「ジェットインパルス」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ジェットインパルス - (2012/06/24 (日) 08:51:42) のソース

*ジェットインパルス
【じぇっといんぱるす】
|ジャンル|フライトシューティング|&amazon(B000FPRZKS)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|元気&brジェットグラフィックス|~|
|発売日|2007年2月8日|~|
|定価|4,800円(税込)|~|

**概要
ニンテンドーDSで発売されたフライトシューティングゲーム。
&brプレイヤーは「アキツ州空軍」のパイロットとなり、世界を二分した紛争、そしてその裏に潜む陰謀に立ち向かう。

**ストーリー
人類は、地球を巻き込む大きな戦いを三度経験した。
&brすべての国々が国際連邦「ユニオン」を結成し、永遠の平和を誓うも、それは長くは続かなかった。
&br老大国「マルドーク」と周辺諸国との資源をめぐる紛争が、世界を二分する大戦へと拡大した。
&br前大戦でアキツを併合した「アヴァロン連邦共和国」を中心とする「ユニオン」、アヴァロンに反発する国家が結成した「アリーズ」に…
**特徴
-2画面・タッチパネルを利用したユニークな操作性
--ゲームの下画面は「レーダー」「兵装の残弾数」「自機および敵機のHP」「敵の残り数」が表示されており、下画面タッチで「レーダーからのロックオンターゲット切り替え」「レーダーの拡大・縮小」「主兵装と特殊兵装の切り替え(こちらはボタンでも可能)」などが可能になっている。
--他ゲームに例えれば、『[[スターフォックス コマンド>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/616.html]]』のレーダー画面と『[[超操縦メカMG>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/944.html]]』の下画面ギミックが組み合わさったようなもの。
--ミスをすると、下画面が大破するとともに、真っ赤に染まると言う生々しい部分も。

-フルボイスで展開されるストーリー
--本作は主要キャラクターから一般市民に至るまで、すべてがフルボイスで展開される。
---声優事務所「マウスプロモーション」の協力により、出演声優も新人から大御所まで勢ぞろい。&br特に、プレイヤーのパートナーとなるキャラクター「ジャスミン」は、『攻殻機動隊』の草薙素子役や、洋画吹き替えでクールビューティを演ずることの多い田中敦子氏が演じており、人気が高い。
--ストーリーのシナリオも、「世界大戦」という非常に重いテーマでありながら、リアルロボットアニメ(特にガンダム)のパロディが差し挟まれていたりする。
#region(主なガンダムパロ(ストーリーの核心に関するネタバレも含まれています。注意!))
-黒と紫のカラーリング機体でプレイヤーに立ちはだかる、アリーズ陣営に属する3機のエース部隊「オリオンスターズ」。どう見てもファーストガンダムの黒い三連星です。本当に(ry
--ちなみにステージによって搭乗している機体が違っている。MSVで登場した「黒い三連星仕様ザク」のことを知っていてのことであれば、パロディとしては秀逸と言わざるを得ない。
-これまたプレイヤーに立ちはだかる、真っ赤に染めた機体のエース「クリムゾン」。どう見ても赤い彗星です。本当に(ry
--この機体に搭乗しているパイロットは、実は先述の「ジャスミン」と因縁があるらしいのだが…
--ただ、思想面における「赤い彗星」はむしろ本作のラスボスキャラに近い。彼は「恐怖による真の世界平和」を目指し、地球上の原子力関連施設を破壊しようと企む。これは「スペースノイドによる真の平和」のもとに、地球上に小惑星を落としたり、挙句はアクシズを落とそうと企んだ『逆襲のシャア』のそれに良く似ている。&brそのバックグラウンドは、実はオープニングデモに隠されている…
#endregion

-Wi-fiコネクションを利用した対戦モードやオリジナル機体の配信
--対戦モードはワイヤレス通信では最大4人、Wi-fi通信では最大2人でプレイ可能。
--対戦とは別に、Wi-fiを通じたオリジナル機体の配信も行なわれている。
---いずれも「ネタに走った機体」であり、例を挙げると「機首が髑髏になっている機体」「&bold{UFO}」など。


**難点
-ストーリーが超展開過ぎる。
--超展開といえば聞こえがいいが、唐突に今まで聞いた事のない組織などが登場したり、逆に意味もなく死亡したり、それっきりで出番がないキャラクターが多数発生する。
--バックグラウンドが掘り下げられていないキャラクターも多数。
--国家ベースで見れば、「ウェスト・コミューン」は一切登場しない(舞台になることがない)。

-登場する機体はすべて架空の機体。
--「本作の舞台となる世界で開発された機体」ということになっているのがその理由。
--といっても、モデルとなる実在機体は存在し、開発国で大雑把には推測できるようになっている。(上記ネタ機体を除いて)
--一部機体は高難度モードでは弾数が貧弱になり、攻略に堪えられないというバランス調整の問題もある。

-処理落ち、グラフィックの粗さの問題。
--戦闘機や戦車がひしめき合ったり、巨大ボスとの戦いで処理落ちが頻繁に起こる。
--またグラフィックに粗が見られ、戦車や戦闘ヘリなどはよほど接近しないと「&bold{ただの塊}」にしか見えない。
--特にHUD(ヘッドアップディスプレイ)視点にすると、角度表記などがかえって画面を見づらくし、機銃を発射するとそのエフェクトでさらに見づらくなる。

**総評
グラフィックやストーリーなどで不満点が残るものの、DSの2画面タッチパネルをうまく生かした機能により、『エースコンバット』シリーズとの差別化に成功した、まさに「隠れた良作ソフト」といえる。
&br豪華声優陣による熱演もなかなかのものである。
&br「3DSでの続編を望む」というユーザーの声も大きいが、すでにエースコンバットシリーズ新作『[[エースコンバット3D クロスランブル>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/1218.html]]』がリリースされている状況もあり、続編・シリーズ作品のリリースは2012年6月現在、ほとんど絶望的な状況である。

**余談
-[[本作の攻略Wiki>http://www26.atwiki.jp/jet_impulse/]]によると、シナリオライターは『女神転生シリーズ』などのシナリオを手がけた鈴木一也氏とのこと。しかし、同氏は後にDSソフト『ツキビト』(SNKプレイモア)に携わったあと、活動状況は不明である。
-任天堂ホームページにかつて存在した「Touch-DS.jp」で、手元付きのプレイ動画が存在したが、&bold{「下画面を指で直接タッチ」を任天堂スタッフが半公認したに等しいものであった。}確かに、本作のボタン主体の操作性ではいちいちタッチペンを取り出す暇はないが…
--爪などにより画面が傷つきやすいので、画面保護フィルムは必須である。