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ロックマン&フォルテ - (2011/12/31 (土) 23:26:53) の編集履歴(バックアップ)
ロックマン&フォルテ
【ろっくまんあんどふぉるて】
ジャンル
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横スクロールアクション
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高解像度で見る裏を見る
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対応機種
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スーパーファミコン ゲームボーイアドバンス
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発売・開発元
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カプコン
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発売日
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【SFC】1998年4月24日 【GBA】2002年8月10日
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定価
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【SFC】6,090円 【GBA】5,040円(税込)
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ロックマンシリーズリンク
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概要
ロックマンシリーズの番外作品。前作『ロックマン8 メタルヒーローズ』が足早にセガサターン・プレイステーションに移行したため、「スーパーファミコンユーザーへのいわば「お詫び」として制作された」という経緯を持ち、SFCで最後に通常販売されたゲームソフトでもある。
本作の特徴
ストーリー
ロックマンに敗れ行方をくらましていたDr.ワイリーが突然、Dr.ライトの研究所にあらわれた。
ワイリーの話によると世界征服の準備にいそしんで(?)いたワイリーの前に謎のロボット「キング」があらわれ、ワイリー城を乗っ取ってしまったのだという。
世界征服を企むキングはロボット博物館からデータを盗み出して軍団を結成、各地の襲撃を始めていた。
ワイリーに泣きつかれたロックマンはフォルテと一時休戦。ともにキングに立ち向かうことになった。
タイトルの通り、プレイヤーはロックマンとフォルテのどちらかをプレイヤーキャラとして選ぶことができる。
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ロックマンは、おなじみのチャージショットとスライディングが使用でき、救済措置としてエディとビートを呼び出すことができる。また、自動で一定量ライフを回復するアイテムが装備できる。
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フォルテは、チャージショットは打てないがオート連射&多方向の撃ち分けが可能で、ダッシュや二段ジャンプなどのアクションもできる。また、サポートキャラのゴスペルと合体することで武器エネルギーが切れるまで空中移動などのパワーアップができる。攻撃的かつ軽快なアクションが持ち味だが、スライディングができないため狭い通路は通れず、ボス戦中のライフ回復手段がないなどのデメリットもある。
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特殊武器の効果は両者共通だが、性能や炎の色など若干の違いがある。これは『X』シリーズのダブルヒーローが元ネタになっている。
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また、ステージ開始時のおなじみ「READY」の文字もそれぞれ違い、特殊武器を取得したときの演出も別のものになる。
その他の要素
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おなじみ8ボスのうち6体は、『コミックボンボン』でロックマンのコミカライズを手がけた有賀ヒトシ、出月こーじ、岩本佳浩の各氏がデザインを手がけ、残る2体(テングマン、アストロマン)は『8』からの復活という設定で登場した。復活組にも新たな特殊武器が用意され、攻撃モーションも変更されている。
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アイテムを購入するためのネジが『8』の本数固定のものから、『7』の敵が落とす方式に戻った。購入できるアイテムは、『8』同様にショットなどの強化パーツがメイン。
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ステージ内に隠されている「CD」を集めることで、歴代キャラクターのデータベースを見る事ができる。特に『ロックマンワールド』シリーズのオリジナルキャラクター(ロックマンキラーやスペースルーラーズなど)が、カラーで見られるのは興味深い。
評価点
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難易度は「今更SFCで作るんだから…」と高めに設定されている。『5』以降シリーズの難易度は低下傾向にあったが、本作は『1』や『2』に匹敵するといえる。といっても、理不尽な難しさではなく、バランスの良いステージ設計やボスの攻撃の多彩さによるものである。特にE缶が存在しないボス戦ではライフ回復手段が限られるため、過去の作品以上に攻略パターンを確立することが重要になる。
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特殊武器のバリエーションが豊富。『8』の特殊武器を利用して道を切り開くという特徴を継承していることもあって、囮になる分身を出して攻撃させる「コピービジョン」、敵との距離で複数の攻撃パターンを使い分けられる「テングブレード」、滑らせて敵を一掃したり足場として使用できたりする「アイスウォール」が特に個性的である。
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ボスの攻撃パターン、アクションが多彩。
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8ボスそれぞれの登場シーンが非常に凝っており、一部のボスに至っては爆発寸前のモーションまで専用で作られている。
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「トゲの床に落ちて大ダメージ」「ボスが体力を回復する」など、ロックマン側がさんざん経験してきたことがボスの行動パターン、攻略法になっている点も面白い。
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敵や背景グラフィックの一部を『8』から流用しているため、SFCとは思えないほど質が高い。さらに新規のグラフィックも『8』のものと見分けがつかないほど綺麗に仕上がっている。
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『7』で一度下げられたチャージショットの攻撃力が、『6』以前の「3」に戻っている。ただし、本作はボスが総じて強いため特殊武器が空気になることはない。
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データベースにはメインキャラクターをはじめ本作までに登場したボスキャラクターが全員(メガワールドのアイツらからクイントまで!)収録されている。各キャラクターには紹介文のほか、「ちょうしょ」「たんしょ」「すき」「きらい」なものが記載されているが、なぜかどれもこれもネタ成分が多い。
問題点
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やはりボスの無敵時間が長めで、溜め撃ちの無いフォルテは弱点武器無しでは長期戦になりがち。
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無敵時間が短くなると7方向にバスターを連射できるフォルテが完全に有利になってしまうので、フォルテバスターの特性とのバランスを考慮したとも取れる。
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8ボスステージが、枝分かれしたような変則的な構成になっている。
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初めは「コールドマン」「グランドマン」「アストロマン」の3ステージからしか選べず、後半5ステージは対応するステージをクリアするたびに解放される。これについては『7』から言われていたことだが、「(『6』以前のように)初めから8ボスすべてを選べるようにして欲しい」との声が大きかった。
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1枚だけ、極端に入手の難しいCDがある。
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ある地点からラッシュサーチで掘り出すのだが、その地点では地面を掘り抜いて穴を開けるザコ敵が無限に湧き上がるため、放っておくと穴を開けられて掘り出すのが不可能になる。
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よって、素早くザコを片づけなければいけないのだが、ラッシュサーチ中のロックマンは通常ショットしか打てないため、効率的に立ち回らないと圧倒的な物量の前に敗北、最悪自分が穴に落ちる。
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また、ラッシュは敵にぶつかるといなくなってしまうので、ラッシュに敵が当たらないように気を配ることも求められる。ラッシュサーチは呼び出してから掘り当てるまでのタイムラグが長いため、さらに難易度を高める。
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そしてとどめは、その地点がボス部屋の直前にあるということ。何の嫌がらせだ。
総評
シリーズの番外編、SFC末期の「おわび」の一作となった本作だが、質の高いドットグラフィックやアクションゲームの完成度の高さなどからSS・PSのものと比べても決して遜色のない、作り手の意地をうかがうことができ、本編作品に負けない出来となっている。
その後の展開
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2002年にゲームボーイアドバンスに移植されている。
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1999年にワンダースワンで『ロックマン&フォルテ 未来からの挑戦者』が発売されている。本作の移植ではなくオリジナルの作品(製作もライセンスを得たバンダイが担当した)なのだが、残念ながら黒歴史すれすれの作品。
余談
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キャラデザを担当するなど『コミックボンボン』とのタイアップを全面に出したソフトだったのだが、よりによってその連載中にボンボンが紙面刷新を行いロックマンシリーズと絶縁。連載中だった漫画版も打ち切られてしまった…。
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ちなみに同紙が掲載した最後のロックマン関連の記事は本作のGBA版だったりする。