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超速変形ジャイロゼッター - (2013/04/26 (金) 16:03:42) のソース

*超速変形ジャイロゼッター
【ちょうそくへんけい じゃいろぜったー】
|ジャンル|トレーディングカードアーケードゲーム|~|
|対応機種|アーケード|~|
|発売元|スクウェア・エニックス、タイトー|~|
|開発元|ロケットスタジオ、界グラフィックス|~|
|稼動開始日|2012年6月21日|~|
|料金|1プレイ:100円&br()ドライバーズIDカード:500円|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
児童(小学校中学年~高学年)を主なターゲットとしたアーケードゲーム。ロボットに変形する自動車「ジャイロゼッター」の活躍を描く。~
国内自動車メーカーの協力を受けて多数の実在車両がジャイロゼッターとなって登場している点と、「筐体の変形」(スクエニいわく「アーケードゲームとしては世界初」)といった派手な演出が大きなアピールポイントとなっている。
-スクウェア・エニックスの児童向けTCAGとしては『[[ドラゴンクエスト モンスターバトルロードシリーズ]]』の後継作に位置づけられる。開発元も同じであり、システムや演出などに共通点が見られる。
-2012年6月に、先行リリース的な位置づけの「第0弾」が稼働開始。同年9月に「第1弾」、11月に「第2弾」にアップデートされ、その都度新カードが追加されていった。
-協賛メーカーは、トヨタ自動車、日産自動車、マツダ、三菱自動車、光岡自動車、スバル(富士重工業)の計6社。

**ゲーム内容
***ゲーム開始&モード選択
-100円玉を投入してクラクションボタンを押す。マシンカード(低確率で「スペシャルカード」の場合もあり)が筐体下部から排出されるので受け取る。
-「ジャイロゼッターをプレイする」「遊び方をおぼえる」「カードだけ買う」のうちから一つを選択する。
--「ジャイロゼッターをプレイする」を選んだ場合、「ひとりでプレイする」「ふたりで協力してプレイする」のどちらかを選ぶ。また、「ひとりでプレイする」を選び、かつ2台の筐体がリンク状態で設置されている場合、乱入対戦を受け付けるかどうかを選択する。
-「ドライバーズID」という専用ICカード(500円で別売り)を挿入する。なくてもプレイできるが、プレイ履歴の記録や経験値・アルカディアポイント(強化オプションパーツや使い切りアイテムを買えるお金のようなもの)の蓄積はされない。
-ここで追加のコイン投入を4枚まで行うことができる。得られる経験値とアルカディアポイントは追加投入のたびに増加(4枚追加した際の獲得経験値は6倍。通常プレイを5回行う場合に比べて効率が20%向上することになる)。もちろんカードも投入コインの数だけ獲得できる。
--時間あたりのインカムを少しでも増やしたいオペレーターにとっては嬉しい仕様。プレイヤーにとっても高効率で経験値を獲得できる仕様だが、敗北時の損失が大きいので必勝を期して臨まなくてはならない。
-コースを選択する。第2弾の時点では、2つの「練習コース」を含む全9コース+ランダムが選択可能。
-持っているマシンカードを3枚まで筐体にスキャンする。最初にスキャンしたマシンがリーダーカー(ドライブモードで操作するマシン)となる。スキャン枚数が3枚未満の時は規定のマシンが貸し出される(ライバード、GT-R、プリウスαという、アニメの主人公達が使用しているラインナップ)。

***ドライブモード
-CPUが操る敵チームが出現。この内のリーダーカーと、一対一のレースを繰り広げる。
-操作はステアリングと左手のレバー。レバーを上に倒すとブースト、下に倒すとブレーキ。フットペダルは無く、アクセルは常に踏みっぱなしの状態であるため、一般的なレースゲームとは操作性が異なっている。
-ブーストを使うと爆発的に加速するが、使用のたびにEP(エネルギー)を消費する。また壁や敵車に接触するとEPが大幅に減少する。路上に置かれたアイテムを取得するとEPが少し回復する。
-このドライブモードで敵車に勝ち、より速いタイムでゴールインすると、バーストパワーが最初から溜まった状態でバトルモードを開始できる。またEPの残量がそのままバトルモードに持ち越される。

***バトルモード
-バトルモードに移行する際、画面の指示に従ってステアリングを上に押し上げることで、ゲーム筐体を''「超速変形」''させる。~
ダッシュボードが展開して4基の「ジャイロレバー」が出現。同時に画面上でもジャイロゼッターが車からロボットに変形する。以後、バトルモードでは中央2基のジャイロレバーのみを使用する(2人協力プレイの際は、それぞれ左右2基ずつを使用する)。
-バトルモードは自チーム対CPUチームの、3対3のコマンド入力バトル。双方はマシン3台分のEPを合算したEPゲージをそれぞれ持ち、これを互いに技を繰り出して削りあう。~
1対1の技の応酬を3組行うことで1ターンとなり、以後組み合わせを変えてターンを繰り返す。
-ターンの最初に、マシン3台分の技を選んで、ジャイロレバーを押し込んでコマンド入力する。技はマシンごとに多種多様だが、どのマシンでも3種類から選ぶことになる。
--''ノーマルアタック'':通常攻撃。クリティカルが出やすく、バーストパワーも溜まりやすい。右のレバーを押し込んで入力する。
--''バーストアタック'':威力が高い必殺技。何らかの追加効果を持つことも多い。左のレバーを押し込んで入力する。
--''カウンターアタック'':敵がバーストアタックを選択していた場合は、これを跳ね返して自分は無傷、敵に大ダメージを与える。それ以外の場合は微量のダメージを与えるのみ。両方のレバーを押し込んで入力する。
-入力が終わったらバトル開始。バトルは自動で進行するが、技のインパクトの瞬間にジャイロレバーの操作が求められる。タイミングよく操作するとバーストパワーが大きく加算される。
-「スペシャルカード」を一試合につき1回だけ使用可能。全体攻撃、味方強化、敵の行動阻害などの特殊な技が発動する。
-バーストパワーが溜まりきると自動的に、究極必殺技「ファイナルバースト」モードに移行して、''ゼツボー的にカッコイイ ファイナルバースト発動''(公式攻略動画より)となる。その威力は絶大であり、ほぼ勝利が確定する。
-こうしてターンを繰り返していき、先に相手のEPゲージを0にした側が勝者となる。
-まれにボスキャラがバトルモードに乱入してくることがある。一体のみで出現し高いステータス値を誇るが、行動パターンにある程度の法則性があるので、それを読みきれば撃破可能である(2人協力プレイでは必ずボスキャラが出現する)。

***マシンの能力値とタイプ
-各マシンは以下の能力値を持つ。
--''EP'':ドライブモード開始時のEP(エネルギー量)。これをたくさん残してドライブモードを終えると、バトルモードでのEPも多くなる。
--''スピード'':ドライブモードでは速度に影響。バトルモードでは攻撃の順番に影響。高い方が先攻を取りやすくなる。
--''パワー'':ドライブモードではブースト時の速度に影響すると言われている(詳細は未検証)。バトルモードでは攻撃した際に与えるダメージに影響。
--''ボディ'':ドライブモードでは壁にぶつかった際のEP減少量に影響。高いほどEP減少が少ない。バトルモードでは攻撃を受けた際の防御力となる。
--''エコ'':ドライブモードにおけるEPの減りにくさ。これが高いほど、通常時・ブースト時ともにEP減少量が少ない。

-そして、各マシンは以下の4つのタイプに分類される。
--''スポーツタイプ'':スピードに優れる。ドライブモードを高速で駆け抜け、バーストパワーを貯めてファイナルバーストを撃つ戦法を得意とする。上級者向け。
--''セダンタイプ'':すべての能力値が高めのバランス型。クセがなく幅広い戦法に対応できる。中~上級者向け。
--''ワゴンタイプ'':パワーとボディに優れる。ドライブモードでの速度は控えめで、壁にぶつかってもEPペナルティが軽い。バトルモードでは攻防に直結する能力が高いため主力となる。初~中級者向け。
--''エコタイプ'':エコに優れる。速度が遅いが、ハンドリング性能が高く扱いやすい。安全運転に徹して多くのEPをバトルモードに持ち越す戦法を得意とする。バトルモードでは特殊能力に長けたサポート役となる。初心者向け。

-この他にマシンのメーカーと車体色も重要。「メーカーをすべて揃える」「車体色をすべて揃える」「マシンのタイプをすべて''異なるものにする''」と、バトルモード開始時にボーナスとして能力が強化される。このボーナスは複数の同時取得も可能。

**評価点
***演出面
-気分を盛り上げる凝った筐体。
--本作の魅力・特徴は、まず何よりも筐体構造にある。ドライブモードこそ一般的なレースゲームと大差ないが、バトルモードでは「ジャイロレバー」という特殊なデバイスを操作する。~
このジャイロレバーは円筒型で、押しこむことで操作する。かなり大きく、強めのバネが入っているので、プレイヤーは両腕を張りそれなりの力を込めて操作することになる。トリガーもついており射撃系の技などでタイミングよく入力する。~
こうした操作感覚が、いかにもロボットを操縦している気分を実感させてくれる。『戦場の絆』のようなリアルな操作感覚とも異なる、まさにスーパーロボットの操縦者気分を味わうことができる。
--そして本作の最大のアピールポイントが、モード移行時の''「超速変形」''である。~
プレイヤー自身の手でステアリングを押し上げると、派手な電飾と効果音にあわせてジャイロレバーがせり出して来る。一度体験したら忘れられないほどのインパクトのあるギミックで、プレイヤーの闘争心を''ゼツボー的に''高揚させてくれる。大人のプレイヤーにとっては、少し気恥ずかしいかも知れないが…。

-ジャイロゼッターというメカの持つ魅力。
--ジャイロゼッター達のデザインがユニークで魅力的であり、技のモーションも凝っている。
---リーゼント頭のツッパリ学生のような姿の「羅武流」、女狐と花魁をモチーフに三味線型のライフルを持った「アルシオーネ」、ボンネットがそのままカエルロボの頭部となる「マーチ12X」などなど、非常にキャラが立った個性的デザインが多い。デザインがオーソドックスな機体であっても、多くは特徴的な目立つ武器を持っており、それを活かした技モーションを見せてくれる。
--メインメカデザインは、アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズのメカデザインを何作か担当している石垣純哉氏。他に『ガンダム』シリーズや『[[ダライアスバースト]]』の海老川兼武氏、『マクロス』シリーズや『アクエリオン』シリーズの河森正治氏など、多数のデザイナーが参加している。

-アナウンサーによるアツいバトル実況。
--バトルモードでは「マイクマン関(CV:関智一)」というアナウンサーが戦いをハイテンションに実況してくれる。「ヤリヤリヤリヤリ、やりすぎィィー!!」「装甲を脱ぎ捨てて……おまえ誰だァーーッ!!」などの実況セリフはネタ性も高く、ファンから愛されている。
--ジャイロゼッターは純然たるメカであり、意志を持ったり喋ったりすることはない。しかしこの実況の楽しさと、躍動感ある技モーションのおかげで、無機質で冷たい印象は感じさせない。

***腕前の優れた者が勝利するゲームデザイン
-当たり前のことを言っているようだが、児童向けTCAGというジャンルではむしろ少数派と言っていい。プレイヤースキルが勝敗を分けるゲーム設計であるため、年長・大人のプレイヤーにとっても遊びごたえがある。
--ドライブモードでは、一般的なレースゲームと同様のテクニックが要求される。繰り返し練習してドライビングテクニックを身につけ、コースを憶える必要がある。~
バトルモードでは互いの戦略と戦術が勝敗を分ける。「このとおりに操作すれば必ず勝てる」というヒントなどはなく、相手の選ぶ技を読みきることが重要になる。~
対CPU戦では、敵は行動にクセやパターンを持っているので、これを熟知すれば戦いを優位に進められる。また対人戦では「わざと特定属性のバーストアタックに弱いチーム編成にして、相手のバーストアタックを誘ってカウンターバーストで返す」「レースモードで負けたからカウンターバーストを多めに入れて一発逆転を狙う VS それを見越してノーマルアタック中心で攻める」などといった心理戦が展開されることになる。
--レアリティの高いカードが絶対ではないバランス。本作はマシンの強さとカードのレアリティとの相関性がそれほど高くない。同じ車種が複数のレアリティに存在することもあるが、大抵は属性攻撃への耐性(および車体色)が違うだけで、ステータス値は同一である。~
したがって、レアリティの高いカードを多数集めるよりも、明確な戦法を踏まえたチーム構成(相手を雷属性に弱くするマシン+雷属性の技を持つマシン×2といった組合せ等)を考えたり、先述した組み合わせボーナスを取得する方が重要となる。そのためレアリティの低いカードだけでも十分に戦える。
---児童向けTCAGは「強力なカードをたくさん持っている者が勝つ」「希少なレアカードを多数集めないと真剣勝負の場に立つことすらできない」といった物が多いのだが、本作はそのような傾向が薄い。歴史が浅く総カード枚数が少ないため、強デッキのトレンドがまだ固定化されていないから、といった要因もあるのだが。

**問題点・賛否両論点
***筐体構造による問題
-ショッピングセンターや大型電器店にも設置できるように、小ぶりでコンパクトな設計となっている(それでも他の筐体よりは大きめだが)。コクピット型をしていないため「レースゲームとしての臨場感」ではさすがに見劣りする。
-椅子は店側で別途用意しなければならないため、椅子を置いてない店では大人には遊びづらい(体格によっては小学生でも苦しい)。体格の小さな子供には、むしろ遊びやすいのだろうが。
-アクセルを緩める操作ができないため、コーナリングに独特の感覚とテクニックが要求される。レースゲーム経験者でも最初は戸惑う。
--減速してグリップ状態で曲がることが難しいので、ほとんどのコーナーをドリフトで走破することになる。ひとたびコツを掴めばなかなか気持ちが良い。また、フットペダルがないという点は、逆に今までレースゲームの経験がなかったプレイヤーとっては遊びやすいのかも知れない。
-通信対戦機能が実装されていないため((Wi-fi通信機能は搭載されているが、現在ではイベント告知等の案内等に機能が限定されている。))、対戦プレイは2台の筐体をLANケーブルで繋ぐ必要がある。1台しか導入していないお店では対CPU戦しか遊べない。
//-前述した通り、超速変形の際にはダッシュボードが展開して4基の「ジャイロレバー」が出現し、ゲーム終了時はダッシュボードが自動で閉まるようになっているのだが、安全面があまり考慮されていないため''子供が指を挟んで怪我をする''恐れがある。一応ダッシュボードは手でこじ開けられる程度に緩くはなっているが…。
//実際に事故が起こったり、公的機関から指導を受けたりといった事実はあるのでしょうか。また「安全面があまり考慮されていない」という記述の根拠は何でしょうか。ぜひソースをご提示ください。ソースの提示がなされるまでは「根拠のない憶測」としてCO処理させて頂きます。
-「2台接続時、起動時の通信エラーが頻発する」、「ゲーム終了時、ダッシュボードが自動で閉じずに開きっぱなしになる」といった筐体の不具合が現在確認されている。

***児童層に対する配慮とアピール力の不足
-高いプレイヤースキルが要求されるゲームなのに、児童層への配慮が薄く、ハードルの高いゲームになっているという批判がある。特にドライブモードとそのチュートリアルに関しては大いに問題がある。
--「練習コース」が実装されたのは第1弾にバージョンアップされてからであり、第0弾の時点では存在しなかった。
--「遊び方をおぼえる」では「初心者にはエコタイプがおすすめ」ということを教えてくれない。アニメの主役メカであるスポーツタイプのライバードなどを初回プレイに選んだら、ろくにコーナーも曲がれず、わけがわからないまま終わってしまうかも知れない。
---ドリフトをする方法は教えてくれるが、「早めにカウンターステアを取る」、「ドリフト中にブーストを使用するとドリフト状態が強制終了する」といったテクニックまでは教えてくれない。これを知らないと壁に連続でぶつかってピンボール状態となってしまう。だが、児童の中には「カウンターステア」という言葉や概念すら教えてもらわないとわからない子も多いのではないだろうか。
--そもそも、「努力や練習が勝敗を分けるゲーム内容がすでに児童向けではない」という指摘もある。「あまり小難しいことを要求せずに、お金の力でレアカードをかき集め、それを並べるだけで勝てるようなゲームの方が、児童層へのアピール力は高い」と言うのだ。~
極論のようにも聞こえるが、他社の高インカムTACGの人気の理由を考えると、あながち間違っていると言い切ることもできない。

***ゲームシステム、バランス面
-カードデザインからマシンのタイプを判断しにくい。マシンタイプはカードの四隅の色で判別できるのだが、エコタイプは緑、ワゴンタイプは赤っぽい茶色、セダンタイプは''黒っぽい灰色''、スポーツタイプは''黒っぽい灰色にカーボンシート風の模様''となっている。~
また「旧車コレクション」と呼ばれるシリーズと、筐体から排出されないプロモーションカードは、マシンの種類にかかわらず全て赤っぽい茶色にカーボンシート風の模様となっている。
-マシンの車体色に見分けづらい物がある。どう見ても赤い「ロードスターRS(カッパーレッドマイカ)」が「ゴールド」に属している。また「プリウスα G(クリアーストームメタリック)」は、カードでは白あるいは銀色に見えるが、実際は「ブルー」である。
--第2弾以降のカードデザインでは、マシンタイプや車体色分類が明記されて判別しやすくなっている。
-スペシャルカードが手に入りにくい。スペシャルカードはすべて「ウルトラプレミアム(UP)」か「プレミアム(P)」のレアリティに属しており、このレアリティのカードは筐体から排出される確率が極めて低い。「一枚も持っていないより、どんな種類の物でも一枚持っていた方が確実に有利」という性質の物なのだが、そのたった一枚を手に入れるだけでも苦労させられる(1パック200枚中に1~2枚)。
--ただし、スペシャルカードは雑誌やマンガ版単行本に付録としてついていたり、「マシンカード下取りキャンペーン((メーカーに不要カードを10~30枚送付すると、リストアップされたプロモーションカードの中から希望の物がもらえるというキャンペーン。DMB同様、不定期に実施される予定。))」でも手に入る。これらの方法で入手するのが良いだろう。

**総評
独創的で遊びごたえのあるゲーム内容が高評価を受けている作品。~
基本的には児童向けのゲームなのだが、プレイヤースキルが勝負を分ける優れたゲーム性と、実在の車が多数登場するという要素のため、中高生や大人のプレイヤーも多く見られる。親子二代で楽しんでいる例も見受けられる。~
-ドライバーズIDカードや専用カードケースは、カケル少年とロボット形態のライバードが描かれた物と、漆黒の背景に車両形態のライバードが描かれた物の2種類が用意されており、後者は大人が所持していても違和感が少ないデザインである。この点からも、本作が大人のプレイヤーをも視野に入れて企画されていることがうかがえる。

**余談
-メディアミックス展開として、『最強ジャンプ』誌にマンガ版が連載中(まんが 水野輝昭 原案・監修 市村龍太郎)。また2012年10月よりテレビ東京系列でTVアニメが放映されている。どちらも小学生の轟駆流(カケル)とジャイロゼッター「ライバード」、そして仲間たちの活躍を描いている。
--ただしアニメに関しては一応低年齢層向けになっているが、随所に『大きなおともだち』に媚びるかのような要素が散見、ここでもゲーム同様に狙っている年齢層のギャップがある。加えて回毎のロボ戦パート比率も小さく、販促アニメとして機能しているとは些か言い難い内容となっているのが現状である。
---テレ東系の宿命として放送地域の少なさもネック。他のテレ東系アニメのような非ネット地域への番組販売も行われていない。((一応、動画配信サイトであるテレビドガッチとニコニコ動画でネット配信が行われてはいる。))
//↑別にそれほどでも……。お色気描写は公式側が喧伝しているほどの物ではないし、大人向けのパロディ要素なども特にない。子供向けアニメとして正統派の手堅い内容と言える。
//むしろ公式サイトだかツイッターだかが悪乗り酷いとか聞いたな
//↑ゲーム公式サイトから「自重しろ」と警告されたぐらい。「ハルカかわいい!!みっくみくにされそう~」「2話はずっとりんねたんのターン!ペロペロ」だもの、公式が。
-バンダイより玩具も発売されている。しかし元々ジャイロゼッターは、玩具化を前提とした完全変形可能なデザインではない((デザイナー各氏に対しては「完全変形しなくても構わないので、自由にデザインしてください」と発注されたとの事。しかし河森正治氏だけは完全変形可能なデザインを仕上げてきたという。))こともあって設計上の無理が生じていること等から評価はあまり芳しくない。
--2クールにてバンダイからの玩具展開の打ち切りが決定。やはりセールスは振るわなかった模様。
-そして、その独創的なゲーム性故にインカムは伸び悩んでいるようで2013年に入ってからは徐々に稼動店舗を減少させている。2012年度のスクウェア・エニックスは大幅な赤字収益を記録したがその大きな要因の一つとして本作((と、本作とほぼ同時期にリリースされたアーケードタイトル『ガンスリンガー ストラトス』))の不振が挙げられている。
//↑ラピッドモーフィンは、確かに変形機構はTF等に比べると無理が多いが、アクションフィギュアとしての出来はそれなりであり、満足している人も多い。モーフィンミニカーは、あの値段ならしょうがないと納得できるレベル。
//↑玩具の話は本文に関係ないから、詳細省いてたけど他にも突っ込み所あるぞ。あと「あの値段ならしょうがない」と言ってるモーフィンミニカーだけど、あれはむしろい高いよ。玩具ブログとか巡ってみ。
//↑ブログで判断せずに、騙されたと思ってラピッドのGT-Rでも買って、自分の手で触ってみろって。けっこうイケてるぞ。
//↑値段下がったらね。あの価格帯であのチープさは厳しい。
//-バンダイより玩具も発売されている。しかし元々ジャイロゼッターは、玩具化を前提とした完全変形可能なデザインではない((デザイナー達に対しては「完全変形しなくても構わないので、自由にデザインしてください」と発注された。しかし河森正治氏だけは完全変形可能なデザインを仕上げてきたという。))こともあって、変形玩具としては無理がある設計となっている。
//後に3DSにて本作の外伝作品が発売予定。
#region(参考・公式による攻略動画)
&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=-ruMlxuvrNo)
&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=E4n_emCAciI)
#endregion
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