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究極タイガー - (2012/03/24 (土) 07:30:59) のソース

*究極タイガー
【きゅうきょくたいがー】
|ジャンル|縦スクロールアクション|~|
|対応機種|アーケード|~|
|発売元|タイトー|~|
|開発元|東亜プラン|~|
|稼動開始日|1987年|~|

**概要
同社『タイガーヘリ』を大幅に強化した縦スクロールシューティングゲーム。全10面だがエンディングは無くクリア後は難易度が上がり残機が無くなるまでループしていく。カウンターストップは1億点だが営業時間内での達成は不可能なのでハイスコア集計は1000万点達成で争われた。~
-8方向レバーで自機のヘリ「バトル・タイガー」を操作、ショットボタンで弾を撃ち、ボンバーボタンで弾数制限のある強力な広範囲攻撃のボンバーを放つことができる。
-ショットは対空・対地両用となっている。
-自機は敵アイテムキャリア(輸送ヘリ・飛行機)を破壊することによって出現するパワーアップアイテムで強化できる。
-「S」マークのアイテムを取ることによってショットの性能が強化される。
-色の変わる丸いアイテムを取るとショットの形態を変えることが出来る。
--赤:前方に赤い針弾を撃つ。強化することによって範囲が広がっていく。
--青:前方に扇状に丸い青い弾を撃つ。初期状態だと前方にしか撃てないが、強化すると3WAY、5WAYと広がり道中が非常に楽になる。
--緑:前方に緑色のレーザーを出す。威力は強めだが攻撃範囲が狭すぎるのが欠点。
--黄:自機の四方に黄色い弾を撃つ。威力が低すぎるためマイナスアイテム扱いとなっている。
-「B」マークのアイテムを取るとボンバーが補給される。
--ボンバーはボタンを押した直後では発動せず、爆風に弾消し能力はあるのもののかつ自機が無敵になるわけではないので防御的な使い方というより攻めの使い方や復活時にあらかじめ置いておくような使い方となる。
-なお以上のパワーアップはミスをすると全て失われミス地点から一定距離戻されて初期状態で再スタートとなる。
--従ってミスすると非常に厳しくなるが決して復活出来ないわけではない。

各ステージの最後ではスクロールがストップして、設定されているボスを撃破することによってステージクリアとなる。ステージクリアするとヘリ空母に着陸し、この時道中の地上物を破壊すると時々出る星マークの所得数に3000点かけた点数が加点される。

**良い点
-縦スクロールシューティングとして完成されたシステム
--ショットとボンバーという簡略な操作でジャンルを確立させた。空中地上と撃ち分ける必要がないためとにかく見えた敵は撃てばいい。
--また前作の欠点であったショット距離の制限を撤廃、敵に近付く必要もなくなった。むしろ高速弾を撃ってくるので一定の距離を取る必要がある。
-ゲームにマッチしたFM音源でのBGM
--独特のベースラインから奏でられる曲は後に「東亜節」として支持を得た。

**悪い点
-1周目の後半から難易度がかなり高くなる。初級程度では1周はおろか3面もクリアできないほど。
-敵の弾数はそれほど多くないものの高速なため特に後半は「見てから避ける」が間に合わず、あらかじめ弾道を覚えておきそれをよけるようなパターン構築が要求される。
--特に高次周での復活パターンは開始数秒後に置きボムをしておくなど超上級者でも難しいものとなっている。
-後半面に出てくる雑魚通称『金ヘリ』の動きがいやらしい
--『金ヘリ』はこちらから逃げるような動きを取ってきて、青ショット以外ではなかなか撃破しにくい。
--しかもこいつが普通にザコとして大量に出てくるから必ず対処しなければならない。

**移植など
-海外版『TWIN COBRA』
--2人同時プレイが可能になり、その場復活に変更された。また敵の配置など若干難易度にも修正が入っている。
-PCエンジン版
--当時出ていた家庭用機の中では完成度が高い移植作品。難易度はかなり下がり、初心者でも安心してプレイできる。
-ファミコン版、メガドライブ版は[[こちら>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/830.html]]で。
-プレイステーション版『東亜プランシューティングバトル1』
--東亜プランが倒産後、当時版権を所有していたバンプレストから販売、ガゼル開発。縦画面の問題はテレビを縦起きにして実機同様にするモードを搭載することで解決したが通常のテレビでこれをやると故障するので専用モニターが必要となる。
--他に収録されていたのは『タイガーヘリ』と海外版『TWIN COBRA』であり、メインメニューで選択することができる。
--タイトルに1とあるが2は出ていない。また本作はそれほど出回っていなかったらしくプレミア化した。

**総評
現在のSTGの基本スタイルである「ショット&ボム」をSTG界に定着させた作品で、東亜プランの名を一躍広めた同社の代表作でもある。~
東亜プラン自体としては『TATUJIN』などがその流れであり、また東亜プラン無き後はその流れを継いだケイブが『首領蜂』、タクミコーポレーションが『究極タイガーII』をリリースするなど本作のフォロワーも数多く存在する。~