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サムライエボリューション 桜国ガイスト - (2011/11/22 (火) 23:18:55) の編集履歴(バックアップ)
サムライエボリューション 桜国ガイスト
【さむらいえぼりゅーしょん おうこくがいすと】
ジャンル
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ロールプレイングゲーム
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対応機種
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ゲームボーイアドバンス
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メディア
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ROMカートリッジ(容量不明)
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発売元
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エニックス
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開発元
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タムタム、ティーセット
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発売日
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2002年9月20日
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定価
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6,279円
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プレイ人数
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1人
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概要
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いわゆるポケモンの二番煎じながら、ポケモンを超えるものを作ろうとする制作者の熱い意気込みが至る所で光る隠れた名作である。
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エクス(モンスター)を武器(刀)に見立てて戦う戦闘システムや、技同士を組み合わせてオリジナルの必殺技を作るなど斬新な点がいくつも見られる。
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なお、この作品は雑誌『Vジャンプ』とのコラボレーション作品であり、タイトルや歌、アイデアなどを読者から募集していた。
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同じコラボ作品には『バトローラーX』『クロストレジャーズ』が該当。本作を含めてどれもユーザーから良好な評判を得ている。
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ちなみに『クロストレジャーズ』は本作と同様スクエニからの発売である。
長所
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戦闘システム
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エクスだけでなくプレイヤーにもHPが設定されており、全てのエクスのHPを0にするかプレイヤーのHPを0にすれば勝利となる。
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エクスには火、水、土、風、愛の5つの属性があり弱点の属性で攻撃するとプレイヤーに貫通ダメージを与えられる。またエクスが倒されてもプレイヤーに貫通ダメージがあり、プレイヤーに直接ダメージを与えられる技も存在する。
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更に必殺技はプレイヤーまたはエクスのHPを消費して発動するため、何よりもHPの管理が大切である。これによってポケモンとはまた違う奥深さを持った戦闘が楽しめる。ジャンルは違うがサモンナイトクラフトソード物語シリーズに近いと言えるだろう。
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何よりすばらしいのはこのシステムがストーリーの存在意義を持つ点である。ネタバレを避けつつ具体的を挙げると、真のラスボス戦では貫通ダメージが重要になってくるとだけ言っておこう。
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噂の真相を確かめて回ったり、技同士を組み合わせてオリジナルの連続技を作るなどやりこみ要素も充実している。
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通信交換をしないとエクスをコンプリート出来ない。というようなことは無い。
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個性的な登場人物
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おちゃらけているが実は敵組織の幹部と深い関わりがあるライバルや、主人公の手助けをしてくれるものの言動の端々に信用置けない空気が漂う謎の少年など、ポケモンシリーズと比較して個性的かつ魅力的なキャラクターがそろっている。
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そしてそれらのキャラクターを引き立てるストーリーもよくできている、
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一見よくある勧善懲悪ものに見えるが、真のラスボス戦では…?
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主人公はマサムネ(♂)とカグヤ(♀)の兄妹のうち1人選択するが選ばれなかった方もストーリーにしっかり絡んでくる。この点においてはポケモンシリーズとだいぶ違う。
短所
エクス関連
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エクスの個性化が不十分。
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エクスがLvUPで覚える必殺技は平均して4~5程度。これではポケモンのような差別化は難しい。
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その必殺技も大部分が相手にダメージ+何らかの追加効果で、それの属性違いで数を稼いでいるのはいただけない。
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最初にもらえるエクスの扱いの差が大きい
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コケコ(風・黒属性)だけは二回進化し、ハチゴウ(火・白属性)とネコマタ(地・黒属性)は主人公の属性によって一回分岐進化するのみ。
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その主人公の属性もマサムネが白でカグヤが黒である。一度だけ途中で変更することもできるとはいえ(主人公の属性の概念はストーリー中の重要なイベントにも一部関連している)、パートナー選択の幅を製作者自ら作成した設定で狭めているのはどうなのだろうか…。
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エクスの能力を上げるアイテムを使いにくい。
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使用すると現在の能力ではなくLVUP時の能力上昇率が上がる。当然、それまでのLVUP時の能力上昇には反映されないため、アイテムの使用にかなり慎重にならざるを得ない。
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仲間にできるエクスの最大数が足りない。
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フィールドエンカウントする進化前のエクスを全て仲間にしてギリギリ足りるかどうか程度の数である。イベントで仲間に出来るエクスの数は考慮していない。
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強力な伝説のエクスが「隠しボス討伐後」に仲間になる(複数)。通信対戦をしなければ戦う相手はいないも同然。
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名前入力に漢字が使えるが、使える漢字があまりに汎用性が低すぎる。
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魔王 必殺 など低年齢層に受けそうな漢字ばかりが無駄に充実しており、人名に使えそうな漢字(桃 華 花 史など)は皆無である。せめてテキストに表示されている漢字ぐらいは入力できるようにして欲しい処である。
賛否両論点
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世界観が独特でやや人を選ぶかもしれない。端的にいえば「エニックス式女神転生」となるだろうか。しかししっかり練りこまれており、分かりやすい用語集もついている。
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カグヤを主人公にすると百合的な空気が強くなる。大した描写ではないとはいえ耐性の無い人は注意。
総括
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製作者の「ポケモンを超えたい」という情熱は様々な独特のシステムと出来のよいストーリー及び世界観を生んだが、同時に情熱が至らなかった部分や空回りしたような部分も多く見られる。それらがうまくかみ合っていればより素晴らしいゲームになっていたであろう。色々と惜しい名作である。