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魔法警備隊ガンホーキ - (2012/08/16 (木) 17:05:17) のソース

*魔法警備隊ガンホーキ
【まほうけいびたいがんほーき】
|ジャンル|シューティング|
|対応機種|アーケード|
|発売・開発元|アイレム|
|稼働開始日|1992年|

**概要
 アイレム製作の横画面シューティング。海外タイトルは『Mystic Riders』。グロテスクを得意する同社にしては珍しく、ポップでファンタジーな世界観が特徴的。色使いもキャラクターも可愛らしい。
-本作は『大工の源さん』を製作した女性スタッフのみのチームによるものであり、後にリリースする『ぐっすんおよよ』同様にチームのカラーが色濃く出たゲームに仕上がっている。

**システム
-ショットボタンを押すとショット発射。道中で入手するアイテムによって炎の魔法と雷の魔法に変化する。
--ショットボタンを長く押す事で溜め撃ちが可能。溜め撃ちは画面上部にあるゲージが一定値までたまってからボタンを離すと発射される。
---アイテムを入手してレベルが上がると溜め撃ちのゲージが伸びて、より強力な溜め撃ちが可能になる。溜め時間を短くすればレベルアップ前の溜め撃ちも使える。
-自機は箒にまたがった魔法使いで、箒の先端(箒の掃く部分。自機の後部)から炎が出ており、攻撃判定と弾消し判定がある。
--ホーキシュートボタンを押すと箒を飛ばす事ができる。箒は回転しながら地形以外を貫通しながら飛んで行き、画面端か貫通できないものに触れるとそこで止まり、0.5秒後に戻ってくる。
---ホーキシュートはレバー入力とは逆の方向に飛んでいく。レバー入力をしていない場合は右に飛んでいく。
---ホーキシュートを使って箒が無い間は箒の攻撃判定と弾消し判定は無い。
--レバーを上下に連続して入れるとローリング。自機が回転して無敵(攻撃を受け付けない)になり、ショットボタンを押すとあらゆる方向にショットを撃てる。
---ホーキシュートを使用して箒が無い状態ではローリングは使えない。
---ローリング終了後1秒ほどの間はローリングを行えない。
---ローリング中に溜め撃ちはできない。
-自機は見ての通り人間なので、地形接触判定は無く、地面に触れるとそこに立つ事ができる。
--地面に立っている間は方向転換ができ、ショットと溜め撃ちはその方向に発射される。
--地面に立っているときに下を入力すると自機が上を向き、ショットが上に発射される。
-レベルアップシステム搭載。敵を倒したり、宝箱から入手できる赤い宝石を入手すると経験値が溜り、一定以上でレベルアップ。溜め撃ちのゲージが長くなる。

**長所
-レバー1本ボタン2つ、自機はショットと箒のみというシンプルさながらも、様々なアクションを取る事ができる。
-従来のアイレム作品と比較するとポップでファンタジー色あふれるBGMは世界観とマッチしている。
-グラフィックも丁寧で、背景の細かな演出も光る。
--各ステージのギミックも豊富で、キャラクターもステージごとにテーマが統一されている。
-性能が良い一方で癖の強い自機特殊動作を使いこなすと、一気に低下する難易度。
--アイレムシューティングはガチガチのパターンゲーである場合が多いが、本作は後半面でランダム要素が多く、アドリブ除けを要求される場面が多い。しかし、それでもローリングとホーキシュートを使いこなせばクリアできるようになっている。
--後半面は何度が高いが、やり込んでシステムに慣れればちゃんと先へ進む事ができる。プレイヤーのセンスのみでも、経験のみでもなく、その双方を問うステージ構成は見事。

**短所
-出回りは悪くないらしいのだが、知名度が低く移植もされていないため、プレイ方法が希薄。
-ランダム要素が強く絡んでくるため、パターンを構築して攻略するのが好きなタイプのシューターには嫌われている。
--1ボスの動きはランダム要素が大きく、さらに倒した後の胴体が宝石に変化するため稼ぎの面で全く安定しない。
-時々思い出したようにやたらグロテスクな敵が出てくる。

**総評
 エログロが得意なアイレムとしては珍しいポップな世界観のSTGだが、STGを作り慣れている同社だけあって、その完成度は高い。それまで悪化し続けた難易度と異なり、本作は難しすぎず簡単すぎず、バランス良い作品になっている。