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聖剣伝説 ファイナルファンタジー外伝 - (2012/09/07 (金) 15:54:47) の編集履歴(バックアップ)
聖剣伝説 ~ファイナルファンタジー外伝~
【せいけんでんせつ ふぁいなるふぁんたじーがいでん】
概要
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聖剣伝説シリーズの第1作。ファイナルファンタジー(FF)シリーズの外伝的作品としてリリースされた。
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「FF外伝」と名乗るだけあって、固有名詞にはアイテムであればポーションやエリクサー、魔法であればケアル、ファイア、フレアといったFFシリーズでお馴染みのものが使われている。チョコボや飛空艇も登場しており、グラフィックからも当時のFFシリーズの雰囲気が感じられる。
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チョコボは物語の途中で自暴自棄になった主人公を立ち直らせるきっかけを作ったりと、名脇役でもあった。
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ゲームシステムは見下ろし型画面、画面から別画面への移動方式、パズル的要素など、任天堂の『ゼルダの伝説』シリーズに近い。
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伊藤賢治、石井浩一、北瀬佳範など、後のスクウェアの大作シリーズに関わるスタッフが参加している。
ストーリー
主人公は、グランス公国で奴隷剣士としてモンスターと戦う日々を過ごしていた。次々と仲間の奴隷戦士たちが戦いで倒れていく中で、主人公は隙を見てモンスターの出入り口から脱出する。
脱出には成功した主人公だったが、城の近くにある滝の見える崖の上でシャドウナイトとジュリアスの密談を偶然盗み聞きしてしまい、そこを見られて滝壷に落とされて気を失ってしまう。
目を覚ました主人公は見知らぬ土地をさまよい、モンスターに襲われているヒロインを助ける。彼女はボガードという男を探しているらしく、目的のない主人公はヒロインを連れてボガードを探す。
こうして、主人公は大きな運命の波に飲まれていく……。
評価点
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ダンジョン
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様々な仕掛けが存在し、武器の特性や魔法など様々なものを駆使して突破していくことになる。
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部屋にはところどころ鍵がかかった部屋があり、鍵を購入したりモンスターを倒して手に入れ開く。
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また鍵がなくなって詰まりそうになるダンジョンでも、必ず鍵を持ったモンスターが存在するためハマりにくいというバランス設定も地味ながら役立った(ただしひとつだけハマってしまうダンジョンがある)。
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ストーリー
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GB音源の音楽とマッチした切ないストーリー、その完成度の高さと素晴らしさも忘れてはいけない。
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主人公は中盤、ヒロインを守れなかったことで挫折しそうになる。ボガードとの口論やサラの言葉、我が身を省みず町まで運んだチョコボがチョコボットに改造されながらも生きていたことなどを経て、自分の意思で再び戦いに赴く決意をしたシーンはかなり印象的。
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このときにフィールドのBGMが「聖剣を求めて」に変わり、この曲も非常に人気が高い。
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ネタバレ注意
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ラスト、ヒロインとせっかく再会できたのもつかの間、彼女は自分の意思で新たなマナの樹となることを決意し、主人公とは永遠の別れとなる。
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テストプレイヤーの女性がラストシーンで泣いてしまったという逸話があるくらい、当時としては「悲恋」となる結末は珍しくまた印象に残ったこともあり。
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そのため、ヒロインに当時好きだった女の子の名前などを入れるといろいろと切なくなるという副作用も。
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ちなみにシナリオを書いたのは、後のスクエニに大きく関わることになる北瀬佳範氏。
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ゲームシステム
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機種の制約を感じながらも、様々な武器で敵を倒していく爽快感がしっかり作り込まれている。
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画面下にゲージがあり、何も攻撃しない状態で徐々に溜まっていく。ゲージを最大まで溜めると武器に応じた特殊攻撃を繰り出せる。
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最初は溜まるスピードがものすごく遅いが、「精神」のステータスが上がるにつれ早くなり、利用価値も高まっていく。
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剣は扱いやすく特殊攻撃が2つある、オノは振りは少し遅いが当たり判定が少し広めで木を切り倒せる、フレイルはリーチが長く杭に引っ掛けて移動にも使えるなど、武器の種類と性能も様々。
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魔法のひとつ「ブリザド」は、本作は単なる攻撃ではなく当てた敵を雪ダルマにする。また、その雪ダルマをスイッチに乗せるという仕掛けもある。
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音楽
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伊藤賢治氏が作曲した多数の名曲はGB音源でありながらもとても根強い人気を誇る。
難点
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武器、アイテム、魔法の切り替えが少々面倒。仕掛けや特定の武器が全く通用しない敵も多く、ウィンドウを開く頻度も高い。
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次回作からはアイテムの使用や武器の切り替えがテンポよく行える「リングコマンド」が発明された。
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鍵が掛かった扉には「カギ」(店でも買えるアイテム)が必要になる。一部の場所でカギが不足するとハマってしまう。
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携帯アプリ版ではカギを落とす敵の種類の増加で問題修正された。
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他の場所では不足してもハマりこそしないが、先に進めないため店に戻って買うもしくはザコ敵を狩って入手するはめになる。壊せる壁を破壊するアイテム「マトック」も同様。
その後の展開
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後にGBAで『新約聖剣伝説』としてリメイクされる。
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しかしシナリオ・システムが大幅に改悪させられていることに非難の声は大きかった。
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GBA版への批判もあってか、後に携帯アプリとして原作がほぼそのままの内容でカラーリメイクされた。こちらの評判は中々良好である。
余談
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『聖剣伝説』というタイトルは、スクウェアがDOGブランドでファミコンディスクシステム用ソフトとして1987年4月下旬に発売を予定していたRPGに使われていたもので、それは結局発売中止となってしまっている。
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なお、本作のようなアクションRPGではなく、全5部構成の一般的なRPGだったようだ。
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→参考リンク
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アメリカでは "Final Fantasy Adventure" 、ヨーロッパでは "Mystic Quest" の名で発売されていた。これはアメリカ、日本での『ミスティッククエスト』とは別物である。
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開発当初は「テニスゲーム」として企画されていたという逸話がある。