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ファイアーエムブレム 紋章の謎 - (2013/05/12 (日) 21:31:32) の編集履歴(バックアップ)


ファイアーエムブレム 紋章の謎

【ふぁいあーえむぶれむ もんしょうのなぞ】

ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 スーパーファミコン
発売元 任天堂
開発元 インテリジェントシステムズ
発売日 1994年1月21日
定価 9,500円(税抜)
配信 バーチャルコンソール
2006年12月26日/900Wiiポイント
分類 良作
ファイアーエムブレムシリーズ関連作品リンク


概要

  • SRPGの地盤を固めた「ファイアーエムブレムシリーズ」(以下「FE」)初のスーパーファミコン作品。
    • FC版一作目の『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』(以下「暗黒竜」)を(容量の許す限り)収録した「第1部」、及びその続編となる新ストーリー「第2部」の2本立て。大ボリュームの一本である。
  • 当時非常にマイナーだったFEを一般のユーザーに知らしめ、また後のシリーズの基礎を築きあげた作品として名高い。

特徴

  • ゲーム開始時に、二部のストーリーからどちらをプレイするか選択できる。第1部・第2部ともに20章(+α)で構成されており、両方合わせて40章以上に及ぶボリュームはシリーズ中でも屈指。
    • 第1部「暗黒戦争編」は『暗黒竜』のリメイク的な内容。登場キャラや戦闘マップと敵の配置はほそれなりに『暗黒竜』に沿っているが、FC版より敵の能力の低下、味方の強化など、シリーズ初体験のプレイヤーにも比較的優しめに調整されている。
      • 第2部のみではハードルが高いことから追加したという経緯がある。また、初めは元二十数章のうち数章程度のダイジェスト版にする予定だったが、結局全20章(ほとんど収録)になった事が、当時の開発者のインタビューで語られている(『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎PROFESSIONAL』より)。
    • 第2部「英雄戦争編」は第一部の後日談・続編であり、今作の本編にあたる。過去の仲間との対立や王家の紋章「ファイアーエムブレム」の謎が明かされる展開など、第1部のヒロイズム的な内容とは一線を画している。また第1部に比べて序盤から難易度が高く、第1部か「暗黒竜」のクリア経験者を対象としたかのような難易度設定がされている。
    • この二部はどちらから始めることも可能で、第1部から第2部への引継ぎなどもない*1。とはいえ、2部の難易度設定から基本的には1部から始めることが推奨される。
  • ゲームシステムは『暗黒竜』を元に改良が加えられており、後続作品では更に洗練されていく。
    • クラスチェンジ仕様が一部変更。『暗黒竜』では関連の無かった幾つかのクラスに新たに上級職/下級職の関係が設けられ、更なる成長が見込めるようになった。「アーマーナイト→ジェネラル(『暗黒竜』では「将軍」)」、「ハンター→ホースメン」等。
    • アイテムの仕様が一部変更。『暗黒竜』では混同されがちだった剣と槍は、使用可能な職種の分化が進んだ。また主人公専用だった「メリクルレイピア」は「メリクルソード」に改められ、誰でも使用できるようになった。
    • 「輸送隊」という機能が追加。マップ開始時にこれを経由してアイテムを預けたり引き出したりでき、アイテムの管理がしやすくなった。
      • また、マップ攻略中でも主人公に隣接させたキャラは「輸送隊」を使用できる。主人公に新たな役割が与えられた。
    • 戦闘に入る前に表示されるステータスが細かくなり、結果予測を立てるのが容易になった。
      • HPや攻撃力・守備力だけでなく、『暗黒竜』『外伝』では計算式(単純ではあるものの式は非公開だった)を使わないと割り出せなかった命中率・回避率・必殺率・攻撃速度も表示される。
    • 闘技場で武器の持ち込みはできなくなったが降参することが可能になった。結果として敗死の危険性が若干緩和されている。
    • アイテムを交換してすぐに攻撃できるようになったり、アイテムが武器4個・道具4個(杖含む)の計8個まで持てるようになった。
  • ハードをスーパーファミコンに移したことによりグラフィックが強化。
    • それが最もよく現れているのがキャラの顔グラフィック。美形キャラの数多い少女漫画的なものとなっており、以後のシリーズはこの方向性を継承していく。
      • ただ、『暗黒竜』のエキゾチックなテイストに思い入れがあるため本作の方向性に否定的な反応を示したユーザーもいる。
    • 戦闘アニメーションの完成度やテンポ性は高い。FC版・GBA/DS版の「攻撃ごとに敵に近づいては定位置に戻る」といったアニメーションではなく、近づいて攻撃し、その場で敵の反撃を避け、さらに再攻撃を行うという、テンポと見映えを両立したスムーズなものになった。
      • 基本ポーズでは重心線を意識したバランスの良い立ちポーズ。騎馬ユニットが走れば騎乗者が揺れる、ジェネラルが歩けば鎧が揺れる、と、派手さはないが精密で丁寧な作りとなっている。その一方ダイナミックな動きにも定評があり、特に勇者の回避→必殺攻撃や、終盤での専用武器を装備したマルスの動きの流れは必見。
      • 戦闘アニメ中のメッセージ表示も、従来の一つ一つメッセージを表示する「ノーマル」に加え、中断せずに最後に一括表示する「リアル」を選択できる。戦闘アニメそのものを「オフ」にすることも可能で、プレイテンポへの配慮も図られている。
  • 「支援効果」システムが導入された。特定のキャラクター同士を近くに配置すると戦闘時のパラメータにプラス補正が加えられる。
    • 『暗黒竜』の頃から本作は「戦場を舞台とする人間ドラマ」としての側面を持っていたが、それを戦術面・プレイヤー心理面の両方を補強した形になる本システムが追加された事で、より先鋭化された。
    • 同様のシステムは後続作品にも連綿と受け継がれている。なお、過去シリーズでは『外伝』に、ごく限られた局面でのみ使える裏技のようなものとして原型が存在していた。

第2部の特徴

  • ストーリーは第1部の「暗黒戦争」の終結を機に建国された「アカネイア神聖帝国」(その皇帝は第1部での主力キャラの一人だったハーディン)が、主人公マルスの「アリティア王国」を侵略。マルス達騎士団は孤立する中アカネイアとの全面戦争に突入するというもの。
  • このようなストーリーの都合上、全体的にマップの攻略難度の変化傾斜がやや厳しめ。
    • 序盤から、強いユニットを多く配する勢力との戦いが連続する。弱点こそはっきりしているものの、対策をとるのはやや困難。
    • さらに拠点や仲間ユニットを助けるために進軍を急がなければならない局面が多い。初期配置からしてシビアであり、難易度が跳ね上がる。
    • かと思えば、息抜きかと思えるほど簡単なマップが出てくる事もある。第2部のマップ構成は全体的にシナリオ上の演出が大きく関係しているため、ゲームの進行具合とマップ難度は時にアンバランスである。
    • 以上の特徴を持つとはいえ、通常攻略する上で不自然な稼ぎ行為を行う必要性は無い。ツボを抑えた攻略を心がければきちんとクリアできる難易度は健在。
  • 屋外マップは山や海など移動制限を受ける地形が第1部より更に多く、進軍する上での自由度に欠ける。
    • 但しこうした地形によって敵をどこで迎え撃つか、敵の飛行ユニットにどう対処するかといった戦略性が生まれてくる側面もある。
    • 最初のマップからして「歩兵化(後述)したユニット」か主人公でないと通行できない箇所がある。それ以外のユニット(アーチャー、アーマーナイト、シスター)が回復役も含めて置いてけぼりにされるため、先へ進んだキャラのHP回復が厳しい。
    • 歩兵化切り替えシステムの使い方を学べ、傷薬や砦の回復効果のありがたみが実感できる。
  • 第2部にしかない要素も多い。他のユニットを再行動可能にさせる「踊り子」や、持つことでレベルアップ時の能力成長率を変化させるキーアイテム「星のかけら」など。
    • また、仲間になるのは第1部に登場したキャラと大方同じだが、数の足しにしかならないようなキャラ(オレルアンの騎士の大半や戦士3人組トリオなど)が仲間にならず、一線級の能力を持った新キャラが代わりに加わるため、よりキャラ選びに個性をつけやすくなった。
      • このため、斧使いが一人もいないのも特徴。後続作品と違い「(剣槍斧の)3すくみ」システムがまだ無いのでバランスを崩すほどではないが、斧にロマンを感じるファンからすれば信じられないことである。
  • 追加された設定に後味の悪い物が多く、「暗黒竜」でハッピーエンドを迎えたキャラが悲劇的な結末になったりする。
    • この中でも特にハーディンに対しては同情の声が大きく、黒幕であるガーネフ以上に、大元の原因となったニーナとボアに対する批判の声も大きい。
    • ジョルジュやアストリアといったアカネイア軍関係者も、ニーナ1人だけに忠誠を尽くしハーディンに対してはやたら辛辣であるため、ある意味ハーディンも「王女の婿」というよりは「体のいい傭兵的存在」にしか見られていなかったのだろう。
    • 但し、史実上(例:エリザべス1世前後時代)では政治力の無い宗主国で「国が不安定な上に、周囲の国から攻められる*2」恐れがある場合、王位継承権のある女性は、力のある別の国の王族又は貴族の男性の庇護の元に国力強化という行動を取らざるを得ないこともある為に、ボアとニーナがやった行動は所謂政略結婚で、今では考えられないが昔の王族では当たり前の事だったりする。
  • このような第2部のシナリオ展開は、シリーズ中でも特に尖った作品として知られる『トラキア776』で更にフォーカスされている。
+ 以下ネタバレ
  • 政略結婚の相手としてハーディン以上の相手がいなかったのも事実。
    • マルスはアリティアの王位継承権第一位のため併合の恐れがある(無論本人にその気はないだろうが、周囲が反対するには十分な理由である)、タリス・マケドニア王家は男性がいない、グルニア王家は幼い少年しかいない。それに比べてオレルアン王弟であるハーディンはこれ以上ない適役であった。これが片思いでなければ悲劇にならなかったのだが…
  • 『暗黒竜』でハーディンは愛しのニーナと結ばれたものの、ニーナは死んだ(と思われていた)カミュを忘れられず、ハーディンはその事を察し苦しんだ。
    • その結果、ハーディンはガーネフに心の隙を突かれて暗黒皇帝となってしまったのである。

問題点

  • 騎兵・飛行ユニットが乗騎から降りて歩兵化できるシステムを導入。騎乗時は槍・歩兵時は剣と(弓騎兵のホースメンはハンターになるのでどちらも弓)、環境に応じて武器や兵種を使い分けられるようになったが…
    • 屋外マップなら任意に行えるが、室内戦(ラスボス戦含む)では強制的に歩兵化する。このため、一部のユニットを除いて個性が無くなってしまう。しかも能力値も低下してしまう(クラス補正が得られなくなる)ため、室内戦での活躍は厳しい。
    • この頃は全兵種のパラメーター上限が一律20(52HP)であり、これも各ユニットの没個性化の一因となっている。この点は後続作品の課題となった。
    • ただし騎兵系はその高い移動力により、歩兵ユニットを置いてきぼりにして活躍することも普通に可能なため、環境に応じて兵種を使い分けるという形でのバランス取りはSLGとしてはさほど間違ってはいない。室内でも槍を扱えるアーマーナイト系もまた高い地位を持つ。
      • 降りるシステムがない次回作『聖戦の系譜』は騎兵ゲーと化した(マップの広さなど様々な仕様も影響している)ことからもバランス取りの重要性がうかがえる。
  • 第2部を主体にシステムやバランス調整がされているため、第1部ではしわ寄せを受けたものも存在する。
    • 第1部ではあまり出てこなかった竜の敵は、第2部で多数登場する。防御力無視のブレスを吐くので守備が売りのアーマーナイト系はその点では第1部に比べて不遇。
    • 第1部で仲間になるホースメンの二人は、上級職でありながら能力値が下級職並みしか無い。「ハンターの上級職」として扱われていなかった『暗黒竜』の設定をそのまま引き継いでいるせいであろう。
    • シューターに至っては、仕様が「硬くて遅い間接攻撃ユニット」から「超遠距離固定砲台(範囲3~10マス、移動不可)」に変更された事により、『暗黒竜』の味方キャラ二人が丸ごと削除。
      • 『ネクタリス』のような他ユニットを運ぶ手段は本作には無いので、仕方のないことではある。
  • レベルアップでの能力成長時の乱数の偏りが激しい。能力上昇率80%くらいでも上がらないときはなかなか上がらないが、一方で「技+幸運+武器レベルの3点セットで上昇」することがやたら多い。一部で「わこぶ」(ざ+ううん+きレベル)というスラングが使われているほど。
    • 命中判定→必殺判定→レベルアップ能力上昇判定(力→技→素早さ→幸運→守備→魔防→HP→武器LV)の順で判定されているのだが、使用されている乱数が256個の数字が並ぶ乱数表で高い数字と低い数字が交互に並ぶ箇所が多いため、必殺発生と技上昇・幸運上昇・武器LV上昇がセットになることが多いのである(ゆえに「わこぶ成長→基本能力が伸びず戦闘が必殺頼み→必殺でレベルアップしてわこぶ」という負のスパイラルに陥りやすい)。
      • 逆に言えば、必殺が発生しにくい乱数には、力・素早さ・守備・HPが上昇しやすい乱数がセットになっている箇所が乱数表に多いということでもある。
  • バグが目立つ。ただし、意図せず出てしまうバグはそう多くなく、後発出荷版で改善されているものもある。例としては以下のようなもの。
    • 主人公があるマップの特定の村に入った後、移動先を誤ると戸口に遮られて出られなくなる。後発出荷版では修正された模様。
    • フィーナがシーマに応援すると戦闘グラフィックにモザイクがかかる。
    • レナまたはマリーシアに専用アイテムであるハマーンの杖を持たせてあることをすると、いくらでも経験値を稼がせることができる。
    • 特定章でバグユニット(名前がレナで顔グラフィックがガトー)が増殖できる。
    • 第2部第11章にデバッグモードの消し忘れやアイテムのバグがある。
    • 第2部第20章でBGMを消して制圧するとゲームが進めなくなる。
  • バグではないが、設定ミスによるものもある。
    • 第1部に登場するマジという斧使いキャラのHP成長率が10%しかない。『暗黒竜』では100%だったので、ステータス設定時に打ち間違えた可能性あり。
    • 1マップのみ転移魔法でしか移動できないお店による主人公を使ったはまりミスがある。これは後のリメイク作品『新・紋章の謎』でも同じ仕様になっている。
  • 第1部では『暗黒竜』から削られたマップやキャラが幾つかある。ただ容量の都合や先述の追加経緯、第1作の知名度への貢献などを考えれば、むしろ「ほとんど収録された」ことを称えるべきか。
    • リフ(男性僧侶)とダロス(海賊)は、さほど特殊なキャラでもないのに専用の職業・グラフィックだった為であろう。リフについては、『暗黒竜』にて彼のいた村で「傷薬」が貰えるため、「リストラされて傷薬になったリフ」などとネタにされることに。
    • ジェイクとベックの二人(シューター)は先述の通り。ちなみに、シューター大部隊との対決マップ『グルニアの木馬隊』も未収録。
    • ロジャー(アーマー)は…『暗黒竜』の「あなたは あいを しんじますか」の一節で始まる加入時の会話がシュールだったからというのが一因かも知れない。

ネタにされたこととか

  • 「傷薬リフ」については先述の通り。
  • 一部キャラは、顔グラフィックが大幅に変化したこともネタにされている。
    • マチスと使いまわしの顔グラフィックだったビラクはよりにもよって『くそみそテクニック』のいい男を思わせる顔グラフィックになったため「オレルアンのいい男」というあだ名がつき、ファンからはそんな感じの扱いを受けてしまうように。
      • 逆にマチスは「馬鹿兄貴」としての側面が(顔・行動ともに)強められている。『暗黒竜』ではそこまで馬鹿っぽくもなかったはずなのだが。
    • オグマ、ナバールなどは、前者は『ジャングルの王者ターちゃん』の主人公ターちゃんに似ていたのが男前に、後者は裸鎧のいかにも山賊っぽいグラフィックだったのが長髪の美男子へと大きく変わったため、そのこともネタにされている。
    • 「出っ歯」と揶揄されたアベルに至っては一気に美形化したことで衝撃を与えた。
  • 敵将との対戦時のものを始めとして、第二部のセリフに特徴のあるものが多い。中には非常にシュールなものとしてネタにされたものも。
    • 「方位445…撃て!!!」「…と、油断させといて…バカめ…死ね!」「人殺しー」「そうだよロシェ」「大陸一(笑)」「タリスの詐欺師」等々、今でもファンの間で愛され続けている。

総評

第1作の時点で基礎は固まっていたが、2作目『外伝』が意欲的な改革を行ったのに対し、 本作は第1作のシステムをより洗練してクオリティを高めたことが評価され、前作からの口コミによる評判の広がりもあって、高い売り上げを記録した。

後続作品のベースとなったという意味としてだけではなく、ストーリー・ゲームバランスともに強くスパイスの効いた第二部の存在も含めて、 『ファイアーエムブレム』というシリーズの魅力を完成させた一作であろう。


余談

  • 発売延期が多かった。
    • 『暗黒竜』から、何かしら大作ソフトやクリスマス商戦の影響で最短『トラキア776』を除き、後の『封印の剣』『新・暗黒竜』等まで発売日が一定する事は無かった。
    • 今作品では、「クリスマス商戦」と言う理由で、任天堂のテレホンサービスからの情報があった。
  • CMは女優の裕木奈江を起用し、ゆったりした『FEのテーマ』に乗せて、本の押し絵からマルス達が飛び出し裕木の周りに登場するという合成映像。前作のインパクトある声楽隊のCMとは打って変わってほのぼのした感じの演出で印象に残っている方も多いのではないだろうか。
    • 当の本人がゲームファンでファイアーエムブレムがお気に入りであることをある雑誌で語っていたことから起用に繋がった。

発売その後

  • 発売後も漫画などのメディアミックスが繰り広げられており、漫画調のキャラデザインとの親和性も相まって、ここからも多くのファンを取り込んでいる。
  • Wiiのバーチャルコンソールでは、サービス開始最初期の2006年12月26日に、FEシリーズでは初めて配信が開始された。
  • 2013年のファミコン生誕30周年記念の『Wii Uバーチャルコンソール体験キャンペーン』として『バルーンファイト』、『MOTHER2』と共に第2弾として本作の配信が予定されることになった。
  • 新・暗黒竜と光の剣』に対応しての本作の第2部のリメイクとして、DSで『ファイアーエムブレム 新・紋章の謎~光と影の英雄~』が2010年8月に発売された。
    • 『新・暗黒竜と光の剣』はシステム面・グラフィック面で賛否両論あるリメイクだったが、『新・紋章の謎』ではそれらはおおむね改善された。
      • 豊富な難易度選択に加え、幻の作品『アカネイア戦記』のシナリオ収録などボリュームややりこみ要素が大幅に追加。マイユニットなどの新規要素や新キャラの追加、既存キャラの新たな性格付けの面でやはり賛否両論あるものの高い評価を得ている。
  • 小学館の公式ガイドブックに至っては、基本的な攻略情報を掲載した通常版と、「初心者の方にはお勧めしません」と警告し、さらなる詳細なデータを記したプロフェッショナル版が発売された。
    • 漫画家・しりあがり寿が漫画とトーク。『紋章の謎』のCMに起用し、特にオグマが好きな女優・結木奈江、『暗黒竜と光の剣』の漫画を執筆した漫画家・島田ひろかずと箱田真紀、『外伝』の小説を執筆した尾崎克之がインタビューに登場した。
    • プロフェッショナル版では、全キャラレベル20、HP52、魔法防御と移動力除く全ステータス20を目指す攻略も掲載されていた。
      • 上記含めバグ技の紹介も行われており、攻略文中にはハマーンの杖のバグの利用も推奨されている。ちなみにこのバグ技は後期ROMやVC版では修正され使用不能になっているため、代わりに杖の無駄遣いで代用する必要がある。