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闘神都市II - (2013/10/31 (木) 08:44:29) のソース

*闘神都市II
【とうしんとしつー】

|ジャンル|RPG|&amazon(B00330TUAK)|
|対応機種|PC-9801(VM/UV以降)&br()Windows|~|
|発売・開発元|アリスソフト|~|
|発売日|1994年12月10日|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|

*&size(35){WARNING!!!!!!!}
**&size(20){本作は18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。}

**概要
-Ranceシリーズと並ぶアリスソフトを代表するRPGシリーズの第2作目。
-世界観は[[前作>闘神都市]]同様Ranceシリーズと同一だが、本作はあくまでパラレルストーリーである設定。

**前作からのシステムの追加点
基本的なシステムは前作と同様だが、いくつかの新要素が追加されている。
-疲労度の概念の追加
--宿屋に宿泊せずに迷宮を探索していると疲労度が蓄積され、放置しておくと徐々に本来の力を発揮できなくなる。
--また、一部の必殺技に関しては1日に使用できる回数が決まっているため、必殺技の回数を回復させる意味でも宿泊は必要になる。
--ゲーム後半ではある事情から疲労度が一定値になった時点で強制的に探索が打ち切られる。
-女の子モンスターの捕獲には専用の捕獲ロープが必要になった。
--捕獲ロープは2種類あり、HP5以下で捕獲できるロープとHP50以下で捕獲できるロープの2種類がある。HPの条件が緩和された形だがその分アイテムの消耗が必須になった。
--なお、捕獲した女の子モンスターは連れている間は一緒に攻撃してくれることもある。

**評価点
-アダルトRPG史上最高峰と歌われるシナリオ
--前作に比べシナリオのボリュームも大幅にアップ、それでいて長大でありながらプレイヤーを飽きさせない緩急に富んだシナリオ構成の妙、饒舌な台詞回しや不条理とも思えるギャグに隠された18禁特有の重厚なテーマ性は非常に評価が高い。
--そのシナリオの完成度の高さは、アダルトゲームという枠を超えて国産RPG屈指の傑作であるとの呼び声も高い。
--無論18禁ゆえにイベントシーンも豊富で実用性の高さも折り紙つき。
-魅力的なキャラクター
--メインヒロインの「瑞原葉月」は正統派のヒロインでありこの手のタイプのゲームには埋もれやすいタイプでありながら存在感がひときわ大きく、メインヒロインとしての風格を十分に発揮している。
--もちろん他の脇を固めるキャラクターも''男女問わず''魅力的な人物が豊富にそろっており、シナリオの魅力を存分に引き出してくれる。
-前作よりもさらに向上したRPGとしてのゲーム性
--力押しだけではどうしてもクリアが出来ないのは本作も同じであるが、属性の範囲も増えており、さらに一筋縄ではいかない戦術も要求されることに。
--とはいえ決して理不尽なバランスにはなっておらず、謎をきちんと解いていれば規定のレベルで十分クリアできる。
--また、シナリオでの選択によってその先の謎解きの方法が変更されたり入手できる装備が変わってくるといった要素もあるが、一部のイベントには悪行値が加算されるものもあり、そういうイベントに限ってゲームの展開を楽に出来ることが多いというジレンマもある。
---ちなみに増えた悪行値はあるアイテムやイベントを用いて減らすことは可能ではあるが、悪行値が加算されるイベントを全て経験してしまうと…その先は自分で確かめてほしい。
-大幅に強化されたやりこみ要素の高さ
--前作に引き続き女の子モンスターの捕獲という要素も健在で、その捕獲方法も一筋縄ではいかないものもいる。
--サブイベントも充実しており、それを網羅するだけでもかなりのやりこみが必要になる。

**総評
-アダルトゲームの枠を超えた国産RPGの傑作との呼び声も高く、その完成度の高さは今なお色あせない逸品。
-プレイできる環境があれば一度は触れてみて損はない作品。

**余談
-本作の後日談として『闘神都市II そしてそれから…』という作品がある。ゲーム性のないデジタルノベルであるが、ストーリーの完成度は相変わらず高い。
--レーティングは全年齢対象作品ではあるが、一部のイラストは生半可なエロゲーよりもエロいという声もあるのはご愛嬌。
-1997年にピンクパイナップルから本作のOVAが発売されている。制作はAIC。脚本、ストーリーボード、キャラクターデザイン、美術設定、作画監督、原画、監督は全て中山岳洋が1人で務めている。
-現在はアリスソフトの配布フリー宣言により本作の自由配布が認められている。アリスソフトアーカイブズでもPC98版をダウンロード可能なので、興味のある人はダウンロードするのもいいだろう。
-本作はPCエンジンにも移植される話が持ち上がっていたものの計画が頓挫し、その際に資料関係が返却されずそのまま散逸してしまったため、次回作の発売は14年の歳月を待たねばならなくなった。