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悪魔城ドラキュラ (SFC) - (2013/09/12 (木) 08:13:56) の編集履歴(バックアップ)


悪魔城ドラキュラ(スーパーファミコン版)

【あくまじょうどらきゅら】

ジャンル アクション
対応機種 スーパーファミコン
発売・開発元 コナミ
発売日 1991年10月31日
定価 8,800円
備考 バーチャルコンソール
【Wii】2006年12月2日/800Wiiポイント
【WiiU】2013年9月11日/800円
分類 良作
悪魔城ドラキュラシリーズリンク


概要

  • ドラキュラシリーズのSFCにおける第一作で、ストーリー等は初代のリメイクとなっているが、移植ではなくゲーム性は完全オリジナルである。
  • 使用キャラクターの選択やステージ分岐といった要素はなく、硬派なアクションゲームとなっている。
  • ハードの性能が上がったことにより、従来以上にゴシックホラーらしいダークな演出が散りばめられている。

長所

  • アクションとして完成度が高く、難度は高いが上達と工夫により確実に進められる程よいバランス。
  • 操作性が旧作に比べて向上し、サブウェポンの使用がワンボタン、ジャンプ中の姿勢制御が可能、ジャンプ中に階段に直接止まれる、しゃがんだままの移動ができるなど、かなり快適になっている。
  • 鞭が周囲八方向に打ち分けられるようになった。振り回したり垂直に垂らすなどの新システムもあり、威力は低下するが、敵弾を破壊するバリアとして有効。
    • この自在に鞭を操れる操作性は非常に評価が高く、今作の最大の特徴と言える。
    • 白夜の協奏曲のジュストや、蒼月の十字架のユリウスなど、鞭の振り回しが可能な作品は他にもあるが、腕の角度が固定されているため、今作ほどの自由度はない。
    • と言うのも、この自由に動かせすぎる鞭が余りにも強すぎるためだと思われる。しかし今でもこの自由な鞭操作を求めるプレイヤーは多い……はず。
  • 本作で追加されたアクションの一つとして、ステージの所々にあるオブジェクトに鞭を引っかけて飛ぶ、さながら『ヒットラーの復活 TOP SECRET』を彷彿させるワイヤーアクションも追加。
    • 本作のワイヤーアクションは、後に『バンパイアキラー』のジョニーのアクションで指定のオブジェクトから天井に引っかかれる範囲が広がって再登場した他、『奪われた刻印』のキルクルスによる磁石アクションにもある意味引き継がれていると言える。
  • ルート分岐がない代わりにステージ数が多く、ボリュームはかなりのもの。
    • 一部のステージの中には前作までの特定の地形を壊すと出現する隠しアイテムを発展させた、「隠し部屋」も存在し、ステージを盛り上げる。
  • ドラキュラシリーズの例に漏れず、BGMのクオリティが高い。
    • 今作ではやや静かで落ち着いた曲が多くなっている。
    • 「Vampire Killer」などシリーズの有名曲のアレンジも評価が高い。
      • ちなみに「Vampire Killer」と「Bloody Tears」、「Beginning」は本作で一緒に使用された事から「ドラキュラ三大名曲」と呼ばれる事になった。
  • シリーズおなじみの存在となる死神直属の悪魔騎士「ベリガン」「ギャイボン」が中ボスとして初登場。プレイヤーを苦しめた。
    • …というのは本作限りで以降の作品ではザコ敵に格下げ*1となり、あまり苦戦しなくなっている。

短所

  • 鞭の性能が高いため、相対的にサブウェポンの価値が下がっている。
    • 上下に鞭を振れるようになったため、上や下方向をカバーできるのが利点だった斧・聖水を使う場面が減るなど。
    • 状況次第では十分に活かせるため、決して無価値ではない。
    • ↑+鞭ボタンからR単独になり、サブウェポンが出しやすくなったのにこの有様なのが切ない。ちなみにこのワンボタンでサブウェポンという仕様も後の作品にはあまり受け継がれていない。
      • Xクロニクルではキーコンフィグでワンボタンでのサブウェポン使用に設定変更が可能となっている(初期設定は↑+鞭)他、バンパイアキラーでもワンボタンでサブウェポンが採用されている*2。それ以前では本作とワイワイワールドを除くとボタンが潤沢なPSや64でも3D作品のみ。
    • 鞭はある意味シリーズの象徴であるので間違ってはいないだろうが、何とも言えないところである。
  • 道中は難しいが、ボス戦は簡単とされることが多い。
    • こちらも鞭の使い勝手の良さが原因。連射性もやや高めなのでゴリ押しでもなんとか勝ててしまう。またボスの攻撃行動の頻度も低め。
    • またサブウェポンのクロスもかなり強く、クロスを連射し敵を固めつつ鞭を連打するだけでも多くのボス戦で楽に勝ててしまう。
      • 他のサブウェポンを使う場面が少なく、鞭の使い勝手の良さに埋もれてしまっているのも、クロスの存在感を強めている一因とも言える。
    • 全てのボスが弱いわけではなく、攻撃を当てると自動的にカウンター攻撃を仕掛けてくるベリガンのような強敵も存在する。
  • 後半は即死系のトラップが多くなり、やや理不尽に感じる場面も。
    • 特に処刑場のエリアは即死または大ダメージのトラップが多く、ステージ全体の雰囲気も相まってトラウマになった人も。

総評

  • ゴシックホラーの正統進化系として、非常に高い完成度でまとまった作品。悪魔城伝説X68000版などと並ぶシリーズの名作と言えるだろう。