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アリスインナイトメア - (2011/04/19 (火) 14:43:21) の編集履歴(バックアップ)
アリスインナイトメア
【ありすいんないとめあ】
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ジャンル
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ホラーアクションアドベンチャー
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対応機種
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Windows 98/Me/2000
Macintosh
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発売・開発元
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原語版:エレクトロニック・アーツ
日本語版:エレクトロニック・アーツ・スクウェア
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発売日
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原語版:2000年10月6日
日本語版:【Win】2001年1月25日/【Mac】2002年3月21日
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定価
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5,980円（税込）
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備考
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【Win】EA BEST SELECTIONS:2004年3月18日発売/1,800円（税込）
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ストーリー
不思議の国と鏡の国の冒険を終えたアリス。二つの冒険のあとも、幼いアリスはたびたび夢の中で帽子屋や白ウサギと出会い、奇妙なお茶会を楽しんでいた。
その興奮も冷めやらぬある日、アリスの家が原因不明の火事に遭い全焼、同時に両親を亡くしてしまう。その事件以来アリスの心は非常に重く閉ざされ、ラトレッジ精神病院に史上類を見ないほどの難病患者として入院する。
それから10年後。アリスは18歳になったが、未だ監獄のような薄暗い病室の中にひとりウサギのぬいぐるみを抱いて眠る日々が続いていた。ところがそんなある日、ウサギのぬいぐるみが突如として意思を持ったかのようにアリスに助けを求める。
再びアリスは不思議の国へ赴くが、既にそこはあの時のようにワクワクが待っている場所ではなかった。 血の付いたナイフをにぎりしめ、アリスは小さな決心をする。
もう一度、美しい不思議の国を取り戻そう―――と。
概要
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ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』を原作とし、これらの後日談として描かれている。
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雰囲気は原作の世界観を元にホラー要素を加えたアレンジが施されている。ディズニーアニメーションのアリスのような明るい雰囲気は皆無で原作に含まれる不条理性を強く意識したものとなっており、心を病んだまま成長したアリスの、トラウマ克服のための冒険譚として描かれている。
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当時のE3において、映画監督のスティーブン・スピルバーグが注目した事でも話題となった。
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メインディレクターは『Doom II』や『Quake』シリーズのデザインを手がけたアメリカン・マギー (American McGee) 、作曲はNine Inch Nails創設期のメンバー、クリス・ブレナ(Chris Vrenna)が担当。
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またゲームにはマギーがプログラマとして携わった『Quake III』のエンジンが使用されている。
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ゲーム開発時、原作の世界観を元に制作したかったため、スタッフにディズニーアニメーションの不思議の国のアリスを見ないよう言ったと言われている。
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その独特な狂った世界観など米国で好評になり、海外では非常にファンの多い作品である、日本でもファンサイトが存在するなど「隠れた名作」としての印象が強い。
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ちなみに、日本でも上映した『アリスインワンダーランド』という同名の映画とは全く関係ないので注意。
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本作の実写映画化の企画も上がっていたが、現在は凍結している模様。
システム
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キーボードとマウスを使って操作する。デフォルトではPADは使用出来ない。
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敵を武器を使用して攻撃、アイテムを使ってステージを進んでいく。
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ゲームの本筋としてはオーソドックスであり、会話イベントorムービー→マップを進んでいくの方式で進む、ボス敵は存在するが数は少ない。
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進むごとにステージが変わり、マップごとに様々な新アイテムが落ちている。
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イベントでの登場がメインだが、チェシャ猫を任意に呼び出してヒントを聞くシステムがある。
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特定の場所で、アリスを一定時間変身（バーサーカー化など）させることが可能。
長所
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なんと言ってもそのおどろおどろしい世界観、雰囲気、そして不気味にアレンジされているキャラクターが特徴的である。
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チェシャ猫や兎など、クリーチャーのような見た目になっているキャラクターが多いが、見た目で分かるほどの面影。
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他にもゴブリンのような見た目の小人、おぞましい姿のトランプ兵など、このキャラクターたちは本作ならではである。
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主人公のアリスが「非常にクールな少女」という描写になっており、イベント時の冷静&冷徹ぷりには凄まじいギャップを感じる。
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この主人公アリスは、外国の女キャラのような厳つい＆マッチョなキャラではなく、あくまでも少女のイメージを崩していないため、日本人でもすんなり受け入れられるような容姿になっている。
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アリスがナイフを片手に接近戦で切り刻む、トランプを投げつけて切断するなど、不思議な国のアリスとのアリス想とのギャップも素晴らしい。
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ちなみにアリスを一定時間放置しておくと、装備している武器ごとに違ったアクションを行う、お前のような少女がいるか。
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チェシャ猫の圧倒的な存在感。
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本作のナビゲート役と言えるチェシャ猫だが、非常に個性が高く、このゲームの世界観にはピッタリなナビゲートキャラである。
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日本語版のCVには豪華なキャストが当てられている。
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主人公のアリス役に小林優子、チェシャ猫に大友龍三郎など、吹き替えの声優としてかなり豪華である。特にチェシャ猫役の大友龍三郎は非常にマッチしており、チェシャ猫の人気の高さに献上していると言ってよい。
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BGMが非常に評価が高く、サントラも人気があり現在プレミアが付いている。
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本作のBGMはあくまで世界観にあわせているBGMであるが、非常にマッチしている。
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難易度を4段階から選べるので初心者でも難易度を最低にすればクリアは比較的容易。
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3D映像は2000年当時であることを考慮するとかなり綺麗な方である。
短所
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PAD操作が出来ない
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恐らくこれが一番の短所であると思われる、2000年のPCゲームなので致し方ないこともあるし、元々FPSが主流の米産なので日本人だけの短所と言える。
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本作はジャンプをしたりするアクションゲームであるので、キーボード操作は慣れていないと中々きつい。
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裏技的なものとして、コンソールモード（いわゆるデバックモード）の設定によりパッド操作も可能、また現在ならばフリーソフトである「JoyToKey」を使えば、無理やりパッド操作をすることも可能なのでさほど問題ではない。
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マップが比較的広いため、迷った時は大変である。
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投げナイフが強すぎる。
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投げナイフは通常難易度なら敵を1発で倒せてしまうため、近距離武器のナイフなどの出番が少なくなってしまう、近づかれてしまい逃げられなくなった時に使用する程度。
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敵の耐久力が上がる難易度「悪夢」では、投げナイフで敵を遠くから倒しておくスナイパーゲーになる、ただしMPを消費するため、闇雲に投げていてはやられてしまう。
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日本語版でも、イベント以外では米ボイスになる。
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米ボイスでのアリスが水中で溺れている声は非常に笑いを誘う。
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なお、ローカライズに当たっては道中の掛け声や呻き等が英語のままというのは現在でも珍しいことではない（God of Warシリーズ等）。
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あまりにも雰囲気やキャラが気持ち悪いので好みが激しく分かれる。
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スプラッタ表現は比較的控えめではあるが、雰囲気が合わない人はやめた方がいい。
総評
非常に独特で狂気の世界観を持ち、不思議の国のアリスに新たな印象を与えた画期的ゲームである。
比較的日本人にもファンがついた理由としては、アリスの二次創作としてのギャップとキャラクターに惹かれた面も強いといえる。
この世界観に興味を持った方がいれば、是非プレイをおすすめしたい、廉価版も出ているので非常に安価で入手できる。
ただし、基本的にパッド操作が出来ないので、それを踏まえて購入を検討すると良い。
先日、後述の続編『Alice: Madness Returns』には今作『アリス・イン・ナイトメア』を同梱するという発表がされた
ソース
ただし詳細はまだまだ不明、そもそも日本版の発売日もまだ決まっていない為、日本版にも同じように同梱されるかも不明である。
続編
何と10年ぶりにこのゲームの続編である『Alice: Madness Returns』が発売されることが決定、加えてWin/360/PS3の3機種発売である。
米国では2011年6月14日発売予定であり、日本でも近いうちにリリースされる模様。
開発にはオリジナルスタッフの大半が関わっており、当然のことパッドでプレイ可能、非常に綺麗な映像に加えてアクション性を強化している正統進化である模様。
米国のファンはもちろん、日本のファンにとっても衝撃のサプライズである。日本でのリリース情報に期待しよう。
