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SILENT HILL 4: THE ROOM - (2012/04/15 (日) 21:08:27) のソース

*SILENT HILL 4: THE ROOM
【さいれんとひるふぉー ざ・るーむ】
|ジャンル|ホラーアドベンチャー|~|
|対応機種|プレイステーション2、Xbox(海外)、Windows(海外)|~|
|発売元|コナミ|~|
|開発元|コナミコンピュータエンタテインメント東京|~|
|発売日|2004年6月17日|~|
|価格|7,329円(税込)|~|
|>|>|CENTER:[[''サイレントヒルシリーズリンク''>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/525.html]]|
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#contents(fromhere)
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*ストーリー
サウスアッシュフィールドハイツ302号室の住人、ヘンリー・タウンゼントに異変が起きる。毎晩悪夢を見るようになり、そして部屋から出られなくなってしまった。~
ドアが開かないのはもちろん、窓や壁さえも壊すことができず、電話も通じない。部屋から出られなくなって5日目、浴室の壁に突如巨大な穴が開いた。ヘンリーはこの穴を通じて、部屋からの脱出を試みるが……

*概要
サイレントヒルシリーズ4作品目で、前作との繋がりもいくつか見られる。シリーズのマンネリ化を防ぐため、本作は様々な面で大幅なモデルチェンジが図かれている。

*他作品との相違点
''システム''
-移動操作が2Dのみで固定。過去作までは基本的に3Dの移動操作でありオプションで2Dに変更可能だったが、今作では2Dのみとなっている。
-携帯できるアイテムの個数に制限がある。それ以外は部屋にある箱の中に保管しなければいけない。
-回避のための動作が存在する。
-打撃武器は攻撃ボタンを長押しすることで溜め攻撃ができ、そのモーション中は無敵になる。これを利用して敵の猛攻撃をごり押しで強行突破することも可能。
-ラジオの用途が違う。
--他のシリーズではノイズ音によって敵の察知を教えていたが、本作では部屋の異常の有無を表している。
''世界観''
-ステージそのものが比較的明るく、真っ暗闇の中を探索することはあまりない。そのためライトも存在しない。
-ゲーム中において重要なファクターである、サイレントヒルが直接登場しない。
''敵''
-所謂ボスと言える敵があまり出てこない。
-絶対に倒せない敵「ゴースト」が出現する。
--ゴーストは他のクリーチャーとは違い、HPをゼロにしても一時的に行動不能にはなるが、しばらくすると復活する。逃げても壁を突き抜けて追いかけてくる。
--近くにいるだけでもダメージを受けてしまう。あるアイテムを使えば動きを完全に封じることができるが、出現する数は限られている。
--数種類存在している他、さらに強力なボスゴーストも出現する。

*評価点
-ストーリーがかなり奥深い。シリーズ中でも最も練られた奥深いストーリーで、演出も良好。
-「恐怖」演出がかなり多い。
--作中共に行動することになるアイリーンは、攻撃を受けるなどするとどんどん痛々しい姿になっていく。さらに浸食が進むに連れて挙動がおかしくなっていき、終いには近くにいるだけでダメージを受けるようになってしまう。
--唯一の安息の場所である自室も、やがて浸食されていく。それまでは自動で体力が回復するがゲームが進むに連れてそれもできなくなり、さらに「''壁からゴーストが現れる''(抜け出してくることはないが)」「''窓を見ると人の生首が落下する''」「''ソファーに血がつく''」など様々な怪奇現象が起きるようになっていく。

*批判点
-''UFOエンドが存在しない。''
--UFOエンドとはこれまでのシリーズではお約束となっていた、世界観をぶち壊しにするギャグエンド。これがないから本作に低評価をつけるプレイヤーも多い。
-初見殺しの要素があまりにも多い。
--ストーリー中で入手するあるアイテムは、持っていても何の効果も無いが、''アイテムBOXに入れると怪奇現象発生時にアイテムを収納できなくなる''。そのため常に持ち歩くことが必要とされる(必然的に''持てるアイテム数が減る'')。
--アイリーンや自宅の浸食は一見何の意味があるのか分かりにくいが、実はエンディング分岐に関わっている。
--ボスゴーストは出現する場所で封印しておかないと後のステージで何度も出てくるようになるのだが、知らずにスルーして泣きを見たプレイヤーもいたとか。


*総評
-マンネリ打開のために様々な部分を改変した作品だが、結果シリーズファンの一部からは低評価をされてしまっている不遇の作品。
-作品自体の完成度は非常に高く、他のシリーズと比べても決して劣らない良作。