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ロックマン5 ブルースの罠!? - (2013/01/19 (土) 12:45:17) の編集履歴(バックアップ)


ロックマン5 ブルースの罠!?

【ろっくまんふぁいぶ ぶるーすのわな】

ジャンル 横スクロールアクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売・開発元 カプコン
発売日 1992年12月4日
定価 7,800円
配信 バーチャルコンソール
【Wii】2011年5月31日/500Wiiポイント
【3DS】2012年11月14日/500円
ロックマンシリーズリンク

プロローグ

今までの戦いで幾度もロックマンの前に姿をあらわし、手助けしてくれた謎のロボット「ブルース」。
そのブルースが突如、8体のロボットと共に破壊活動を始めたうえに、ライト博士をさらっていった!
あのブルースが何故…?ロックマンは真相を確かめるべく、ブルースを追う。

概要・特徴

ロックマンシリーズ第5作。主力ハードはスーパーファミコンに移行しつつあった時期だが、今回もファミコンでの発売となった。

  • 前作のシステムをほぼ引き継いでいるが、細かい変更がある。
    • 新たなサポートメカ「ビート」が登場。
      8ボスステージに1枚ずつ配置されている『R』『O』『C』『K』『M』『A』『N』『5』のプレートを集めると使用可能になる。
    • ライフだけでなく武器エネルギーも回復する「M缶」が登場。
    • 「ラッシュコイル」が、ジャンプ台タイプからリフトタイプの「ニューラッシュコイル」に変更。
      • 従来は「ロックマンが乗るとバネで高く跳ね上げる」という性能だったが、「ロックマンが乗るとラッシュ自体が高く跳び、そこからさらにジャンプ可能」と言う性能に変更された。
        しかし後述の理由により、本作のみの仕様となってしまった。
      • 水中メインのステージが無くなったことに伴い「ラッシュマリン」が廃止された。
    • チャージショットは「スーパーロックバスター」に名を変え、当たり判定と貫通力が強化された。
      • また画面スクロール時やメニュー画面解除時に、ボタンを押し続けることにより瞬時にチャージができるようになった。
      • ただしこのように強化されただけではなく、弱体化した面もある(後述)。
    • 「ワイヤー」と「バルーン」が廃止され「スーパーアロー」が追加。
    • 回復時等のゲージの速度、フロアの切り替わりの際のスクロール速度が『3』や『4』よりも速く変更され、テンポが良くなった。
    • ボスラッシュ時にボスを撃破した後の脱出条件が、ボスを撃破した時に出現する回復アイテムを入手することに変更された。
  • 難易度がかなり下げられ、取っ付きが良くなった。
    • チャージショットの強化、アイテムが出やすくなった(特に1UP)、ボスのパターン化が容易になった等が、難易度低下要因としてあげられる。
      • PS移植版のパッケージにも「易しいロックマン」と書かれているほど。
    • といってもロックマンの中では簡単という程度であり、アクション全般からすれば手ごたえのある方である。
  • 個性的なステージギミック。
    • 独特な感覚の重力反転やスピード感あふれるマリンバイク等、本作独自のものも。
  • FCながら二重スクロールやモザイク処理等、SFCの売りと言われていた要素を実現しており、ハードの性能を超えようとする制作者の気合いを感じさせる。
  • BGMはもちろん高品質なものが揃っている。
    • 特にナパームマンステージやブルースステージ、ワイリーステージのBGMが人気が高い。

問題点

  • チャージショットゲー。
    • 今回は、ザコ敵ですら被弾時に若干の無敵時間を発生させる。このため連射が通用しにくく、全編でチャージショットに頼る展開となった。
    • ただしチャージ中にダメージを受けるとチャージが解除されたり、スライディング中はチャージされないといった欠点もある。
      しかしそれらを差し引いても、強力すぎることには変わりないが。
      • また今作においてもチャージショットを有利にするための、ボスの無敵時間問題は存在する。
  • 特殊武器が全体的にクセが強く、使い勝手が悪い。
    • 「パワーストーン」「チャージキック」「ウォーターウェーブ」のように特徴はあるものの、局地的にしか使えないものが多い。
    • 全体攻撃の「グラビティホールド」も前作の「レインフラッシュ」と比べ燃費に見合った威力が無く、倒した敵からアイテムが出ない欠点まである。
      • ただし発動の遅かった点は改善されており、敵に接近してから使用しても間に合うようになっている。
    • また、貫通力のある武器が無い為、結局使いやすいチャージショットばかり使う展開となってしまった。
  • 「ニューラッシュコイル」も使い難いと不評だった。
    • ロックマンがラッシュに重なった状態でジャンプすると、乗っていないのに一緒にジャンプしてしまい、エネルギーが無駄になってしまうというのが大きい。
    • よって今作のみの仕様となり、以後のシリーズでは前作前々作と同じタイプに変更された。
  • 説明書に「ブルースステージとワイリーステージではパスワードは出ません」と表記されており、ワイリーが黒幕である事を堂々とバラしている。
    • まあ、誰しもが予想していたとは思うが。むしろスタッフもワイリーがラスボスと言うのが当たり前になっていて、隠している事を失念していたのかもしれない。

総評

前作から大きな変化が無いものの、演出やギミックに関してはFCロックマンの集大成といえる。
難易度低下もマニアには物足りないかもしれないが、初めてロックマンに触れる人にお勧めの作品でもある。

余談

  • 前作につづき、漫画『アイシールド21』の作者である村田雄介氏がボスキャラ募集に応募し、「クリスタルマン」で採用されている(原案ではレンズマン)。
  • なお村田氏は前作でも当選しているが、実は前作の投票に誘った友人も「スターマン」を応募して当選しているという逸話がある。

移植

  • 他のFCロックマンシリーズと共に、PSに移植されている。
    • FC版はバーチャルコンソールで、PS版はゲームアーカイブスにて配信中。