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ファミコンウォーズ - (2011/06/29 (水) 17:36:43) の編集履歴(バックアップ)


ファミコンウォーズ

【ふぁみこんうぉーず】

ジャンル シミュレーション
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売・開発元 任天堂
発売日 1988年8月12日
定価 5,500円
プレイ人数 1~2人
備考 バーチャルコンソール:2009年5月19日より配信/500Wiiポイント

概要

戦争を題材にした任天堂製のウォー・シミュレーションゲーム。 プレイヤーは「レッドスター軍」か「ブルームーン軍」(赤軍・青軍)のどちらかを指揮し、敵軍と戦う。 ストーリーは無い硬派な戦争ゲー。

ルール

  • 戦闘はターン制。
  • 敵軍の本拠地「基地」を制圧するか、敵軍を全滅させれば自軍の勝利。逆の場合は自軍の敗北となる。自軍の基地や工場でさまざまな部隊を生産し、敵軍を倒していく。部隊は最初は最大の10人(機)で、攻撃を受けると減っていき、全滅するとロストとなる。人数の減った同じ部隊同士で「合流」することも可能。
    • 部隊の生産には資金が必要。当然、強い部隊ほど価格は高い。
  • マップ上には両軍どちらにも属さない中立都市が存在し、ここを制圧すると部隊の生産に必要な収入が増加する。ただ敵を倒すだけでなく、これを効率良く奪取していくことも重要。
    • 都市の制圧を行えるのは歩兵ユニットのみ。
  • 各部隊には「燃料」が設定されており、1マス動く毎に1減っていく。地上部隊は燃料が0になっても最低1マスは動けるが、航空・海上部隊は0になった次のターン開始時に墜落・沈没。燃料の補給は各施設や補給車で行える。
    • 補給を行うと弾薬も最大まで回復。

長所

  • 初心者にも取っ付きやすい分かりやすい世界。
    • 現実の戦争を題材にしたウォー・シミュレーションというと、それらの知識の無いプレイヤーは置いてけぼりになりがち。その点本作は、兵器の名称を「戦闘機」「戦車A」「輸送ヘリ」などとシンプルに据え置き、名前を見ただけでもどのような兵器か把握ができる。
  • じゃんけんのような部隊間の力関係。
    • 歩兵は装甲輸送車に弱く、装甲輸送車は戦車に弱く、戦車は爆撃機に弱く、爆撃機は戦闘機に弱く、戦闘機は対空ミサイルに……といった具合に、どんな部隊にも相性の優劣があり、万能な部隊は無い。味方部隊をどう連携して敵を撃破していくかが重要。
  • 乱数要素を極力排除し、戦闘の結果を容易に予測できる。
    • シミュレーションRPGでよくある「回避率90%以上なのに被弾!」といった不確定要素が無い。運に左右されない、まさに戦略がものを言うストイックな世界観。
  • マップ数は17と控えめなものの、マップの大半が山や森に覆われていたり、自軍と敵軍が海によって隔たれていたりとバリエーション豊か。
    • 離島の都市掌握を巡る攻防など、思わぬ場面で熱い展開になることも。

短所

  • 戦闘アニメーションはカット不可能。
  • CPUの思考時間が長すぎる。
    • 混戦になってくると、一部隊を動かすのにも平気で数秒の思考が入る。前述の戦闘アニメも手伝って、本作の最終マップはべらぼうな時間がかかる。その半分以上はプレイヤーは眺めていることしかできない敵ターン。
  • 戦闘工兵が強すぎる。生産に必要な資金は歩兵に次いで二番目の安さであるにも関わらず、戦車並のパンチ力。2~3部隊で集中砲火を行えばあろうことか本作最強の戦艦や戦闘機の相手も立派にこなせる。欠点は全部隊最低の移動力2だが、この短所は輸送ヘリなどを併用すれば容易に解決可能。
    • そのため、戦闘工兵と輸送部隊を生産しまくってゴリ押しを行えばほとんどのマップをクリアできてしまう。戦略も何もあったものではない。
    • 歩兵なので打たれ弱いという欠点もあるにはあるが、安価で生産可能な上前述の合流を生かしやすいのでなかなかの粘り強さ。

総評

現在でも趣を変えて存続しているシリーズだけあって、一作目にしてかなり完成されたシステム。現在バーチャルコンソールで配信されている本作には「高速モード」が実装されており(ボタンを押している間は5倍の速度でゲームが進行するというもの)、今からプレイするならこちらを推奨。

余談

本作といえば有名なのが当時流れていた「あの」テレビCM。動画サイトで検索すれば容易に見つかるだろう。必見。