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幽☆遊☆白書 - (2011/03/30 (水) 05:48:34) のソース

*幽☆遊☆白書
【ゆうゆうはくしょ】
|ジャンル|シミュレーション|&amazon(B000068H4P)[[高解像度で見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=224&file=img55957453.jpg]]&br()※ぼったくり業者に注意!|
|対応機種|スーパーファミコン|~|
|発売・開発元|ナムコ|~|
|発売日|1993年12月22日|~|
|定価|9,600円|~|
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#contents(fromhere)
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*概要
-元は冨樫義博の人気漫画。本作はそれを元にしたキャラクターゲームである。
-ストーリーモードが搭載されており、アニメ版をゲーム展開都合上多少手直しした物を駆け足で楽しめる。
-他に類を見ないシステムを有しており、KOFのようなタイマン(1対1)のチーム戦がある。

*システム
-各キャラクターは7種類の固有技、パンチ4種類回避行動4種類ジャンプを取る事ができる。
--パンチ・回避はノーコストだが、固有技は霊力(魔法みたいなもの)と技の二種類に分かれており、各技に応じた数値を消費する(ジャンプは技を消費する)。
-アクティブではあるがターンごとに分かれており、ターン開始時に数値が表示され、攻撃成功・回避成功に応じてその数値が敵味方に分配される。
--攻撃を成功して相手の行動を防ぐ・相手の攻撃を完全回避すると言った事で数値を独り占めできる。
--この数値を霊力と技に任意に分配する事ができる。
-十字キーそれぞれが霊力・技・パンチ・回避に対応してゲージが貯まり、BAXYで種類を選択。それに応じて威力が変化する。
--ターン開始は相手と同期なので射撃の霊力を同時に行なうと、原作さながらぶつかり合って威力が変化・相殺・変化無し・消滅と変化する。
--射撃・伸び・近接・技の順に優先されるが技は優位に立つのに必要なので、いかに相手に邪魔されずに技を使うかが重要になってくる。

#region(本作のわかりやすいゲーム中動画)
&nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm1711161)
#endregion

*長所
-登場キャラクターが多彩。
--主人公勢やメイン敵チームはまだしも、人気はあるが普通なら出てこない「美しい魔闘家 鈴木」誰も期待していない「吏将」ああ、そう言うのいたっけ「是流」とそうそうたる面子。
--ゲーム化にあたり全キャラクターに6種類の固有技設定の為作中登場しなかった必殺技が追加されている。
---「霊力(力とかそう言った類のもの)を高める」を持たせる事で7種類の固有技に調整している。
--一部キャラクターに変身能力があり、変身すると原作同様必殺技や台詞も大幅に変化する。
--そして、これら全てが原作アニメとほとんど同じ声優によるボイス付き。
---電源を入れてナムコロゴが表示される際の「レイガ~ンッ」のかけ声だけは妙にクリアなのだが、肝心なバトル中のボイスが非常にこもって聞こえる点は欠点かも。それでも、当時のスーファミソフトに収録されているキャラボイス量としては、非常に頑張っていたといえる。

*短所
-システムが独特。
--とにかく他に類を見ないものなので慣れるまでが大変。が、やってみるとそれほど複雑ではない。
-キャラクターによる性能面の個性が希薄かつ難易度が低い。
--ただ、最終ボスである「戸愚呂弟100%」の能力は明らかに他のキャラを簡単にねじ伏せられるほどなので、(100%前の弟も含めた)他の戸愚呂チームのメンバーと連戦で挑まなければならない最終章はそうそう簡単にはクリアさせてくれない難易度さである。
-一部キャラクターはボイスが3種類程しかなく、原作仕様上主人公幽助のバリエーションも少ない。
--別に幽助は主人公なのにそれほど人気があるわけではない(それはそれで問題ではあるが)のであまり困らないのだが。
--特別篇でも同様だが、一部の配役に変更がある。
---凍矢:松本保典→鈴木勝美(戸愚呂兄役)
---武威:金尾哲夫→若本規夫(酎役)

*総評
-対戦ゲームとしては運任せなところが強いが、キャラクターゲームとしては元のキャラクターを最大限に生かしており、原作漫画もしくはアニメを知っていれば120%楽しめる。他のSFC系キャラゲーでもなかなか見かけない、目まぐるしい演出でおなじみの必殺技を放つ演出をウリとした本作の公式ジャンル「ビジュアルバトル」は、プレイしたファンからは総じて好評であると共に、他のゲームでもそう簡単に真似しきれなかった程の、本作唯一のアイデンティティとなった。今見ても、キャラゲーという観点を抜きにして、非常に野心的な一作だったといえよう。

*『幽☆遊☆白書 特別篇』
-『幽☆遊☆白書 特別篇』と言うタイトルの続編(というよりもマイナーチェンジ版)が、本作発売の丁度1年後となる1994年の12月22日に発売された。
-参戦キャラクターの入れ替わり・必殺と技数値が一括化と言った要素が追加されており、オリジナル版(このページの本作)よりもかなり遊びやすくなっている。
--変更点の一例として、本作では視認できなかった「バランス」ゲージという隠し項目が、特別篇では霊力や体力と共に基本設定として表示されるようになった事がある。
---特別篇では本作以上に、基本的に敵より先に攻撃を当てて相手のバランスを自分より減らしていく事で自分が有利になりやすい仕様になった為、先に攻撃を当てた者勝ち的な状況になる傾向が強くなった。
-バランスゲージ導入や霊力ゲージの一括化によってより戦略を練りやすくなった意味でも、本作よりも更に万人向けに遊びやすい仕様にはなったのだが、本作で頻発した、後発の攻撃でもバランスに関係なくやたら直撃を受けるといった緊迫感が減った為、歯ごたえのあるプレイを楽しみたい人にとっては、本作よりも評価が微妙な作品かもしれない。
-また、本作にあった、原作に沿った話を楽しめるストーリーモードが廃止された点も、ファンにとっては賛否両論点と言えるだろう。
-変身・妙に熱いキャラクターチョイス・条件を満たすとモーション変化と言った部分は継承されている。
-参戦キャラとしては、ある意味で本作の鈴木よりも濃いキャラである「神谷実」医師の参戦や、幻海、蔵馬といった変身可能キャラが、変身は一瞬だけでしかもボイス無しだった本作から一変、プレイアブルキャラに変わり、且つ、アニメ版同様に変身後は別の声優が声を演じている点など、よりファンサービス的な側面も、ゲームシステムと共に強化された。
--暗黒武術会編以前のキャラが一部を除きリストラされ、前述の神谷を含めた一部の『魔界の扉編』のキャラが追加されている。
-BGMも新規収録されたものに変更されている。(一部本作のアレンジBGMもあり。)全体的にダンサブルなBGMはなかなか聴き応えあり。

*余談
-このゲームに最も近いシステムと称されるのはPC-FXの『[[バトルヒート>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/90.html]]』だが、操作は大きく異なっている。
//おり、ゲームバランスも雲泥である。
//バトルヒートとは全然違うし君が遊んだこともないゲームを雲泥などと馬鹿にするのは間違ってるぞ。
-セガもゲームギアで展開していた幽白ゲームの第2弾として『幽☆遊☆白書II 激闘! 七強の戦い』という、本作のビジュアルバトルを模倣したシステムのゲームを発売していた。だが、こちらもバトルヒートと同様に本作に敵う要素が無く、本作より明らかに劣化しているようなゲームバランス、地味なビジュアル演出、耳に堪えるやかましいBGMと、ゲームとしての評価はあまり高いものとは言えない出来であった。
--また、このGG版IIの発売日は、未だにファンから幽白ゲームの最高傑作との誉れが高い、あのメガドライブ版『魔強統一戦』と同じ1994年9月30日だったりする。
-ナムコのSFC幽白ゲームとしての展開は、本作・特別篇も含めると計4作品がリリースされていた。(他の2作品のジャンルは無難な格闘アクション。良作とまでは言い切れない平凡な格闘キャラゲーであった。)
-更に余談だが、本作に登場するキャラクター達は、決して「ドットで描かれた」訳ではない。