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イース -フェルガナの誓い- - (2012/03/31 (土) 00:16:49) のソース

*イース -フェルガナの誓い-
【いーす ふぇるがなのちかい】
|ジャンル|アクションRPG|CENTER:&amazon(B000NML7M0)&amazon(B002ZJXY0C)|
|対応機種|Windows 98~XP(初版)&br()プレイステーション・ポータブル|~|
|発売・開発元|日本ファルコム|~|
|発売日|【Win】2005年6月30日&br()【PSP】通常版/限定ドラマCD同梱版:2010年4月22日&br()(イーススーパープライスセット((『I&IIクロニクルズ』『SEVEN』とのセット。))):2011年3月22日)|~|
|定価|【Win】不明&br()【PSP】通常版:5,040円、限定ドラマCD同梱版:6,930円、&br()イーススーパープライスセット:9,240円、DL版:4,200円|~|
|備考|【Win】普及版:2005年12月23日発売/6,510円&br()Vista対応版:2007年3月29日発売&br()7対応版:2010年12月16日発売/4,801円&br()【PSP】スーパープライス:2011年7月14日発売/2,940円|~|
|>|>|CENTER:''[[イースシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/444.html]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
-『イースIII ~ワンダラーズ フロム イース~』を『イースVI』のゲーム性をベースに大幅にリメイクしたもの。
//--元の『イースIII ~ワンダラーズ フロム イース~』はシリーズの中で唯一のベルトスクロールアクションだったが、フェルガナでは『イースVI』のシステムを基とした3Dアクションとして大幅にリメイクされた。
-ちなみにこのゲームはパッド・キーボードだけでなくマウスにも対応している。
**システム
-ダッシュ
--アイテムを入手することで、○ボタンを押しながら((押しっぱなしにする必要はない。))素早く移動することが可能。自動ダッシュも設定できる。
-二段ジャンプ
--ジャンプ中にもう一度ジャンプができる。要イベント攻略。
-リングアーツ
--三種類魔法の腕輪を使うことで、様々な効果を得られる。溜め撃ちをすることで効果が大きくなる。それぞれ対応する宝石を取得すると効果が上昇する。
--焔霊の腕輪
---火球を飛ばして、遠くにいる敵に攻撃を与える。
--風霊の腕輪
---旋風を巻き起こす。前作のリヴァルトに近い。これと二段ジャンプが攻略のミソである。もちろん、攻撃にも有効。
--地霊の腕輪
---強力な体当たりを行う。また、一部の壁を壊すことが可能。%%ドギいらず。%%
-コンボ
--攻撃の連続ヒット数によって、様々な効果が付与される。(攻防アップ、魔力回復速度アップ、取得経験値アップ)
-ブーストモード
--ブレイブゲージというものが最大値のときの△で発動。全能力が上昇し、敵の攻撃を受けても仰け反らなくなる。また、10回まで攻撃が可能となる。
--後半に進むとWブーストが可能になる(PSP版のみ)。上記効果に加え、発動時に周囲にダメージを与え、HPがある程度回復する。一応これのおかげでボス戦でも回復が可能となった。
-スタン
--下突き攻撃時に敵がピヨる。下突きが強力となっている所以。
-回復アイテム
--敵を倒すことで入手するが、アイテムではなくその場で回復する。それ故、回復アイテムは存在せず、ボス戦中は回復なしで行うことになる。本作が高難易度と言われている一因。
-武具強化
--ラバール鉱というアイテムを使って武具の効果を底上げする。VIみたいに何度も鍛えることはできず、せいぜい2回が限度。
-NotFall機能(EASY・VERY EASY、PSPでは難易度に限らず可)
--穴場から落ちてもその入口から再スタートが可能になる。しかし、本作は落ちることで新たな道筋を発見するゲームなので、あまりONにすることは勧められない。~
探索を終了して、先に進むための保険に使えないこともない((落ちて先に進むマップはそれほど多くなく、どちらかといえば装備やラバール鉱などアイテムの収集が主だっているため。))。しかし、時計塔等は落下しても同一マップであるため、この機能を有効的には使えないため要注意。
**評価点
-シナリオが良い意味でアレンジされている。
//--イースIIIの舞台にイースVIの有翼人の設定を入れたことによりイースシリーズの物語としてまとまりがでた。(?)
--アレンジに伴い、新キャラが追加されたり一部キャラの設定変更が行われた。
---特に大幅な変更が行われたのが、イースIIIではただの中ボスだったデュラーン。今作では行く先々で主人公の行く手を阻む、ライバルキャラ的な位置づけになっている。
--PSP版ではイベントがフルボイスになり、演出が強化された。
-ゲームバランスも絶妙な上に、幅広い難易度に対応している。
--VERY EASYからINFERNOまでの6種類の難易度が用意されており、初心者も上級者も楽しめる。
--キーボードのみでもクリアできるようになっている。
-サイドビューではなくイースVIと同じようにトップビューになっているため、一部マップはそれを生かした構造になっている。
--ダンジョンは立体的な構造なものが追加され、アイテムや腕輪を駆使して進んでいく楽しみがある。
//--ただし原作がベルトスクロールアクションのため一部のステージは平面化されたあまり奥行きのないステージとなっている。
-音楽
--オーケストラ調のアレンジが増え、舞台とよくマッチしている。
--レドモントの街付近の「&bold(){翼を持った少年}」を筆頭に、「バレスタイン城」や「Be careful」「愛しのエレナ」「Chop!!」等は非常に評価が高い。
---しかし、「バレスタイン城」は「城」というイメージから激しくかけ離れているアレンジのため、雰囲気に合ってないという意見もある。
--タイトルに「ワンダラーズフロムイース」が抜けたが、&bold(){あの曲}は今回も健在であり、ファンを安心させた。
--PSP版ではオリジナルの音源に加え、PC-8801版とX68000版の音源も選択出来るようになった。
-ボス戦を戦い抜くタイムアタックモードなど、やりこみ向けのモードも搭載。

**問題点
-リングアーツ
--攻略でも攻撃でも風霊の腕輪が非常に優秀で、他の腕輪の出番がほとんどない。地霊は限定的な場所かボス、アイテム収集の壁壊しに使われる程度。~
一応、攻撃を無効化する効果があるが、タイミングがシビアで、旋風ジャンプでやり過ごしたほうが攻略し易い。~
焔霊の腕輪は更に冷遇されており、ボス攻略ではほとんど出番がなく、攻略でも松明に火を点ける程度。しかも微妙な位置にあり、点灯するのもややコツがいる。~
もちろん固定モンスターにはある程度有効だが、下突きのほうがピヨるメリットを考えると、そちらに軍配が上がる。
-二段ジャンプの精巧性
--リングアーツを溜めながらだと、二段ジャンプが不発することがある。溜め→ジャンプ1→ジャンプ2 となるはずが 溜め→ジャンプ2 となってしまう。
-中盤で入手できる翼の護符(セーブポイント瞬間移動アイテム)がやや使いづらい。移動場所名と移動位置が近い上、2つの位置関係がチグハグなため。

#region(プレイ画面での確認 ※PSP取り込みのため画質悪)
-赤枠が選択している地名で、▲が移動する場所
--ここではエルダーム山脈を例に挙げる。

|&image(20120128-101336s.jpg,http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=1017&file=20120128-101336s.jpg,width=100,title=)|&image(20120128-101353s.jpg,http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=1017&file=20120128-101353s.jpg,width=100,title=)|&image(20120128-101408s.jpg,http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=1017&file=20120128-101408s.jpg,width=100,title=)|&image(20120128-101420s.jpg,http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=1017&file=20120128-101420s.jpg,width=100,title=)|

-地形的な問題上仕方ないかもしれないが、選択している箇所と実際の位置が真逆であるため、今どこを選択しているかはっきりしない。
-次作のSEVENでは簡略化され改善された。

#endregion

**問題点(PSP版)
-Wブースト
--それまで不可能だったボス戦時のHP回復が可能となったため、「Wブースト発動→ゲージが再度溜まるまで回避専念→再度発動」の繰り返しで大体攻略できてしまう。~
このため、Win版のシビアな難易度がPSP版で緩和されすぎたという指摘は当然の如く挙げられる。

**賛否両論点
-ストーリーが短い。
--クエスト的なものも少なく、エンディングまでは早い((とはいえ、ストーリーが短いというのはシリーズの常で本作に限った話ではない。))。
--PSP版では、クリア後のレベル等を引き継いで周回プレイも出来るため、都合が良い部分もある。
-難易度
-イースといえば「優しさ」が最大の特徴にして代名詞となっているのだが、はっきり言って本作は難易度がかなり高く、''全然優しくない。''
--イースシリーズは基本的に死んでパターンを覚えるというボスの戦い方が多いのだが、本作は特に郡を抜いている。~
適性レベルであっても、ボスのダメージは圧倒的であり、こちらの与えるダメージは微々たるもので、慣れない内は長丁場になること必須。~
また、前述した通りボス戦中は回復アイテムが使えないため、本作の難易度を底上げしている要素となっている。~
特に本作のラスボスは、これまでのイースリメイクシリーズでは最も強化され、パターンによっては何もされずにハメ殺されること請け合いである。~
それにより、&bold(){シリーズ最強のラスボス}((加えて、曲名が『最強の敵』なので、これほどぴったりな選曲はない。))と呼ばれることも多い。~
ボス戦に限らず、後半のダンジョンは二段ジャンプや旋風ジャンプを多用し、必要があれば要所要所でリスクを覚悟で飛び降りる必要もある。~
そのため、現時点で本作は&bold(){シリーズ最高難易度}と評されることも少なくない。
-PSP版ではWIN版でパッチにより追加された黒いピッカード戦が無い。

**総括
ストーリーは若干短めではあるが、物語もアクションも上質でクリア後はきっと満足出来るだろう。
&br()PSP版ではCVが追加され難易度を変更しての周回プレイやムービーやイラストを鑑賞出来るミュージアムモードも搭載されており、やりこみ派も満足出来る。