 両者ともにその強さ(ラスボス以上の実力)はもちろん、初見殺しでも有名。
    • オメガは凄まじい防御力と耐性を持ち、ちょっとでも傷がつくとエゲツない反撃*1を行って何者も寄せ付けない。通常行動のレパートリーも「はどうほう*2」に代表される凶悪なものが多い。
    • 神竜は初手に超威力の全体攻撃「タイダルウェイブ」*3をぶちかまし、プレイヤー達に残酷な洗礼を浴びせかける。オメガ同様に多彩な行動パターンを持ち、そこへ全モンスター中トップクラスの素早さで畳みかけるような猛攻を仕掛けてくる*4
    • しかも戦闘以前に、前者は同系統の雑魚モンスターシンボルと同一のグラフィック*5でダンジョンをうろついていること、後者は同じくダンジョン内の宝箱の中に潜んでいることも初見殺しに拍車をかけている。
    • 一見、理不尽なまでの強さで付け入る隙もないように見えるが、両者とも弱点(というか付け入る隙)は存在しており、対策次第では極限低レベルでの攻略も可能になっている。 
  • オメガは神竜とともに「チョコボの不思議なダンジョン」シリーズなどにも出演し、ラスボスを上回る戦闘力を見せつけた。このようにラスボスよりも強い隠しボスの代表的な例となった。
    • シリーズの後続作品でも「オメガウェポン」と、オメガの名前を継承している隠しボスが存在する。
  • なお、隠しボスの陰に隠れがちであるがラスボス自身も普通に強敵であり、第一形態はフレアやホーリー、ホワイトホール(石化+戦闘不能)に加えてHPが減るとメテオ連打で発狂モードに入る。最終形態は複数体ターゲットそれぞれが繰り出すアルマゲスト(全体大ダメージ)、グランドクロス(ランダムで複数状態異常)も交えた攻撃の手数の多さで苦しめる、こちらもターゲットが残り1体になると発狂状態になる。
    • 以上のことにより、対策を練れば低レベルでも撃破可能であるが何も知らずに戦うと一気に戦線崩壊につながる初見殺し要素をいくつも有している。全体攻撃手段を揃えているかどうかで苦戦度が大きく変わる。

その他

  • シナリオは前作や次回作と比べて非常にシンプルであるが、ギャグあり感動シーンありでよくまとまっている。キャラの喜怒哀楽表現からくる演出も相乗効果となって評価は高い。
    • 敵軍の将として登場するギルガメッシュというキャラは、その憎めないキャラに彼専用のBGM(ビッグブリッヂの死闘)も相まって非常に人気が高く、後のシリーズにもゲスト出演している。
    • ガラフとエクスデスの一騎打ちや、次元のはざまでのギルガメッシュのイベントは根強い人気を誇っている。
  • 装備品の仕様も凝ったものが増え、どれも好評である。II以降なくなっていた装備の重さの概念も復活。
    • 装備するだけで補助魔法が自動でかかる装備品(初出はIVの「アヴェンジャー」)・たたかうとたまに特定のアビリティを発動してしまう武器・以前のシリーズとは違い、防御力と回避を上げるのではなく、一定確率で攻撃を無効化するという仕様に変更された盾など。装備品の個性が出ていた以前のシリーズと比べても特に凝ったものが多い。
      これらの装備も攻略の幅を広め、前述のやりこみプレイの多彩さへと一役買っている。
  • 戦闘テンポもVIと並びとてもよく、シリーズ髄一といってもいいだろう。エフェクトはIVのものと比べスムーズになり、全体的にスピード感がある。
    • シーフ+とんずらの組み合わせでの戦闘抜け出しがとても速く、疑似エンカウントキャンセルとまで称される。こちらも縛りプレイにはもってこいのテクニック。

問題点

  • 習得しても知識がないと使いこなせないアビリティが多く、またプレイスタイル問わず全く使いものにならないアビリティもそこそこあるため、育成自体を楽しもうとするとガッカリする場面もある。
    • 後の作品においてはアビリティ習得までの過程は大幅に簡略化され、あくまで使い道を模索する側面が強調されていく事になる。
  • 説明書記載のアビリティ説明等に(致命的ではないが)誤記や間違いがあるため、やや不親切(参考)。
  • 1993年1月にゲーム内の映像表現(ムーアの大森林でエクスデスがバッツ達に攻撃仕掛けるシーンなど)によって、プレイした児童がてんかんを起こしたという事件が全国各地で発生した。
    • ポケモンショックほど激しくはないが、一部地域且つ一度きりではなかったために報告が多くなったと推測される。
    • そのため、全国の小中学校では本作を所有している生徒に対し、異例の症例アンケート調査と指導を行ったという逸話がある。
    • 当然というべきかVC版では修正された。

賛否両論点

  • 主人公の名前を決める時、入力画面に何も入力されてない。
    • 主人公の設定上のデフォルト名は「バッツ」だが、説明書にはキャラ紹介は一切なく、サンプル画面でも主人公は「スクウェア」という名前にされていた。
      「バッツ」という名前はパッケージ裏の画面写真(しかも小さい)から分かるのみだった。
      • 同じように名前入力がデフォルト空欄だったIIもあるが、あちらはちゃんとキャラ紹介があった。
    • このため、事前情報を持たずデフォルト名に拘るプレイヤーは名前入力に戸惑った。ドラクエシリーズのように自分の好きな名前を付けたプレイヤーも多かったらしい。
    • 攻略本などでは「バッツ・クラウザー」というフルネームが紹介されていた。
    • Wii VC版の任天堂の紹介ページでは主人公として紹介されている。ただし、画面写真では全てバッツになっている。
  • 主人公以外の仲間の名前は一切変更することが出来ない。
  • 前述の通り、戦法次第ではボスを非常に簡単に倒せるといった難易度に開きがある作りのため、安易な必勝法に頼るユーザーからはボス戦がヌルいと言われることもある。
    • しかし、そういった抜け穴的攻略法が用意されているということが、やりこみの観点から本作の評価を高めている点でもあるため、一概に問題点とは言えない。
    • 類似の例としてVIのバニシュデス、ロマンシング サ・ガ2のクイックタイムなどが挙げられるが、本作ではそういった「安易な魔法の存在に頼る」ものだけでなく、ボス戦ごとにジョブやアビリティの特性を活かした「工夫」によって必勝パターンが確立される場面も多い。
  • 「ぜになげ」「ちょうごう」「みだれうち」「はなつ」など一部のアビリティが非常に強くバランスブレイカーになりかけている。
    • 各々に一長一短(低パラメータだと使い物にならなかったり、習得に時間がかかったり、情報がないと扱いづらいなどなど)があるが、それでも大抵の場合とても強い。縛りプレイでは名指しで封印指定されるほど。
      • ただし初心者救済の面(特に「ぜになげ」など)や、それを利用して「大ダメージを与える」「戦況を大きく変える」などの楽しみ方もあるため、一概に問題点とは言えない。

余談

エンディング分岐

+ ネタバレのため隠し
  • 本作は最終ボスを倒した時のパーティーの状態によってエンディング内容が変化するマルチエンディングを採用している。
    • 具体的にはパーティーメンバーが「戦闘不能・石化・ゾンビ」のいずれかだった場合、そのキャラはラスボスを倒した後に力尽きてしまう。そのため、エンディング開始時は生き残った者だけで進むことになる。
    • 生き残ったメンバーによってメッセージや展開が微妙に変化するため、組み合わせによって多くのパターンを見ることができる。
    • ただしエンディングの内容自体は大筋では同じで、マルチエンディングというほど大きな違いがあるわけではない。パーティの状況に応じてエンディングに至るまでの流れが変わるという程度。
    • 何パターンも存在するエンディングが最長で20分と長いために、全パターンのエンディングを見ようとすればかなり時間がかかる。そのため、ゲーム雑誌の投稿の中には「これが苦痛」というユーザーもいたらしい。
      • ただし上記の通り些細な変化なので、「全部見る」という楽しみ方は想定外であろうと思われる。

エンディングでのフリーズバグ

  • 主人公(バッツ)以外の誰かのジョブを薬師にした状態で、ラスボスを倒すとエンディングでフリーズする。当時は公にならなかったため混乱もなかった。
    • そもそも薬師はアビリティは優秀だがジョブ自体は弱いため、ラスボス戦で使うこと自体なかったのが2005年頃まで公にならなかった原因。
    • 上記の理由は充分に納得できるものではあるが、バグ発生条件は非常に明快かつ簡潔で、誰かが偶然にこのバグを発見する可能性は充分にあった。現にネット上では当時、このバグを経験したと告白する人も見られる。
      それなのにバグの存在が公にされるまで発売から10年以上経過していたという若干ミステリーな点により、このバグは一部のゲーマーの間で話題をさらった。

キャラクターデザインについて

  • FC・SFC時代のFFシリーズといえば天野喜孝氏のデザインで知られるが、本作では一切、天野絵は使われていない。代わりにパッケージや説明書を飾っていたのは、渋谷員子氏のデフォルメ絵。
    (ゲーム中に天野要素が薄いIIIですらパッケージやカセットに大きく双剣の戦士が描かれていた。)
    • 他のシリーズにも言えるが、天野絵とドット絵のデザインに乖離がある。
      たとえば天野絵では銀髪だったバッツがツンツン頭の茶髪になったり、金髪だったレナがピンク髪になったりなど、デフォルメキャラに準拠したドットデザインとなっている。
      また、本作では天野絵が前面に出なかったことも影響し、プレイヤーはドット絵&デフォルメデザインのほうが大きく印象に残ることになった。
      • このデフォルメ絵のおかげでキャラクターの取っつきがよくなったという意見もあり、特にジョブごとのイラストはキャラの個性をよく表していた。
    • 一応攻略本では天野絵も使われていたのだが、雑誌記事や冒険ガイドブックなどではやはりデフォルメ絵を押し出していた。
      石塚祐子氏が攻略記事で描いていたイラストもドット絵の方がベースで、印象に残った人も多いだろう。
    • 上記の要因により、天野絵を再現したPS版CGGBA版の顔グラフィックDFFのバッツなどが、元となった天野絵をベースにしているにも関わらず「似てない」「誰?」などと逆に叩かれる事態になってしまった。
      • 後にDDFFにて、渋谷版バッツの衣装がサードフォームで登場。これに歓喜したVファンは非常に多いと同時に、衣装のシンプルさから他の面子と比べてかえって浮いてしまうためか「これなら天野版にしても仕方がない」と納得した人もいた様子。

その他

  • 本作は海外ではSFC版(海外でいうSNES版)が発売されなかったためにPS版で初登場したのだが、その際に主人公の名前が「Butz(バッツ)」から「Bartz(バーツ)」に変更されている。理由は、Butzと同音である「butts」が『お尻』になるため。
    • DFFUTの英語音声でもバーツと発音されている。
  • ドラゴンクエストシリーズの生みの親、堀井雄二が本作の映像技術水準の高さに感銘を受け、後に『クロノ・トリガー』にシナリオを提供した。(出典:『別冊宝島 僕たちの好きなファイナルファンタジー』069ページ目より引用)

総評

 上級職としての意味合いが強かったIIIのジョブチェンジシステムを受け継ぎながらも再構築し、ジョブごとの個性を高めアビリティの付け替えを可能とすることでカスタマイズ性を高めた本作のジョブシステムは、現在をしても高い自由度を誇っている。

 様々なアビリティはプレイヤーのシナリオ攻略の幅を大幅に広め、プレイヤーの工夫次第で低レベル攻略や様々な縛りプレイを可能とするまでになった。またアビリティが絡むコレクション要素も追加され、これまでコレクション要素といえばアイテム収集くらいしかなかった当時のRPGに新しい風をもたらした。これも本作を語る上では欠かせない要素であろう。

 また前述のように本作でのレベルアップ以外の成長をもたらすABP(アビリティポイント)の概念は、以降のほとんどの同シリーズ作に形を変え搭載された。それまでのシリーズ作の多くが経験値のみによる成長であったことを考えるとシリーズの大きな転換点といえるだろう。

 様々な新要素を詰め込んでいるが、評価はされどそれらによる目立った欠点もなく、システム以外にもBGM・グラフィックなど様々な点が満遍なく評価を受けている。シリーズのノウハウをうまく還元し作られたといえる本作は、まさに名作と呼ぶにふさわしく、FFシリーズの中でも特に根強い人気を誇っている作品のひとつである。


その後の展開

  • OVA『ファイナルファンタジー』
    • 1994年発売。本編の200年後を舞台とした外伝作品。シリーズ初の映像化作品であると同時に事実上シリーズ初の続編作品。
    • しかし、ゲーム本編との設定矛盾(クリスタルの配置、建造物の大幅なデザイン変更など)や、世界観の大きな変化(例としてゲームでは中世風だがOVA版は中華風になっている)などがあり、評判はあまり良くない。
  • プレイステーション版
    • 1998年3月、コンビニエンスストア(デジキューブ販売網)限定で発売された。その後1999年3月に発売された『ファイナルファンタジーコレクション』にも同作品が収録されている。
    • 内容はSFC版を移植したものであり、SFC版とほとんど違いはないが、いくつかの部分が変更されている。
    • 2011年4月からゲームアーカイブスで配信されている。
  • ゲームボーイアドバンス版
    • 2006年10月、『ファイナルファンタジーV アドバンス』が発売された。キャッチコピーは「風が、変わる。」(TGSPV)「純度を超えた透明感」(TVCM)。
    • SFC版からの追加要素として、ジョブの追加(4種)、ダンジョンの追加、武器防具の追加等がされている。他機種のバグの大半は修正されたが基本システムに変更はないので、やり込みについてはほぼSFC版と同じ戦術を使うことができる。その他にもいくつかの変更点がある。
  • Wiiバーチャルコンソール版
    • 2011年1月から配信されている。基本的にはSFC版と同内容だが、問題点でも述べた映像表現が修正されている。
  • スマートフォン版
    • 2013年3月28日配信予定。GBA版基準の移植でドット絵やUIはスマフォ版FFレジェンズ基準となっている。