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アカツキ電光戦記 Ausf.Achse - (2011/08/10 (水) 13:11:16) のソース

*アカツキ電光戦記 Ausf.Achse
【あかつきでんこうせんき あうすふゅーるんぐ・あくせ】
|ジャンル|対戦格闘アクション|
|対応機種|アーケード(NAOMI)|
|販売元|ピーアイシー|
|開発元|SUBTLE STYLE|
|稼働開始日|2008年2月28日|

*概要
-同人サークル「SUBTLE STYLE」によって製作された2D対戦格闘ゲーム『アカツキ電光戦記』(通称同人版)のAC移植版。
--同人版からシステム・キャラに対するバランス調整を施し、追加要素として「完全者」を別キャラとして独立させた。
--ユーザーからは「AC版」、公式では「A型」と呼ばれている。
-『メルティブラッド』に続く同人から商業に移行した格ゲー第二弾となった。
//-元となった『アカツキ電光戦記』に関しては同人ゲーであるため、この項目では割愛する。

*特徴
-基本操作
--1レバー+3ボタン。使用するボタンはそれぞれA(弱攻撃)・B(中攻撃)・C(強攻撃)。A+Bで投げ、B+Cで攻性防禦(所謂カウンター)。その他の動作は他の格ゲーと基本的に変わらない。
--「打撃・投げ・攻性防禦」の3竦みを主軸として、快適な操作感と読み合いを重視したオーソドックスな作りである。
-使用可能なキャラクターは全13体。
-アーケードゲームには珍しく難易度選択やトレーニングモードも備わっている。
-近年の格闘ゲームがシステムの複雑化から新規ユーザーの獲得に苦心する中、シンプルさから本作を「格闘ゲーム入門編」として未経験者や初心者に薦めるユーザーも多い。
-硬派なストーリー
--現代が舞台ではあるが、世界大戦時の帝国軍を非常に意識したストーリーである。
--ストーリーモードでは各ステージごとにあらすじが表記されるなど、ストーリーには比較的力が入れられている。
-独特なイラスト
--今どきの萌え絵ではなく、色数が少なく黒ベタの効いたアメコミ風の絵柄である。
--媚びてないとも言えるが、中身の濃さのせいで女性キャラクターがイマイチ萌えない。「戦車が一番の萌えキャラ」とも言われる始末。

*長所
-シンプルかつ分かりやすいゲームデザインで初心者から上級者まで幅広く遊べる。
--コマンド入力が簡易化されていて、いわゆる昇竜拳コマンドすらない(昇竜拳コマンドにあたる操作は「↓↓」)。
---超必殺技コマンドも全キャラ共通で「3ボタン同時押し」である。暴発の心配も少ない。
--連続技に関しては、よく繋がるものとほとんど繋がらないものでキャラクターによる差が激しいが、全体で見れば近年の格闘ゲームとしては控え目なほうに当たる。
---複雑で高難度だったり、軽い前提条件で大ダメージを与えられるコンボはほぼない。
--ゲージのほうも、体力ゲージ・特攻ゲージ・防禦ゲージの3つと非常に簡素。
---特攻ゲージの使い道も特別攻撃と最終特別攻撃のみ。煩わしいゲージ管理もほとんどない。 
-非常に個性的なキャラクター達
--大半が旧日本軍かナチス・ドイツ軍、そして上海租界のチャイニーズ・マフィアをイメージしたものとなっており、そのため軍服姿など派手さを抑えたデザインのキャラクターが多数を占めている。
---しかし、全体的にどこか変わったモーションやボイスの持ち主が多いため、シリアスでありながら色物らしさも併せ持つキャラクターが多い。
--なんとプレイヤーキャラクターの内の1体が&b(){戦車}((もっともそのデザインは現実の戦車とはかけ離れているのだが・・・))である。
--比例するかのように、各キャラクターの性能も個性的である。
-凝った演出
--OPやリザルト画面、コンテニュー画面はインパクトがある。
--ゲーム内の各用語が旧字交じりの日本語の熟語(対決が「對決」、カウンターヒットが「相対攻撃」、ノックアウトが「大打撃」「玉碎」、「散華」など)に変更されている。
--ちなみに、必殺技などの名前にも軍事用語を元ネタにしたものが多い。
-対戦バランスが整っている。
--キャラクター間の極端な性能差が無く、「詰んだ組合せ」というほど酷いものもない。やりこめばどのキャラクターでも十分に戦える。
-随所に使用されているBGMも良好。サウンドトラックも発売された。

*短所
-&b(){マイナーすぎる}。
--元々開発サークルが無名であり、このゲームタイトル自身も当時は「知る人ぞ知る」程度の知名度であったため稼動店舗が少ない。
---アーケードゲームとして、稼動しているゲームセンターが少ないと言うのは致命的である。
---おかげで闘劇などのメジャーな大会とは程遠い。一応、少人数ながら定期的に全国大会である「電光大戦」が開催されている。
--キャラクターを演じている声優もメジャーからは少々遠い方々である。
-全体的に地味である。
--ド派手なグラフィックやエフェクトはなく、地味な印象を受けやすい。
--キャラクターのドット絵もどことなく動きが硬く、あまり大胆な動きもしない。配色も全体的に地味。キャラクターデザインが古臭いとの声もあった。
--稼動店舗が少ない要因の1つでもあるだろう。
-1人プレイ時のストーリーで後味の悪いEDを向かえるキャラが多い。
--EDで明確に死亡するキャラクターが2名、体を乗っ取られるというEDが1名。''「人類を皆殺しにする」''という極端なものが''約3名''(そのうち2名は同一人物)。
---いずれもインパクトが強いため余計に後味が悪いEDが多いという印象を強くしている。
---悪役がその目的を達成するという意味ではEDとしては正しいのかもしれない。
--一応補足すると、まともな方向に向かうEDも存在する。特に主人公・アカツキと不律、魏のEDはまともな方向に進んでおりハッピーエンドと言える。
---が、その内容も''わけあって何かしらの存在をすべて破壊するという方向に偏っている''ため、やはり暗いと言えば暗いが。
-「同人版」からの演出の変更
--血飛沫や一部セリフが規制により変更されている。一部キャラは「派手さが更に減った」との意見も。
--特別攻撃と最終特別攻撃時の背景演出も簡略化された。見やすくなったが、一部キャラは(ry
---NAOMI基板の性能が原因とも言われている。
--演出変更を好意的に捉える人もいるので、賛否両論と言うべきか。

*移植・続編
-今のところAC版の家庭用は発売されておらず、実質「同人版」が家庭用の代わりとなっている。
--ただ、AC版との差異はあまり多くなくネット対戦にも対応しているためあまり困らない。
--「同人版」は委託販売されていたのだが、つい最近完売となり、再入荷の予定もないとのこと。入手が難しくなってしまった。
-続編として2010年6月25日に『エヌアイン完全世界』が稼動した。
--主人公は前作のアカツキから新キャラのエヌアインに変更。新システム『完全世界』が搭載されている。