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ロックマン8 メタルヒーローズ - (2013/06/08 (土) 09:55:00) の編集履歴(バックアップ)
ロックマン8 メタルヒーローズ
【ろっくまんえいと めたるひーろーず】
ジャンル
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横スクロールアクション
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対応機種
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プレイステーション セガサターン
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発売・開発元
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カプコン
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発売日
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【PS】1996年12月17日 【SS】1997年1月17日
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定価
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5,800円
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分類
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良作
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ロックマンシリーズリンク
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プロローグ
宇宙から落下した謎の隕石を調査に向かったロックマン。しかし、そこにはワイリーがやって来ていた。
巨大な力を秘めた悪のエネルギーを軸に、宇宙から落ちてきた謎のロボットのデューオとDr.ワイリーの野望をめぐる戦いが繰り広げられる。
特徴
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ロックマンシリーズの8作目。長年ファミコンでシリーズ展開していたものが前作でようやくスーパーファミコンに進出したが今作はプレイステーションで発売(後にセガサターンに移植)された。
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全体的にハードの性能を活かした演出が多い。
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まず挙げられるのが美麗なグラフィック。後に発売された『9』『10』はファミコン風。『ロックマンロックマン』は『1』のリメイクである事を考えると、ロックマン本編シリーズの中では一番きれいなグラフィックであると言える。
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オープニング、エンディング、中間イベントはアニメーションになっているが『イレギュラーハンターX』と異なり画質は当時絶賛放映中だったアニメと同じ。作画も綺麗。
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OPとEDにはテーマソングが存在する。特にOPの主題歌「ELECTRICAL COMMUNICATION」は今でもファンの間で人気が高い。後に発売された『スーパーアドベンチャーロックマン』でもこのOP・EDテーマが使用された。
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本作からボイスがついた。様々な場面でロックマンがしゃべるし、8ボス達も声がついたおかげで個性の強さはシリーズ屈指。
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中でも強烈なのが二又一成氏が演じるグレネードマン。「相手が自分の爆弾でやられている姿を見るのも好きだが、自分がやられても喜ぶ変な奴」というSM。断末魔が「気持ちいいぜぇ~っ!」。このゲームは全年齢対象です。
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ちなみにDr.ワイリーのCVは故・青野武氏。本作のロックマン8以降、後のロックマンタイトル(ロックマン・ロックマンXシリーズ)でDr.ワイリーの声を担当した。
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武器入手画面のロックマンがポリゴンで描かれている。PS2,PSPのロックマンシリーズではこのようなことが珍しくなくなっている。
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システムもいくつか変更されている。
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これまではゲームの再開はパスワードを使っていたが、今作でついにセーブ方式になった。
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おなじみの回復アイテム「E缶」等が廃止された。
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今作のみ水中エリアでロックマンは「泳ぐ」事ができる。
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細かい点では特殊武器を選択しながらでも通常のバスターショットが使用できるようになった。
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前作同様ネジを集めてアイテムを購入できるが前作と違いネジは敵を倒しても出てこない。特定の場所に隠されているのである。全部で40個あるが全部集めても全てのアイテムは買えないのでどのアイテムを買うかが重要になる。
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買えるアイテムも前作と違いロックマンの強化パーツばかりである。
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ラッシュとの合体は廃止。かわりに特定の中ボスを倒すと手に入るアイテムでラッシュに特殊な機能がつく。
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今作のみ体力や武器のエネルギーの残量表示に目盛りがない。
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ボスの弱点が前半4人と後半4人で独立している。
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前半はテング→クラウン→グレネード→フロスト→テング。後半はソード→サーチ→アストロ→アクア→ソードで、前作とは違い1つの大きな円にはなっていない。
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新たな試みとしてテングマンステージのシューティング、フロストマンステージのスノーボードがある。ワイリーステージでも登場する。
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シューティングステージではラッシュジェットで足場が固定され、自由に移動が可能。また特定のアイテムを取ると、ビート・エディ・ライトットが援護してくれる。
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スノーボードステージは終始まで止まることなく走り続ける強制スクロール式。ジャンプやスライディングを使用する場面は警告サインが出て知らせてくれる。
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前作同様、特殊武器は攻撃するだけでなくルート進行にも使い道がある。特にサンダークローとトルネードホールドはよく使うはず。
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サンダークローは同じくカプコン製の『ヒットラーの復活』や『ミッキーのマジカルアドベンチャー』と同じようなワイヤーアクションをする事が出来る。
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ロールちゃんの服装が大幅に変わり、今までより気が強く大人びた印象になった。今作の衣装は後に『ロックマン&フォルテ』『ロックマンロックマン』『ロックマン9』にも登場する。
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また『MAVEL VS. CAPCOM』及び『2』の隠しキャラとしても本作の姿でロールちゃんが登場している。ちなみにこれが俗に言う最弱キャラの「ロールちゃん」である。
SS版の特徴
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一番有名なのはカットマン(1のボス)とウッドマン(2のボス)が登場する事。カットマンは中間ステージの隠しボスとして、ウッドマンはサーチマンステージの中ボスとして登場する。
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SS版ではゲーム中のBGMや声を聞いたり、公式イラストやボスキャラ募集のために集まったイラストが見られるモードがある。
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テングマンステージのBGMが違う。さらにボス戦BGMの出だしもちょっと違う。
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ちなみに忘れたころに発売されたサントラには未収録。2012年にイーカプコン専売で発売された『ロックカン サウンドE缶』には、テングマンなどSS版の曲も収録された。
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ネジの隠し場所が一部違う。総数は同じ。
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PS版よりも敵やトラップの数が多く、ちょっとだけ難しい。
問題点
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今作も前作同様、前半4ステージ、後半4ステージの構成である。前作では隠しパスワードでいきなり8ステージ選べる様にすることも出来たが今作はそれもない。
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後半ステージにおいて、前半ステージの特殊武器が必須のステージがあるためと思われる。
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8ボスのステージが妙に長く前半と後半に分かれている。後半まで行くと一旦ロード画面になるのでちょっとテンポが悪い。
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今作ではミスするたびに武器エネルギーが全快する。前作まではゲームオーバーになるまでエネルギーは全快しない仕様だった。そのため昔からのファンにとってはヌルく感じる。
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ゲームスピードが若干遅い。
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特にスライディングの速度は、今までと比べると遅くなっている。
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前述したが、強化パーツは全て入手することができない。
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仕方ないのかもしれないが、強化パーツの中にはエグジットやエネルギーバランサー等無いと少々不便なアイテムも含まれており優先的にこれらのパーツを購入していくとあまり自由度が無い。
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新しいシステムである「スノーボード」の評判があまり良くない。ミスれば即死な為、フロストマン、ワイリーステージ1で何人ものプレイヤーが奈落という名の地面を舐めさせられた。
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この問題に関しては『X4』以降のライドチェイサーに乗るステージでも同じ事が言える。
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終盤でフォルテが中ボスとして登場する、が…ぶっちゃけ前作より格段に弱い。今作に登場する特殊なエネルギーを使っているというのに…。ついでに出番自体も少なく、プロローグデモとこの終盤の登場だけで終わる。
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PS、SSで発売されたためプレイできない人も多かった。
総評
前作『7』で新たな展開を見せたロックマンは今作でさらなる進化を遂げている。
賛否ある部分も目に付くが全体のバランスで言えば良作と呼べる出来である。
余談
本作及び『ロックマン&フォルテ』のコミックボンボンでのコミカライズは池原しげと氏から井月こーじ氏に担当が変わっている。
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池原氏の原作準拠の作風から変わっているのが特徴である。