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星のカービィ2 - (2012/07/28 (土) 12:44:47) の編集履歴(バックアップ)


星のカービィ2

【ほしのかーびぃつー】

ジャンル アクション
対応機種 ゲームボーイ
発売元 任天堂
開発元 ハル研究所
発売日 1995年3月21日
価格 3,900円
配信 3DSバーチャルコンソール
2012年2月15日/400円
星のカービィシリーズリンク

概要

プププランドにはいつも虹がかかっている虹の島々と呼ばれている七つの島がありました。
ところがある日、虹の島々にかかっていた虹が消えてしまったのです。
虹の島々には「虹のしずく」という宝物があったのですが、それが隠されてしまったせいのようです。
どうやら何者かが、平和を脅かそうとしているようです。
カービィ達はプププランドの平和を守るため、再び冒険に出るのでした。

星のカービィシリーズの第3作目。前作?で確立したコピー能力のほかに、リック・カイン・クーの「お供」(「しもべ」と呼ばれることも)が初登場した。

特徴

お供の存在

  • お供はステージ中に登場する袋の中に捕まっており、袋を攻撃したり、その部屋のボスを倒すと助けることができる。
    お供がいる状態だと袋の中にはグーイか女の子(ちゃお)が入っている*1。助けたお供に触れると自動的にカービィと合体、それぞれの特技でカービィをサポートする。
    • リック(ハムスター):「氷の床」などの地形の影響を受けずに進むことができる。
    • クー(フクロウ):空中での移動速度が上がり、強風に逆らって進むこともできる。
    • カイン(マンボウ):水中での移動速度が上がり、水流に逆らって進むこともできる。また、水中でも吸い込み攻撃ができる。
    • また、お供が合体している間は実質体力が2倍になるため、お供を利用することで一部ステージやボス戦の難易度を落とすことができる。
  • ただし、お供との合体は必ずしも良いことばかりとは限らない。
    • 前述したようにお供ごとの得意・不得意な環境がハッキリしているため。特にゲーム後半は連れて行くステージとの相性をよく考えないと、かえって難易度を上げてしまうことになる*2
    • 更に合体中はザコ敵「プロペラー」が天敵となる。この敵はカービィだけだとのんびり浮かんでいるだけで何もしてこないが、お供といる状態で近づくと様子が一変。カッと目を見開いた恐ろしい顔に変貌してカービィを追い回し、お供は接触しただけで即退場となってしまう。
      • こうなると吸い込みも通用しなくなるが、ダメージは与えられるので根気よく攻撃し続ければ倒すことも可能。
      • 道のど真ん中にたたずんでいたりと意地悪な配置がされていることも多く、お供を連れたまま先へ進むには何らかの工夫が必要となる。

コピー能力

  • 今作に登場するコピー能力は「カッター」「ストーン」「バーニング」「アイス」「スパーク」「ニードル」「パラソル」の7種類。
    前作に比べると少なく感じるが、お供と合体することで28通りの攻撃方法を持てるようになっている。以下はその一例。
    • スパーク(仲間なし)=全身から電気を放ち周囲に攻撃。
    • リック+スパーク=口元から電気の鞭を放って攻撃する。他作品の「ビーム」と同性能。
    • クー+スパーク=カービィの真下にカミナリを落とす。ボタンを押し続けている間は攻撃可能。
    • カイン+スパーク=カインの口から電球を出して攻撃する。ボタンを離して電球を射出したり、暗い部屋を照らしたりもできる。

その他

  • ゲーム開始時にはやりこみ要素でもある「達成度」が%で表示される。普通にゲームをクリアするだけでは100%にはならない。
    各レベルに1つずつ隠されている「虹のしずく」を集めることで更に達成率が上がっていく。達成度が100%にならないと真のラスボスと戦うことができないようになっている。
    • 「虹のしずく」を手に入れるには大抵、特定のコピー能力やお供が必要になる。
      どうやってそこまで能力を持っていくか、お供を連れて行くかといった謎解き要素も重要になる。
    • 100%を達成するとシリーズではおなじみの「ボスラッシュ」が追加される。
      今作のボスは全体的にシリーズ内では強い部類に入るのでなかなかの手ごたえ。
      5戦目では一部のコピー能力解禁、7戦目には体力を2だけ回復することもできるなど、楽ができるところもある。
  • 地味なところだがオートセーブ機能があるのも前作同様。これは以降のシリーズにも受け継がれている。

長所

  • 普通にプレイするならカービィらしい万人向けのバランスのとれた難易度だが、真のエンディングを見るには謎解きのために色々頭を使わなければならない。
  • コピー能力の数は少ないながらも、お供と組み合わせることで1つのコピー能力にバリエーションを持たせているし、
    謎解きにコピー能力が必要なことで1つの能力を長く使うことに意味をもたせている。
  • 全38ステージとGBにしてはボリュームは多く、グラフィックやBGMの質も高い。

短所

  • 初代の流れを汲んでいるためかダッシュとスライディングがカットされており、他のシリーズに比べると移動が遅く感じる。
  • 「虹のしずく」を集める条件は意外と厳しく、特にレベル4は「これが公式の攻略法かよ!?」となること請け合い。
    お供とコピー能力の交換手順が恐ろしく複雑なレベル6も難関として名高い。
    + レベル4の問題の行程(ネタバレ注意)
  • 「虹のしずく」がある部屋への扉は水流の先にあるため、前提として特殊ブロック破壊用のコピー能力に加えてカインも必要。
    水流の手前は星ブロックで塞がれているのだが、困った事に必要なコピー能力の性能上それを壊そうにも届かない。
    ではどうすれば良いのかと言うと、一旦コピー能力を能力星として捨てたらその間に素早く星ブロックを吸い込んで吐き出し、能力星が消える前に吸い込んでコピーし直す。しかもお供は2ブロック未満の隙間は通れない(つまり2度やる必要がある)。

    ・・・こんな発想に至れたプレイヤーが当時どれだけいたのだろうか。
  • ここまでイレギュラー過ぎる行程が求められたのは後にも先にも本作だけである。
    • なお、水中における能力星は通常より早く消えてしまうため、上記の作業でもたつくと苦労が水の泡になる。
  • クー、カインに比べるとリックの長所は地味で役立つステージが多くないこともあって目立たない。
    この点は『3』で「壁を垂直に登れる」という新能力が追加されたことで改善されている。
  • 100%を獲得するのには「各ボーナスステージでパーフェクトを取る」と言う条件が有る。しかし、ボーナスステージは1度プレイすると、ステージをクリアするかリセットしないと再挑戦出来ず、手間がかかる。

総評

特に目新しいわけではなく、GBということもあって少し小ぢんまりとした仕上がりになっているが、
「お供」によるコピーのバリエーションが加わったことで、独自の魅力を生み出している。
後の『3』や『64』に受け継がれた要素も多く、後のカービィシリーズの基本を完成させた作品といえる。

余談

  • 今作は後のカービィシリーズに敵としてよく登場する「ダークマター族」が初めて登場した作品で、『3』で2pキャラクターとして登場するグーイが初登場したのも今作である。
  • 他のカービィシリーズと違って「獲得スコアが電源を切っても記憶される」という特徴があり、カンスト(999万9990点)すると、それ以降、得点が加算されるたびに1UPする。