「ワルキューレの伝説」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ワルキューレの伝説 - (2010/09/15 (水) 15:23:12) のソース

*ワルキューレの伝説
【わるきゅーれのでんせつ】
|ジャンル|アクションアドベンチャー|&amazon(B00005OIAJ)|
|対応機種|アーケード(SYSTEM II)|~|
|開発・販売元|ナムコ|~|
|稼働開始日|1989年4月|~|

*概要
-FCで販売された『ワルキューレの冒険 時の鍵伝説』の続編。ワルキューレやサンドラをはじめ、ズール、コアクマンなど前作登場のキャラが多数出演しているがストーリー上に明確なつながりは無い。
--そもそも前作にストーリー描写が殆ど無かった。
--なお、前作はどちらかと言えばクソゲーに分類される。
-見下ろし型アクションゲーム。自機は1P『ワルキューレ』2P『サンドラ』を操作する。性能面に差は無い。
-操作ボタンは攻撃とジャンプ。攻撃はアイテムを入手する事で一定回数強化されたショットを単発放つ事ができる。
--攻撃ボタンを長押しする事で魔法を選択し使用できる。魔法はMPを消費する。MPは専用のアイテムを拾うか買う事で回復できる。
-敵は倒す事で金かMP回復アイテムを落す。
--金は行商からアイテムを購入する場合に必要。行商は一定のポイントに出現し、一回の買物で一つしかアイテムを買う事は出来ない。

*長所
-第三回ゲーメストVGM大賞を獲得し、現在もなお好きなゲーム音楽ランキングに名を連ねる事の多いBGM。
--第三回ゲーメスト大賞では第二位となっているが、第一位がかのテトリスであり、さすがに相手が悪すぎた。
-グラフィックレベルは比較的高め。
-繰り返しプレイする事で展開を覚える展開覚えゲータイプ。難易度は極端に高すぎずプレイしやすい。
-隠し魔法や隠しアイテム、完全なエンディング等やりこみ要素も豊富。
-画面は拡大と縮小を繰り返し、演出面でコレが有効に生かされる一方で、ゲームプレイに支障が出ないようにしている。
-前作ではパッケージイラストと似ても似つかなかったワルキューレだが(これは、パッケージのほうが後付けであるため)、今作は忠実な外見で、さまざまな表情を見せる。

*短所
-メッセージ表記のふきだしが小さく表示も短い。画面外で敵が喋って突然戦闘が始まる事も。
-グラフィックレベルは高めなのだが老婆のグラフィックだけかなり崩れている。
--老婆は随所随所で登場し魔法をくれるのだが、落書きのような顔ではありがたみも威厳も無い。
-BGMに尺をあわせたため、スタッフロールが異常に早い。

*移殖
-PCEとWindws、PSナムコミュージアムVOL.5とWiiバーチャルコンソール(PCE・AC共に)に移殖されている。
--PCE版は様々な仕様変更がなされている。
--PSナムコミュージアムVOL.5には資料やハイスコア等が登録できる。

*総評
 1991年ゲーメスト増刊『ザ・ベストゲーム』において『読者が選ぶベストゲーム』第一位を獲得。80年代後半を代表する名アクションゲームとしてその人気は今なお高い。また、同じく増刊『ギャルズアイランド』では、二位を大きく離してワルキューレが人気一位に輝いた(ちなみに、ほんのわずかしか出番のなかったコアクマンも10位に入っている)。このゲームを皮切りにキャラクターをウリとしたゲーム業界のヲタク化が進むと非難する者もいるにはいるが、取り留めて欠点の無い本作を前にすれば些細な事である。

*その他
-本作主人公『ワルキュ-レ』はナムコを代表する人気キャラクターで、テイルズシリーズやコンパチ物に頻繁に登場する。
-だがアーケードではこれ以降のシリーズは展開せず、続編はサウンドノベルの手法を取り入れた「ワルキューレの伝説外伝 ローザの冒険」(ナムコ初のWindows95対応ソフト)となった。こちらは黒歴史となりつつある。
-「ナムコアンソロジー2」では前作および同リメイクが収録されているが、リメイク版が本作に近い内容になっている。しかし、ワルキューレのデザインが変更されており、バランスも大味であるなどあまり出来はよろしくない。
--ただし、アンソロジー2での設定やのデザインは下記コミック作品でも採用されており、黒歴史というわけではない。
-キャラクターデザイナーである冨士弘氏の手によるコミカライズは、実に16年後。人気の絶頂期に実現していれば、と思わざるを得ない。
--なお、冨士弘氏の設定はあくまでも公式ではなく、いち個人の解釈であると本人が言及している(ただし、立場と影響力から、準硬式といっても差し支えない)。
-作品(伝説、ナムカプ、コミックなど)ごとにワルキューレの性格が安定しない。
-本作以降、国内ではワルキューレ(バルキリー)といえば羽兜という図式が完成した。