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塊魂 - (2010/07/28 (水) 08:47:41) の編集履歴(バックアップ)
塊魂
【かたまりだましい】
ジャンル
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ロマンチックアクション
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対応機種
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プレイステーション2
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発売・開発元
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ナムコ
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発売日
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2004年3月18日
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定価
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4,725円
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備考
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Best版が2006年6月8日に発売、 定価1,800円)
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概要
王様が酔った勢いで銀河の星たちを破壊し尽くしてしまったため、「塊」で星を作って星空を蘇えらせるというロマンチックなストーリー。プレイヤーは「王子」(かなり小さい)となり、親である大コスモの「王様」(かなり大きい)に代わり、塊を転がして大きくする。
特徴
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基本操作で使用するのはアナログスティック2本のみ。スティックを両手に模し、前に倒すと「塊」を前に、横に倒すと横に転がす。
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塊がステージ中に散らばったモノに接触すると、小さいモノであれば巻き込める。最初は塊自体も小さく巻き込めるモノは限られているが、どんどんモノを巻き込んでいくと塊が次第に大きくなり、大きいモノも巻き込めるようになる。
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最初は鉛筆や消しゴムなどを相手にしていたのが、だんだん家具→生き物→車→樹木のように大きくなっていく。ゲーム後半で、ビルや山などが軽快なSEとともに根こそぎゴッソリ巻き取られていく様は圧巻。
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巻き込めるモノの種類は1000を超える。巻き込んだモノは「素敵コレクション」というリストに、茶目っ気溢れる解説文付きで掲載される。コンプリート特典もあり。
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ステージには「プレゼント」が隠されている。これを巻き込んでステージクリアするとアイテムとして入手でき、ゲーム中に装備する事でオシャレができる。
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BGMのクオリティが高く、また全体的に風変わりである。
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多くのステージ曲はボーカル付きなのだが、本業の歌手やタレントなどが、それぞれの普段の姿とはイメージもジャンルも異なる楽曲を担当している。また、歌詞の大半は「この広い大宇宙の下、固まり合いつながり合って大きな星になる」という、ゲーム全体を貫く壮大なテーマに沿った内容となっている。
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ステージは家の中や町などといった現実的なモチーフであるものの、グラフィックはポリゴン数をかなり抑え目にして作られているため、一見するとシュール。また一般常識では考えられないほどとっ散らかったモノだらけの空間であり、一種独特な世界観が形成されている。
評価点
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まずシンプルにして斬新なゲームデザインが高く評価された。チュートリアルも簡潔そのもの。
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後にシリーズ化される事になるが、基本的なシステムはずっと同じである。それほど本作のシステムの完成度は高かった。
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大きくなった塊で大量にモノを巻き込むと、単純に気持ちいい。また今まで手強かったモノたちが、成す術もなく自分の塊に巻き込まれて「うわー」とか言ってる様は気分爽快である。人間の身の丈に縛られないサイズのモノを相手にできるため、視覚的なインパクトもすごい。
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モノが巻き込まれる時のSEは、汎用のもの以外にも様々な種類がある。それぞれウィットに富んでいて面白い。
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高評価を得るためにはモノの配置や取得順序をよく考えたルート構築が重要であり、極めようと思うとゲーム性は高い。塊の大きさだけでなく、ノルマ達成のタイムアタックや発見が困難なレア物の収集などやり込み要素もある。
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キャラクターデザインが個性的でかわいらしい。
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しかし本作の一番人気は、かわいいどころか威厳たっぷりのコワモテと、見た目に反してお茶目な性格と、切れ味鋭い毒舌を併せ持つ王様だろう。プレイ評価が高い時は全力で褒め称えてくれる点も人気の秘密。
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ハチャメチャでシンプルなストーリーと思いきや、エンディングの演出に感動したという声は多い。スタッフロール中に遊べるミニゲームと松崎しげるの熱唱するEDテーマ「愛のカタマリー」の歌詞はぴったり合致していて、本編ストーリーとのつながりもある。
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以降、エンディング中にミニゲームが遊べるのはシリーズのお約束になっていく。
問題点
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単純明快、気分爽快なばかりではない。
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塊をうまく転がせるようになるまでは、ノルマ落ちして王様からボロクソに罵られる事も多い。
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中盤を過ぎた頃に、刹那的にプレイしていてはノルマクリアの難しいステージが出てくる。ルート構築というある種ストイックなプレイが必要であり、肩の力抜きっ放しではいられなくなる。
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後続のシリーズ作品と比べると、塊が障害物に引っかかりやすく、またせっかく作った塊が崩れてしまいやすい。
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突き詰めるとレースゲームのようなゲーム性を持つ本作だが、リトライ機能はステージ中にしか使えず、クリア後に再挑戦するには手間がかかる。
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ステージ選択画面の全体マップが球状なので、やや使いにくい(ただしデザイン的な人気は高い)。
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カメラワークはイマイチ。またオブジェクトの透過処理をしてくれないため、何がなんだかわからない状況になる事もある。
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酔いやすい。もともと3D酔いしやすいゲームデザインだが、PS2時代の解像度では特に酔ってしまう人が多い。
その他
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現実と非現実のちょうど中間をさまようような本作独特の世界観には妙な中毒性があり、つい現実の世界を「あの樹木群に突っ込んで巻き取りたい」などという目で見てしまう人もいるとか。
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ゲームソフトとして史上初のグッドデザイン賞(2004年度)を受賞。