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スーパードンキーコング2 - (2011/09/24 (土) 10:43:35) の編集履歴(バックアップ)


スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー

【すーぱーどんきーこんぐつー でぃくしー あんど でぃでぃー】

ジャンル アクション
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対応機種 スーパーファミコン
発売元 任天堂
開発元 レア
発売日 1995年11月21日
定価 10,290円
ドンキーコングシリーズ・関連作品リンク

概要

ストーリー

浜辺で休日を楽しんでいたドンキーコング。そこへ突如としてキャプテンクルールの部下達が降り立ち、ドンキーをさらってしまう。後に残っていたのは1枚のメモだけ。
「ドジでまぬけなドンキーコングは捕まえた。返して欲しけりゃバナナをよこせ。ワッハッハッハ」
コングファミリーが話し合った結果、ディディーとそのガールフレンドであるディクシーがドンキーを助けに行くことになった。


特徴および前作からの変更点

新アクション「チームアップ」と「ポニーテールスピン」

  • 「チームアップ」は2匹とも揃っている時のみ使用可能。相方を肩車してから投げることで、通常では届かない場所に移動したり、アイテムを入手したり、敵を倒したり…とさまざまな使い道がある。
  • 「ポニーテールスピン」はディクシーのみ使用可能。ジャンプボタンを押し続けることでパラシュートのようにゆっくりと降下する。

アニマルフレンドの変更

  • 前作同様、「アニマルコンテナ」を壊して乗るほかに、「アニマルバレル」というタルに入ることでアニマルフレンドに変身できるようになった。
    • アニマルフレンドに変身した場合はディディーたちが乗っていないぶん攻撃判定が小さいが、敵などに当たるとそのままダメージを受ける。
    • なお、アニマルバレルがあるステージでは大抵の場合、変身をしないと先に進めないようになっている。アニマルフレンドによっては特殊操作が要求されるため、難易度が上昇することも。
  • アニマルフレンドが登場するステージには必ず「アニマル禁止サイン」と呼ばれる看板があり、これを通過するとアニマルが消滅、あるいは変身が解けるが、代わりにアイテムがもらえる。
  • 前作のアニマルフレンドが続投されているが、ウィンキーとエクスプレッソはリストラ。代わりに新アニマルが追加されている。各アニマルの特徴は以下の通り。
    • ランビ・エンガード:基本的には前作と同じだが、Aボタンを押しっぱなしにしてから話すと高速で突進して敵を倒せるアクション「スーパーダッシュ」が追加されている。
    • ラトリー:ヘビのアニマルフレンド。高くジャンプするのが得意。Aボタンを押しっぱなしにしてから放すとさらに高くジャンプできる「スーパージャンプ」ができる。
    • スクイッター:クモのアニマルフレンド。クモの巣を使ったアクションが得意で、攻撃用のクモの巣と足場を作ることができるクモの巣の2つを使い分けることができる。ただし敵を踏んで倒せない。
    • クラッパー:アザラシのアニマルフレンド。乗ることはできないが、踏むと氷の息を吐き出し、熱湯を覚ましたり水面を凍らせることができる。どちらも一定時間で解除されるため、水中や水面に長時間いるのは危険。
    • グリマー:チョウチンアンコウのアニマルフレンド。やはり乗ることはできないが、暗闇を照らしてくれる。
    • スコークス:今作ではコングたちをつかんで(または変身して)飛ぶことが可能で、Yボタンで卵を発射して攻撃することもできる。他のアニマルと異なり、ダメージを受けても逃げていかないが、コングが下に落ちる。
    • コークス:紫色のスコークス。つかまることができるのは同じだが、飛んだり卵は吐いたりすることはできず、パラシュートのようにゆっくりと降下していく(これを利用してステージをクリアする)。

評価点

前作から更に進化したCG

  • 当時、次世代機であるプレイステーションやセガサターンが発売して1年が経過しようとしていたが、それらで発売されたゲームに勝るとも劣らないほど。
  • 前作では雄大な自然の風景がメインだったステージ構成が、マグマの噴き出る火山や鉱物の煌く鉱山、ハチミツの滴るジンガーの巣など多彩になり、バラエティ豊かでリアル、かつ美しく描かれた情景がプレイヤーを魅了する。

探索欲を掻き立てるやりこみ要素のパワーアップ

  • ステージに隠されたボーナスステージをクリアすることにより達成率を高めていくのは前作と同様だが、今回はボーナスステージをクリアすると(ボスを倒した時にも手に入る)「クレムコイン」というアイテムが手に入る。これを各ワールドにいるクラッバというキャラクターに渡すことで高難易度のステージが待ち受ける「ロストワールド」に行けるようになる。各ワールドのロストワールドのステージを制覇することで隠しボスへの道を拓いていく。
  • 「ヒーローになるためのコイン」(クランキー談)こと「DKコイン」が初登場。各ステージに1枚ずつ隠されており、すべて集めるにはボーナスステージと同様になかなか骨が折れる。
    • ゲームクリア時にランキングが発表されるが、集めているのはリンク、ヨッシー、マリオと任天堂の有名キャラクター達。最高位のマリオより上に立つにはすべてのコインを集める(=すべてのボーナスステージ制覇&隠しボス撃破)必要がある。

やはりよく練られたゲームバランスとマップデザイン

  • 前作と同様に中盤、終盤のステージの難易度は全体的に高めであるが、救済処置として残機数を稼げるステージもしっかり存在する。

良質な音楽

  • BGMは前作に引き続きDavid Wise氏が担当。
    • 海賊船コースの板のきしむ音、溶岩コースのマグマが泡立つ音、マストを登っていくコースの雨風の音などBGMの中に環境音を織り交ぜており、臨場感も高まる。ファンにとっては 「曲が素晴らしいから鬼畜でも投げずに頑張れる」 のだそうな。
    • 特に茨ステージの曲『Stickerbrush Symphony』(日本語名:とげとげタルめいろ)、鉱山ステージの『MINE』、「ゴーストコースター」の『Haunted Chase』(このステージはトラウマ級に恐ろしいため、それとマッチしたこのBGMがユーザーに強烈な印象を与えた)などの人気が高い。中でも「とげとげタルめいろ」はゲーム史においても指折りの名曲とされ、『スマブラX』でなるけみちこ氏がこの曲を大胆にアレンジしたことで、想像以上の賛否両論を生み出した。
    • 効果音にもこだわっており、甲板コースや沼地コースで敵を倒すと水のはねるエフェクトとともに「チャポン」という音が、溶岩コースではマグマのはねるエフェクトとともに泡立つ音が聞こえる(プレイヤーがミスをしたときも同じ)。
    • ゴール時に流れる曲はディディーとディクシーで異なるものが用意されているうえに、溶岩コースでは反響しているように聞こえるなどステージによって異なるアレンジが施されている。さらに、ミスをした時の曲もステージによって異なるアレンジが施されている。

問題点

相変わらず不自由なセーブ。

  • 前作の「新エリア突入時はセーブポイントが利用できない」「セーブで残機が保存されない」と言う問題点があまり改善されていない。一応、3ステージものクリアを強要された前作と違い、今作では1、2ステージでセーブポイントかエリア移動ポイントが登場するようになった。ちなみに、この仕様は前作同様やっぱり「ゲームの都合」とのこと。
  • 残機を増やす手段として「スワンキーのクイズショー」が存在するが、 一度クリアすると二度と挑戦できない 上に手に入るボーナスも少なく、存在意義はほとんどない。

ディクシーの「ポニーテールスピン」が便利すぎて、ディディーの価値が低くなっている。

  • ジャンプ・ダッシュ共にディディーの方が若干上なのだが、ディクシーでしか辿り着けないボーナスステージが多く、使い勝手の差を広げている。
  • しかしタイムアタックなどを楽しむやり込み派のプレーヤーにとっては、このジャンプ・ダッシュのスペック差は僅かであっても決して無視できないディディーの強みである。

一部ステージのDKコインの入手難易度が凄まじく高い。

  • ボーナスステージ内にDKコイン
    • 一応クランキーのヒントはあるものの、次回作ではこのような配置は行われなかった。
  • ゴールポストのアイテムの中にDKコイン
    • 出現するのはほんの一瞬なので非常にシビア。ある意味「アニマルランド」をクリアするより難しい。もちろんミスしたら最初からやり直し。

今作からボーナスステージを「ボーナスステージ」とは言えなくなってしまった。

  • 前作のようにバナナや1UPなどは出てこず、完全クリアに必須なアイテムを入手するための課題となった。
  • とはいえ、その課題も1つ1つが凝った作りになっており、挑みがいのあるものにはなっている。
  • 開発元の変わった『ドンキーコング リターンズ』(Wii)では、取るべきアイテムがバナナやコイン、1UPとなっており、クリアに失敗しても取った分はもらえるため、ボーナスステージらしくなっている。

その後の展開

  • GBで『ドンキーコングランド』というタイトルでアレンジ移植される。コース設計は別物だが難易度は上昇。
    GBとしての難点はあるものの、前作『スーパードンキーコングGB』よりも操作性等を向上させ、GBというハード制約に挑んだ意欲作である。
  • 現在ではWiiのVCでプレイ可能。
  • 2004年にGBAにリメイクされたが…。