*New スーパーマリオブラザーズ Wii 【にゅー すーぱーまりおぶらざーず うぃー】 |ジャンル|アクション|&amazon(B002XUMAGW)| |対応機種|Wii|~| |発売・開発元|任天堂|~| |発売日|2009年12月3日|~| |定価|5,800円|~| |>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/342.html]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 DSで発売された[[New スーパーマリオブラザーズ]]の続編。 ピーチ姫の誕生パーティーに招かれたマリオ達が、ケーキに潜んでいたクッパJr.とクッパの手下達にさらわれたピーチ姫を救出するために冒険するというストーリー。 ---- **特徴 続編ということもあり、[[前作>New スーパーマリオブラザーズ]]と似通ったシステムも多い。当該項目も参照のこと。 ***操作 操作はWiiリモコンの十字キー側を左手に1、2ボタン側を右手に持ち、クラシックコントローラのように操作する。&br()2でジャンプ、1でダッシュや各種動作を行うなど、基本的な操作に変化はないが、リフトなどの各種仕掛けを動かすためにリモコンを傾ける、素早く振るなどの操作が新たに用意された。 -&bold(){スピンジャンプ} --プロペラマリオ(後述)以外の時に使用可能。地上にいるときにリモコンを素早く振ると使用できる。&br()[[ワールド>スーパーマリオワールド]]にも同名のアクションがあったが、それとは異なり踏めない敵を踏むことはできない。ただし、これで踏んで倒せる敵を踏むと大きくジャンプできる。また、雲や霧などを振り払える。 -&bold(){空中回転} --プロペラマリオ(後述)以外のときに使用可能。地上にいるときにリモコンを素早く振ると使用でき、空中で回転して滞空時間を増やし、飛距離を少しだけ伸ばせる。雲や霧もわずかながら振り払える。 ***マップ [[マリオ3>スーパーマリオブラザーズ3]]の、キノピオの家で入手したアイテムを使って、マップ上でパワーアップできるシステムが復活。これに伴い、前作のステージ中にストックアイテムを使用することは出来なくなった。&br()他にもマップ上では以下のような仕掛けがある。 -&bold(){キノピオの家} --神経衰弱方式で移動中に使用できるアイテムを入手できるものと、大砲で風船を割って1UPキノコを入手できるもの、移動中に使用できるスターを入手できるものが存在する。&br()一度利用すると消えて二度と行けなくなるが、特定の条件を満たせば復活し、以後何度でも使用できる。&br()また、特定の条件を満たしてステージをクリアすると、各ワールドのスタート地点に現れるものも存在する。 -&bold(){大砲} --入ると他のワールドへワープできる。すべて隠しゴールの先にあるため、隠しゴールを見つけなければ利用することはできない。&br()ちなみに通常の方法で移動先に行ったことがあっても、コンプするためには一度は利用する必要がある。 -&bold(){敵} --マップ上の特定の場所を移動しており、ぶつかると強制的にステージに移動し、敵がうろつく中で100秒以内に画面中のキノピオマーク8個を手に入れるステージをプレイすることになる。&br()クリアできれば移動中に使用できるキノコを3つ手に入れられるが、ミスするとマップ上を押し戻されてしまう。&br()ちなみに、出現する敵はワールドによって異なる。 ***パワーアップ DSにあった「巨大マリオ」と「コウラマリオ」は削除されたが、新たに「アイスマリオ」と「ペンギンマリオ」、「プロペラマリオ」が追加された。 -&bold(){アイスマリオ} --アイスフラワーを取ると変身。アイスボールを発射できる。当たって敵は一部を除いてすぐには倒せないが凍り付いて動けなくなり、足場として利用したり、リモコンを振って持ち上げて投げることでコウラのように敵に投げ当てて武器として利用することも可能。ファイアマリオでは倒せない敵も倒せたりするのだが、ボスには効かない。ちなみに今回初登場の敵として、このアイスボールを放つ、『アイスブロス』も登場している。 -&bold(){ペンギンマリオ} --ペンギンスーツを取ると変身。アイスボールを放てる他、氷の上でも滑らずに移動可能になり、水中を素早く直線的に動くことが可能になる。また、助走をつけてからや坂道でしゃがむことにより腹滑りで敵を倒すことも出来る。 -&bold(){プロペラマリオ} --プロペラキノコを取ると変身。地上または空中でリモコンを振ることでプロペラを回し、大きくジャンプすることが可能。また、ゆっくりと降下することが出来る。ただし空中で利用するためには一度地上に足をつける必要がある。 -&bold(){ヨッシー} --ヨッシーにも騎乗可能。マルチプレイの場合は、その人数分のヨッシーが出てくる。クリボーなどの敵を食べることができ、踏んでも倒せない敵を踏みつけるだけで倒すことができる。ハンマーブロスのハンマーを吐き返したり、火を吐くパックンフラワーで火を噴いたりなど、口に含んだものによってアクションが違う要素も追加。今回はパワーアップするアイテムをくわえても口に含むだけで、乗っているキャラクターは直接パワーアップしない。さらに、ヨッシーで他のプレイヤーキャラを口内に含む、ふんばりジャンプで滞空時間を長くするなどのアクションも可能になっている。しかし、2回連続でふんばりジャンプを使用することは出来ない。さらに、[[スーパーマリオワールド]]と異なり、ヨッシーに乗ることができるのは出てきたコースのみで、ゴールすると降りてしまう。 ***協力プレイ 本作では、4人まで同時にプレイ可能。1Pはマリオで固定、2Pはルイージ、きいろキノピオ、あおキノピオのいずれかを操作することになる。能力は全員マリオと同じ。&br()協力プレイの際は以下のような専用のアクションを使える。ちなみにパワーアップアイテムは一度に全員分出る。 -&bold(){協力ジャンプ} --味方の頭の上でタイミングよくジャンプすると、より高くジャンプすることが可能。 -&bold(){同時ヒップドロップ} --タイミングを合わせて全員でヒップドロップすると、POWブロックのように振動で画面内の地面にいる敵を倒せる。 -&bold(){シャボン} --ミスしたキャラクターがこの状態になる。残機は減るが、 シャボン玉に入りステージ内をフワフワと移動する。他のキャラクターが触れるとはじけて、ゲームに復帰できる。&br()リモコンを振ることで他のキャラクターに接近する。全員がシャボンに入ってしまうとステージから放り出される。 -その他、リモコンを振って他のキャラクターを持ち上げ、一度に2人分のパワーアップを得るなどのアクションもある。 ***おてほんプレイ -シングルモードの1つのコース内で8回失敗すると、ステージ上に「ヒントブロック」が出現。叩くと、コンピュータ操作のルイージがおてほんプレイとして、コース攻略のヒントを見せてくれる。 --次のステージには進めるものの、クリア扱いにはならず、スターコインも入手したりもしない。 --おてほん実行中でもボタンを押せば、いつでも手動操作に切り替えることが出来る。 --一種の救済措置ではあるが、これを出現させずにコンプリートすると…? ***その他 -セーブは相変わらず各ワールドの「塔」「城」「飛行船をクリアしたとき」「大砲でワープしたとき」の限定されたポイントで行う。&br()但し本作では一度だけ再開できる『中断セーブ』が追加されたため、セーブできる場所をクリアしなくても中断できる。 --クリア後は中断セーブではなくなり、通常のセーブが可能。 -ワールド1にあるピーチ城で集めたスターコインを利用し、隠しゴールやスターコインの入手方法、マリオクラブスタッフによるスーパープレイを見られる。見られるムービーは条件を満たすと増えていく。 --隠しゴールやスターコインは普通のプレイであり、スーパープレイは前半は感心する程度だが後半は色々と狂っておりマリオクラブの本気を垣間見れる。 -ストーリー本編とは別にこれまでプレイしたステージを協力プレイで楽しめる『フリーモード』、対戦用の『コインバトル』も収録されている。 -ワールド8でクッパを撃破すると、ワールド9が追加。1~8まであり、該当した数字のワールド(9-1ならワールド1)ですべてのステージでスターコインを入手するとそのステージをプレイできる。 --難易度は当然高く、特に9-7は多くのプレイヤーが悶絶した。 ---- **評価点 -分かりやすくシンプルな操作方法とWiiの機能を生かした多彩なアクションや仕掛け。 -スターコイン集めや隠しゴール探し、ワールド9など多彩なやりこみ要素。 --これらが見つけられない場合は前述の『おたからムービー』によるヒントも見られる。 -協力プレイにより一人でも多人数でも楽しめるアクションを実現。 -『[[マリオ&ルイージRPG]]』以来となる、久々のコクッパ達の出演。 ---- **問題点・賛否両論点 -決して理不尽ではないが、難易度は全般的に高め。 --とはいえ、前作での難易度を「簡単にしすぎた」と公式が語っているから仕方のない部分もあるが。 -協力プレイの際にはある程度相談しないと、喧嘩になる可能性がある。 --例えば投げた甲羅は他のプレイヤーが当たるとダメージになるため、甲羅を誰かが持つと妙に殺気立った雰囲気に…。 --『協力ジャンプ』は踏み台になったプレイヤーがわずかな時間だが動けないため、ダメージを受けてしまうことも…。 ---これは逆に言えば、初代マリオブラザーズにあった「協力するか、対戦するか」に回帰したものともいえる。 ----事実、「おたからプレイ」でも、『ルイージをヨッシーを使ってバケツリレー』『協力という名の踏み台』と、このシステムを逆手にとった抱腹絶倒のプレイを見せている。 **総評 従来の操作方法に加えて、Wiiならではの操作方法や協力プレイもあり、一人でも複数人でも楽しめる作品となっている。 ---- **売り上げ 国内では400万本以上を記録。据置ハードでの実売で400万本超えは1985年の『[[スーパーマリオブラザーズ]]』以来の快挙である。&br()海外でも売上を伸ばし、全世界で2500万本以上もの大ヒットを記録している。