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三国志 中原の覇者 - (2010/11/01 (月) 02:43:25) のソース

*三国志 中原の覇者
【さんごくし ちゅうげんのはしゃ】
|ジャンル|戦略級SLG|&amazon(B000068H34)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|発売元|ナムコ|~|
|開発元|トーセ|~|
|発売日|1988年7月29日|~|

**概要
-通称「ナム三」(ナムコ版三国志の略)。
-プレイヤーは6人の君主の中から一人を選んで中国大陸を統一するため戦う。時代設定は西暦200年であるが、ゲームバランスの関係から史実より拡大されている勢力もある。

**特徴
-まず君主の選択は「英雄タイプ別性格診断」で行うことになり、それによりプレイする君主が決定する。ランダム要素はないため、毎回同じ回答をしていけば必ず同じ英雄になる。
-三国志ゲームとしては光栄に先んじて「武将同士の一騎打ち」を取り入れ、口パクやアニメーションを用いた活き活きとした画面演出も魅力。
-月のコマンド実行回数は所有する国の数により変化する「命令書」で決まる。
--このシステムもコーエーに8年先んじていた。
-また能力値を成長させられるシステムを導入しており、時間と金さえあれば「計略で敵をワナに嵌める張飛」「自ら前線で敵をバリバリに切り伏せる孔明先生」のような演義イメージぶち壊しの武将も作れる。
--「武将の教育」は特に有能な武将の少ない勢力では必須。知力は都市の「学問所」で上げられるが、武力は「武器屋」で武器を買い武将に与えなければならず、命令書2枚分の手間がかかる。

**長所
-コーエー三国志に当時出ていないようなマイナーな人物の選定。当然有名人はきちんと抑えている。
-ざっくり簡略化された内政は覚えやすく、とっつきやすい。
-「一騎打ち」はこの時代にして何と攻撃方法を自分で選択できる方式。必ず命中するが威力が低い「牽制」や通常の「攻撃」、果ては命中率は低いが当たれば一発逆転可能な「捨て身の一撃」まであり、臨場感はなかなかのもの。

**短所
-戦争では守備側が絶対有利すぎるきらいがある。
--機動力を消費して仕掛けることのできる「計略」が強力無比。どんな武将でもかかる可能性はあるため、マップの好きなところに自軍を配置できる守備側は、敵が接近してくるまで機動力の許す限り計略を使いまくることができ、攻撃側は辿り着くまでにボロボロになっていることも珍しくない。
--攻撃側の勝利条件が「敵部隊を10日(10ターン)以内に壊滅」なのに対し、守備側は「10ターン守りきる」「敵を壊滅させる」と二種類あり、兵糧の概念がないため、極論10ターン逃げ回っても被害さえなければ勝ててしまう。
-「武将の育成」システムをフル活用すると、人物が没個性になりがち。
--武力・知力が80以上の武将はそれ以上能力値を上げられないため、80台前半で止まってる武将より、79の武将のほうが価値がある。教育の結果次第では知力ならば80台中~後半、武力ならば90台前半にまでなる可能性があるからである。
--また、戦闘時の各部隊の耐久値は「武将の体力値」と等しい。つまり、能力値は低くても体力だけは90台ある武将のほうが、育成していくと後々には全然役に立つのである。
-部隊同士が交戦する際「前進」「後退」「待機」「退却」「降参」といった大まかな命令しか出せないため、慣れるまではなかなか各部隊を思うように操れない。

続編、というより同システムを用いたマイナーチェンジ版として『三国志II 覇王の大陸』が1992年に出ているが、発売元はカプコン。&br()そのためか、後にプレイステーション用ソフト『ナムコアンソロジー1』に収録された時は『覇王の大陸』として別名で出されている。

ゲーム自体は、時代設定を189年とし、薫卓や呂布などの新武将を登場させたり、兵糧や災害などの概念が加わったりなど複雑化。