*SILENT HILL 4: THE ROOM 【さいれんとひるふぉー ざ・るーむ】 |ジャンル|ホラーアドベンチャー|~| |対応機種|プレイステーション2、Xbox(海外)、Windows(海外)|~| |発売元|コナミ|~| |開発元|コナミコンピュータエンタテインメント東京|~| |発売日|2004年6月17日|~| |価格|7,329円(税込)|~| |>|>|CENTER:[[''サイレントヒルシリーズリンク''>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/525.html]]| ---- #contents(fromhere) ---- *ストーリー サウスアッシュフィールドハイツ302号室の住人、ヘンリー・タウンゼントに異変が起きる。毎晩悪夢を見るようになり、そして部屋から出られなくなってしまった。~ ドアが開かないのはもちろん、窓や壁さえも壊すことができず、電話も通じない。部屋から出られなくなって5日目、浴室の壁に突如巨大な穴が開いた。ヘンリーはこの穴を通じて、部屋からの脱出を試みるが…… *概要 サイレントヒルシリーズ4作品目で、前作との繋がりもいくつか見られる。シリーズのマンネリ化を防ぐため、本作は様々な面で大幅なモデルチェンジが図かれている。 *他作品との相違点 ''システム'' -移動操作が2Dのみで固定。過去作までは基本的に3Dの移動操作でありオプションで2Dに変更可能だったが、今作では2Dのみとなっている。 -携帯できるアイテムの個数に制限がある。それ以外は部屋にある箱の中に保管しなければいけない。 -回避のための動作が存在する。 -打撃武器は攻撃ボタンを長押しすることで溜め攻撃ができ、そのモーション中は無敵になる。これを利用して敵の猛攻撃をごり押しで強行突破することも可能。 -ラジオの用途が違う。 --他のシリーズではノイズ音によって敵の察知を教えていたが、本作では部屋の異常の有無を表している。 ''世界観'' -ステージそのものが比較的明るく、真っ暗闇の中を探索することはあまりない。そのためライトも存在しない。 -ゲーム中において重要なファクターである、サイレントヒルが直接登場しない。 ''敵'' -所謂ボスと言える敵があまり出てこない。 -絶対に倒せない敵「ゴースト」が出現する。 --ゴーストは他のクリーチャーとは違い、HPをゼロにしても一時的に行動不能にはなるが、しばらくすると復活する。逃げても壁を突き抜けて追いかけてくる。 --近くにいるだけでもダメージを受けてしまう。あるアイテムを使えば動きを完全に封じることができるが、出現する数は限られている。 --数種類存在している他、さらに強力なボスゴーストも出現する。 *評価点 -ストーリーがかなり奥深い。シリーズ中でも最も練られた奥深いストーリーで、演出も良好。 -「恐怖」演出がかなり多い。 --作中共に行動することになるアイリーンは、攻撃を受けるなどするとどんどん痛々しい姿になっていく。さらに浸食が進むに連れて挙動がおかしくなっていき、終いには近くにいるだけでダメージを受けるようになってしまう。 --唯一の安息の場所である自室も、やがて浸食されていく。それまでは自動で体力が回復するがゲームが進むに連れてそれもできなくなり、さらに「''壁からゴーストが現れる''(抜け出してくることはないが)」「''窓を見ると人の生首が落下する''」「''ソファーに血がつく''」など様々な怪奇現象が起きるようになっていく。 *批判点 -''UFOエンドが存在しない。'' --UFOエンドとはこれまでのシリーズではお約束となっていた、世界観をぶち壊しにするギャグエンド。これがないから本作に低評価をつけるプレイヤーも多い。 -初見殺しの要素があまりにも多い。 --ストーリー中で入手するあるアイテムは、持っていても何の効果も無いが、''アイテムBOXに入れると怪奇現象発生時にアイテムを収納できなくなる''。そのため常に持ち歩くことが必要とされる(必然的に''持てるアイテム数が減る'')。 --アイリーンや自宅の浸食は一見何の意味があるのか分かりにくいが、実はエンディング分岐に関わっている。 --ボスゴーストは出現する場所で封印しておかないと後のステージで何度も出てくるようになるのだが、知らずにスルーして泣きを見たプレイヤーもいたとか。 *総評 -マンネリ打開のために様々な部分を改変した作品だが、結果シリーズファンの一部からは低評価をされてしまっている不遇の作品。 -作品自体の完成度は非常に高く、他のシリーズと比べても決して劣らない良作。