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ロックマン4 新たなる野望!! - (2012/03/11 (日) 16:05:51) の編集履歴(バックアップ)


ロックマン4 新たなる野望!!

【ろっくまんふぉー あらたなるやぼう】

ジャンル 横スクロールアクション imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売・開発元 カプコン
発売日 1991年12月6日
定価 7,800円
配信 バーチャルコンソール
2010年2月9日配信開始/500Wiiポイント
ロックマンシリーズリンク

プロローグ

前作の最後で、悪の科学者Dr.ワイリーは自らの基地と共に消えた。
世界に平和が戻ったかに見えたが、新たな敵・Dr.コサックがロックマンに挑戦状を叩きつける。
占拠された世界8大都市を奪回するため、Dr.コサックの作り出したロボットに新兵器「ニューロックバスター」を装備したロックマンが挑む。

概要・特徴

『ロックマン』シリーズ第4作目。新たな敵にロックマンが立ち向かう。

  • 新たなアクション、チャージショット(溜め撃ち)が追加。これにより大きくゲームバランスが変化した。
    • ボスキャラの無敵時間が長くなり、通常弾の連射が弱体化した。
    • 雑魚相手には連射、編隊やボス相手にはチャージといった戦略性も生まれた。
  • 本作よりメニュー画面がウィンドウ式から画面切り替え式になり、画面内に弾が残っていても開くことが出来るようになった。
    • 特殊武器の効果が切れるまで武器切り替えが不可という事態はなくなったが、発射中の弾やラッシュは消えるので注意。
  • サポートメカ「エディー」が登場。
    • 本作ではステージの特定の場所で現れ、ライフ回復大、武器エネルギー大、1UP、E缶のいずれかをランダムで出す。
    • 今後もシリーズごとに違う役割を持つキャラクターに。
  • 1』以来の1度クリアしたステージに何度でも挑戦できる仕様が復活。
    • E缶の補充や取り逃したアイテムの回収が可能となった。
    • 但しステージボスとの再戦はできない。
  • 上記に伴い、インフレしていたダメージの低減等も合わさって全体的に難易度が緩和された。
  • 強制スクロールのステージが登場。
  • 8体のボスとその弱点である特殊武器が1以来の完全なリング状になり、以降のシリーズのスタンダードに。
  • 隠しアイテム、ワイヤーとバルーンが登場。
  • 『3』で登場したラッシュジェットが常に前進するタイプに変更され、ラッシュマリンとの差別化が図られた。
  • シリーズを追う毎に進化する演出。
    • オープニングの演出はシリーズを追う毎に強化されており、本作ではOP専用BGMが2つ用意されている程。
    • エンディング、寸劇の演出は凡そ『3』の傾向を継承。
      『3』で登場したブルースなどは出番こそ少ないものの、ストーリー上重要な役割を担う等、後のシリーズまで続くキャラクターの立ち位置をより強固に印象付けた。
  • 一撃死の罠こそ減っているものの、アクション性の高いステージ構成は相変わらず。
  • 品質の高いBGM群は本作でも健在。
    路線の変更によりキャッチーなメロディからデジタルサウンドへと移行しているが、熱心な固定ファンがつく程の人気は恒例通り。特徴的なものに、ロシア民謡の音階を模したコサックステージ前半等。

問題点

  • ステージ再挑戦によるアイテム回収が可能になった為か、パスワードにはエネルギー缶の保持数が記録されなくなってしまった。
  • 特殊武器の消費エネルギー量が増加し、燃費が悪化。
    • ニューロックバスターが高性能な事もあり、特にステージ道中での特殊武器の利用価値が減少傾向に。
  • 本作から最終面が2段階となり、パスワードで再開してからクリアするまでの必要時間が長くなった。
  • スタッフロールでは、一部のボスのナンバーに誤表記がある。
  • 回復アイテム入手時にBGMが途切れる仕様は相変わらずで、さらに本作はボス登場時やE缶使用時も(完全に)途切れる。
  • 攻略に必須なアイテムでは無いが、隠しアイテムの入手方法がノーヒントな為、存在自体気付けなかった人も。
  • やっぱり黒幕はワイリー。
    • これに関しては問題というより、予定調和と言えない事もない。ある意味愛すべきバカ敵の地位を確立。
    • 因みに以後のシリーズでも毎回同じパターンなのだが、本作では本来善良な科学者の家族を人質に取って手先にさせる、といったやや毛色の異なった暗躍の仕方をしている。
      そういう意味で、本作のワイリーは中々に非人道的で黒いと言えるかも知れない。
    • 前作『3』のEDでは瓦礫の下敷きになり生死がわからない状態からの登場でかえって安心した人も。
  • ボスのヒット時の無敵時間が長く、やや冗長になってしまった。特殊武器による弱点を突いた場合でも「速攻で撃破」とまでは行かない。
    この傾向は前作からさらに顕著になり、後のシリーズにも続いている。
  • ライフなどの回復によるゲージ増加の動きが遅めになっている。そのため、ボス戦では部屋に入ってから動けるようになるまで結構待たされる。

バグ

  • ワイリーマシーン4号撃破後に逃げるワイリーをレインフラッシュで倒せてしまう。しかし、そこからゲームが進行しなくなるため完全に詰んでしまう。
    • フラッシュストッパーで動きを止めることも出来る。何の意味も無いが。

総評

当初はチャージショットなどの独自のシステムの増加により相対的に賛否両論も増えたが、過去作を継承しつつも新要素を取り入れた意欲作としてバランスの取れた完成度を誇り、総合的にはロックマンシリーズに名を連ねるに恥じないゲームである。
また前作にてスライディングと今作にてチャージショットが追加され、さらにそれらが以後のシリーズ(8まで)で定番になったことで、ロックマンシリーズ(『Xシリーズ』などの派生シリーズを含む)は今作をもって本当の意味で完成されたといえるだろう。

  • 前作『3』同様、難易度面で緩和がなされた影響もあり、最高傑作とされる『2』との対比によって不当に低く評価される事がある*1が、現在でもタイムアタックやTASなどの記録や研究が熱心に行われており、そのプレイ人口は他のシリーズと比べても遜色は無い。

余談

  • この作品のボスキャラクター公募の当選者には金色のカセットとバスタオルが送られたが、この金色のカセットの一部が秋葉原に流れ超がつく位にプレミア化し、『TVチャンピオン』、『ゲームセンターCX』、『お試しかっ!』などのメディアに取り上げられた事がある*2
  • シリーズで始めて玩具展開された。
    • 講談社の児童誌『コミックボンボン』とロックマンシリーズが本格的にタイアップし始めたのも、本作から。
      前作までは、あくまで新作ソフトとしての紹介のみだった。
  • この作品に登場するボスキャラ「ダストマン」は、当時13歳だったアイシールド21の作者「村田雄介」氏がボスキャラ募集に応募し、採用されている。
    • また3と5でも応募しており、『3』では佳作で入選し、『5』では「クリスタルマン」が採用されている(投稿時の名前はレンズマン)。
  • 他にもブライトマンをデザインしたのは、当時14歳のイラストレーターの榎本よしたか氏である(原案ハガキでの名前はパールマン)。

その後の扱い

  • 1999年10月28日にPSに移植、2010年2月9日にはWiiのバーチャルコンソールでの配信が開始。PS版は2011年2月9日よりゲームアーカイブスで配信開始。
    • PS版は、本作からナビモードのBGMが全てアレンジになった。コマンド入力も不要。しかしその分、アーカイブスでは必要容量が395MBと、元がFCソフトとは思えないほどに巨大化してしまっている。