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餓狼伝説スペシャル - (2011/12/16 (金) 09:20:57) のソース

*餓狼伝説スペシャル
【がろうでんせつすぺしゃる】
|ジャンル|格闘ゲーム|&image(gds1.jpg,http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00014B0KO/ksgmatome-22/ref=nosim,height=160)[[高解像度で見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=300&file=gds1.jpg]] [[裏を見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=300&file=gds2.jpg]]|
|対応機種|アーケード(MVS)|~|
|販売・開発元|SNK|~|
|稼働開始日|1993年9月16日|~|

*概要
-略称は「ガロスペ」
-対戦格闘アクションゲーム。ストーリーは無く、前作『[[餓狼伝説2 新たなる戦い>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/357.html]]』の三闘士+クラウザーを含む12キャラに加え、『[[餓狼伝説 宿命の戦い>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/347.html]]』から「ダック・キング」「タン・フー・ルー」「ギース・ハワード」の3人を追加した全15キャラから選択して遊べる。さらに、隠しボスとしてリョウ・サカザキ(『龍虎の拳』の主人公。当時は『~2』の稼動前)が作品の垣根を越えて登場(使用は、メモリーカードを使用した対戦に限られる)。
--この「ストーリーは無く、作品の時系列等を無視して、ただ対戦する」という方向性は後のKOFシリーズに受け継がれる事になる。
--前々作のキャラクターは新たに書き直され再調整も施されているため、完全新キャラクターと言っていい。
-基本システム・操作方法等は前作から継承。
--餓狼伝説シリーズに登場する稀有なシステムとしてライン移動が上げられる。
---「手前」と「奥」二つのフィールドが内蔵されており、異なるラインに移動する事で攻撃を回避したり、相手を別ラインにふっとばす攻撃で反撃をさせないというもの。
---三闘士のステージでは「奥」に移動する(正確には「吹っ飛ばされる」)とダメージを受ける。
--前作餓狼伝説2には存在しなかった連続技が可能になった。(餓狼2ではのけぞりが無敵)
-リョウ・サカザキは、必殺技、超必殺技も再現されている(龍虎乱舞は投げ技扱いで、ガード不能。気力ゲージは無い)が、コマンドは変更されている。
--また、『龍虎1』ではリョウステージは存在しない為、本作でのリョウステージ(ニッポン・ステージ3)のBGMは「龍虎の拳Ver.230000000.0」となっている(『龍虎1』での藤堂ステージのアレンジ。ただし、藤堂ステージの曲のタイトルは「ART OF FIGHT」であり、『龍虎1』のメインテーマである。さらに付け加えるなら、『龍虎1』の欧米版タイトルが『ART OF FIGHT』)。
-細かい点だが、対人戦において、前作(や、それまでのストIIなどの一般的な格ゲー)と違い、「挑戦者側のステージに移動」と言う変更が行われている。
--「三闘士ステージはライン移動不可(ふっ飛ばし攻撃で飛ばされると、追加ダメージを受ける)」と言う理由からと思われる。
--アクセル・ホークの飛び道具が真空カッターからトルネードアッパーに変更。公式には「真空~はアクセルの負担が大きいので、負担の少ないトルネード~をマイケル・マックス(『餓狼1』の敵キャラ)に教わった」となっている。真相としては、「真空カッターは飛び道具でありながら対空性能が高い(フック、アッパーのモーションに攻撃判定有り)ので、対戦には不向き」ではないかと思われる(SFC版『餓狼2』ではアクセルらも使用できるのだが、対戦では真空カッターの前には大苦戦を強いられた。しかも、アクセルステージはライン移動で逃げる事が出来ない)。
--不知火舞の必殺技「ムササビの舞」は、前作では舞ステージ限定だったが、本作では、どのステージでも使用できるように変更されている。

*長所
-システムの変更、ゲームバランスが調整され、対戦ゲームとしての性能が増している。
--前作まではのけぞり中無敵だっため、コンボができなかった。しかし、本作から無敵はなくなり、コンボによる爽快感が味わえるようになった。
--キャラクター数は15人+1人と当時としては豊富。
--前々作で死亡したはずのボスキャラクター「ギース・ハワード」参戦。時空列や設定を無視したプレイができる。
---後に「実は死んでいなかった」と言う事になるが、この時点では一応死亡している。
--隠しキャラクターに同時期に流行した同社製の格闘ゲーム「龍虎の拳」主人公リョウ・サカザキが登場する。
---別作品キャラクターが隠しとして参戦するのは本作が初。
--前作で可能だった斬影拳ハメ等も消去されている。
-背景のドットは緻密で、条件次第で様々な演出が挿入されるなど芸も細かい。
-BGMの人気も高く、ロックでありながらも何処か和風テイスト漂う「ギースにしょうゆ」は、現在も、なお支持されている。
--「ギースにしょうゆ」は『餓狼1』の「ギースにキッス」のアレンジ。以後、ギースのテーマとして定着している(『龍虎の拳2』でもアレンジ曲(「ギースにキッス~サイバー・エディット」)が使用されている)。また、次作『餓狼3』でのギース戦では、第1ラウンドでは「ギース~」が流れなかった為、ファンは違和感を覚えた。
--前作同様、ビッグベアのテーマ「ターくんと北ピー」は、『餓狼1』の「勇者雷電(ライデンのテーマ)」のアレンジである。ただし、同じ続投キャラであるビリー・カーンのテーマは、『餓狼1』の「橋を歩けば棒にあたる」アレンジではない(本作と『~2』は共通して「ロンドンマーチ」)。なお、主人公3人(テリー、アンディ、ジョー)は『~1』でステージを持っていなかった為、専用BGMは『~2』が初出となる。
--前作同様ではあるが、ラストボス戦で流れるモーツァルトのレクイエム・ニ短調は斬新かつ印象的。
-体力が低くなった時に出せる高威力の「超必殺技」(こちらも前作から継承)の搭載。これにより怒涛の逆転劇が生まれるようになった。
--超必殺技の初出は龍虎の拳である。


*短所
-このあたりからキャラクター性能が複雑化、超必殺技の威力が高いもののコマンドが複雑なのも相まって、「初心者お断り」の空気が漂い始めた。
--「対戦」面における難点と言える。
-バランスを調整されたバージョンなのだが、それでも対戦ツールとして見た場合理不尽さを感じる点が多々ある。
--煮詰まったレベルだと、歩き小パンが永久になるキャラがいたり、完全無敵対空の「飛燕斬」、隙がなくごりごり削る弱半月斬、体力点滅状態の鳳凰脚が連発出来る上にガードされても全く隙がない、と明らかに強くされたキム、ライン移動によるガン逃げなど問題は少なくはない。一方、弱いキャラはかなり厳しく、強キャラと弱キャラの差が大きかった。
-本作よりSNK格闘ゲームはよりキャラクターゲームを前面に押し出すようになり、システム面でもコンボ重視になっていく事になる。
-CPU戦の難易度は高く、余程やりこまない限りはパターンを知らないとお話にならない。しかも後半になればなるほど理不尽に攻撃力が高くなる。
--中でも「山田十平衛」(柔道家の老人キャラ)はCPU戦で後の方に出てくるとアルゴリズムが非常に凶悪になる為、勝つのはしんどい。1人目に選ぶのが基本である。

*移殖
-ネオジオ・X68k・SFC・ネオジオCD・GG・PCE・メガCD・PS2・360DLC・Wiiバーチャルコンソールに移殖されている。
--SFCは一般的にクソ移殖とされている。
//--プレイ方法は多岐に渡るものの、ダウンロード版を除くとPS2以外主流ハードから、ややずれている印象を受ける。