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コロぱた - (2011/07/24 (日) 15:54:32) の編集履歴(バックアップ)


コロぱた

【ころぱた】

ジャンル 自律キャラおつかいアクション
※amazonで購入する際は価格に注意!
対応機種 ニンテンドーDS
発売・開発元 LukPlus
発売日 2009年12月24日
定価 5,040円

概要

 主人公の女の子・ひまわりが無事におつかいに行けるようにステージを誘導していくパズルゲーム。
 基本的にはアイテムをうまく配置してステージ内の仕掛けを連鎖的に動かしていく「インクレディブル・マシン」(分かりやすく言えばピタゴラスイッチの装置)を作るゲームで、「ひまわりをゴールに連れて行く」「カゴにボールを入れさせる」「ネコを連れて来る」などクリア条件にはさまざまなものがある。
 ひまわりをはじめドット絵で描かれた登場人物たちはいずれもかわいらしく、ステージ内のひまわりの動きのバリエーションも豊富。合間に挿入されるひまわりたちのストーリーも、(『よ○ばと!』っぽいとでもいおうか)ちょっときわどい台詞はあるものの、ほほえましい内容になっている。

本作の特徴

 ここまで読むと「どうせ子供向けのゆるいやつなんじゃないの?」と思われるかもしれないが、実際はそんな見た目とは裏腹にかなり辛口のパズルゲームに仕上がっている。
 簡単なのはステージ4までで、新しいアイテムや仕掛けの種類が増えるステージ5以降は、簡単な説明は出るがどんな動きをするのかは実際にやってみないと分からない。また、アイテムや仕掛けの動きには物理演算が利用されており、ボールや台車の動きに慣性があったりアイテムが当たった位置によって倒れ方が変わったりする。アイテムの位置が1ドットずれただけでも全く異なる動きをするため、再生して動きを確認しては細かな微調整を繰り返していくことになる。
 勝手に動き回るひまわりもパズルの一要素になっており、驚かせて走らせたり転ばせて動きを止めたりしてステージを誘導する必要がある。また、ひまわりには「機嫌」と「体力」のパラメータがあり、パラメータによって「ボールを投げる/蹴る」など動きが変わってくるため、これらも計算に入れておかなければならない。
 もちろん、ひらめきも重要である。一見すぐに答えが見つかりそうだがその方法では詰んでしまう場合や、使うと見せかけて使わない、あるいは本来の用途とは違う使い方をするアイテムがある場合が多く、詰まったときは「同じことを少ないアイテムでできないか?」「別の使い方はないのか?」といった発想の転換が必要になる。
 以上のように、細かな微調整とひねりの利いた謎解きがあるため、1ステージをクリアするのに数時間かかることもあるが、「試行錯誤を繰り返して自分なりの正解を見つける」のはこのゲームの醍醐味でもあり、答えが分かったときの充実感は普通のパズルゲームではなかなか味わえないものがある。

残念な点

 ネット上のレビューや口コミなどではかなり評価が高いのだが、生産本数がわずか5000本(しかも5000本完売)しかなく、2009年発売のソフトにも関わらず既にプレミア化してしまっている。通販で在庫があるのはamazonぐらいで、中古でも6000円台、新品は9000円以上の高値がついている。中古ショップを根気よく探せば見つかることもあるが、現在は入手が非常に難しい。
 今から始めてみようと思う方は、まずは2011年2月から配信を始めたAndroid版を手に取ってみることをお勧めする。内容はDS版のアレンジで若干内容が異なるところもあるが、こちらなら最初の7ステージは無料、入門編の23ステージもわずか350円で手に入る。現在のところ入門編までの30ステージ分しか配信されていないが、これだけでも本作の面白さを十分堪能できるはずである。

余談

  • 「ひまわり」「あすか もも」「こだま きらり」「おおすみ ひのとり」「ふじ2号」など、本作の登場人物の姓名はすべて日本の人工衛星の名前をもとにしている。
  • 2010年に開発スタッフが作成した『コロぱた 非攻略本』(設定資料集)『コロぱた 解答集』が同人誌としてコミケで販売された。
  • 2011年4月にサウンドトラック『きく コロぱた』が発売された。定価2625円とソフトよりも安いのが何とも言えないが。
  • LukPlusは本作のタイトルを用いた(本作と直接の関係はない)電子書籍レーベル「コロぱたコミック」を運営している…はずなのだが、現在このアドレスは全く別のサイトが使っている。なぜか会社HPからのリンクはそのまま。