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ファンタシースターオンライン - (2011/07/16 (土) 10:07:32) の編集履歴(バックアップ)


ファンタシースターオンライン

【ふぁんたしー すたー おんらいん】

ジャンル ネットワーク対応RPG


対応機種 ドリームキャスト
開発元 ソニックチーム
発売元 セガ
発売日 2000年12月21日
定価 7140円(DC版のみ)
+(オンライン使用限定)ネットサーバー料金
ファンタシースターシリーズ


概要

  • 家庭用ゲーム機で始めて成功を収め、国産MORPGとしても先駆者の部類に位置する、プレイヤーの対応次第で面白さが解るオンラインゲーム。

注意事項

  • 『PHANTASY STAR ONLINE Episode3 カードレボリューション』は続編であるが内容がMORPGではなくカードゲームになっているので、この項目では除かせて頂く。

本項目対応シリーズ

  • PHANTASY STAR ONLINE(DC版)
  • PHANTASY STAR ONLINE Ver2(DC版)
  • PHANTASY STAR ONLINE Episode1&2(GC版)
  • PHANTASY STAR ONLINE Episode1&2 Ver1.1(GC版)
  • PHANTASY STAR ONLINE Episode1&2(Xbox版)
  • PHANTASY STAR ONLINE Blue Burst(Windows版)
  • PHANTASY STAR ONLINE Blue Burst Episode IV(Windows版)

特徴

  • DC版では9職業から選択できる、以降の作品や派生作品*1ではDC版で没になった職業が使えるようになる。
+ キャラクタークリエーション Wikiから抜粋
  • DC版からの職業
    • ヒューマー
      • ヒューマンの男ハンター。初心者向けの戦士系。テクニック*2も使える為に機種によっては最強キャラクターとなっている。
    • ハニュエール
      • ニューマンの女ハンター。戦士系の中では最も低いパラメーターだが、その分精神力が戦士系トップに高いので、魔法戦士的な戦い方が出来る。
    • ヒューキャスト
      • アンドロイドの男ハンター。戦士系の中ではトップクラスのパラメーターだか、テクニックが使えないために扱いが難しい。最終的には全職業中攻撃力が最も高く成長する。オフラインでは上級者向けになっている。オンラインのチャレンジモードでは最も使えるキャラクターである。
    • レイマー
      • ヒューマンの男レンジャー。DC版銃使い系でテクニックが使えるメリットがあるが、ヒューマーと比べてもかなり中途半端である。DC版のオンラインのチャレンジモードで使っている人がいたら熟練と言ってもいい。
    • レイキャスト
      • アンドロイドの男レンジャー。銃使い系。ヒューキャスト同様にテクニックが使えない欠点がある。最終的には全職業中HPが最も高く成長する。オフラインでは上級者向けになっている。
    • レイキャシール
      • アンドロイドの女レンジャー。銃使い系。ヒューキャスト同様にテクニックが使えない欠点がある。クリエーション時には他のアンドロイドと比べて、メイド系や人肌タイプが選べる。最終的には全職業中命中率が最も高く成長する。オフラインでは上級者向けになっている。
    • フォマール
      • ヒューマンの女フォース。魔法使い系。数値的には平均的な中途半端であるが、特殊防具「マグ」の育成によっては魔法戦士系や魔法使い系と多種多様の遊び方が出来る。ネックはモーションが他の職業と異なり、使える武器と使えない武器の差が大きい。オフラインでは上級者向けになっている。
    • フォニューム
      • ニューマンの男フォース。魔法使い系。欠点は他のRPGの魔法使い系同様にHPが低い。その分精神力がかなり高い。更に、この職業のみ素手でテクニックを使う*3と他のテクニックを使える職業よりも早く発動するメリットがある。オフラインでは上級者向けになっている。
    • フォニュエール
      • ニューマンの女フォース。魔法使い系。欠点はフォニュームと殆ど同じであるが、最終的には精神力がフォニュームよりも上回る。但し素手でテクニックを使うと魔法使い系で最も遅く発動するデメリットがある。オフラインでは上級者向けになっている。
  • GC版から追加された職業
    • ヒューキャシール
      • アンドロイドの女ハンター。戦士系。ヒューキャスト同様にテクニックが使えない欠点がある。最終的には回避率が最も高く成長する。オフラインでは上級者向けになっている。
    • レイマール
      • ヒューマンの女レンジャー。銃使い系でテクニックが使えるメリットがあり、それなりの魔法が使えるために魔法銃使い的な、遊び方が出来る。
    • フォーマー
      • ヒューマンの男フォース。魔法使い系。命中率の成長が全職業中最下位な上に、GC版からの追加の得意テクニックが使いにくい為に全フォース系の中で中途半端な職業になっている。オフラインでは上級者向けになっている。
  • アンドロイド関連はDC版ver2でトラップ*4が追加になる。
  • 条件付きで、開発スタッフのマスターキャラクターに出会えるイベントがある。
    • DC版PSOで出会い恋人になった人を募集した。この時、恋人同士の使用キャラクターが行動と擬音台詞でキスをした時、当時未婚であった中裕司が「ちきしょう」と言う台詞を打っていた。
  • 永野護、田中理恵、緑川光、保志総一朗などの多くの著名人が、はまっていた。特に永野は廃人な上に、後の公式設定資料集でイラストを提供している。
  • ソニック、ファンタジーソーン、バーニングレンジャーのコラボがある。
    • バーニングレンジャーのコラボの初回はDC版から。下記の動画は全てGC版。このコラボでバーニングレンジャーを知ったユーザも多い。
+ バーニングレンジャーのコラボ前編・曲だけ

+ バーニングレンジャーのコラボ後編・曲だけ

  • DC版ver2のオンラインでは、サッカー場、他のキャラクターと戦える対戦モード、持っているアイテムと入手できるアイテムだけでゲームをクリアーするチャレンジモードが導入。
  • GC版ではGBA版のジョイキャリーシステム対応。ミニゲームが楽しめる。

評価点

総合

  • タイトルからして「オンライン」ゲームなのだが、完全オンラインのPSOBB以外はオフラインでも十分遊べる出来。そのため(自力接続がほぼ不可能な小学生等のオン環境がないプレイヤー等の)オフ専プレイヤーもかなりいたとか。
    • 難易度調整もパーティープレイ時と比べて若干落としている。
    • オフラインでもミッション限定等の一部の特殊ステージを除き、ほとんどプレイ可能。
    • オフラインで入手したアイテムはオンラインで使用可能。(ただし、オフで作成されたチートアイテムなどもオンに持って行けてしまう等のトラブルもあり、賛否両論ではあった)
  • ステージクリアやミッションをこなしていくことで明らかになる壮大なストーリー。これまでのファンタシースターシリーズに連なる設定やアイテムも登場し、ファンを喜ばせた。
  • ステージや敵モンスター・ボス(ゲーム中の表記はエネミー)のデザインも好評。アイテムもかなりの数があり、武器は専用グラフィックがほとんど。
    • DC版では通常武器の色を変えただけだった武器も、GC版以降は専用グラフィックが与えられた。
    • 一部のエネミーや武器は次回作であるPSUシリーズにも登場。それどころかステージまで登場する。
  • 上手いプレイヤーに出会えば出会うほど、もう一度遊びたくなる
    • アンドロイド使いは、上手いフォース使いに出会うほどそれがありがたく感じる。特にハードからベリーハードで自己で所持している回復薬を殆ど使わないで冒険が終わったと言う相手なら尚の事。
    • パーティーが凸凹なバランスでもプレイヤーの立ち回り次第で面白くなる。
      • アンドロイドに全員回復薬*5、死亡蘇生薬、状態異常回復薬を持たせると、回復役のフォースが状態異常や死亡で動けない場合、素早くフォローが出来るなど。
    • 上手い相手から、学んでプレイヤー自身も上達できる。反面教師なプレイヤーからも学ぶ事もできる。
  • 小林秀聡氏(EDテーマ等一部は熊谷文恵氏)が担当した楽曲も総じて評価が高い。
    • サントラも発売した。後に桜庭統氏や伊藤賢治氏など豪華作曲家がアレンジを担当したアレンジサントラも発売した。

GC版

  • DC版ではテクニックが使える職業は全部の最高LV魔法が使える為に格差が無かったが、この作品からテクニックが使えるハンターとレンジャーに使用制限がついた。

評価が分かれる点

総合

  • 職業の格差が激しく、ソロプレイ時には難易度によって優劣が激しい。
  • オンラインの部屋の難易度がオフラインのクリアーステージに影響を及ぼす。
  • 経験値習得のシステムが、敵に必ずダメージや魔法をかけるシステムなので、強力なキャラクターになればなるほど経験値が大きく稼ぎやすい。後述のドーピングアイテムの使い方次第で経験値を総取りする事も可能になっている。
  • オンライン重視の為に、オフラインのストーリーは有って無いようなもの。
    • EP1はオフラインミッションという形でかなり深いところまでストーリーが掘り下げられる(と言っても完全には程遠い)が、EP2の一部以外、EP4のミッションは完全にオンライン限定。
  • クエストの同行するキャラクターもあまり使い物にならず、アルティメットモードでは足を引っ張る。
    • 特にアッシュというヒューマーは職業の特性、出現マップが最終ステージなどの要素から死亡率が高く、ファンの間ではもはやネタになっている。
  • オンラインでしか楽しめない季節イベント、限定アイテムが存在している。
  • 名前から決定するセクションIDからの入手アイテム
    • 9つのカラーに決定し、ここからオンオフの共通で入手しやすいアイテムが決定する。
    • しかし、これにも相性が合わないものが存在している。4コマ漫画では藤井あおがスライサーしか出ない白のIDで自虐ネタを結構描いているが、実際の最悪はプレイヤーキャラクターがアンドロイド系に高LVのテクニックディスク*6やフォース専用の武器が出るピンクのIDである。

DC版

  • オフラインでは1部のクエスト以外では完全にソロなので、アンドロイド系は確実に苦戦する。アルティメットモード込みだとフォース系も敵の魔法防御がかなり加算している為に倒しにくく更にHPが低いので即死しやすい。更にレイマーも苦戦する。
    • その反面、オールマイティーすぎたヒューマーが最強になっている。以降の作品ではかなりの規制がかけられている。

GC版

  • アイテムを無限増殖できるバグがあり、修正ディスクが発売。初版持ちは無料交換になっている。
  • オフラインでも最大4人で遊べるがTVが4分割する為に、画面が小さいTVでは厳しい。

問題点

総合

  • 遅く始めると他のプレイヤーキャラクターとのLVなどの格差が生じ、ノーマル、ハード、ベリーハードで遊んでいる部屋が見つかりにくい。
  • 読み込みが激しい為に、ディスクユニットの寿命が早い。

DC版

  • ドーピングアイテムでパラメータカンストまで上げられる。
    • 無制限だった上に、Ver2ではLV1なのにパラメータがLV100越えというキャラクターも増えた。武器やテクニックの使用制限がパラメータに数値よるものなので使い方次第ではバランスを崩す(後述)。
    • 更に、ver2から追加されたアルティメット専用武器や追加テクニックディスク*7込みで、ノーマル、ハード、ベリーハードまでの敵の瞬殺が可能なのでバランスが崩れた。以降の作品や派生作品では、ドーピングアイテムの使用が規制、廃止になっている。4コマ漫画で福永朱示が自虐ネタにしている。
  • オンラインのマナー違反が多く、特に強力なチートアイテムのせいで、サーバに負担がかかったり、ゲームバランスが崩れてしまう。
    • この問題は、公式BBSでは書込み禁止になり、これらのユーザーにも規制をかけたが、全く関係無いユーザーまで巻き込まれる。
      • 規制をかけてもそれは日本だけの話で海外からのプレイヤーからのチートアイテムが輸入する事もある。
      • ゲームラボ2001年6月号には問題とされるダイジェスト「バグ技」「ヒンシュク技」「チート技」と言う記事まで扱われるほどであった。
    • 他のネットゲームでも問題化したレアアイテムトレードで、リアルマネーによる売買のトラブルもあった。
    • チートによるプレイヤーキラーもいた。原因は死亡すると装備している武器と所有しているお金が外れる為。
      • この仕様でチートプレイヤーじゃない心無い盗難もあった。これも4コマ漫画で福永朱示が自虐ネタにしている。
  • チートプレイヤーの出現。
    • ダウンロードクエスト「PSOファン感謝祭ファミ通カップ」でタイムアタックを実施したが、普通のプレイヤー*8なら20分かかる距離を4分で到達したプレイヤーがいたので見事に無効となりやり直しになった。
      • 再スタート時にはビデオの映像つきを条件で第1位が9分で達成した。
      • この時、貰えるアイテムが普通では入手が出来ない強力なレアアイテムの3品だった上に上位入賞者にレンジャーがいなかったので銃のレアアイテムのチートが判別しやすかった。
    • ver2ではLV200の経験値を稼ぐのが大変なのに(後述のポイント数を参照)、わずか1週間で達成したプレイヤーが存在していた。
    • 改造で有名な某誌では、わざとチートアイテムを作成してサーバーに入り、見事にアカウント停止をくらうという実験までやっている。
  • オンラインのデスペナルティーがDC版ではかなりきつい仕様。
    • その原因がハードフリーズによるのものだった場合は、納得が行かない。ver2以降ではかなり緩和している。
    • スケルトンタイプのビジュアルメモリーによるバグでデスペナルティーが発生する事もある。
  • フォース系を使うと、高価なTP*9回復薬やテクニックディスクを買うとお金が底をつきやすい。
  • ver2で追加したドレッシングルームでの変更でトラブルが発生。
    • 体型は変更できないはずが、体型が小さくなったなどの現象があり、これも4コマ漫画の福永朱示が自虐ネタにしたほど。
  • チャットの変換が非常に駄目。
    • 「わたし(私)」を変換すると「渡し」が最初に出る。その反面「なか」を変換すると「中裕司」が唐突に出ることもある。ver2では解消になっている。
  • アルティメットモードの難易度が高く、ここで辞めた人も多い。理由はノーマルの同敵に準じた敵のパラメータが最大×180倍に跳ね上がっている為。
    • LV200までの経験値が約4億ポイント必要なので、更に遊ぶ人を選んでしまう。

PC版

  • 初版ではオンラインでキャラクターが変になるなどのトラブルが発生している。
  • 現在では次回作であるファンタシースターユニバースシリーズが主流なため、定期的に行われるお祭りミッションを除くと新配信があまり見込めない。PSOBB発売前に重要キャラクターと紹介された新キャラに未だに光が当たっていない等、ストーリーの補完も不十分である。ただし、PSU発売後に実装されたアイテムもあるため可能性が無いわけではない。

総評

  • 2010年現在でも、PC版のファンタシースターオンライン・ブルーバーストが稼動しているほどのロングセラーゲームであった。
    • PC版は元ゲームからの流用のこともあり、PCのスペックが低くても遊べる。
    • ネットカフェではオンライン終了までフリープレイが可能であった。
    • 2010年12月27日にPC版PSOBBのオンライン終了の発表があった。
  • 派生であるファンタシースターユニバースが壮大すぎるほどの問題点が多かった為にリターンした人も多い。
  • オンラインや協力プレイ前提のゲームなので、オフラインやソロプレイでは評価が落ちる作品でもある。
  • DC版の批判が目立つがこのゲームのおかげで、他の同シリーズに良い意味で調整はされている。勿論前作の発売*10から1年以上後の改正である。

余談

  • 現在は廃刊となった宙出版の「4コママンガ笑スタジアムファンタシースターオンライン」シリーズでは、上記の藤井あお、福永朱示の自虐ネタの他に、この漫画の執筆者同士で冒険をした自虐ネタや執筆者の友人の家族との冒険などの、ゲームで実際にあった話が比較的に多かった。
  • 2011年に『ファンタシースターオンライン2』が2010年9月の東京ゲームショウとファンタシースターシリーズ公式ポータルサイトで発表された。機種はWin版。