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メトロイドプライム - (2011/11/03 (木) 23:18:49) のソース

*メトロイドプライム
【めとろいどぷらいむ】
|ジャンル|ファーストパーソンアドベンチャー|&amazon(B00006D2D5)|&amazon(B001PR14GG)|
|対応機種|ニンテンドーゲームキューブ&br()Wii|~|~|
|発売元|任天堂|~|~|
|開発元|レトロスタジオ|~|~|
|発売日|【GC】2003年2月28日&br()【Wii】2009年2月19日|~|~|
|定価|【GC】6,800円(税別)&br()【Wii】3,800円(税込)|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[メトロイドシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1017.html]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
-『スーパー』から長き時を経て製作された、シリーズ初の3Dグラフィックのメトロイド。『フュージョン』とほぼ同時期に発売されており、同作との連動要素もある。
-プライムシリーズ3部作の1作目((海外でのみ3作を一つにまとめたソフトが販売している。))で、時系列的には初代と『II』の間。未知のエネルギー「''フェイゾン''」を巡るサムスとスペースパイレーツの戦いを描く。
-主観視点で射撃による攻撃を行うゲームなのでFPSの要素が強いと思われがちであるが、それはメトロイドを3Dで最大限に表現するための手段にすぎず、実際は主観視点による臨場感、サムスとの一体感が重視された作りになっている。
-メトロイドシリーズの定番である「探索」「パワーアップ」は新要素の追加でさらに強化されている。

**バイザーシステム
CMで「''目に見える物だけを信じるな''」と紹介されているように、普通に見ただけでは対処法はおろか姿さえ分からない仕掛けや敵が数多く存在する。こういったものに対して対応するのが「バイザーシステム」というもので、これはプライムシリーズの重要な要素の一つにもなっている。~
''コンバットバイザー''
-通常時のバイザーで、初期装備。パワードスーツのエネルギー残量やミサイル残数、入るとダメージを受ける場所に近づくと反応する危険感知装置やレーダーマップ等、戦闘に必要な多くの情報を表示している。
''スキャンバイザー''
-データ収集に用いるバイザーで、同じく初期装備。敵をスキャンすると詳しい生態や能力・弱点等の情報を入手できる他、一部のデバイスにアクセス(ハッキング)する事で作動プログラムを解析して装置を起動したり、セキュリティロックを解除する事ができる。
-使用中は攻撃ができず、また若干視界も悪くなるが、攻撃すると自動的にコンバットバイザーに戻る。
''サーモバイザー''
-熱探知を行うバイザー。暗闇や悪天候下など視認性の悪い場所でも、温度差で周囲の状況を視認できる。
-高温地帯や爆発時に装着すると、視界が真赤に染まり視認不能になってしまう他、温度の低い機械類には効果が薄い。
''Xレイバイザー''
-特殊なX線を発する事で、通常視界では捉えられない不可視の物体を確認したり、物質の透視が可能なバイザー。
-レントゲン撮影の様に視覚化されるため、不透視物質以外の判別が難しく、周りの状況を把握しにくい欠点を持つ。

どのバイザーも特定の状況下では使いにくかったりなど一長一短で、うまく使い分けなければならない。

**さらなる探索
-マップが3Dになったことで、探索範囲はより一層大きくなった。そしてマップのあちこちに「今は行けないが、後で行ける」場所が数多く存在しており、アイテム回収の難易度も上昇している。
--さらにバイザーシステムを活用することで新たな通路を発見することもある。
-敵も常に目の見える範囲から襲ってくるとは限らず、突然出現する敵も数多く存在する。常に周りの状況に気を配りながら進まなければならない。

**新たなパワーアップ
-シリーズ恒例のチャージショットやモーフボールを始め、本作だけのパワーアップアイテムも多い。
--前述のバイザーシステムの他、電撃武器のウェイブビーム、磁気レールに張り付くスパイダーボール、二段ジャンプが可能になるスペースジャンプなど……集める度にサムスはどんどん強くなっていく。
-ただし、あまりにも数が多すぎるために「面倒」という声も多い。
**その他の評価点
-グラフィックのレベルがGCソフトの中でも高め。さらにフレームレートが60なので動きが非常にリアル。
--ただし、これのせいで3D酔いしやすいという意見もある。
-『フュージョン』と連動することで初代『メトロイド』のプレイが可能。ファンには嬉しい要素だが、先に『フュージョン』をクリアする必要がある。
**難点
-モーフボール形態を除き、プレイ中は常にサムスの視点。プレイしてみると分かるが、慣れるまでに結構時間がかかる。人によっては3D酔いもするだろう。
-操作に結構クセがあり、こちらも慣れるには時間がかかる。
--GC版では攻撃時は常に足を止めねばならず、テンポが悪い。Wii版はGC版で出来なかった「移動しながらの照準の移動」ができるようになっており、移動しながら攻撃が可能になっている。しかし方向転換はWiiリモコンを使わなければならない(所謂ラジコン操作で、ただ3Dスティックを倒すだけだとその方向に移動するだけ)。
--さらに言うなら、シリーズの定番である「脱出」がなんと本作では一番最初のステージにある。この頃はまだ完全に操作になれていない時期なので、ここでうまく脱出することができなかったプレイヤーもいたとか。
-探索やアクションを始め、全体的に難易度がかなり高い。初心者には最低難易度すら難しい。
--後にWiiでリメイクされた際には難易度が下げられている。一部のプレイヤーからは「''GC版のノーマルはWii版のハードと同じくらい''」などと言われている。

**総評
-2Dから3Dの主観視点に変更されながらも、エリアを探索してパワーアップアイテムを探し、道を切り開くというプレイスタイルは変更されていない。さらにスキャンバイザーなどで周囲の情報を読み取ることで世界観に深みを持たせることに成功した良作。
-ある条件を満たしてクリアすると続編の予告のようなムービーを見ることが可能。
-ちなみに本作は元々今までのシリーズ同様に2Dアクションとして作られていたらしいが、完成時の出来があまりにも酷かったためFPSの要素を加えられ作り直されたという。