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サルゲッチュ2 - (2012/10/07 (日) 12:19:08) のソース

*サルゲッチュ2
【さるげっちゅつー】
|ジャンル|アクション|&amazon(B00006671Q)|
|対応機種|プレイステーション2|~|
|発売・開発元|ソニー・コンピュータエンタテインメント|~|
|発売日|2002年7月18日|~|
|定価|5,800円|~|
|プレイ人数|1~2人|~|
|>|>|CENTER:''[[サルゲッチュシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/941.html]]''|

**概要
-PSで人気を博した『[[サルゲッチュ]]』の続編。
--シリーズとしては前作に同じくPS2で発売された『ピポサル2001』が存在するので、ナンバリングとしての続編。前作に引き続きPS2で発売された。

**ストーリー
前作の事件からしばらくしてからのお話。~
研究所にやってきたカケルの従兄弟であるヒカルはバカンス中のハカセからモンキーパークのサル達にパンツを転送するよう依頼される。装置を壊しながらも転送に成功するが、その際に古いピポヘルまで一緒に転送してしまった。~
送られてきたピポヘルをかぶったスペクターはまたしても世界征服を目論み、世界中にサル達を送り込む。このままでは世界が支配されてしまう。~
大ポカをやらかしたヒカルは責任を取らされる形でサル達を捕まえに行くことに…。

**前作からの変更点
-ライフが5から10に変更された。
-ガチャメカの仕様が一部変更。
--大きなものとしては、ゲットアミを横に振る事が出来るようになった点。これにより、捕まえやすくなっている。また、パチンガーは最初から主観状態で撃てるようになった。
--サルレーダーは「サルレベル」が無くなり、新たに「まんぷくど」「性格」が追加された。また、引っ掻き、石などといった主な攻撃手段も表示されるようになっている。

-ピポサルの特徴・能力が変更され、新たに「虹色」が追加された。
--全体的な変更点
---全体的に足が早くなり、捕まえにくくなった。また、メカボー一発で転倒することが少なくなっている。
---また、発見(赤)→警戒(黄)→巡回(青)の流れが遅くなった。
--黄色
---前作と同じく普通のピポサル。レーザーガンは単発になった代わりに当たり判定が大きくなっている。
---能力は場所によって大きく変わる。性格もバラバラ。
--水色
---ガードを行うようになった。木箱や壺の中に隠れていることが多く、レーダーを使わないと見つけづらい。
---警戒心が高く、逃げ足もそこそこだが、攻撃頻度は低く攻撃をしないものも多い。「気弱」「臆病」が多い。
--青色
---新たにゴーグル、マフラー、靴を着用。走る姿勢が他のサルと違い、姿勢を低くして走る。
---相変わらずの俊足で、警戒心も高めだが攻撃頻度は低い。「高速自慢」「ナルシスト」が多い。
--白色
---新たに眼鏡を着用。
---前作と違い、警戒心が非常に低くなっている。ただ、手榴弾を持っており、火力は高い。「鈍感」「メカ好き」が多い。
--緑色
---新たに「動いている敵しか見えない」という特徴が追加された。
---相変わらず警戒心が非常に高い。ミサイルランチャーのおかげで火力は高いが、背負っているランチャーのせいで足は非常に遅い。「真面目」「鈍間」が多い。
--赤色
---前作と違い銃器を持っているものはほとんどおらず、格闘戦を挑んでくるようになった。
---全ての能力が安定して高めで、他の色と違いダッシュしながら格闘攻撃を行う。「熱血」「短気」が多い。
--黒色
---新たにネクタイを付けた。マシンガンの射角が広いタイプが追加されているが、このタイプはリロードの動作がある。
---攻撃的だが警戒心は低く、足も速くない。性格は「ハデ好き」「ワル」が多い。
--虹色
---闘牛士やピエロなど履いているパンツの色が判別できないものは全て虹色となる。
---能力はものによって大きく変わるが、全体的に能力は高め。性格もバラバラ。

**評価点
-グラフィック、操作性が大幅に向上。
--カメラワークも前作に比べれば向上しており、前作のように視界が悪いということは少なくなった。

-新たなガチャメカが3つ追加された。以下、解説。
--バナナブーメラン
---攻撃にも使えるが、サルをおびき寄せることができるというのが最大の特徴。「まんぷくど」が低いほど飛び付きやすくなる。これを使わないと捕まえられないサルも多い。
--ミズテッポー
---水車を回したり、炎を消せるほか、機械の敵に浴びせるとショートさせることができる。サルに浴びせると一瞬怯む他、松明の火を消すことができる。
--マグネッチャー
---マークが付いている金属の物を動かしたり、サルが持っているマシンガンやレーザーガンを奪い取ることができる。

-ピポサルの種類(服装)が大幅に増加。その数なんと300匹((ただし、普通に進めた場合297匹が限界。))。
--前作ではあまり種類が多くなかったが、今作では個性的な格好で登場するものが多くなっている。
---ステージによってはサルがその環境に合わせた格好をしていることも多い。例えば「ゆきだまマウンテン」では全てのサルが防寒服を着ており、「かいぞくアイランド」では海賊の服装をしているなど。
---攻撃手段も増加し、松明で火炎放射を行ったり、自分が砲弾になって大砲で突っ込んでくるものが追加。
--名前やコメントも相変わらずで、「サルナブル」「サムロ」「サルツネッガー」「オビ=モン」など、元ネタのあるサルはさらに増えている。
-新たにボスとして「グレート戦隊ウッキーファイブ」という5体のボスが登場。
--元は同じくサルだが、個性豊かで、プレイヤーを飽きさせない。
--どれも簡単には倒せないものばかりで、ボスとしての役割はきっちり果たしている。人気が出たのか、以降もレギュラーで登場している。

-今作もミニゲームが3種類収録されている。
--ドッジサッカー フットサル
---5対5のフットサル。大きな特徴としては、相手にボールをぶつけて吹っ飛ばしても反則にはならないという点。また、2点や3点のボールも存在する。
---選手はこれまでに捕まえたピポサルから自由に選べる。能力は個別に決められており、一人として同じ能力の選手はいない。
---また、「クレピポ」「ウッティ」「ジダンダ」「ロサルド」などのサッカー選手を元ネタにしたサルは特に能力が高め。
--ダンスでBON!
---両方のスティックを使う音ゲー。隠しキャラも存在する。
---曲は3曲しかないのが難点。
--ウッキークライマー
---ロープを使ってバナナを集めるアクションゲーム。
---簡単そうな見た目とは裏腹にかなり難しい。完全クリアの障害になりがちなゲーム。

-ピポサルをコンプリートして真のエンディングを迎えると、前作の主人公であるカケルを操作する事も可能。但し、イベントシーンは全てカットされる。

-ミニゲーム以外に、スタッフが書いた漫画や童話を元ネタにしたパロディ満載の小説、ラフイラストなどの設定資料なども収録されている。中にはコロコロコミックで12年間連載された『サルゲッチュ・ウキウキ大作戦』(著・後藤英貴)の四コマも数本収録されている。
--設定資料では本作には登場しなかった前作のキャラであるヒロキやチャルの絵も掲載されている(一応チャルは写真として登場している)。
--童話のパロディについては登場人物をピポサルにしているばかりではなく、内容もとにかくシュールでブラックなものが多い。例を挙げれば、「一休さん」なら例のシーンで虎の屏風に火を点けてそのまま火事になり、混乱に乗じて宝物庫から金品を奪った。「ジャックと豆の木」なら、ジャックが木の上にあった巨大バナナを後先考えず落として下に居た兄弟を潰し、それに気付かず一生兄弟の帰りを待ち続ける。など。

**問題点
-難易度が若干低め。
--だが、タイムアタックの難易度は決して低くはない。また、終盤のステージでは多くのサル(海賊、兵士、宇宙飛行士など)が手榴弾やミサイルを標準装備しているため、そこまで難易度が下がったわけではない。
-向上しているとはいえ、カメラワークが悪いところが多い。
-ステージが長い。
--容量増加に伴い、とにかく1つのステージが前作にまして長く、前作のようにさっと行って帰ると言った事は難しい。配置されているサルの数も増えている。
--やり込み要素の増加と言うか冗長化というかは意見の分かれるところではあるが
-ストーリーはコミカル一辺倒であり、前作のようなシリアスとコミカルのバランスが取れた内容を期待すると肩透かしを食らうかもしれない。
--ちなみに上述するおまけの小説では本作のシナリオの初期案も存在するのだが、本編とは打って変わってシリアスで重い内容になっている。

**総評
前作の良さを殺さないように新たな要素を追加し、着実に進化を遂げた良作。

**余談
発売に伴い、CGによるアニメ化や劇場版製作((同じくコロコロコミックで連載されていた『爆転シュート ベイブレード』の映画版との同時上映。))などのタイアップが前作同様に行われた。