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ゴールデンアイ 007 - (2013/06/11 (火) 22:27:13) のソース

*ゴールデンアイ 007
【ごーるでんあい だぶるおーせぶん】
|ジャンル|ファーストパーソンシューティング|&image(http://g-ec2.images-amazon.com/images/G/09/ciu/4e/3b/5d2dd0b28fa0ce55d7ea9110.L.jpg,width=120)|
|対応機種|ニンテンドウ64|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|レア|~|
|発売日|1997年8月23日|~|
|定価|6,800円(税別)|~|
#contents(fromhere)
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**概要
ゴールデンアイ 007は、映画007シリーズ第17作『007 ゴールデンアイ』を題材に作られたニンテンドウ64のFPSゲーム。
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**評価点
- 映画に忠実なストーリー。アーカンゲルのバンジーやトイレから進入する科学施設、St.ペテルブルグでの戦車で街中を縦断するシーンも再現されている。
--戦車のシーンは流石に映画のように石像やらなんやらをボコボコ壊せるわけではないが、それでも十分すぎる。
--バンジーする「まで」や((映画ではバンジーのシーンから始まる。))サイロ、ポンプ施設など、ゲームオリジナルのストーリーも全く違和感無く溶け込んでいる。
- 今現在の家庭機向けFPSと比べても操作性は遜色なく良い。
- FPSではあるが単純に派手な銃撃戦ばかりというだけでなく、007という設定を生かし、スニークミッションの要素もふんだんに取り入れられている。
-- 少数の敵を相手にするのが基本。敵が多いほど不利になるため、消音銃を使って存在を気づかれない様に敵を始末したり、監視カメラを破壊するなどのスパイアクションらしい行動を要求される要素も多い。
- BGMは映画のものを再現した迫力のあるメインテーマのアレンジの数々。
- 対戦モードが何より熱い。画面分割で最大4人までプレイ可能。様々なオプション設定ができて、ワイワイ楽しめる。
- 隠し要素である「お楽しみモード」が存在する。このモードはいわゆるチートモードであり、無敵になる・透明化する・敵が高速になる、などといった様々な設定を加えることが可能。これにより一味違ったプレイを楽しむことができる。ただしお楽しみモードでプレイしたらクリアには反映されない。

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**不評点
- 銃撃で受けるダメージが大きく、道中(防弾チョッキをひろって耐久をあげるしか)回復はできないため難易度は結構高い。敵も頭を撃てばほぼ一撃で死ぬが、こちらも同様である。
--ハードモードは本当に難しい。こちらが視認できない範囲だろうが敵はお構い無しに銃を撃ってくるので油断してるとあっという間に蜂の巣にされてしまう。
--隠しコマンドで一部のお楽しみモードが使用可能でこちらはクリアに反映される。無理ゲーだと思ったら活用しよう。
- ポーズメニューを開く時に時計を起動させる演出が入るため若干のタイムラグが生じてしまう。このため戦闘中やタイムアタック時はポーズ機能は使用できない。

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**総評
家庭ゲーム機ではあまり受け入れられないFPSを広めたということで海外から認識されており、レア社の技術力が遺憾なく発揮されている名作。&br()
現在はプレミアがついているため入手は容易ではない。そのためバーチャルコンソールでの配信が期待されているが、レア社は権利関係などから難しいと回答している。

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**余談
- 北米ではFPS全体に影響を与えた作品の一つとして受け止められている。
- 直接の関係はないが、製作チームがシステム面で本作を継承したパーフェクトダークを製作している。
-- モーションセンサー爆弾は、パーフェクトダークシリーズでもセンサー爆弾として登場。大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにも登場している。
--チートモード(おまけモード)として、照準の形状を『ゴールデンアイ』と同じ物にする「クラシック照準」、『ゴールデンアイ』に登場した武器を使用できる「クラシックウェポン」がある。
- 『ムーンレイカー』からレーザー銃、『黄金銃を持つ男』から黄金銃など、ゴールデンアイ以外の作品からのネタも多数ある。
-- 『ゴールドフィンガー』のオッドジョップや『美しき獲物』のメイデーなどが登場しており、マルチプレイで使用できる。
- 他にもエレクトロニック・アーツから『ゴールデンアイ・ダークエージェント』が出ているが、本作や映画とは関係ない。内容的には007スピンアウト作品という位置づけ。
- ニコニコ動画で2008年度下半期にブームとなったMAD動画「ゲッダン」は、本作のカセット半差しのバグ映像を集めた動画に広瀬香美の楽曲「promise(プロミス)」のサビ部分を乗せたネタ動画を基にした八頭身モナーのMAD動画が元ネタ。当ブームの到来時に本作の存在が別の意味で有名になった。
--これがあまりにも有名になりすぎたためか、海外でも特集され、広瀬香美本人にまでその存在が知られてしまったらしい。あな恐ろしやニコニコ動画……。
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**Wii版
|対応機種|Wii|&amazon(B0050MLQLA)|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|Eurocom|~|
|発売日|2011年6月30日|~|
|価格|5,800円|~|

-Wiiで任天堂から発売された同名作品。
--Wiiリモコンのヌンチャク・スタイル、GCコントローラ、クラシックコントローラ、Wiiザッパーまで使用出来たりと、多彩な操作方法に対応している。
--クラブニンテンドーでゴールデンクラシックコントローラPROの必要ポイントが減る優待キャンペーンも行われていた(現在はキャンペーンは終了している。)。
-オリジナルである海外版の発売元はアクティビジョン。開発は『007 ナイトファイア』、『007 慰めの報酬(プレイステーション2版)』を手掛けたイギリスのデベロッパー、Eurocomが担当した。ボンドのモデルはダニエル・クレイグ、ストーリーの大筋は原作を踏襲しながらも、時代設定や使用される機器類なども、現在風に大幅アレンジされている。
--''同じ映画を題材にしているが、ゲーム性は64版とは全くの別物''であるため、64版のようなゲームを期待して購入したプレイヤーが戸惑いを見せた。

-誤解が無いようにしておきたいが、Wii版はWii版で別のFPSとしての面白さはある。
--また、一人プレイのストーリー面も「映画『ゴールデンアイ』の現代風リメイク」として決して悪い作品では無い。64版のようなオリジナルステージはない(もっとも、リメイクに当たってステージデザイン等もほぼオリジナルに変貌している)が、64版で省かれていたある重要な台詞((化学工場に侵入する際のアレック・トレヴェルヤンの「祖国のためか?」という問い。これに対するボンドの返答は最終決戦で生きてくる))がちゃんとあったり、演出面もなかなか良く映画を思わせる。OPも映画のそれと同じ主題歌で、映画を知っていると共通点と違いを見比べたりする楽しみがある。

**オンラインプレイについて
-このゲームはオンライン対戦に対応しているのだが、64版の様に武器を拾って戦うのではなく、予め武器を持ち込んで戦う。(殺した相手の武器は落ちてるので拾える)
--開始当初で使える武器は非常に少なく、どれも弱い。
--試合を重ねて経験値を溜めてレベルアップすると武器が開放される仕組みとなっている。
---この時点で64版とは違いプレイヤーごとに格差が生まれてしまっている。
---これだけならFPSではよくある仕様だし、徐々に強くなっていく楽しみもあるので、問題も無いように見えるが''その仕様が中々の鬼畜。''

-対戦相手のレベルが一切考慮されないマッチング
--ランダムマッチをやるとランダムで対戦相手が決まる。高レベルの相手は当然性能のいい武器やオプションを持っているので、始めたばかりの初心者は実力の差というよりも武器性能の差でなぶり殺しにされる。
---特に熱探知型で薄い壁に隠れている相手も見つける事ができる「サーマルスコープ」、64版でも猛威を振るったモーションセンサー爆弾と同じ様な性能の「近接地雷」、移動速度が速くなる「ライトフット」等はどれもこれも高レベルで解禁されるオプションであり、レベルの低い初心者はキャラクターの基本性能的な部分で一方的な試合を強いられてしまう。
---他にも防御力上がるリアクティブアーマーや体力の上がるバイオブースター等もある。これを装備した相手だと初心者は同時に同じ武器やチョップを同じだけ当てても一方的に負けてしまう。(幸いバイオブースターの開放レベルは若干低いが)
---もちろん初期の銃でもヘッドショットしてやればどんなレベルの相手もほぼ死ぬので、FPS経験者なら高レベルの相手でも手も足も出ないという事は無いかもしれない。だが、初心者にそれを求めるのは酷である。

-レベルアップが非常に遅い
--上記した通りレベルが存在する(最高レベルは56)
---強い武器を使うためにとっととレベルを上げたい所だが、それがとてつもなく大変なのである。
--普通にプレイしてると1試合で手に入る経験値は200ほど手に入れば良い方なのに対して、レベルアップに求められる経験値は最大レベル折り返し地点のレベル28までで合計169200必要。最高レベルにするには合計1403800というとてつもない経験値が必要なのである。(もちろん最高レベルでも武器は開放され、最高品質のアサルトライフルが解禁される)
---試合中にミッションをクリアすると経験値がボーナスで貰えるのだが、「30連続キル」という難しい条件を満たしても500しか増えない。強武器のひしめき合う戦場に突然送り込まれる初心者はそんな条件を満たせるはずも無く、ますます経験値が稼ぎにくくなっており、1試合で経験値が100も手に入らないこともザラである。

--ちなみに経験値の世界ランキングを見るとレベル最大のプレーヤーがーゴロゴロしてるが、その多くがチートで1度に貰える経験値を増やしてレベル上げを行っている。(真面目にやってたらよっぽどやりこまない限り最高レベルに届かない)
---上記の通りこのゲームの場合レベルが高いと良い武器が使え、その上経験値がさっぱり溜まらないので、「不正をしてでも経験値を手に入れたい」という欲望に捕らわれやすいのもチートが蔓延する一因だろう。
---真面目にやっているプレーヤーは相手より劣る武器で戦うしかなく、とばっちりを受けてしまっている。
---そのような上位プレーヤーに対して何もお咎め無しなのも、チートが蔓延するのに拍車をかけている。

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