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大魔界村 - (2011/07/23 (土) 21:38:28) のソース

*大魔界村
【だいまかいむら】
|ジャンル|アクション|&amazon(B000148J4O)|
|対応機種|アーケード(CPシステム)|~|
|販売・開発元|カプコン|~|
|稼働開始日|1988年|~|
|>|>|CENTER:魔界村シリーズ&br()[[魔界村]]/''大魔界村''/[[超魔界村]]/[[極魔界村>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/650.html]]|
//いい加減寒いネタいれるな。
#contents(fromhere)
&br()
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**ストーリー
魔王アスタロトとの戦いから3年。魔界復活の時に備え、最強の武器探しに出かけたアーサーの隙を縫い現れた大魔王ルシファーの侵攻により魔界が蘇り、地上は大混乱に陥った。そしてプリンセスは駆けつけたアーサーの目の前で命を絶たれ魂を奪われてしまう。アーサーは前回と同じ、パンツ一丁の鎧姿になり、プリンセスの魂を救い世界に平和を取り戻すべく、蘇った魔界へと単身乗り込んで行った。&br()
全5面+2周目のみラスボス面が出現する。[[前作>魔界村]]とは異なり、2周クリアするとエンディングが流れ、そのままゲーム終了となる。

#region(武器一覧)
''槍''
-ゲーム開始時に最初から装備している武器
-まっすぐに飛んでいき、2連射可能
--魔法は自分の左右上方向を攻撃できる「落雷」

''ナイフ''
-槍と同じだが、3連射可能で使いやすい。
--魔法は自分の分身を生み出し攻撃力を二倍にする「分身」ただし、本体と分身との行動にはタイムラグがある。

''ナパーム''
-放物線に飛び、地面に当たると燃え広がる
--魔法は大きく回転しながら左右斜め上方向にそれぞれ飛んで行く「青の火球」

''斧''
-やや斜め上に飛ばす。連射はないが敵を貫通する。
--魔法は自分の周りに爆発を起こす「爆裂」((この魔法はレッドアーリマーキング戦で役立つ))

''円盤''
-縦方向の攻撃範囲が広い。
-しゃがんだ状態で撃つか上り坂に差し掛かると、地面に沿って飛ぶようになる。
--魔法は鏡の壁を出し、敵弾を防ぐ「守護壁召喚」((この魔法は攻撃としても一応使える。))

''剣''
-飛び道具ではない武器
-リーチが短く一見使いずらそうに思えるが、攻撃力が他の武器の2倍。((ただし、4面ボスをこの武器では倒せない))
--魔法は2体の雷龍を召喚し、飛び回らせた後自分に戻る「雷龍」

''サイコキャノン''
-2周目から手に入る武器
-ラスボス戦に行くためには必須。
--魔法は使えないが、金の鎧時では飛距離と攻撃力が増え、敵弾を消せるようになる。
#endregion

**長所
-グラフィック・サウンド共に並であった前作から大幅にグレードアップ。平均以上の仕上がりに。
--墓場、燃える村、強制スクロールで動くエレベーターに乗って進む塔、腐海など、面ごとに大きく世界観が変化し、それに沿ったトリッキーな地形やしかけが登場するため、変化に富んだステージ構成となっている。
--ボスも見た目はももちろんのこと、攻撃パターンも様々でバラエティ豊かな敵が待ち受ける。

-新たに上下方向投げを習得し、攻略の幅が広がった。
--さらに魔法を使える鎧が登場し、魔法攻撃によって更に戦略面が広がった。ただし魔法の鎧であろうとダメージを受けると一瞬でパンツ姿にされるのは変わらず。

-良好な操作性。自由度が高いわけではないが、爽快感がある。

-やや高難度だが、パターン性とアドリブ性をほどよく併せ持ち、プレイを重ねていくことで初心者でも確実に上達できるバランスを兼ね備えている。


-武器の種類が大幅に増え、更に武器毎に異なる魔法があるため各武器の癖が更に強くなり一概に優劣つけ難くなった。
--とはいえ、槍の無難さ・短剣の使い勝手の良さは相変わらずである。

-2周目から使える最強武器「サイコキャノン」は黄金の鎧を装着していると飛距離や威力が強化され、爽快感が高い。((ただし、発射音と着弾音は何故かない))
--威力が高く弾も消せて半ば無双状態でガンガン進めるため、「2周目の方が楽しい」、「2周目の方が楽」という意見もある。
--ただしサイコキャノンでは魔法が使えない上、黄金の鎧を失ってしまうとサイコキャノンの性能がかなり弱体化してしまい、扱いが難しくなってしまうというシビアな面もある。
 
**難点
-要所に移動すると、前作での鎧と同じように突然宝箱が出現する。これ自体は新要素である黄金の鎧を取るために必要なのだが、いざ開けるとマジシャン(敵キャラ)やいらない武器が出てきたりと初心者殺し。
--宝箱には数パターンの出現法則が用意されている。((○個目の宝箱に×が入っているという具合。))ちなみに一つ目の宝箱は必ずマジシャン。
--うまく駆使すれば全面とも前半と後半の2回に鎧(実質1UP)が供給されるようになるため、安定してゲームを進めていくことができる。
---宝箱の場所が分からないプレイヤーにとってはさらに難易度が上がることに。自分で分からない場合は、宝箱の出現位置を把握してプレイすることを推奨する。
--ただし、2周クリアに必須の武器「サイコキャノン」が特定の状況で宝箱を開ければ必ず出現するようになり、これは改善点と言える。

-ザコの落とす壷からも武器が手に入る(死神や1ステージのカマイタチなどの、無限に湧き出てくるザコの一部)
--弱い武器から強い武器に替えたい時などは嬉しい要素にもなり得るものだが、計画的に「この場面ではこの武器を使う」と決めているようなプレイヤーにとってはいきなり出てきた武器をうっかり取ってしまい、以降のパターンが崩れてしまうといったケースに陥りやい。ゲームに慣れてきたプレイヤーには、このゲーム最大最悪の運要素という認識が多い。
--ただ、この敵の壷から出てくるアイテムは、宝箱と同様に出現パターンが決まっている((得点アイテム→得点アイテム→武器(以下ループ)...の順。なお壷からアイテムを出現させ続けると1UPアイテムが出現する。))ので、パターンを把握した上で、壷を持った敵をうっかり倒すことの無いよう注意すれば武器の出現は回避できる。
--しかし、特に3面後半などの足場が悪い場所では、邪魔なザコは倒さざるを得ない上に、敵が落とした武器をジャンプで飛び越えるといったことも難しいため、初心者には厳しい点と言えるだろう。

-2面後半、3面後半と不安定な足場を渡るシーンが連続しており、ダメージによる弾き飛ばしがより脅威に。
-武器の種類が増えたは良いが、使い物にならない武器が多いのは大して変わらない。
--前作同様、いかに取りたくない武器を避け、いかに使っていたい武器を維持するかもゲームテクニックではある。

-大剣を使っている場合、絶対に倒せないボスがいる。
--最もそのボスが出てくるステージでは大剣は出現テーブルから外されている。剣を装備したまま来た場合は途中で武器を変更すれば問題ない。
--ちなみにTV番組『ゲームセンターCX』で有野の挑戦で本作(MD移植版)がプレイされたとき、有野課長には「剣はハズレ」と早々に認識され、出るたびにハズレ武器にされるという悲惨な扱いに(もっとも2面のボスをこれで倒している)。
--このようにあまりいい評判の聞かれない大剣だが、実は他の武器の2倍の攻撃力があるため、全く使えないわけではない。
-4面後半の足場が消えるバグが存在する。

**家庭用移植
-MD版(89年・セガ)は現PROPE社長の中裕司氏による移植である。グラフィックなどがやや簡略化された移植とはなっているが、わずか五ヶ月で製作されたとは思えないほど完成度の高い作品となっている。
#region(MD版での変更点)
-1面と5面に登場する豚男くんの大きさがAC版より小さくなり色も赤に変わっている。
-2面の中間地点にある崩れる床の場所がわかりやすくなった。
-マジシャンによる変化がアヒル(鎧装備時)にされた時でも効果音が鳴る(AC版では裸時のみ)
-エンディングでのキャラ紹介ではキャラの名前が表示されない((難易度設定に影響?))
など
#endregion
-PCESG版(90年・NECアベニュー)はPCEの上位互換機であるPCESG専用ソフトとすることにより、多重スクロールの実現、オリジナルに存在するバグの完全再現((ゲーム進行に悪影響のあるバグはさすがに再現していない))など、ほぼ完璧と言っていい移植を実現した作品となっている。
--発売元こそNECアベニューであるが、実はハドソンとアルファシステムの共同制作である。
--大容量8MbitROMの採用により移植度は非常に高くなったが、その代償としてソフトの定価が一万円を超えてしまった。PCESG本体の定価も高く(39,800円)、「PCEの上位機種」という試みは結局失敗に終わってしまった。

-MD版・PCESG版はWiiのバーチャルコンソールで配信中。
-PCESG版はPSP・PS3のPCエンジンアーカイブスでも配信中。

-X68k版(94年・カプコン)は、当然のごとく完全移植である。

-PS・SS版『カプコンジェネレーション(第2集)』及びPS2/PSP『カプコンクラシックスコレクション』に初代、超と共に収録されている。

**その他
2005年に発売されたSRPG『[[NAMCOxCAPCOM]]』にアーサーと本作、及び超の敵キャラが多数出演。関連ステージや行動ターンBGM、アーサーの攻撃演出などの多くが大魔界村をベースにしているが、作劇上の都合か、本作のラスボスである大魔王ルシファーは存在をスルーされているのがちょっと悲しいところ。